月別アーカイブ: 10月 2019

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ワークショップ

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参加ご希望の方は、会場についたら、本部テントで上記の印刷物をゲットしてください!

大人向けのワークショップと、子ども向けのワークショップをそれぞれ開きます。
予約を承っておりません。

どのワークショップも、開催場所(テント)で、開始30分前より受付をいたします。
ご希望のワークショップがござましたら、30分よりも前に該当テントに行ってみてくださいね。講師の作家の方やスタッフから、当日の様子をお聞きいただけたらと思います。

また、以下に記事を追記するかもしれませんが、まずは第一報のお知らせまで♬

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台風のあとに

このたびの台風で被害に遭われた皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
復旧とご健康を切に願っております。

:::

「工房からの風」の会場、ニッケコルトンプラザ、及びニッケ鎮守の杜は、
お陰様で被害はなく、今週末の開催に向けて、粛々と準備を進めております。

出展作家全員に確認を取りましたところ、一時避難をされたり、
少し水が上がってしまわれたり、倒木で近隣の道路がふさがれたり、
停電、水が止まったり、、、と、不自由をされている方もいらっしゃいました。
けれど、全員から、工房からの風へは必ず出展します!
と明るいメッセージやお声を寄せていただいております。

このような広範囲に大きな被害があった中、
さまざまな地から、ひとつ場所に作り手が集うことができる、
そのこと自体が尊いことのように感じています。

何事も当たり前ではないんですね。
あらためてそう思うと、この二日間が一層ありがたく思えてきます。
出展作家の方々も、きっとそのように感じているのではないでしょうか。

発送や、往復の道など、通常よりも大変なことが多いかもしれません。
けれど、いつにも増して、感謝の気持ちがきゅっつと詰まった一期一会の展覧会になりますね。
いや、ぜひ、そうしたい。
来場くださる皆様と一緒に、ぜひそのような時空を作り上げたいと希っています。

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画像は、台風一過の会場の一角。
秋晴れを願いつつ、準備を進めます!

+++

追記
皆様、フォローを、ぜひ、よろしくお願いいたします!

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col tempo 革 滋賀

Q1
col tempoさん、「工房からの風」にどのような作品を出品なさいますか?

A1
フィレンツェの伝統工芸の革小物と、シンプルな革のバッグを出品いたします。

革小物は縫い目がないことが特徴で、革を水で固めて成型し、熱をあてることで独特の色彩と艶を生み出す技法を用いています。

定番のコインケースは、イタリアで古くから親しまれてきた形で、開けたフタにコインを出して選ぶことができます。

バッグは体に馴染むように、また軽さを重視して余計なものをつけずに作っています。

今回、火からイメージして選んだ真っ赤な革。
秋冬の暗くなりがちな装いに赤いポシェットをさっと肩からかけていたら、きっと素敵だろうなぁと思って作りました。

革のものは使っていくうちにその風合いが増してくることが魅力だと思っています。
私が普段使っているものもお持ちしますので、ぜひお手に取って革の変化を感じていただければ嬉しいです。

coltempo1

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
私の制作は、そのほとんどを自宅のダイニングテーブルで行っています。

横と前にある大きく開いた窓から陽の光が射し込み、草木が風でなびく様子や、小さな鳥のさえずりに耳を傾け、時に入ってくる風を感じることができるこの場所がたまらなく好きで、その特等席に座って、制作しています。

家族が帰ってくるころには、片付けられて、姿を消す工房ですが、日々の暮らしと制作の場が共にあることが、今の私にはちょうどよい気がしています。

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Q3
col tempoさんの、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
始まりは旅で訪れたフィレンツェの工房で出逢ったコインケースでした。

その不思議な魅力にすっかり心を奪われて、仕事を辞めてフィレンツェへと渡ったのですが、手先が器用なわけでもなく、ものづくりの経験もさほどない私は、帰国してからも教わった技術をなかなか形にできずにいました。

