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月別アーカイブ: 10月 2013
director's voice
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投稿サイト・風が運んだ「もの」がたり
昨年、第十回展を機に設けたサイト
→ 風が運んだ「もの」がたり
引き続きご案内いたします。
「工房からの風」でお選びいただいた作品、
皆様の暮らしの中で、今どのようにお使いいただいているのでしょうか!
ぜひ、お写真とコメントをお寄せください。
わーすてき!
とか、
へー、こんな風に使うのねー!
とか、とか。
素敵ワールドを共有できたら、と思います。
(作家の方は、特にうれしいでしょうねー)
「工房からの風」でお選びいただいたものなら、もちろん作家の方でも投稿okです!
さっそく、陶芸作家の松塚裕子さん、投稿くださっていました!
今年の風の前に、今までの風の戦利品!?のご披露を。
皆様のご投稿、心よりお待ちしています。
こちらは、こもれび様からのご投稿。
大谷哲也さんの白磁の器ですね。
美しい花の器となって・・・
director's voice
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素材の学校 (お子さま向けワークショップ)
未来の作り手たちへ
という願いを込めて、素材に触れるものづくりの時間を体験しよう!
というブースを設けました。
このブース、再生紙で制作を続ける森友見子さんとのやりとりから生まれました。
名付けて「素材の学校」。
さしづめ、森さんは、校長先生?といったところでしょうか??
ニッケ鎮守の杜の中にある、galleryらふと前のテントが素材の学校です。
時間割は、このように。
糸の時間―磯 敦子 『木綿の布を織ろう』
両日10:30~11:15 定員各10名 ¥1,000
紙の時間―森 友見子 『再生紙のビーズを作ろう』
両日11:45~12:30 定員各10名 ¥800
木の時間―古橋治人 『くるみの油で木の小皿を仕上げよう』
両日13:00~13:45 定員各8名 ¥2,000
金属の時間―Anima uni 『錫(すず)をとかしてペンダントトップを作ろう』
両日14:15~15:00 定員各8名 ¥1,000
土の時間―平 厚志 ・ 松塚裕子 『色をつけてうつわを焼こう』
両日15:30~16:15 定員各12名 ¥1,000
(敬称略)
どの「時間」も 、対象は小学生以上のお子様で、
中学生未満のお子様は、必ず保護者同伴でのご参加をお願いいたします。
高校生からの参加は ご遠慮ください。
大人の私もやりたーい!!
のですが、 未来の作り手たちへ、という思いで始まった企画ですので、
どうぞ今回はお許しくださいね。
企画内容によっては、galleryらふとでのワークショップも行いますので、
リクエストは、当日森校長先生?などにどうぞ!!
そうでした、肝心のお申し込み方法ですね。
各回開始30分前より開催ブースで行います。
但し、状況により急な変更の節はご容赦ください。
また、天候や状況により、急遽変更があることをご了承ください。
ほか、詳しい参加条件は、各ワークショップブースでお尋ねください。
ご参加、お待ちしています!
director's voice
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火曜日のお庭から
出展作家からのメッセージのご紹介もすべて終えました。
お読みくださいました皆様、ありがとうございます。
あと4日間、わかりやすくいろいろなご案内の記事も掲載します。
今までの記事も、関心を持たれた作家のところなど、
読み返していただけましたら、ありがたく思います。
directorからの一言?ふたこと?添えさせていただいています。
50名の方に対して、ご一緒していただく感謝の気持ちと、
充実の時間を過ごしていただきたい気持ちはまったく一緒なのです。
けれど、個々にやりとりさせていただいた時間はそれぞれに異なり、
また、それぞれのお仕事への理解の深度はさまざまですので、
不十分なご案内や適切ではない表現もあるかもしれません。
私の力不足は否めませんが、少しでも来場者の方と作家との
接点になれれば、との思いです。
ここから始まる、きっかけの言葉と思ってご容赦ください。
さて、昨日は大野八生さん、庭人さんたちがお庭の整備をしてくださいました。
ああ、ザ・ハナゾノ、という感じです。
いつも「工房からの風」の時は、ちょうどお花の端境期なのですが、
今年は豊饒なお庭、今までで最高な感じです(本日現在!!)
