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メタ情報
月別アーカイブ: 10月 2015
ワークショップ/らふと
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らふとのワークショップ
第13回 工房からの風は18日をもちまして終了しました。
ご来場をくださいました皆様、
Facebookにいいね!くださいました皆様、ありがとうございました。
galleryらふとは催事期間のみ開館となります。
11 月と12 月はワークショップをふたつ開きます。
– – –
◉全て大人向けワークショップとさせていただきます。
◉ご応募は、HPお問い合わせフォームから。
[ 受付期間 ]
第一次:10/22 (木) 10時 〜 24 (土) 12時
この期間は、お一人様ひとつの催事のみ受付いたします。
応募多数の場合は抽選となります。
第二次:10/25 (日) 10時 〜
定員に空きのある催事は先着順に承ります。
– – –
■ 11/21 (土)「金属を曲げて作る・スコーン型とクッキー型」
講師:Anima uni
第1回:10時半〜13時 → 定員に達しました
第2回:14時半〜17時 → 定員に達しました
定員 各回6名様 会費 3800円
※「風の音vol.5」での会費表記に誤りがございました。3800円が正当となります。
お詫び申し上げますと共に、ご了承の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
料理と菓子作りもお好きな金工作家のAnima uni さんと、
ステンレスの板を折り曲げて溶接で仕上げる、スコーン型とクッキー型を作ります。
スコーン型はAnima uniさんがロンドン留学中に出合われた六角形。
型抜きするときに生地の無駄が出にくいかたちです。
クッキー型はご自分のデザインをもとに世界にひとつだけのオリジナルの型を。
これからのあたたかな焼き菓子が恋しい季節に活躍してくれることを願って。
ティータイムには、らふと茶菓部オリジナルの焼き立てスコーンをお召し上がりいただきます。
*スコーン型サイズ 約W62 D54 H37 mm
*クッキー型は、一筆書きで描けるデザインでつくります。
大きさはおおよそ90 x 90ミリに収まる程度。
■ 12/5 (土)「クリスマスのしたく − 手仕事の庭のハーブを添えて」
講師: 大野八生 (イラストレーター・ガーデナー)
第1回:10時半〜13時 → 定員に達しました。キャンセル待ちの受付も終了しました。
第2回:14時半〜17時 → 定員に達しました。キャンセル待ちの受付も終了しました。
定員 各回10名 会費 4000円
冬の気配を感じたら、クリスマスのしたくを始めましょう。
大野さんセレクトの植物と合わせて、
手仕事の庭の藤蔓をベースに、ローズマリーなどのハーブ、
綿の実や木の実を添えたクリスマスリースを作ります。
◉全て大人向けワークショップとさせていただきます。
◉ご応募は、HPお問い合わせフォームから。
◉定員に満たなかった場合、開催を見送ることがございます。予めご了承くださいませ。
[ 受付期間 ]
第一次:10/22 (木) 10時 〜 24 (土) 12時
この期間は、お一人様ひとつの催事のみ受付いたします。
応募多数の場合は抽選となります。
第二次:10/25 (日) 10時 〜
定員に空きのある催事は先着順に承ります。
庭日誌
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11月の庭フレンズ
庭人OGの方々による庭フレンズの皆様へ
11月のお庭
毎週月曜、水曜、土曜 10時~お昼ごろまで
上記日程で、私たちはお庭にいます。
庭フレンズさんのご参加をお待ちしております。
◎
11/9(月)は、10時から夕方までとなります。
director's voice
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高見由香さんから
おりひめ神社のほとりで手織り布を展示していた
高見由香さんからもメッセージをいただきました。
:::
・・・
・・・
風が終わって4日経ちました。
戻った日常の中で風の中にいた2日間をずっと考えています。
自信がもてず不安で一杯だった1回目の出展から6年
あの日悔しさの中に立っていました。
次、この場所に立つ時は背筋を伸ばし
自信を持ってこの時間を楽しめるようになってから立とうと
未来の自分に喝を入れるような気持ちになった事を覚えています。
今、2回目の風が吹き終わり