「試して、試して、とにかく試し続けることだ」
師匠がくれたこの言葉を心に置いて、手を動かし自分で考え続けては失敗を重ねる中で、もうダメと思ったときには必ず、手を差し伸べてくれる人との出逢いがありました。

惜しみないアドバイスをくれる師匠、親身に相談にのってくださる革屋さん、私の作るものを手にしてくださる方々、いつも一番近くで私の尻をたたいてくれる主人、、、
私1人ではとっくに消えてしまっていたかもしれない、つくりたいと願う火。

思い返してみると、たくさんの人との出逢いが私の火を守り育んでくれていたのだなぁと感じています。
工房からの風でも、みなさまと佳き出逢いがありますようにと、楽しみにしております。

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コロンとした美しい曲線と革の風合いが奏でるコインケースの存在感に魅せられました。
お話しを伺うほどに、ものづくりに至るまでの熱いパッションと行動力に驚きました。

ものがひとを動かす。人生を動かしていく。
幼いお子さんの母でもあるひとは、日々の暮らしを慈しみながらも、
ものづくりの志を高くおいて、日々コツコツと手を動かし、想いを育んでいます。

それでも何かが急に変わるわけではないでしょう。
一見見いだせない変化、単調な繰り返しの中に、実は進化成長があるのだと思います。
出展が決まってからのこの数カ月の真摯な制作時間を経て、col tempoさんの革の作品はぐんと輝きを増してきたはず。
皆様と一緒にその輝きに触れるのが、楽しみでなりません。

col tempoさんの出展場所は、おりひめ神社鳥居正面右手のふもと。
やりきった晴れ晴れとした表情で、皆様を迎えてくださることでしょう。

新しく整えられたホームページはこちらです。
→ click

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工房 ゆり介 鍛金 北海道

Q1
工房ゆり介さんにお尋ねします。
「工房からの風」にどのような作品を出品なさいますか?

A1
銅板を打ち出して作ったカトラリーや、調理器具、インテリアなどを出品予定です。
金属工芸の鍛金という技法で、銅の板や線から打つことで形を作り、実用できるように叩き締めたものを制作しています。
鍛金の特徴的な打ち目の表情と、丸みを生かして、金属だけど温もりが感じられるようなものづくりを心掛けています。

_ ゆり介(カトラリー画像)

_ ゆり介(時計画像)

Q2
工房ゆり介さんが特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
鍛金は制作上、銅板を打つ音が響いたり、火を使う作業があるので、畑に囲まれた元農家さんの納屋だったところを工房にしています。

建物が、だいぶ風化していたことと、中の地面が土だったので、自分たちで壁を張り直したり、床を張ったり、軟石を敷いて薪ストーブを置いたり、改修しながら使っています。
なので、すべてに愛着があるのですが、なかでも大切にしている場所は、作品作りに向き合っている制作場所です。(散らかっていますが…)

自分たちは移住者なので北海道の雄大な景色と、開拓者精神への憧れもあって、ここからの景色を眺めながらモチベーションを上げて制作に打ち込んでいます。

_ ゆり介(工房画像)

Q3
竹島俊介さんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
「作る」ということが好きで、生業としたいと考えたときに、本で金属工芸の「鍛金」に出会いました。
金属を手作業で思った形に加工できれば、面白い物が作れそうだなと思い、それからいろいろ調べて工房見学に行ったりしたのちに金属工芸を学べる学校に進みました。

高校生の時に1人で北海道に行ったことを機に、「旅」にも出会いました。
その2つの出会いが交わり、今は北海道で物作りの旅をしています。

_ ゆり介(ミルクパン画像)

6月、工房ゆり介を訪ねました。
北海道!由仁町。
新千歳空港から車で30分ほどの自然がいっぱいの土地。
ジャガイモ畑の中に、素朴でたくましい、手作り工房がありました。

