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メタ情報
月別アーカイブ: 10月 2024
director's voice
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奥田紀佐さん/蝋燭
Q1
初出展の奥田紀佐さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
蝋燭を出品いたします。
灯す前も灯している間も灯し終えた後も美しい蝋燭、をモットーに空間に馴染む蝋燭を制作しています。
焚き火の火に魅了され、家の中でも灯せる蝋燭に興味を持ったのが始まりでした。
材料である蝋には様々な種類があり、蝋の配合によっても様々な表情を楽しむことができます。
今回の展示では蝋の幅広い魅力を感じていただきたく、異なる質感のものをいくつか制作しました。
また、嗅覚でも楽しめるよう”秋の果実”をイメージしてブレンドした精油の香りの蝋燭も展示する予定です。
朝起きた時、仕事に集中したい時、黄昏時、夜更とともに・・日常の様々なシーンで少しでも蝋燭を取り入れていただけたら。
今回の会場である美しいお庭で、蝋燭のある空間が生み出す優しい世界をお届けしたいと思っています。
Q2
奥田紀佐さん、12歳のころ、将来なりたかった職業について教えてください。
A2
記憶を辿ると12歳のころになりたかった職業は「服飾デザイナー」でした。
地元の手芸屋さんで安い生地を選んで、洋服作りの本に付属していた型紙からスカートやベストを作っていました。
もしかすると、私の名前の由来が靴デザイナーの高田喜佐さん、と両親から聞いたことも幼心に何か影響を受けたのかもしれません。
数十年後会社員を経てまた私の原点のようなものづくりに戻ってきたことに、今回12歳を振り返ってさらに感慨深いものがありました。
「KISSA」の高田喜佐さんゆかりのお名前とは。
いずれ、ものづくりの道に進まれたのは、必然だったのかもしれませんね。
ろうを用いた表現の世界、そして、使い手に手渡したあとを想っての世界。
見る人も、イマジネーションを静かに躍動させて向かい合う喜びがありますね。
奥田紀佐さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、稲荷社のほとり。
ホームページはこちらです。
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福月洋装店/服
Q1
神奈川県大磯町でおひとりで服の制作をされている福月洋装店さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
生地を仕入れてデザインから型紙、縫製、仕上げまで全てを1人で行っています。
長く着て欲しいのでデザインはシンプルに、素材は良いものを使うようにしています。
生地は日本の工場で作られたものにこだわっています。
今回の展示会では柿渋染めや炭染め、荒炊き染めといった染め上がりに表情のある生地を多めに使いました。
また、出身地新潟の亀田縞という綿の先染織物はとても丈夫なので、力の掛かる内衿、カフス裏等に使い自分だけの見えないおしゃれを楽しんでもらえたらと思います。
暮らしの中でこんな洋服があったらいいなとか、お客様からの何気ない言葉から発想を膨らませたものをデザインに落とし込んでいます。
一部アイテムはデザイン展開して、メンズ対応もしています。
ウエストタックシャツワンピース
ローウエストの切り替えとたっぷりしたスカート部分が大人っぽいアイテム
長袖シャツ
DIY、園芸、畑仕事などおしゃれに作業したくて作りました。
五分袖ワンピース
夏は1枚で、寒くなったら長袖カットソーとスカートやパンツと合わせて、一年中着れるワンピース。
3wayカシュクール
前のボタンの留め方で3通りの着こなしが出来ます。
Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です
A2
庄三郎の裁ち鋏と糸切り鋏です。
ブランドを立ち上げてから最初の誕生日プレゼントで主人から贈られました。
それまではロータリーカッターや海外ブランドの布用鋏でした。
重さが全く違うので最初は親指の付け根にタコが出来たり手首が痛くなりましたが、今ではこの重さが安心感に繋がり綺麗に早く裁断出来るようになりました。
服作りに、鋏は肝!ですね。
