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メタ情報
月別アーカイブ: 3月 2015
ワークショップ/らふと
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3/28 桜の木の下で ご参加の皆様へ
プレス/らふと
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鎮守の杜から 2015年3月版
director's voice
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リレー
「・・・ものをつくる人、伝える人、使う人、
いろんな考え、スタンス、ペースの人達がいて、
それぞれに、がんばる時期、お休みする時期もあって、好みの違いもあるけれど、
リレーするように、どんな形ででも、「工芸」を支えて繋いでいけたらいいなと思います。
自分もその一端を担う者であると自覚しつつ・・・」
季刊「住む」や、このブログを読まれた方から、いろいろ感想をいただいています。
上の文章は、ある作家の方から。
リレーするように、どんな形ででも、「工芸」を支えて繋いでいけたらいいなと思います。
というところに、とても共感します。
「工芸」を大切に思っている人たちが批判ではなく批評し合う中で
(日本人はこれが苦手ですね、かくいう、私もですが努力しています!)
共感する部分をゆたかに膨らませていけるといいなぁと思います。
:::
さて、前回のクラフトフェアじゃないの?
に関連して、ちょっとプチ歴史を振り返ってみます。
この件に興味関心がある方には、基礎知識?として知っていただけたら幸いに思います。
1988年 ニッケコルトンプラザ内にギャラリーショップ「ニッケこるとん銀花」がオープン
年に25回ほどの企画展と常設展示販売コーナーを設けた店舗が誕生
・・・
1996年 「工房からの風」 新鮮 30代 作り手たち コルトンホール 企画展
1997年 「工房からの風」 五行五感展 コルトンホール 企画展
1998年 「工房からの風」 季刊銀花とタイアップ コルトンホール 公募展
1999年 「工房からの風」 作家たちの海外 コルトンホール 企画展
「工房からの風」は、今でこそ野外での「クラフトフェアカテゴリー」で認識されているかと思いますが、
立ち上げは、館内での展覧会でした。
「住む」文中にあるように、赤木さんが参加くださったのは1996年と1997年。
審査員をお願いして固辞されたのは1998年の「工房からの風」のことです。
この企画の根っこの思いは「新しい作家が世に出ていく場面を作る」ということ。
現在の原型です。
:::
2000年から準備をして、
2001年に今の形の野外展「工房からの風 craft in action」が始まりました。
当初は隔年、2005年からは毎年開催となって、今年で13回目となります。
途中、2004年に館内のギャラリーショップを閉じて、
「工房からの風」の会場となるニッケ鎮守の杜の中に、
現在もある「galleryらふと」を移しました。
庭の改修も2005年に行って、「工房からの風」と連動して
庭作りが始まりました。
:::
「住む」前号の記載の中で、「工房からの風」は、
「クラフトフェアまつもと」を模範にして始まった、
とありましたが、これは違います。
2001年からの野外展を立ち上げるにあたって、
三谷龍二さんには、アドバイスをいただきましたが、
それは「クラフトフェアまつもと」の運営からアドバイスをいただいたのではなく、
三谷さんという作家個人のご意見を伺ったのでした。
三谷さんからは、キュレーションをきちんとするといいね、
テントなど全体の美観を考えて展示が美しくできるようになるといいね、
作品がきちんと伝わるような会になるといいね、
といった現在も大切にしていることの基本をおっしゃっていただきました。
(ありがとうございます!)
そして、そもそも、模範とした成り立ちが違っています。
「クラフトフェアまつもと」は、アメリカでクラフトマン自身が
野外で気持ちよく作品を展示販売するスタイルから影響を受けた、
と伺っていますが、
「工房からの風」は、イギリス、オックスフォードで行われている
Art in actionという研究者たちが企画開催している野外展を
成り立ちのきっかけとしています。
作り手が立ちあげた企画と、作り手でも使い手でもない研究者(紹介者)が
立ち上げた企画という決定的な違いがそこにはあると思います。
(Art in actionとの出会いについては、
拙著「手しごとを結ぶ庭」に詳しく書いています)
もちろん、どちらが良くてどちらが良くない、なんていうことではなく、「違う」ということです。
2001年から始まった現在のスタイルの「工房からの風」は、
2006年くらいから来場者の数が顕著に増えて、その中身も若い方々が増えてきました。
応募数もこの辺から急増してきました。
2009年くらいからでしょうか、
各地でクラフトフェアが増えてきたように思います。
地方の自治体の方や企画をする方から、アドバイスを求められる機会も生まれました。
そのような中で、新たな「違和感」が生まれてきたのでした。
何のために行うのか?