「ゆり介」とは、夫人のユリエさんと竹島俊介さんの名前から付けられた工房名。
その愛らしい名前とユリエさんデザインのユニークな作品群のインパクトが強いのですが、
俊介さんの端正なお仕事も「ゆり介」の作品の柱となっているように思います。

旅という言葉が、俊介さんとの会話の中のキーワードのようでした。
旅が導き、旅が自らの姿を立たせてくれるような。

鍛金の仕事はとにかく叩いて叩いて形を創り上げていきます。
その叩くことは、歩くことに通じるのでしょうか。
トントン叩く遅々たる歩みの中に、俊介さんの創作の可能性が豊かに眠っているように感じます。
きっと、これから工房ゆり介を豊かにしていくラインを、模索している最中なのでしょう。

今展に向けて制作された作品群の中から、ぜひ、お気にとまったものについて、ご意見や感想をお伝えいただけたらと思います。
作品に対する皆さんの声を、何よりも聴きたくて、北海道からはるばるフェリーを使っておふたりで市川まできてくださるのですもの。

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俊介さんの制作姿とともに、6月に私が取った写真も。
ワイルドな佇まいの中にも、凛とした展示室でした。

工房ゆり介の出展場所は、稲荷社のふもと。
ホームページはこちらになります → click

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ヒグチエリさん 布装身具 神奈川

Q1
布に刺繍などを施して装身具を制作するヒグチリエさん。
「工房からの風」には、どのような作品を出品なさいますか?

A1
日々の中で目にする身近な植物や、
海で拾い上げた自然界の美しい造形からイメージを膨らませて制作した、
刺繍のブローチや耳飾りをお持ちします。
海岸で石ころや貝殻を拾うような、
散歩道で落ち葉を拾うような
そんな小さな発見を楽しみにブースにお立ち寄りいただけたら嬉しいです。

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、
空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
工房の中で大切にしている場所は「庭」です。
庭のある家に越してきて3年目になりますが
植物があることで身近に「循環」を感じることが出来ます。
人も循環の中にいるのだなあと日々感じています。
そして根がしっかり張ると植物は強いものです。
庭から教わることが沢山あります。

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Q3
ヒグチエリさんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
私の中のものづくりの種火は20歳前半の頃、
糸や手芸素材、作家さんの作品やCDを扱っているあるお店に出会い、そこに並んでいた「温度のあるもの」に当時心惹かれました。
手でつくることの楽しさや手でつくられたものをしっかりとその温度と共に伝えている店主さんは尊敬する存在です。

糸という素材を選んだのはもちろんそのお店と店主さんに出会ったことも大きいのですが
糸というものが私と何かを「繋ぐ」ものとして作用するのではないかと思いました。

自然界の美しい造形や草花の色に感動し、
それを糸に置き換えて刺繍することで
その時の記憶と感動を見えないところで繋いでくれているかもしれない。

また刺繍をすることが文章を綴ることや音楽を奏でることに繋がるかもしれない。

そんなことを思って制作した作品がただの装身具だけではなく、
見て触れて感じる詩のようなものであれば良いなと思っています。

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ヒグチエリさんの布の装身具。
かわいらしくって、素敵で、美しい。
身に着けていると、センスのよさが伝わってくるようなものばかり。

けれど、そこには表面的なことではなくて、
内側からじんわり表に現れてくるような確かさがあります。
表面的なデザインだけを真似ても、きっとこうにはならないようなオリジナリティー。

ひとつひとつの作品は声を出さないけれど、
作品群で見た時に作家の想いにより触れられるような気がします。
すると、その先の作家の営みに関心が湧いてきます。

ヒグチエリさん、これからどんな風な制作をされていくのかなぁ。
もしかすると、この会がターニングポイントになって、
よりひとつひとつの密度や重力のこもった制作に移っていかれるのでは?
そんな想像もしてしまいます。

(そして、お庭、素敵ですね――。
ふかぶかとしていて・・・)

ヒグチエリさんの出展場所は、スペイン階段前。
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岩田圭音(たまね)さん 金属 埼玉

Q1
岩田圭音さんは、工房からの風にどのような作品を出品なさいますか?