充実の先に次の場所をしっかり見据えて立つ自分がいます。
つくる中でいつも良いものが生まれるわけではなく
もがき、幾度も回り道をし、生み出すことはとても苦しいです。
その上で生まれた良いものが
お客様や自分以外の誰かに確実に届いていると
この2日間実感していました。
自分の中の「良い」が誰かに伝染する
あぁこれでいいんだなとすっと何かが落ちた感覚がありました。
つくり手にはいろんな時代があり私もその途中です。
その道中で吹く風が「工房からの風」。
風ある豊かな土壌で育まれ道を歩くつくり手
大きく広げた手で受け入れてくれるお客様
風は起こせるんだと広く深い眼差しを注いでくれる人
その全てが風 になって前へ連れ出してくれる
それが私の「工房からの風」でした。
感じた事を書きとめようと思っても
湧き上がるものでまとまらずにいたここ数日。
yossyのリリックを目にした時、
6行で綴られた言葉にズキュンと胸を打たれ
そういうことなんだよねーと私の涙腺は崩壊したのです。
ここだったかー。
そして今日も息をするように織る時間が流れています。
:::
どこかクールな表情の高見さんからの熱いメッセージ。
初出展の作家の方々にぜひお読みいただきたいと思いました。
6年も前になったのですね。
高見さんが悔しい想いを抱えて一回目の展示を終えられたということ。
初めてお聞きしました。
その間、お仕事でのやりとりも続き、
母となり、子育てに勤しみながらも糸から離れなかった高見さん。
初出展の時の想いを火種のひとつとして、
二回目の出展の日に、豊かな実りを得られたこと。
こういうお仕事の熟し方があること、
皆さんと共有できたら、と思います。
それにしても、yossyのリリック、多くの人の心を射抜いてしまいましたねー。
高見由香さんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click
director's voice
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AC CRAFTさんから
ニッケ鎮守の杜に入ってすぐの右手奥。
ヒノキの良い香りにくるまれるブースがありました。
AC CRAFTさん。
石井学さんからもメッセージをいただきました。
:::
・・・
・・・
帰りの車中「ああすればよかったかなあ…」
「こうすればよかったかなあ…」
「これで良かったのかなあ…」
という思いが次々に浮かんできたのも正直なところで、
課題がたくさんではありますが、
今回新しいことにトライして、
「2015年の今の等身大の自分」が出せたのではないか、
とすっきりした気持ちでいます。
当日はたくさんのお客様とお話することができ、
8年前出展させていただいた際のお客様からも
何人かお声をかけていただいたり、
家具のご感想を伺うことができ嬉しい機会となりました。
出展者の方々と交流ができたことも本当に貴重な嬉しい機会でした。
『「収穫」ではなく「種をまく」気持ちで取り組んでほしい』
という一貫した姿勢に、救われることがしばしばありました。
準備期間から今まで、皆様に本当にあたたかくサポートしていただき本当に有難うございました。
出展が決まってからこの半年間に感じていた
「心のぐるぐる感」をこれからも常設させながら、
ものをつくっていけるように取り組みたい…そんな気持ちでいます。
8年ぶりに皆様と関わらせていただき、
「変わらぬ思い」と
「より一層高められた質、細やかさ、やさしさ」
に感動してしまいました。
制作をつづけ、いづれ3回目も挑戦し、
また何かの形で関わらせていただけたら… と思っております。
・・・
・・・
8年ぶりの出展、とてもうれしかったです。
AC CRAFTさんのブース周辺に漂っていたヒノキのよい香りは、
実際の香りとともに、石井さんご夫妻の
ものづくりの姿勢が放つよい香りでもありました。
よき循環の中で生かされるべき素材に目を向け続けるお仕事は、
継続の中で、一層確かなものに育ってきましたね。
年月を経て、お仕事を覚えて、気にかけてくださる
お客様がいらっしゃることも、励みになられたことと思います。
美濃市の美しい「うだつのある町」にある工房。
「工房からの風」がご縁で訪ねる方が増えるといいですね。
AC CRAFTさんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click
director's voice
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Honda Silk Worksさんから
秩父のHonda Silk Worksさんからもメッセージをいただきました。