今年から育て始めた、ハイビスカスローゼルがとっても元気です。
このお花で、ルビー色の赤く美しいお茶がはいります。
生の摘みたてでお入れしますから、らふと茶菓部の本間由美子が
タイミングを見て、「トキニワカフェ」で入れさせてもらう予定です。
(14時過ぎくらいかしら??まったく未定(苦笑)ですが・・)
ホーリーバジル、こぶなぐさ、百日草、にらの花、コスモス、
秋明菊、藍、棉、とろろ葵・・・
バラまで今年はこの時期につぼみが!
ああ、うれしい。
この草花、当日は作家の方の器にも生けて、各テントに飾られます。
来場者の皆様、作家の方々に楽しんでいただきたいと思います。
で、下の画像は??
はい、今日は高木剪定の日。
造園業者さんに入っていただき、枝払いをしています。
出展作家のテントの位置を考えながら、適切に日が入るように、
樹木の状態を見ながら、伐っていただいています。
木漏れ日も作品を祝福してくれますように。。。
準備も粛々と進めています。
穏やかなお天気を祈るばかりです。
director's voice
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佐藤祐子さん(金属)
佐藤祐子さんは、ジュエリー作家。
金属で装身具を作り、ほかに鍛金でカトラリーも制作します。
今までの出展作家にはなかったものづくりもされていますよ。
Q
佐藤祐子さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
自然物をモチーフとしたアクセサリーと、
カトラリーやプレートなどのオブジェクツを出品します。
アクセサリーとジュエリー。
定義は難しいのですけれど、業界的には作家のすみわけもあって、
佐藤さんは修業先からジュエリーの方々と接することが多かったかと思います。
一般的にジュエリーの方々は、野外展には出展されない傾向がありますが、
佐藤さんは軽やかにとらえて、ご自身の制作活動を進めていこうとされています。
技法的には、地金からの制作がほとんで、
量産できる体制をあまりとっていないようですね。
このあたり、一般的にはわかりにくかもですので、すみません。
何をお伝えしたいかというと、同じ金属での装身具つくりでもいろいろとあって、
佐藤さんのようなお仕事も、親しみやすい世界で、
これからも続いていってほしいという気持ちなのです。
また、特にご覧いただきたいのは、「プランツ スタンプ ジュエリー」。
押し花を作って、それを金や銀に押していくお仕事です。
どの花でも可能なわけではありませんし、素材も柔らかな金属でないと姿を刻めないので、
24金か純銀を使わなければなりません。
できあがった「プランツ スタンプ ジュエリー」は、まさに世界にひとつだけのもの。
このお話も「風の音」で取材させていただきましたので、ぜひご覧くださいね。
Q
佐藤祐子さんにとって、「工房からの風」って、どんな風なのでしょうか?
A
自分を新しい場所へ運んでくれる風。
また、誰かに嬉しさや驚きを運んでくれる風であってほしいです。
誰かに嬉しさや驚きを運んでくれる風
って、すてきな思い、表現ですね。
Q
佐藤祐子さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
その時々で憧れていた人がやっていた職業になりたかったです。
保母さん→お花屋さん→小学校の先生→お菓子屋さん、
とかなり移り気です。
移り気な祐子さんだそうですけれど?
お仕事は一途とお見受けしましたよ!
佐藤祐子さんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って、下草萌える空間。
織りのnomamaさんやフェルトの千種さんのブースの下りたあたり。
「プランツ スタンプ ジュエリー」のモチーフのひとつともなった萩が、
今年は珍しくまだ残っていて、ちょうどほろほろと零れているその脇に
美しい作品世界が広がることでしょう。
director's voice
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Awabi wareさん(陶芸)
Awabi ware
アワビ ウエアと、聞いて何だろう?って思いませんか。
私はてっきり、鮑(あわび)だと思って、焼き物に面白い名前を付ける方だなぁ、
と思いました。
そして、実はそれが、淡路島美術大学を略して「あわび」なのだと知って、
ちょっと膝をたたきました。
作家は岡本純一さん。
出身はむさび、でした。
でも、今はその名前にだけではなくて、岡本さんの考えていること、
実践していることに、大いに膝をたたきたい気持ちです。
Q
Awabi wareさんは、「工房からの風」にどのような作品を出されますか?