A2
凹版画とその原版をブローチに加工した作品を出品いたします。
素材は真鍮と洋白、絵柄は一点ごとに手描きをし、
銅版画の技法と同じ塩化第二鉄による腐蝕エッチングで制作しています。

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、
または、道具の写真を1カット撮ってください。そして、その説明をお願いします。

A2
写真は作業をしている所にある明り取りの窓。
どこかの蔵で使われていたという鉄格子が嵌め込んであります。
奥の絵は小山田二郎のドローイング。
一息つく時は、格子のひと枡ごとに違う景色や色を眺めたり、
小山田のドローイングを眺めたりします。

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Q3
岩田さんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、
大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
美大の時は油絵科でしたが、銅版画をどうしてもやりたくて、
版画家の作田富幸先生の版画工房へ通った時期がありました。
銅版画を制作し始めて、最初に受けた強い印象は、
エッチングによって絵が刻まれた原版が、とても綺麗だったということです。
黒いインクを詰めて白い紙に擦った作品も、勿論魅力がありますが、
綺麗な原版を眺めるのがとても好きでした。

版画とは別に、たまたま、アンティークのポーセリンブローチを目にする機会があり、
「絵」が装身具になっていることに、とても感動したことがありました。
とても小さな画面に緻密に描かれた女性の肖像画があること、
そして、その絵柄が、いわゆる紋様的なものではなく、
描き込まれた絵画レベルのものであることに、非常に驚かされました。
当時はあまりに感動して、上絵付けを習いに行こうとも思っていたのですが、
版画の原版のことを思いだし、版画の技法を応用して、
真鍮にエッチングで絵を施し、ブローチに仕立ててみたのが始まりです。

銅版画の基本的な技法はそのまま踏襲しつつ、
腐蝕時間や腐蝕の方法を変えたり、凹部分に漆を入れたりして、
金属上でも絵がしっかり見えるように工夫しています。

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とても印象的な岩田圭音さんの作品。
(お名前も印象的ですね。
たまね、さんとおっしゃいます)
その作品の成り立ちが、最後の質問の答えからよく伝わってきますね。

実際の作品を拝見したとき、その繊細さな美しさに見入ってしまいました。
そして、写真よりも実際の作品が、なんというか爽やか?というか、
よい意味ですっきりと感じるのは私だけでしょうか。

ご本人もとてもお話しのしやすい方で、
作品や、お名前のある種の「濃さ」を、
これもまた、よい意味で裏切ってくれるような出会いでした。
もちろん、創作の泉には深く、こんこんと湧き上がるものをお持ちですので、
その泉、あるいは火種について、ゆっくりお話しを交わしてみたくなったのでした。

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岩田圭音さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、手仕事の庭の花壇を背にしたところ。
作品を介して、ぜひお話しなさってみてくださいね。

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福山菜穂子さん 陶芸 茨城

Q1
福山菜穂子さんは、工房からの風にどのような作品を出品なさいますか?

A1
金属のハンドルを付けた瓶や、壁掛けの花器を中心に出品します。
器にはもちろん、”何かを入れる”という用途がありますが
何も入っていない空っぽでも、佇まいの美しいものにしたいと思っています。
誰かのなにかにとってちょうどいい器が見つかれば嬉しいです。

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
悩みましたが、やっぱりロクロです。
一番エネルギーのいる場所です。
自分で作った泥除け、地元の古道具屋さんで買ったクリップライトはお気に入りです。

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Q3
福山さんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
幼い頃から、暇さえあれば手芸やら紙工作やら何かしら作っている子どもでした。
おもちゃは買ってもらえなくても、工作の材料なら惜しまず買ってくれる両親でした。
出会いとは少し違いますが、自分の根底にあるものだと思います。
そして陶芸の面白さを教えてくれた大学の先輩にもとても感謝しています。