その根っこが違うのに、同じようなことが行われようとする違和感、
とでも言ったらよいでしょうか。
と、今日も長くなりました。
続きは、また。
ワークショップ/らふと
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らふと、春のワークショップ
らふと、春のワークショップ第二次受付中です。
○ご応募は、HP お申し込みフォームから承ります。
○すべて大人向けのワークショップになります。
[ 受付期間 ]
第一次 : 3/24 (火)10時〜26 (木)12時第二次 : 3/27 (金)10時〜 受付終了しました
この期間はお一人様ひとつの催事のみ受付いたします。
応募多数の場合は抽選となります。
定員に空きのある催事は先着順に承ります。
(複数の催事へのお申し込みも承ります。)
——————
■4/18 (土) 「4月の花生けのブローチ – 銀の月のポージーピンを作る」
講師:Anima uni
第1回:10時半〜13時 → 受付終了しました
第2回:14時半〜17時 → 受付終了しました
定員 各回6名 会費 5500円
ポージーピンは
胸元に花を生けるためのブローチ。
昔からヨーロッパで愛されてきました。
春の庭を歩き、イメージを切り紙に映しとり
銀の月にローラーでプリントして作る
オリジナル紋様のポージーピンです。
お帰りは、胸元に4月の庭の草花を一輪挿して。
素材:銀と真鍮
■4/23 (木) 「発酵暮らしごはんの会 − 春のお弁当」
講師:寺田聡美(寺田本家)
10時半〜13時半 定員 8名 会費 4000円
→ 受付終了しました
千葉県神崎町の酒蔵寺田本家の寺田聡美さんによる、
季節の恵みと発酵のちからが手を結ぶ料理教室。
今回のテーマは春のお弁当です。
季節のおむすびと寺田本家の麹や酒粕を使ったメニューを予定しています。
らふと自家製八重桜の塩漬けなど、お庭の惠みも登場します。
できあがったお弁当は、らふとの庭で輪になっていただきましょう。
■5/23 (土) 「庭の小さな生き物と植物を描く」
講師:大野八生
第1回:10時半〜13時 → 受付終了しました
第2回:14時半〜17時 → 受付終了しました
定員 各回8名 会費 3800円
植物との暮らしの喜びをみずみずしいタッチで描く、
ガーデナー・イラストレーターの大野八生さんによるイラストレーションワークショップです。
初夏の庭に育つ植物を、庭にやってくる小鳥などと合わせて、ペンと水彩絵の具で描きましょう。
描いた絵は、大野さんがご用意くださるフレームに入れて仕上げます。
観察の楽しみ、描く楽しみ、飾る楽しみをご一緒しませんか。
——————
○ご応募は、HP お申し込みフォームから承ります。
○定員に満たなかった場合、開催を見送ることがございます。 予めご了承ください。
○すべて大人向けのワークショップになります。
[ 受付期間 ]
第一次 : 3/24 (火)10時〜26 (木)12時
この期間はお一人様ひとつの催事のみ受付いたします。
応募多数の場合は抽選となります。
第二次 : 3/27 (金)10時〜 受付終了しました
定員に空きのある催事は先着順に承ります。
(複数の催事へのお申し込みも承ります。)
director's voice
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クラフトフェアじゃないの?
のっけから「私、クラフトフェアをやっているという意識がないんです」
赤木さんの文章はこのように始まります。
えっ、「工房からの風」って、クラフトフェアじゃないの?
多くの読者はそう思われますよね。
この書き方が正確だと感じいったのは、「意識がない」
と書いてくださったことでした。
私、クラフトフェアの定義が、そもそもわかりません。
そして、あらためて問われれば、多くの方がそうではないでしょうか。
-野外にクラフトを作る人が集まってテントで販売する-
という広義であれば、「工房からの風」が、
クラフトフェアだと呼ばれても別に構わないと思っています。
但し、自らはクラフトフェアではなく、野外展と思っています。
年月を経て、そんな風に思うようになってきたのです。
:::
と、書き出したのですが、昨日、発売日早々というのに、
既に「住む」を読まれた方々がやってきて、
このことについての会話を何人もの人と交わしました。
その中で、あらためて確信したことを、先に書こうと思います。
このdirector’s voiceで、出展作家への質問コーナーを毎年やっておりますが、
それにならって書いてみますね。
Q1
「工房からの風」の原点、やってきたことって何ですか?