A
冬支度少し前の季節。
厳しい冬の寒さも、楽しく温かく過ごせるような耐熱のお皿と
ココット鍋をメインに出品します。
岡本さんの器、とてもしっかりとしています。
しっかりというのは、かたちが熟していて、色合いが心地よく、
すうっと暮らしの中にとけ込んでいくようなうつわ。
違和がないのに、新鮮であるって、
とてもしっかりとした美意識と技術がないと生まれないように思うから。
新作の鍋類も、期待です。
Q
Awabi wareさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
始まる前は突風。始まってしまえばそよ風。
終わってしまえば、また突風。
威勢のいい突風、
岡本さんならいい感じにふくらませていきそうですね。
東京で現代美術作家として発表の機会を得ていた岡本さんが、
3年半前に家族4人で故郷の淡路島に戻り、
その地で「あわび」を立ち上げて、暮らしと制作を響かせて生きていく姿。
「風の音」にも、寄稿していただきましたが、
淡々と滋味深く綴られている文章、その思いも
ぜひお読みいただければと思います。
Q
岡本さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
旅人とか。
あ、いらっしゃいましたね、ほかにも。
このかた〇や、このかた〇など・・・
Awabi wareさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って、下草萌える空間。
周りには、結城琴乃さんや、遠藤章子さんのブースがあります。
対面は「トキニワカフェ」。
当たりの強い場所!ですけれど、岡本さんならそれもまた、楽しんでくださることでしょう。
director's voice
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吉田麻子さん(羊毛)
今回ご紹介する吉田麻子さんとの出会いは、
東日本大震災についてのフォーラム会場でのこと。
多くの方々にご参加をいただいた復興支援プログラム、
「ぬくもりを届けよう、ニッケ+工房からの風から」の
レポートに出向いた会場で、声をかけていただきました。
(ブログ記事はこちらです → ☆ )
昨年の「工房からの風」のお手伝いをしました!
と聞いて驚きました。
大学時代の友人、染織の佐藤亜紀さんのブースで
サポートくださっていた、とおっしゃるのです。
そして、ご自身は羊毛を通じて、今も石巻に通っていること
などをお話くださいました。
その後、幾度かのやり取りを通して、今回出展作家として、
参加くださることになったのでした。
Q
吉田麻子さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
また、どのようなことをなさいますか?
A
羊毛を紡いで、マフラーを織ります。
一頭ごとに織るので、その個性を表せたらと思っています。
その作品展示販売を土曜日を中心に、
日曜日には、以下のようにワークショップを展開したいと思います。
タイトル:東北の羊の毛で糸を紡ぐ
場所:ニッケ鎮守の杜 参道入り口脇
10/13(日)のみ
10:30~12:00/12:45~14:15/15:00~16:30
定員各8名 \3,500(木製スピンドル付)
対象:10歳~大人
ぜひ、ご参加ください。
(お申し込みは、すべて吉田さんのテントで各回開始30分前からとなります。
おひとりで対応できない方(お子様など)は、必ず補助する方がお付き添いください)
「風の音」に詳しく記しましたが、
吉田さんは石巻に通いながら、羊を飼い続けてきた人と出会い、
そこから糸車をしまい込んでいた人や、
獅子頭を作っていた職人さんと、神棚工房の職人さんとの出会いが生まれ、
神棚の木材でのスピンドルづくりへとつながっていきました。
今回のワークショップでは、そのとっても使いやすいスピンドルを使って、
東北の羊の糸紡ぎをワークショップも行います。
Q
吉田さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
今までの私にとって工房の風は上空で吹いている憧れの風のようでした。
けれど、先日の作家同士のミーティングで、
この風を受けとめられる強い帆を張りたいと思いました。
船の帆を張る風だと思います。
吉田さんの羊毛とのかかわりをみていると、いろいろなことを感じ、
考えさせられます。
作って売る、ということだけを仕事というのであれば、
吉田さんの制作スタイルは、仕事とは言い切れなくなりますが、
では、趣味かというと、それは違うのですね。
さまざまな矛盾を抱えながらも、進みながら、人と関わりながら、
自分ならではの羊毛や、手の仕事を模索する。
一元的にものづくりをとらえずに、動きながら、潮を生んでいく。
それが何かは未知数ですが、そんな未知数をこそ、
11回目を迎える工房からの風は、孕んでいければと思っています。
答えって、あるものを掴むのではなくて、探していくものなのかもしれません。
「風の音」も、ぜひ、ご覧下さいね。
Q
吉田さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
テレビで見た、 トレンディードラマのような大人になるんだと思っていました。
ええっ。
これも、相当びっくりでした!