素敵な贈り物。
福月洋装店さんのブースは、ニッケ鎮守の杜、galleryらふとの参道をはさんだ側。
木工の福田陽平さんの近くです。
フィッティングもできるように構成くださいます。
福月洋装店さんも映像に加わっています。
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福田陽平さん/木工
Q1
岐阜県で木工作品を制作する福田陽平さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
ピネル工房 福田陽平と申します。
岐阜県で木の作品を作っています。
工房からの風では一点ものの木のスツールを展示します。
自ら足を運び選んだ樹種は、幅も厚みも、木取りする場所で表情は違ってきます。
ぼくが好む木は、曲がっていたり、節や、割れなどその地の自然の環境を彷彿させるものや、虫喰いや、木が乾燥する際の経年変化した時を感じさせる木に惹かれます。
そんな木を世界に一つしかないスツールの形に整えてみました。
是非木の声を、触れて、座って聞いてみて下さい。
Q2
福田陽平さんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
A2
大切にしているわけでも、工芸品でもありませんし、深くは考えてはいませんが、木の仕事をしている時に出る端材を、「これいいな」と思った時に工房の端っこに置いて飾ったりしています。
流木などの自然と時間が作ったものも好きですが、人の手が加わった物だけど、意図してないからこそ出てきた、ただの木の端材にも、何か愛おしさを感じています。
実は今年、そんな端材に少し手を加えただけの作品展も行ったりしてみました。
福田陽平出展場所は、ニッケ鎮守の杜の一番西側。
稲荷社のふもと。
スツールをテントいっぱいに並べて、座り心地を楽しんでいただこうと構想くださっています。
インスタグラムはこちらになります。
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hada makoto/木彫
Q1
京都で木彫制作をされるhada makotoさん。
先日は、はるばる「おりひめ神社」での、祈願祭にも参列くださりました。
いよいよやってくる「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
木彫作品をお持ちします。
繰り返し咲く多年草をモチーフに、彫刻・着色したブローチ、置物、オブジェを制作しています。
多年草は街中にもあり、時には景色の一部になっていたり、山奥でひっそりと繰り返し咲いているような草花です。
そんな多年草のように、持ち主の日常にとけこみ馴染むような作品になれば、
そして作品を通して見慣れた景色を改めてたのしめるような毎日になればと願いながら制作しています。
作品には、あなた・作品・私をつなぐような一言を添えています。
添える一言は、花言葉や花の特徴から考えたものです。
よければそちらも合わせてご覧くださいませ。
Q2
hada makotoさんが12歳のころ、将来なりたかった職業について教えてください。
A2
小学校の卒業文集なども探しましたが記載が見当たらず。
うっすらした記憶ですがなりたかった職業は、デザイナーか絵描きさんのどちらかだった気がします。
幼稚園入園前、人馴れのためにと色々な体験教室に行った結果、一番興味を持っていたというお絵描き教室に通うことになりました。
小学生になっても通うことは普通のことでした。
お教室では先生が考えた様々なことをしていたので、なりたかった職業は、このお教室の影響が大きいですね。
(結局20年以上、最後の方は根性で通っていました。苦笑)
以前久しぶりに残っているスケッチブックを見たのですが、この時から実験を感じるものが少しありました。
母が面白そうなものを見つけては与えてくれたのでそれも感謝ですね。
うまくはない、ただ年相応のきれいな絵。
だけど何かを試していて、ドキドキそわそわワクワクが潜んでいる。
今も根っこは変わっていない気がします。
なりたかった職業は、きっと叶えている途中です。
でも、もし12歳の私に会えるなら
「叶えたと言えば叶えてる」
と意地悪くニヤッと笑いたいなと思いました。
「なりたかった職業は、きっと叶えている途中です。」
素敵なフレーズですね。すがすがしい。
hada makotoさんがなぜ多年草を木彫にしているか。