一部を共有させていただきますね。
:::
・・・
・・・
今回、私達は出展するに当たり一つ決めたことがあります。
それは、自分たちが本当に作りたい布だけを出すということです。
とは言え、技術も知識もまだまだ未熟な私達ですので’今’の時点での事ですが。
カラフルでもなく華やかでもない布、
でもお蚕さんの吐いた糸をたっぷりと使った気持ちの良い布。
纏ってもらいたい 巻いて身につけてもらいたいという思いで制作しました。
結果、あえて小品(コースター等)は制作せずストールだけの展示をしました。
それは私達にとって勇気のいる事でしたので、
お客様に受け入れて頂けるか不安な気持ちがありました。
しかし当日は、何度も足を運んで悩んだ末にご購入して下さった方や、
連日来場して頂き纏ったり巻いたりして下さったり、
ふらりと立ち寄りお話を通して布を手に取って下さったり….と
たくさんの方々に興味をもって頂けました。
お蚕さんの仕事の話も素直に伝えられたと思います。
そして、今回ご縁があり京都へ染織の勉強をしに行くことに決めました。
その背景には、出展が決まってから
半年の間の制作と考えを深め自分たちと向き合う日々、
他の作家の方々との交流があったからだと思います。
これから私達が向いていきたい方向、
私達は布を通して何を伝えられるかと考えました。
そのための技術を身に付けたいと思っていたので
すぐに決めることができました。
今振り返ると、この半年は次のステップへ行くための大切な期間でした。
工房からの風に出展させて頂き得られた手ごたえを大切に、
新しい風を取り入れに、たくさん見て勉強して、
体と手を動かして私達らしい布を制作していきます。
・・・
・・・
:::
ニッケ鎮守の杜の奥の方、岩のある空間で
本多祐二さん、さくらさん夫妻が展開したブース。
養蚕から糸づくり、染め、織りと手掛けられたその空間にも、
いつもたくさんの人がじっくりと布に触れていましたね。
野外展で、新人作家が
小物を出さずに展開することは勇気のいることだったと思います。
それでも企画者や出展経験者との会話を重ねるうちに、
たとえそれで負の結果が出ようとも、自分たちのよいと思う方向で進もう!
そう思われたのですね。
そして、その成果をしっかりと感じられたことは、
これからの制作を続ける中での宝ものになりましたね。
お蚕さんのお仕事から注目されることも多いことでしょうが、
その特異性、ニュース性だけでは本当の仕事に育っていかないと感じたおふたり。
若い作家でそのことを見分ける力は、なかなかないものだと思います。
けれどおふたりは、注目に浮かれず、自らの足元を見つめなおして、
あらためて織を学ぶ道を選ばれました。
京都では優れた師の下で学ばれますから、きっと素直なお二人は、
めきめき腕を上げられていきますね。
「工房からの風」を単に世に出るきっかけにするのではなく、
準備期間からの体験を通して、歩を戻して学ぶ道を進む人が現れたこと、
眩しく、うれしく思います。
おふたりの糸との時間は始まったばかり。
洋々と広がるその世界で伸びやかにあるために選んだ道を
心から応援したいと思います。
Honda Silk Worksさんの開催前のメッセージはこちらです。
→ click
director's voice
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morinosuさんから
金属装身具のmorinosuさんからもメッセージをいただきました。
ニッケ鎮守の杜に入って花壇のある空間。
周囲の植え込みを背中に小さなテントで展開されていました。
:::
工房からの風に全力を出し尽くすことができたと、
達成感を今とても感じています。
実は途中で、もう間に合わない、とキャンセルの文字が頭を
よぎったことがありました。
どうやって、乗り切ったのか覚えていないほど、
身体と心、限界を感じていました。
でも、三越での経験や、稲垣さんをはじめ、
皆さんからのアドバイスのおかげで、
痛いほどやるべきことはわかっていたので、
『やれ。やるんだ私』!と
必死に言い聞かせていたと思います。
新作の樹脂なしの作品へのお客様の反応もとてもよかったんです。
背中を押してくださって、本当にありがとうございました。
この度、参加させていただいたことで、
ものづくりで生きていきたいと、再度強く感じました。
あきらめずに、頑張ってまいりたいとおもいます。
この度は、工房からの風へ参加させていただき、本当によかったです。
:::
銅版画を続けていく中から、装身具の制作に入って行かれたmorinosuさん。
応募時は、金属の上にすべて樹脂を載せた作品でした。
樹脂が必要なのだろうか?