(私はすでに大人でしたし(苦笑))
愛らしいイラストで始める吉田麻子さんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、「galleryらふと」の西側参道の向こう側。
岩が配置された日本庭園風の空間です。
同じエリアに、uiny by nakamurayui さんと、
大島奈王さんという個性派ゾーンとなっています。
director's voice
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羽生直記さん(鍛金)
突然ですが、日本テレビの本社ビルにある
「宮崎駿デザインの日テレ大時計」って、知っていますか?
あの金属の一部は、今日ご紹介する羽生直記さんも加わって、
トントン、トントン叩いて作り上げたもの。
そう、羽生さんのお仕事は鍛金なのです。
Q
羽生さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
金属素材 主に鉄を用いて、くらしのなかに入り込めるような道具を出品します。
熱したり、叩いたり、つなげたり、切ったり、眺めたり、悩んだり
そんな繰り返しのなかからできる、そんな繰り返しだからこそできるカタチを
観ていただけたらと思います。
照明具に今回は特に力を注いだという羽生さん。
ほかに鍋類、燭台、花入れなど、キッチンや、インテリアの
アクセントになる作品がいろいろ出品されそうです。
「小さな暮らしの空間を作りたい」
そんな願いのこもったテントです。
そして、羽生さんの金属のお仕事、建築関係にも広がっていくといいですね。
Q
羽生さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
見に来た時に感じた ゆったりとした気持ちで過ごせる心地よい風。
出品している作家さん、スタッフの方々、そしてお客さんが
一緒になってつくりだすものなのだと思いました。
いつも温厚な羽生さんは、きっと焦らずじっくりとした時間が好きなのですね。
工房からの風は、みんなの本気の集積みたいな風ですけれど、
きゅうきゅうとしていなくって、どこかほんわかとした空気であり続けたいですね。
Q
羽生さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
卒業アルバムには、社長とありました。
そのころのわたしには、一番自由なイメージだったのかもしれません。
大濱由惠さんの空手家に匹敵する、ご本人とのギャップが!