A
新鮮な作家が世に出ていく、豊かな場面を作りたい、ということですね。
Q2
「工房からの風」がこれから新たにやっていきたいことって何ですか?
A
世に出た作家が、その後によい仕事(よき作品作り)を進めるための、
時間や空間をもっと作っていきたい。
です。
Q1に関しては、現在の野外展が始まって15年目の今、
その願いが少しは叶ってきたかもしれません。
可能性に満ちた力のある作家から応募をいただくようになりましたし、
全国からギャラリーショップ関係者や
バイヤーの方々が多数来場されるようになりました。
出展を機に、スタートを切る作家が毎年輩出しているように思います。
そして、それを支えてくださっているのが、一般のお客様でもあるのですね。
遡ればこの地で工芸ギャラリーショップ
(「ニッケこるとん銀花」という名前で1988年にオープン)
を立ち上げてから27年が経ちましたから、
ニッケコルトンプラザをコアとした周辺のお客様に
じんわり工芸、クラフトが浸透しているのを感じています。
実際、出展作家の方から後日感想を伺うと、
熱心に見てくださる方に、地元の方が多い、とお聞きします。
また、広域からも、毎回「工房からの風」を楽しみに
欠かさず来場くださるお客様も多く、その方々との会話にも
とても励まされていると。
作家を作家たらしめるものは、一部のキーパーソンだけではなくて、
こうした層の厚い使い手の方々あってこそなのですね。
私も時を重ねてそう思うようになりました。
そして、Q2。
これがここ数年来、強く願いはじめてきたことです。
「工房からの風」の特長のひとつが、出展作家同士の交流の濃さです。
人数が50人規模ということや、開催前に交流の機会を何度も設けることなどから、
「同じ釜の飯を食う」というような関係になる方々がいます。
同期、とか、一期上とか、二期下とか、まるで学校のような言われ方をして驚くことも。
この密な関係性の中から、教え合う、影響し合う、ということが生まれてきました。
制作の師や先輩、同輩が以前より希薄になった今日、
佳き影響を与えあう人的つながりは、とても大切だと思います。
そして、その次。
作品そのものが、進化成長していくための場面を創出したいと願っています。
昨年8月に行った日本橋三越本店での二週間の催事は、
そのひとつのさきがけにもなりました。
(今年も同時期に行います)
このような機会を生かして、
赤木さんが書かれていた、
クラフトフェアが作品の低俗化を招いたのでは、
ということと逆の方向へ向かっていきたいと思っています。
と、すっかり長くなりましたね。
今日はこの辺で切り上げますね。
director's voice
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クラフトフェアはいらない?
季刊「住む」53号が21日に発行となります。
その中で連載されている塗師、赤木明登さんによる「名前のない道」。
ここ2号は「クラフトフェアはいらない?」というテーマで綴られてきました。
一回目は桃居の広瀬さん、二回目はうつわノートの松本さん、
今号では稲垣とのインタビューを基に執筆されました。
「クラフトフェアはいらない?」
というテーマが印象的なので、このことに感想がひっぱられてしまうかもしれませんが、
それは二次的、三次的なことであって、
工芸そのもののこと、それと関わる人や仕組みがどうあるかについて、
真剣に考え、人と語らい、思考を熟し、発言されているのが
今回の連載と私は受け取っています。
文中「生活工芸」という単語も出てきますが、
生活工芸の是非や認めるか認めないかの
旗色を明らかにすることも意図ではないと思います。
ある共通のジャンルの世界を愛し、大切に思う者たちが、
その世界について真剣に考え、意見をし、よりよい世界としてふくらませていきたい、
ということだと思っています。
(私なりの「生活工芸」という言葉の印象は、あらためて記したいと思います)
よりよい世界、などと書いてしまうと優等生みたいですね。
でも、私自身の身の置き所は、もっと生々しい現場です。
思考を巡らすことはとても大切な活動だと思い、集中することに憧れもありますが、
私はといえば経済社会の只中におりますし、理想論の場に軸足をおいてはいません。
机上論ではなく、常に現場で生身の人間(作家然り、お客様然り)を相手に、
生身のアクションを受け止めながら、ナケナシの頭で物事を考えてきました。
+++
今回の赤木さんのインタビューが文章化されるとき、正直に言えば、不安がありました。
発言というのは話の前後の流れで出てしまうこともあるし、
それをどう掬い上げるかで、如何ようにも文章は作れてしまいます。
私自身の話が拙かったせいで、思いや事実と異なる方向に書かれてしまったらどうしよう、
そんな恐れも抱いていました。
けれど、赤木さんから確認のためにいただいた校正文を読んだとき、
そんな私の幼い心配はまったく不要だったのだと悟りました。
もちろん、自分の文章ではありませんから、多少のニュアンスの違いがないとは言えません。
けれど、大きな流れで、思いを正確にくみ取ってくださって、
これからの光に向かって書かれてある文章でした。
(さすが赤木さん!すばらしい!と思ったのでした)
むしろ、心配になったのは「工房からの風」について、よく書かれ過ぎていないか?