なぜその加工をしているのだろう?
という疑問を持ちつつ、コンサルタントではないし、
ジャッジしてしまわないように気を付けながら、
「金属のままの表情の作品作りもされてみては?」
という投げかけをもって、8月の三越展へのお誘いをしてみたのでした。
風人さんたちベテラン作家に混ざっての三越展では、正直しんどかったと思います。
展示や接客すべて、風人さんたちのレベルに驚いていたmorinosuさん。
結果もなかなか厳しいものに。
そのような中でも、金属の表面のままのものに手ごたえがあったのですね。
風人さんたち、私もmorinosuさんの秘めた可能性にとても惹かれていました。
同業でもあるAnima uniさんなど、惜しみなく技術的なアドバイスもされたりと、
数名の方が、こまやかに意見を伝えてもいました。
どうして、そういうことが可能だったんだろう、って思います。
それは、morinosuさんの人としての素直さ。
多くの人は、他者の意見を受け付けないガードやバリアを作ってしまいます。
伝える方も、そういうガードやバリアを感じれば、それを破ろうとはしませんね。
おせっかいや踏み込み過ぎになりますもの。
今回のmorinosuさんの進化は、
ひとえにmorinosuさんの人としての素直さが、
みんなの前向きな意見を引き寄せていったからだと思います。
しかし、残り二か月を切った中での制作はどんなに大変だったことでしょう。
『やれ。やるんだ私』!
は、あまりに実感がこもったフレーズですね。
こうして生まれたこれらの作品は、その写真の美しさもあいまって、
全国に旅立っていきました。
水面下での葛藤はわからずとも、伝わる方には伝わるのですね。
会場でご夫婦おふたりでお客様と向かい合う姿は、
8月の三越展のときのmorinosuさんとは別人のように晴れやかなものでした。
たとえば、日持ちをよくするために保存料を入れたり、
万人に受け入れられるように甘さを上げたりすること。
ちょっとたとえが変かもしれませんが、
広く作品を発表し、他者へ伝えるためには、そうしなければ、、
と思う新人作家がいるかもしれません。
でも果たしてそうでしょうか。
そうはいっても、それには理解のあるお客様があってのことですね。
「工房からの風」のお客様はそういうことこそ本質を捉えて受け止めてくださるので、
私も自信をもって真ん中のことをしようよ!と言えるのだと思います。
とってもありがたいことです。
最後にお伝えしたいのは、夫君の東影智裕さん。
制作時から当日ブースでもmorinosuさんを支えて来られました。
ご自身は立体作品を制作されています。
いつもニコニコ笑顔の東影さんですが、作品はまったく笑っていません!(笑
近く関西で展示もありますので、こちらからもリンクさせていただきますね。
→ click
morinosuさんの開催前のメッセージはこちらです。
→ click
director's voice
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阿部春弥さんから
出展作家の皆様から、続々とメールをいただいています。
ありがとうございます。
熱い感動の涙、なみだの方。
楽しかったー!という方。
いくばくかの悔しさを整えていらっしゃる方。
さまざまですけれど、言葉、文章に整えてみることは、
ご自身の今後にとってよいものかもしれませんね。
そのような中か、いくつか選ばせていただき、