でも、自由を小学生の時から求めていたって、なんだかオトナですね。
羽生直記さんのブログはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜、土壁の「gallryらふと」の脇。
照明具も一部灯して展示しています。
隣には大きな桜の木、その隣には、橋村野美知さんのガラスのゾーンが並んでいます。
director's voice
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microsa by sowacaさん(モザイクジュエリー)
今回はなぜか、イタリアで仕事をして来られた方が多い会となりました。
microsa by sowacaの小岩佐千子さんは、ジュエリー制作の工房に勤められ、
帰国後、千葉県にモザイクジュエリーの工房を立ち上げました。
Q
microsa by sowacaさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
モザイクで作ったアクセサリーを出品します。
大理石や貴石、宝石に分類される石と、
ズマルトというイタリアで焼成されているモザイク用色ガラスを、
1mm角位のキューブ状に割って使用しています。
自然石の暖かみと柔らかい風合いを大切に制作したいと思っています。
モザイク、という単語が身近なではない方も多いと思いますが、
microsa by sowacaさんのホームページに詳しく書かれていますので、
ご案内しますね。
aboutのところを、どうぞご参照ください。
Q
microsa by sowacaさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
2011年末に5年ほど住んでいたイタリアから帰国しました。
2012年は朝から晩まで無我夢中で、ミクロモザイクのアクセサリーを制作していました。
2013年になり、このペースでスタンスで長く続けるのは難しい、
自分を見失わず成長しながら続くて行くために、制作のあり方や作品との向き合い方を
見直さないといけないと思っていました。
そんな折り、工房からの風に出展させていただけることが決まり、
第一回の全体ミーティングに出席しました。
そこでディレクターの稲垣さんが、「続けて行くこと」「自分のまん中にあるもの」
について話されました。
もやもやと考えていた事をずばりお話されるので、
すごい!ああ、今、この場にいることができて本当によかったと、出会いに感謝しました。
まだ、まん中にあるものに届いていないような、もやもやとした思いは
完全には晴れていないのです。
しかし、自分自身や制作しているモノと誠実に向き合い、続けることで、自分まん中のあるものに届いて、それを良いかたちで形にできると信じて励ましつつ制作しています。
たくさんの工房からの風が、そよそよと何かを揺らし、何かを運んでくれるでしょう。
私は何を感じるのだろう。
そして、私の工房からの風は、何か深いところに届く風、
そんな風を吹かすことができたらと思います。
丁寧なお答えありがとうございます。
今回、「風の音」に寄稿いただいた文章が、とてもよかったのです。
最初に読んだとき、ちょっと胸がいっぱいになりました。
小岩さんがイタリアで登山を重ねられた中でのことと、モザイクとの出会いが、
抑揚の効いた文章で綴られています。
こちらも、ぜひお読みください。
Q
microsa by sowacaさんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
小学校に入学すると同級生にパン屋さんの子がいました。
当時、クリームパンが大好きで、それを毎日食べれるだろうことが羨ましくて
パン屋になりたい、パン屋の子に生まれたかったと強く思っていました。
その後、体操選手になりたいなどありましたが、
今に繋がるもので記憶に残っているのは、絵を描く人です。
小学高学年の頃、居間に掛けてあったその年のカレンダーで
ゴッホのひまわりが印刷された月がありました。
その印刷されたひまわりを見ては、こういう絵を描きたい、描く人になりたいと思っていました。
その後、美大の絵画科に進み、紆余曲折して今にいたります。
モザイクジュエリーの制作は、絵画的な感覚と、繊細な手の技術が必要なことと思います。
小岩さんは、夢を叶える道を今、まさに歩いていらっしゃるのですね。
microsa by sowacaさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
北海道旭川から来られる木工の瀬戸晋さんのお隣です。
こまやかな石の奏でる豊かな世界、ぜひご覧ください。
director's voice
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studio fujinoさん(木工)
studio fujinoを主宰する藤崎均さん。
藤崎さんなのに、工房名が「ふじの」なのは、
工房を開いた地が神奈川県の藤野にあるから。
私は最初のうち何度か間違えてしまいましたが、今はしっかり覚えました!