その色合いを、青系のバリエーションで繊細になされているか。
想いの奥行きがとても深くて、簡単にわかったように思うともったいないような気がします。
少し、その奥行きに触れていただけるきっかけの文章になればと、この夏の企画展時に私が綴った文章をリンクしますね。
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それから、この週末からコルトンプラザ館内のデジタルサイネージで、3本計10名の作家の動画を放映しています。
youtubeにも上げましたので、よろしければご覧ください。
hada makotoさんの動画はこちらです。
(あと1本アップロードできていないので、すべて出来ましたら改めてご案内します)
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hada makotoさんの出展場所は、galleryらふと西側の参道脇。
森の中の小さなギャラリー?のような愛らしい存在になっているのではないでしょうか。
インスタグラムはこちらになります。
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岸田志穂さん/刺繍
Q1
金沢在住の岸田志穂さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
自身で染色した布の上に手刺繍で模様を刺しています。
布の織り目を数えながら、一定のリズムで刺す事による幾何学模様化を得意としている作品と、シルクのオーガンジーを染め形を囲う様にステッチしているアクセサリーを出展予定しています。
寄り道道草お散歩バック
型捺染で地面と草を染め、その上から樹々やお花を刺繍しました。少しのお散歩にちょうど良い大きさのバックです。
のはらブローチ
それぞれに、少しづつ物語の中に出て来そうな森や野原を閉じ込めました。ブローチとして身につけれる小さな物語を想像してみるのも楽しいかもしれません。
草陰の耳飾り
幼い頃、草陰にひっそりとなっているリュウノヒゲの青い実を見つけると、心がルンとしたのを思い出し制作してみました。
シルクのオーガンジーと淡水パールで制作しており、少し大きさは有りますが、軽い仕上がりとなっております。
Q2
岸田志穂さんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
糸切り鋏
学生の頃、福島県の工人祭りで購入したものです。
祖母の家にあった裁縫箱変わりのクッキー缶の中にそっと入っていた曾祖母の鋏を想い出し、そのくらい長い時間大切に使っていきたいと思ったのを覚えています。
その頃から十数年経ちましたが、沢山の糸を切ってくれる相棒として日々の中に居てくれています。
素敵な糸切り鋏と、その鋏に寄せる想いですね。
岸田志穂さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、galleryらふとの正面のテント。
インスタグラムはこちらです。
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shiro/陶芸
Q1
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
白磁の装身具、オブジェ、照明を出品いたします。
白磁の清らかで澄んだ空気感を日々の暮らしのなかで愉しんでいただけるよう、素材としての可能性を探求しながら、ひとつひとつ丁寧に手作業にこだわり制作しています。
無釉薬で焼成し、手作業で丹念に磨き仕上げています。何度も何度も磨くことでしっとりとした質感になります。
私は手にとったときのこの質感、清らかさに包まれる感覚がとても好きです。
ぜひ手にとって感じていただきたいです。
本展では新しい試みの照明を展示いたします。透過性の白磁の柔らかな透ける白を愉しんでいただけたら幸いです。
身につけたり飾ったり…
白磁の草花をどうぞお愉しみください。
「一輪の花」装身具
金具を茎に見立てた片耳ピアスです。
日本の美意識を大切に、季節の移ろいや草花の儚い美しさを表現しています。
「bouquet 」
花びらの瑞々しさや柔らかさを表現しています。
オブジェのように飾ったり、ブローチとしてもお使いいただけます。
「fly」装身具
花びらが舞い、種が飛び立つイメージで制作しています。
何かに縛られることなく自由に飛び立てるような願いを込めています。
