Q
東京都で吹きガラスの制作をする曽田伸子さん。
二回目の「工房からの風」にはどのような作品を出品くださいますか?
A
細い細い真鍮の線を溶かし込んだ、
吹きガラスの器や花びん、オブジェを出品いたします。
ガラスのなかで点々と連なる小さなセピア色の粒(真鍮の泡)が、
まわりからの光を受けて、さりげなくキラキラします。
地の透明なガラスも、泡の色合いが映り込んで、ほんのりセピア色です。
星を散りばめたような、ネックレスのような、
風にそよぐ稲穂のような、真鍮の泡の模様を、
ぜひ間近で見ていただけたら、と思っています。
Q
曽田さんとって「工房からの風」はどんな風でしょうか?
A
出展の通知を見たときに、
まずは、びゅ-んとなにかが吹き抜けて行きました。
そして、そのあと、ぐいぐいと、
うしろから背中を押してくれる、
前へと引っ張ってくれる、風に変わりました。
Q
曽田さん初めての「ものづくり」はなんでしょう?
印象的な もの教えてくださいますか?
A
自分の手を動かすこと、大推奨の家だったので、
なんだかんだといろんなものを適当に、作って遊んでいました。
小学生のころは編み物にもはまり、
これまた適当なカタチの何かを作って喜んで いたような気がします。
そんな中、めずらしく使えるものを編んだことがあり、
それはパステルカラーの
四角いモチーフ編みをつないで白の縁取りをしたチョッキでした。
いっしょうけんめい作ってはみたものの、
出来上がってみたら自分には可愛すぎたので、
そのままほとんど使うことなくタンスの中に放置していたのですが、
ある朝、目覚めたときに、そのチョッキを着ていたことがあったのです。
びっくりしました。
なんだったのでしょう。
不思議な思い出です。
4年ぶりに出展くださる曽田伸子さん。
この4年間で、作品をぐーんと変化、進化させました。
愛らしい第一印象のカラフルな作品から、
真鍮の糸との出会いで、曽田さんのひとつの世界を創りだしました。
もともと物理を専門としていた曽田さんの作品には、
ご本人は意識されないようですが、
独特の感性がそのガラス作品に流れているように感じてきました。
真鍮の糸が粒子となって、ガラスの中を動いて、とどまる姿。
そのきらめきの散りばめられた姿は、
曽田さんが学び、磨いてこられたものが行き渡って生まれてきてるように思います。
制作体制も整われて、ますます吹きガラスにも力を注ぎ、
ぐんぐんよいかたちが生まれていくことと思います。
曽田伸子さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、中央部花壇のほとり。
お隣の大野七実さんとともに、草花と添う爽やかなブースとなることとでしょう。
曽田さんのHPはこちらです。
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