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今回の最年少出展作家の福山菜穂子さん。
ベテランの作家の方も多くいらっしゃいますが、
どうぞ臆することなく、今ならではの制作を伸びやかに見せてほしいと思っています。

慎重に丁寧なお仕事ぶりの中に、はっとするような瑞々しさを感じる陶器。
現代の心地よい住空間の中にある姿を思い浮かべてみると、新鮮な気持ちになってきます。

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福山菜穂子さんの出展場所はコルトン広場スペイン階段前。
隣は同じく90年代生まれの織の佐藤かれんさんです。

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武井春香さん 柿渋染め 山梨

Q1
武井春香さんは、工房からの風にどのような作品を出品なさいますか?

A2
柿渋染のバッグを出展いたします。
今まではバッグを作るために厚くしっかりとした布を染めていましたが、
近年、布の透ける様子や色の透明感を意識するようになりました。
柿渋染のストール、蚊帳布も出展いたします。

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
渋柿。
夏に摘果された渋柿の実です。

我が家の柿も採りますが、ほとんどが近所の農家の方からいただくものです。
摘果の時期になると「今年も要るのか?」と声を掛けてくれます。
感謝です。

絞った液を染料として使います。
フレッシュな生ジュースで染めるとマットな優しい色、
発酵させた柿渋ではシャープなキリッとした色に染まります。

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Q3
武井春香さんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
子供の頃、毎年秋になると干し柿を作るために柿の皮むきを手伝うのは普通のことでした。
その時にいつも母から言われていたことは、
「汚れてもいい服を着てね、渋で汚れるから。」です。
渋をたっぷりと含んだ柿は、触れたものをすべて茶色くしてしまうのです。

その後、学校で織を勉強して染織に携わる仕事をした私が、今はその『渋』を使って染めています。
ぐるっとまわって繫がった様な感覚。
布を染めること、ものを作ることを意識するずっと前からそこにあったものです。

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桃と干し柿を生産出荷する農家に生まれた武井春香さん。
身近な素材である青柿を活用しての制作は、織の学びのあとからのものでした。
今ではこの染めのお仕事も柱のひとつとなって、武井さんの制作を支えています。

フレッシュな生ジュースで染めるとマットな優しい色、
発酵させた柿渋ではシャープなキリッとした色

そうねんですね。
ぜひその違いをご覧いただけましたら。

武井さんご自身がハンサムウーマンですので、
その創り出すものもかっこいいのです。
渋色のバリエーションを愉しみつつ、ぜひそのお話しも伺ってみてください。

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武井春香さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入ってすぐの小高い丘。
(私たち、王様の丘と呼んでいます!見晴らしがいいんです)

柿と桃のファームのすばらしい画像もあるホームページはこちらになります。
click

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mujina木工房 木工 神奈川

Q1
mujina木工房さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品なさいますか?

A1
山桜などの無垢材を削り出して、オイルや漆で仕上げた木工雑貨を出品します。
具体的には器を中心にカトラリー、時計や照明などの生活にまつわる雑貨です。

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
工房の作業机です。
実は子供の頃に使っていた学習机を使っています。
特に良いものというわけではないですし、もう少し広ければと思うこともありますが、
引出しが多くて使い勝手の良いところや、
ものを有効利用出来ている気持ち良さもあり、割と気に入っています。

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Q3
mujina木工房さんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
木工を始める前は建築設計の仕事をしていたのですが、
仕事のストレスを発散する為に木を削り始めたことがきっかけです。

自分の手を動かしてものを作ることで心と体の軸が揃うような気がして、
手を動かすことは当時の僕にとって喜びであり癒しでした。
それは今も変わっていません。

その後、職業訓練校で木工の基礎の基礎を学び活動を始めるわけですが、
そのもっと前の学生時代にプロダクトデザイン事務所でバイトをしていたことがあり、
デザインの考え方などはその時の経験も活きていると思います。