ピアス、ブローチに仕立てています。
Q2
shiroさんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
益子焼のお皿
益子焼を愛用する家庭に育ち、母から譲り受けたお皿です。
何をのせても美味しそうに見えるので出番が多く、縁が欠けてしまいましたが自分で金継ぎしながら愛用しています。
永く愛用していただける作品を私自身も目指し日々制作に励んでいます。
白磁とは、とても個性的な素材ですね。
きめ細やかで、透光性があって。
その個性をたっぷりと活かして創られるshiroさんの作品群。
一方、大切にされている器が益子焼というのも印象的なことですね。
shiroさんは、先日の千客万来安全祈願祭に、静岡からご参加くださいました。
浄らかな白磁に粛々とした祈りがふさわしいひとときでした。
shiroさんのインスタグラムはこちらです。
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photage/刺繍
Q1
今回の工房からの風には、こぎん刺しを含めて刺繍の作家が4名もいらっしゃいます。
それぞれ個性が異なる作品ですが、photageさんは「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
photage(フォタージュ)という名前で、手刺繍を施したブローチや、ポーチなどの布小物を作っています。
豊かな自然をデザインに取り込んだり、外国の民族衣装から着想を得て 刺繍の図案を考えています。
どこかフォークロアであたたかい雰囲気のある、健やかな作品にしたいと心がけています。
外国の街角でお喋りしながら手芸をしているおばあさんたちが憧れで、そんな風になりたくて手を動かす日々です。
工房からの風には刺繍のブローチを多くお持ちします。
小さな布の上に刺繍で様々な世界を表現できることが楽しく 沢山作ってきた作品です。
これまでにお子さんから人生の先輩方にも選んでいただき、多くの方々の元へ届いたブローチ。
身につけるもので10代から80代まで喜ばれるというのは なかなか稀有なのではないか、意識をしてこなかったけど、これは素敵なことだなと気付きました。
いわゆるフランス刺繍という、ごく一般的な刺繍技法なので誰にも馴染みがある手仕事です。
そんな肩肘を張らない風合いが喜んでいただけてるのだろうと嬉しく思い大切に作っています。
他にも、ブローチの作り方から発展させた壁飾りや、刺繍のポーチも出品いたします。
お気に入りを見つけていただけますように。
手刺繍のブローチ
様々な形を作っています。
色合いや模様はフォークロアな雰囲気を意識してデザインしています。
ミトンの刺繍の壁飾り
ブローチの作り方から発展させて壁飾りを作りました。
手編みのミトンに見えるようチェーンステッチで表現しています。
動物の小さな壁飾り
一色で刺すことでデッサンのような濃淡が生まれ、針の動きを感じられます。
お守りのように飾っていただきたいです。
Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
木彫りの鳥の小物入れです。
長野へ行った際に購入しました。
手の平に乗る小さなサイズ感や、丸い形、つぶらな瞳、どこをとっても可愛くて気に入っています。
置いてあるだけで愛らしい存在感は目に入ると心が和みます。
このような、各地で昔から作られ続けている牧歌的な作品に惹かれます。
材質を生かした素朴さ
飽きのこないデザイン
丁寧な手仕事から生まれる工藝品だからこそ永く愛されるもの。
作り手として理想の作品像です。
ほっこりする工藝品の画像を見せていただきましたけれど、その前の作品のヴォリュームに圧倒されました。
今展にむけて、ものすごい集中力で制作くださったことがひしひしと伝わってきます。
このような制作中にもかかわらず、実は、お願い事もしておりました。
工房からの風の運営母体でもあるニッケの株主様優待カタログ。
ここに毎年2作家の作品をご紹介してきているのですが、
今回photageさんにオリジナルのブローチを制作いただいたのでした。
ニッケ鎮守の杜「手仕事の庭」の植物をモチーフにして。
華やぎの庭
アーモンド/葡萄/エルダーフラワー/クリスマスローズ/カモミール/ローズマリー
手しごとの庭(ベージュ)
シュウメイギク/クス/トロロアオイ/セイヨウフジバカマ/綿花/藍
このお庭のファンには垂涎のラインナップ!