と読者に思われることでした。
過去に「工房からの風」に出展された方、来場された方には、
その実感と、書かれてある文章とに違和感があるのではないかという危惧でした。
しかし、その違和感は正しいと思います。
たとえば、2001年に感じた工房からの風や、2008年に感じた工房からの風では、
今私が感じ、向かおうとしている工房からの風とは違っていますから。
赤木さんの文章は、今の私とのインタビューを基に書かれたものですから。
+++
ある意味、違和感が「工房からの風」を育ててくれた。
といえるかもしれません。
「工房からの風」の姿への想いや理想がある。
その想いや理想も、実行してみれば、思っていた姿とどこか違っている。
その違和感はなぜだろう?
それについて思考しながら、次の姿を思い描く。
毎回これを繰り返しながら、彫琢を重ねるように企画を進めてきたような気がします。
「出来事」に対する想いや理想は、時代や社会背景と添いながらのものだから、
絶対的というよりも相対的な部分もありますね。
どの会も企画者の想いは大切なことだと思いますし、
同時にひとりよがりでは形を成さないものでもあります。
+++
赤木さんの今回の文章を通して、思考を巡らしてみたいと思います。
「工房からの風」について書かれていますから、このブログの場から、
しばらくこのことについて綴ってみたいと思います。
次回は、
『のっけから「私、クラフトフェアをやっているという意識がないんです」』
という冒頭の文章に関連して書きますね。
director's voice
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風婚
2015年「工房からの風」へたくさんのご応募をありがとうございます。
鋭意選考を進めまして、土曜日の夜に結果通知を投函予定です。
週明けにはお手元に郵便局からの通知が届くかと思いますが、
もし19日木曜日までにお受け取りになれていない場合は、
事務局までご一報くださいませ。
047-370-2244 (10時~18時)
:::
さて、先日結婚のお祝いパーティーがありました。
2012年の工房からの風に出展された陶芸作家のお二人が、
この場での出会いがきっかけで、ご結婚されたのです。
おりひめ神社のご利益でしょうか。
おふたりの門出を祝おうと、近隣の同期出展が作家中心となって
コルトンプラザのレストランで、お祝いの席が設られました。
ウエルカムボードの似顔絵や、新郎新婦席の「壽」の書。
ギターやウクレレでのお祝い演奏や、ユーモアたっぷりで心のこもったスピーチ、
手作りの(作家の方々なので素晴らしく精緻)贈り物。
私たちも、お庭のクリスマスローズや月桂樹などでブーケやブートニアを。
工房からの風での出会いが、幾重にも広がり、深まって、
ものをつくる人生が豊かになっていく。
そのようなことと、ささやかでも関わることできているとしたら、
こんなにうれしく幸せなことはありません。
集まった作家たち、この日集まれなかったけれど気持ちを寄せられた作家たち。
これからも切磋琢磨して、よき交流を続けていかれますね。
画像はおふたりに贈った「寄せ書き」。
出展時の思い出の手ぬぐい(ピンクでした!)に、
お祝いのメッセージを出席者で書いてお渡ししました。
こんな風に、風婚!のお祝い、また出来るでしょうか。
ワークショップ/らふと
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3/14 つぼみのリングご参加の皆様へ
庭日誌
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