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一級建築士でもある尾池豪さんが開くmujina木工房。
スプーンから家具、建築まで、生活にまつわるあれこれを設計・製作するお仕事を続けていらっしゃいます。

デザイン力から生まれた作品は、すっきりシンプルな中にもどこか微笑みがこぼれるようなスパイスが効いていています。
この器やインテリア小物作品と共にある時間には、しあわせしかないなぁ。
そんな風に思ってしまいます。

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mujina木工房さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
対面にヒグチエリさん、隣は笠原りょうこさんです。

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TALLER URARAKA 染 スペイン

Q1
スペイン在住で、TALLER URARAKA として創作活動をされる片岡陽子さん。
「工房からの風」には、どのような作品を出品なさいますか?

A1
スペイン北部で紅型 ステンシル 草木染の技法を使い日常使いの布小物を作っています。
カバンやポーチの様に持ち歩くもの、クッションカバーやコースターの様に家で使うものの両方を出展します。
地中海から吹くユルイ風、素朴なカタチと天然顔料 植物染料の優しい色合をこの機会に感じていただけたら幸いです。

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Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、
空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。

そして、その説明をお願いします。

A2
大切な道具
左から夫ルイス作、樫の木のスリ棒(豆汁作り用)、
いくつかある中で一番愛用してる英国製の刀(型彫用)、
昨春沖縄の恩師から頂いたルクジュー(島豆腐を乾燥させた型彫台)、
蚤の市で買った古いブラシ(型洗い用)。

写真にはないですが義母から譲り受けた1960 年代製足踏みミシンも、
長くつきあいたい大切な道具の一つです。

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Q3
TALLER URARAKAさんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。

A3
街を離れて、森のそばで布染めて、畑耕して…という暮らしになって10 年。
時々再読する宮沢賢治さんの作品集が、より深いところで共感でき励まされます。
自然と語らい共生しつつ暮らしの中で四季折々の詩を紡ぐことと、
それを作品を通して色んな方達とシェアしたいという想いが、制作の火種となっています。

foto.1.2.kouboukaranokazec

「工房からの風」では、出展作家が決定した後、全体ミーティングを2回行います。
今年も北海道から沖縄まで、はるばるさまざまな地に工房を構える作家が毎回9割以上、
ここニッケ鎮守の杜に集います。

片岡さんはスペイン在住のためこのミーティングには参加が叶いませんでしたが、
毎回メールでやりとりしたり、一度は電話でもお話しができました。

電話でお話ししたい、とのご希望でしたので、何かご質問などメールでやりとりできないことでもあるのかしら?
と思いながら、時差を考えての電話でしたが、ふふ、所謂「用件」はなかったような気がします。
なにか「用件」「質問」に応えなければ!と思ってしまったオカタイ私の頭を
ゆるやかに解いてくれるような、ほんわかとしたごあいさつの会話。

海外との電話に慣れないこちらの緊張感が拍子抜けするようなお声は、
陽子さんというお名前がぴったりのあたたかさでした。

TALLERとは、工房のことなんですね。
工房うららか。
まさに、そのままのお人柄を想像しながら、東京のご実家から沖縄を経て、
スペインで制作を続けてこられたひとに思い巡らせました。

たぶん、今頃は緊張できゅうきゅうとなっている出展作家の方々。
その緊張感も得難いものですけれど、気持ちが一色になってしまうのもつまらないですよね。
ゆるやかな空気が流れていそうな片岡さんのブース。(あ、想像ですけれど!)
スペインの森のほとりで宮澤賢治を愛読する人の作るもの、作り続ける気持ちが、
「工房からの風」をわたる一筋になってくれることが、どんなに豊かなことかと思います。

foto.1.3.kouboukaranokaze

TALLER URARAKAさんの出展場所は、おりひめ神社の後方。
ホームページはこちらになります。→ click