こうして皆様と共有させていただいております。
もちろん、デリケートな本音も書かれていますが、
公開する性質じゃないものは、私なりに考えて控えていますので、
ご安心くださいね。
そして、私たち主催者、企画者にとっても、
出展作家からのメッセージは、何よりの宝ものです。
感謝の交感は豊かなプラスを育みますし、
気づきはこれからの成長につながりますから。
では、次の作家の方を。
女子二名の熱き涙の話が続きましたので、
次は爽やかなメッセージを。
陶芸の阿部春弥さんから
:::
・・・
・・・
半年余りの準備期間がありましたが、ほかの仕事を進めながらも
常に心のどこかに、工房からの風の事があったように思います。
右も左もわからない4月の入学式
(勝手に入学式にしていますが)の不安な気持ちから、
当日、鎮守の杜に向かう道中は楽しみでしょうがない気持ちでいっぱいでした。
雨が降っていても、天気ばかりはしょうがない、
今日までしてきたことに偽りはないんだと思えたら、
結果どうこうより、2日間楽しもう!と。
そう思えたのも、goodなタイミングで届いた
小冊子「風の音」と稲垣さんのお手紙のお陰ですかね。
工房からの風。
僕にとっての風。
どんな風だったのでしょうね。
遠くの方で吹いている風が、自分の周りを吹きまわり、
あっという間に行ってしまいました。
今はまだはっきりとはわかりません。
わかったことは、予想以上に心地の良い風だった事です。
この風を作り手としての成長の糧にしていかなければもったいない!
目に見えない風を、目に見える形で残せていけたらと思います。
また、今回強く感じたことの一つに、
風の向こう側を改めて強く感じました。
作り手の多くの方はそうだと思いますが、
普段はひとりで素材と向き合い、孤独の中で製作しています。
油断すると、作っている向こう側の、
使い手の方のことを感じにくくなってしまうことがあります。
作ったものを、伝えてくれる人がいて、使ってくれる人がいる。
みんながいて、風になるんだな、と。
当たり前のことですが、大切なことを改めて教えてもらいました。
作り手としても、人としても、まだまだ未熟な僕ですが、
うつわ作りに日々精進していきたいと思います。
本当にありがとうございました。
:::
みんながいて風になるんだ。
って、素敵な感想ですね。
私も今回、ほんとうにそう実感しました。
特に来場者の方々のあたたかさ、熱さの確かさが、
この風の特徴なのだと。
どんなによい作家や仮によい企画であっても、
それを支持してくださる方がいなければ風は起こらない。
しかも、「工房からの風」のお客様は、
一過性の点ではなくて、何年にもわたっての線や、
ここからさまざまな場所でもつながってくださる面のような
つながりを持ってくださる方が多くて、
その想いがあたたかで、熱い風になってるんですね。
爽やかな佇まいの阿部春弥さんの器、
たくさんの方々の風の中で心地よく並んでいましたね。
阿部春弥さんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click
director's voice
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大野七実さんから
市川市で作陶する大野七実さんからも、
さっそくメッセージをいただきました。
:::
私の風が終わりました。
ただただ涙が止まりません…
うれしいのか?哀しいのか?満たされてるのか?