Q
studio fujinoさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
『箱』を中心としたラインナップで、木の表情を楽しんでもらえる作品を出品します。
「jewelry box」「重箱」「葉書入れ」「小物入れ」など
それぞれ全く違った手法で木の魅力を表現できればと思います。
箱の他にも、木の中の風景を切り取った茶托や、バームクーヘンのような箸置き、
カッティングボードなどの作品も出品します。
藤崎さんはイタリア・ミラノに6年ほど仕事で滞在された方。
かの地では、有名なデザイナーとの仕事を重ね、キャリアを積んで帰国されました。
日本人らしい緻密な技術にも磨きをかけて、それをスタイリッシュなフォルムに作り上げています。
デザイン力に優れた端正なかたちの中に宿った美しさには、
どこか哲学的な趣もありますが、難しい感じではなく、穏やかでナチュラルな印象です。
これはきっと作者のお人柄とつながっているのは。
Q
藤崎さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
「工房からの風」に出展が決まってから、自分の今までの作品、
これからの作品について原点に帰ってじっくり考える機会を得る事ができました。
自分の成長過程の準備期間を頂いたように思います。
当日から、新たなスタートを切ることが出来るように、この今の時間を大事に過ごしています。
そして、新学期の新しい出会いのように、少しの不安と、大きな期待で胸を膨らませています。
出展が決まってからのこの数か月で、藤崎さんから気づかされたことがありました。
新人作家の方とも多く出会うこの会では、作り急ぐような感じの作家と出会うこともありました。
ある時期、猛烈に作る時間を持つことも必要なことかと思うのですが、
そのことと「作り急ぐ」、ということは全く違うのでは?と思う場面が多々あったのです。
最初、藤崎さんがとても忙しそうでしたので、つい作り急いでいるのかしら?
なんて、思ってしまったのですね、一瞬。
ところが、お仕事を見せていただいたり、お話を重ねる中で、その真逆で、
ものづくりの着地点を高く、先に置いている人なんだなぁ、と気づかされていきました。
自分の中から出てくるものを、じっくり、よりよく引き出していく、というような。
なので、新作をポコポコ生み出すというのではなくて、
作り出したものは、ずっとパーマネントになるもの。
・・・なーんて、書くと、照れ屋さんの藤崎さんにイヤがられそう(笑)なので、
この辺にしておきますね。
後ほどご案内しますが、パートナーの裕子さんとおふたりで開く
藤野のギャラリーの在り方からも、私自身、気づいたり、学んだりしたことがあったので、
ちょっと書き残しておきました。
Q
藤崎さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
記憶になかったので、実家の母親に聞いたところ、将来の話はしてなかったそうです。
すみません!
いつも、夢中で絵を描いたり、工作していたそうです。
図工ばかりしていた覚えがあります。
すみません!なんて!!
お母様に尋ねてみた、というところが、なんだか微笑ましいですね。
先ほども少し触れましたが、藤崎さんは、イタリアで出会った
デザイナーの裕子さんとともに、長屋門のある古い日本家屋を自ら整え、
ギャラリーも開かれています。(不定休)
おふたりの美意識で磨きつつある空間は、今後豊かな創造の場になっていく予感がします。
studio fujinoさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、おりひめ神社の鳥居のふもと。
対面には、デンマーク帰りの大島奈王さん、
隣には、ワークショップを展開するデザイナーの井上陽子さんのテントがあります。
director's voice
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6!
もういくつ寝ると・・・♪
はい、6回寝ると「工房からの風」がやってきます!
作家からのメッセージも、44人のご紹介ができました。
お読みくださった方々、ありがとうございます!
そして、あと6名、ですね。
この6名は工房からの風にあわせて発行する「風の音」 で取材、
あるいは、寄稿いただいた方々です。
取材は、
佐藤祐子さん、 羽生直記さん、studio fujinoの藤崎均さん、吉田麻子さんを。
また、作家からの800字としては、
microsa by sowacaの小岩佐千子さん、Awabi wareの岡本純一さんから
文章をいただきました。
ほかに、企画・運営をご一緒くださる
井上陽子さんから「カケラでコラージュ」。
吉田慎司さんの「箒職人・棒屋を訪ねる」。
Anima uniの長野麻紀子さんの 「ピアニシモ」。
森友見子さんの「素材の学校」。
という各見開きの頁もあります。
大野八生さんの頁や、らふと茶菓部のお菓子作りなども加わり、
24頁の構成となっています。
こちらの冊子は、すでにご登録のお客様にはお送りしました。
(現在、新規登録は締切とさせていただいております)
お求めは、当日本部テントで販売しておりますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
さて、あと6名のご紹介と、ワークショップやその他いろいろのご案内、
続きますので、12日13日に向かって、ぜひご一緒くださーい。