Q
東京西部で金属装身具を制作するmorinosuさん。
「工房からの風」にはどのような作品を出品くださいますか?
A
これまでは真鍮を腐蝕させて凹凸のあるデザインをほどこした後に
着彩し樹脂を塗布したものを主としていたのですが、
今回は、樹脂を塗布しない、真鍮の生地を活かしたものを主に出品いたします。
手に持った時の感触も楽しんでいただけたらと思います。
Q
morinosuさんにとって、「工房からの風」はどんな風でしょうか?
A
洗濯機のような風です。
グルングルンと悩み迷うけれど、
次第に余分なものが落ちてきて、まっさらにしてくれる風。
Q
morinosuさんの初めての「ものづくり」は、なんでしょう?
印象的なもの教えてくださいますか?
A
初めてのものづくりは、おそらく土団子あたりかと思います。
土いじりが好きで、よく爪に土が入っていました。
土いじりの延長でか粘土も好きで、紙粘土で動物の顔をつくり、
手が隠れるくらいの大きさの布を顔の下に差し込んだだけの
シンプルな指人形をつくった記憶があります。
何の動物をつくったかは覚えていないのですが、取り付けた布が
チェック柄だったのをよく覚えています。
morinosuさんの2番のメッセージ。
実感がこもっていて、うまいっ!と思わずうなりました。
洗濯機、グルングルン・・・。
この数か月、まさにそんな感じのmorinosuさんでしたから。
(ご本人は、えっーそんなー!という感じかもですが)
もともと銅版画作家で、そこから発展しての装身具作りへの展開。
応募時には、すべての作品に樹脂が施されてありました。
それはそれできれいなのですが、金属のままの表情もよいのではないだろうか?
そう思ったのは私だけではなくて、風人さんや他の出展作家の方々からも、
いろいろな感想が寄せられたのでした。
まっすぐで原石のようなmorinosuさん。
そして、そのお人柄が、多くの方々の感想を呼び寄せたのだと思います。
とはいえ、新たな展開へ繰り出すのは、とても大変だったことと思います。
しかも、短期間で。
でも、もともと持っていたもの、そこに耳を澄ませてのお仕事ですから、
大変ながらも、充実されていたことと思います。
当日、銅版画展を見るような展示かもしれませんね。
展示の壁は、来場者の皆様の服や帽子となって。
morinosuさんの展示は、ニッケ鎮守の杜に入って、レンガ道をおりて左手。
小振りなテントに、物語がぎゅっと詰まっていることでしょう。
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