それすらもまだよくわからない、いろんな色の涙です。
今、全部を出しきって、抜け殻のようにガランとしています。
自分のいとおしく永く続いた時間が終わってしまったように思います。
2日間ほんとうに楽しかった。
いちにちひとつのうつわのことを興味深く聞いてくださるお客さま。
楽布陶時代にうつわを選んでくださったお客さまとの再会。
はじめて私のうつわを手にとってくださるお客さまとの会話。
ひとり仕事場でひとつの光だけを頼りに進んできた時間が、
こうして誰かの手に渡る瞬間、すべてが救われたような気がします。
キラキラ輝く仲間たち。
その手からつくりだされる真心の作品。
風のあの場所が何か大きくあたたかなものに包まれているようで…、
自分がその一粒になれたしあわせ。
見るのと出るのではまったく違うんだ。
そう風人さんのひとりに言われたことがこのことなんだと、今実感しています。
いよいよ準備が整い、搬入を目前に私が感じたことがひとつあります。
それは、だんだんと集まってくる磁力みたいなもの。
みんながここへ向かって、
それまで独りそれぞれの素材と向き合っていた時間を両手いっぱいにかかえ、
だんだん近づいてくるものすごいパワー。
怖いくらいに強く感じました。
そのことを懇親会の席で話した時。
それは私がここに住んでるから。
俺らは集まる側だよ。って、そう言われた時。
もしかして、あー、わたしは土の人なのか?そんなふうに思ったのです。
土の人として、これからも工房からの風を大切にしたい。
こんなにも清々しく真っ直ぐな想いが集まるこの場所をもっと深いものにしたい。
そう思うのです。
自分たちの生きる場所へとそれぞれ帰っていったつくり手たちと
こころを通わせた2日間、一生の宝になりました。
そしてわたしもまたひとりのつくる時間に戻ります。
これからも自分の真ん中を信じて…
:::
七実さんと知り合って26年くらいになりますが、
野外の工房からの風に出展いただいたのは、今回が初めて。
26年間に土とあった様々な時間すべてが、
今の七実さんを形作っているのですね。
取り組まれた「いちにちひとつのカタチをつくる」。
全国様々な地にタンポポの綿毛のように飛んでいきましたね。
ご自身の作品を一層深められて、
一方で「土の人」として、この場に集う作家たちとともにぐんぐん伸びっていってくださいね。
大野七実さんの展示前のメッセージはっこちらです。
→ click
director's voice
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aeiさんから
このブログには「凪ぐ浜の宝もの」というカテゴリーがあります。
これは 工房からの風という大波が去ったあと、
砂浜に打ち上げられ、散りばめられた、宝ものようなきらめきを
毎回綴っているものです。
出展作家から送られてきた私あてのメッセージから抜粋してのお届けです。
いの一番に送られてきたのは、金属装身具のaeiさんでした。
:::
稲垣さま
おはようございます。aei の桑山明美です。
昨晩、無事に愛知の自宅に帰ってきました。
今日は、少し朝寝坊をして
いつもの3倍の時間をかけて朝ご飯を食べました。
いつもと変わらない日常に戻りましたが、
確実に違う何かを手に入れた空気を感じています。
皆さんおっしゃるように、
長いようで短いこの半年はあっという間に過ぎて行きました。
昨日、周りの作家さんと
“帰りたくないね”
“もう一日でいいから出展していたいね”
と話しながら片付けの作業を行っていました。
風人さんのお手も借り、
いつもになくスムーズに片付けが済んでしまい、
会場を後にする時間がきました。
最後、皆さんから見送っていただいたその瞬間は、
卒業式に似ている感覚でした。
そして私は、また新しい朝を迎えています。
私は、作家という職業で生きて行く事にずっと自信が持てずにいました。
区切りをつけるため、30歳までに“芽”を出すぞ!
っとラインをひいて活動してきたここ4年間。
明日、私は29歳になります。
工房からの風に出展が決まり、
絶対なんとか芽がでると気持ちが舞い上がった春。
初夏のミーティングを終え、
そんな芽はとっくに生えていたと気づかされたあの日。
私にとって “芽” とは、それで食べていけることになることでした。
でも、違いました。
私は “つくる” ことが好きなので一生手放すことはしたくない。
“つくる” ことと向き合って生きる覚悟が出来ました。
これが、今回の出展で一番の財産です。
その他にもお話したいことがたくさんありますが、
かなりの長文になってしまうので、
割愛してひとつだけ書かせて下さい。
昨日のチャリティーの素材の果実で
私の作品を当ててくれた方がブースにお礼を言いにきてくれました。
こんなに素敵なりんごがいただけてうれしい!
