静岡県富士宮市に「木ものNAKAYA」を開く中矢嘉貴(よしたか)さん。
2011年の初出展から7年を経て、再び「工房からの風」に、
戻ってきてくださいました。
Q1
中矢さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
その中で、特に見ていただきたいものがありましたら、加えて教えてください。
A1
照明:ランプシェード、テーブルランプ、
アッパーランプ、キャンドルランプ
花器:卓上花器、掛け花入れ
うつわ:お茶碗、サラダボウル など、
主に身近な木を使ってつくったものを出品します。
サクラ、コナラ、クヌギ、ヒノキ、イチイ、
ヒメシャラなどでつくりました。
主に富士山周辺に生えていた木で、それぞれに思い入れがあります。
クヌギ
エノキ
2011年の出展時には、ランプシェードはまだ生まれていなかったのでした。
今は、中矢さんの代表作になってきましたね。
地元ゆかりの木の姿を活かした作品作り。
一点ずつをじっくり見るのも見応えがありそうです。
木の表情を愛する中矢さんならではのブースになりますね。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
工房で音が出ない静かな作業をするときは、
クラシック音楽や洋楽を聴くことが多いです。
作業中は歌詞がなかったり、
言葉がよく分からない(聞き取れない)音楽の方が心地よいようです。
作曲者が楽しんでつくっているのが分かるような曲が好きです。
同じように楽しんでものづくりをしよう!といつも思うのです。
このキャンドルホルダーのフォルム、楽しいですね。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
沖原沙耶さん作の竹のスプーンを愛用しています。
素材の特性(丈夫さ、軽さ、しなやかさ)とか自然の風合いとか、
色んなものがひとつになっていて心地よく、
気付くといつも手に取っています。
使うたびに
「自分もそれぞれの木の特徴に合わせたものづくりをしよう、しなきゃ!」
と、原点のようなものを再確認する良い機会をもらっています。
「かたくて削るのたいへんだろうな」とか
「この1本をつくるのにどれだけ捨てている部分があるのだろうか」とか、
普通は考えないようなことまで想像してしまいます。
素材である竹にあわせて切る時期を決め、
材料を用意するところから始まるものづくりからは学ぶことが多く、
使っていて背筋が伸びる思いがします。
沖原さんは中矢さんと一緒に出展してくださった方。
竹でカトラリーを作っていらっしゃいます。
素材にこだわる、とか、素材を大切にというのは言い易いことですが、
実践すること、続けることの大変さは、
誠実にそうしようと思う程に大変なのではないでしょうか。
巡り合ったひとつひとつの木、
それに手を添えたときに現れる表情を想いながらの中矢さんの仕事。
久しぶりに会場でじっくり見ていただけますように。
中矢嘉貴さんのブースは、おりひめ神社の脇。
今回、中矢さんのテントの他に、
おりひめ神社の奥3つのブースにも中矢さんのランプシェードを灯すことになりました。
こちらもぜひお楽しみくださいね。
中矢さんのホームページはこちらになります。
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