ということ、
そして、その方の親戚が被災者なので、
チャリティーをしていただきありがとうございます。と。
私は、企画があればとりあえず手を出すタイプなので、
あまり深いことを考えずに参加しましたが、
彼女の本当に喜んでくれている姿を見て、
私も本当に心が熱くなりました。
悔いはやはりいくつもありますが、
私はそれ以上のものを手に入れました。
この先、また立ち止まることも何度もあるかと思います。
その時は、あの日に書いたメモを開き、
“腹をくくる”の言葉を読み返します。
この度は、工房からの風に参加させていただきありがとうございました。
aei 桑山明美
5月の終わり、私を訪ねてこられた桑山さん。
たぶん、伝えたい思いがいっぱいいっぱいで、こんがらがって、
最初、私には何を言いたいのかがわからなかったのです。
でも、言いたかったことは、きっとひとつだったのですね。
これで食べていけるかどうか、ということ。
その不安に絡まれてしまっていたのでしょうか。
「そんなことは、誰にもわからないよ、
腹をくくるかどうかじゃないの」
と、私は応えるしかなかったのですね。
ハラハラと大粒の涙をこぼしだした人を前に、
正直参ったなぁ、と思ったことでした。
8月。
第二回目のミーティングで3か月ぶりにお会いした桑山さんは、
憑き物が落ちたように、すっきり爽やかな笑顔の人になっていました。
それは若いからだけではなくて、
桑山さん自身の心の素直さからの変化だったのだと思います。
展覧会の二日間、渾身の新作を素敵なディスプレイに配置して、
訪れるお客様と、自然体の素敵な笑顔で会話を続けていた桑山さん。
授かった宝物は、やりきった果ての自信なのだと思います。
そうそう!
お誕生日、おめでとうございます!!
よい20代最後の年が始まりますね。
開催前に届いたaeiさんからのメッセージはこちらです。
→ click
director's voice
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リリック
「工房からの風」では、初日の晩に出展作家の懇親会を開きます。
風人さんと主催者あわせて70名程の会なのですが、
今年はその風人さん(出展経験作家で、今展ではサポートスタッフ)
からサプライズが用意されていました。
菅原博之さんがウクレレとメインヴォーカル、
ナカヤマサトシさんが同じくウクレレで加わってライブが始まりました。
曲は「風になりたい」(THE BOOM)。
夏に行った日本橋三越本店でのプレ企画でお披露目になったものです。
(この時の記事はこちら → click)
と、ここまでは私も知っていたのですが、
またしても、やられました!私までサプライズ。
曲半ばで、いきなりラップが!♪
えっ??誰?
ほうき職人の吉田慎司さん!
(彼によれば、民衆音楽という点で民具と共通点ありなのだそーです。ふむふむ。)
もう、みんなおなか抱えて笑っておりました。
いやー―盛り上がりました。
ちなみに、帽子は自前だそうです。
聞けば、金曜日の夜、風人さんカラオケやさんで特訓したのだそう。
今回のオーガナイザー、菅原博之さんのキビシイチェックの下に・・・。
「風になり隊」、参りました。
(後半、ラップがかなり持っていってしまいましたが、
前半は、クールなステージでしたよ)
:::
涙出るほど笑ったあとに、風人女子たちが、
「よっしーのラップの歌詞が、すっごくいいんだよー。
今のじゃ何言ってたかわからないけど、
ほんと、いい歌詞なんだよねー」
と、口々に言うのです。
なので、固辞するよっしーに無理を言って、
歌詞を送ってもらいました。
ちなみに、リリック、とのことです。
ラップ風に読んでみてくださいね。
♪
♪
風はいつだって前に流れる
その目は生まれつき正面についてる
その足は独りで歩くためにある
僕達が歩けばそれが風になる
今だけ起こせる今だけの風を
今だけは束ねてもうひとつ前へ
written by Yossy
では、明日からは、出展作家からのメッセージ、
「凪ぐ浜の宝もの」を、お届しますね。