photageさん、このようにこまやかに制作くださってありがとうございました。
photageさんの出展場所は、galleryらふとの脇、手仕事の庭の花壇のほとり。
ちょうどシュウメイギク開いて揺れていることでしょう。
インスタグラムはこちらになります。
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宮﨑眞さん/木工
Q1
大阪府で木工をされる宮﨑眞さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
生活道具となるものや、お供となるオブジェなどの木工作品を出品します。
主に飲料や汁物を容れるお椀・タンブラーやマグの他、皿や箸などの食卓を彩るアイテムを、手仕事の跡を残しながらも木の特性を活かすため華美になりすぎないことを意識してつくった作品を並べます。
また学生時代に、自分の手の中に入れた時に一番気持ち良いフォルムを目指し削り磨き重ねたものを原型に、「結木(ゆいぼく)」と名付けつくり続けた作品(10年間で130個以上を制作、全て異なるカタチの一点もの)の、最新作をいくつか展示販売いたします。
買い物を楽しみながらも、異空間に入ったような空間も演出もできればと思っています。
Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
自分の作品になりますが、17歳の時につくった握るためだけのもの=一つ目の「結木」です。
それから30年弱、ずっと側に置いて握り続けています。
また展示の時には必ず並べていて、たくさんの方に触れていただき、今では飴色に輝いています。
工房の風にも展示しますので、どうぞ姿を見に・触りにきてください。
30年前に自らの手で生み出したものを、大切にしている工藝品として紹介できるとは、素晴らしいことですね。
「工房からの風」で出会った方々が、ますます飴色に艶めかせてくれることでしょう。
宮﨑さんの木の作品は、使いやすく用具として完成された器の形であっても、想いや心の軌跡がじんわり感じられて、ひとつひとつのかたちが、なぜこのかたちなんだろう、と楽しく問いかけてくれるような気がします。
宮﨑眞さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、レンガ道を進んでgalleryらふとに近づいたあたり。
花壇を背中にテントがあります。
インスタグラムはこちらです。
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迫田希久さん/白樺樹皮
Q1
北欧スウェーデンで学ばれた白樺樹皮細工をされる迫田希久さん。
迫田さんも二回めの出展ですが、今回は「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
奈良で白樺の樹皮で北ヨーロッパの人々が昔から作り続けているカゴや小物などを制作しています。
白樺の手仕事とは、スウェーデンの手工芸学校で出会い、2人の先生に師事した後、日本で伝統的なカタチと今の暮らしに合うカタチを日々探しています。
今回は伝統的な2つの技法と創作吊り飾りをご紹介します。
〈Hast korg〉
Hast korg(ハスト コリィ)は、スウェーデン語で即席のカゴや簡単なカゴという意味です。
これは折り紙のように折った二枚の白樺樹皮を松の根っこでかがったカゴで、スウェーデンではもっとも古いカゴの作り方の一つと言われています。
留学中、文献や博物館で目にしたものは、もっと土着的で荒々しいカゴでしたが、とても魅力的に見え自分でもいつか制作したいと興味を持ちました。
制作には節やコブがない美しい樹皮が必要で、折る際も割れとの戦いです。
出来上がったカゴは派手さはないですが、素朴な素材の美しさがあると感じます。
小さなモノを整理したり、御菓子を入れる豆皿にも使っていただけます。
私は制作時に必要な小さな真鍮の釘をいれて使っています。
〈Burk〉
Burk(ブルク)は、筒型の保存容器です。これは私がスウェーデンで学んだ最初の白樺工芸で、こんな素材が世の中にあるのかと非常に衝撃を受けました。
私が制作しているBurkは、波々の継ぎ目に丸い蓋、ハンドルは植物などをモチーフにしています。
蓋の色は制作した季節のイメージとスウェーデンでの暮らしで感じた色です。
白樺樹皮は、耐水性や保温性、抗菌性に優れているため容器の中は外部の空気や湿気の影響をほとんど受けません。
そのためコーヒー豆や粉は香りを損なうことなく、塩はサラサラのまま、毎日使用する食品などを直接入れて保存することができます。
通っていた手工芸学校の食堂には、大きなBurkがいくつも並び、中にはコーヒーや紅茶のほかチョコレートの粉が入っていました。
〈星の吊り飾り〉
北欧で生活するうちに季節の移り変わりや草花を友人たちと楽しむことがとても多くなっていました。
日本でも草花を見てまわるのが好きだったので、それを自分の作品に落とし込みたいと自然に思うよにりました。
山の上にある通っていた学校では、夜になると冬は満天の星空で建物からは少しの光が漏れて見えます。
冷たい空気と静けさでシーンと音がするようにも思えました。
当時、毎日感じていた何気ない情景を吊り飾りにしました。
これから進む季節と共に楽しんでいただけたら嬉しいです。
Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
動物の骨でできた針入れ
日本に帰国してから訪れたスウェーデンの古道具展で見つけた針入れ。
白樺の手仕事で革などを縫い付けるために使う針を収納しています。
北欧や東欧の民族衣装で昔の女性が常に持ち歩いていた簡易的な針入れは、フェルトでできたものや木、動物の骨や角でできたものがあり、いつか自分の古い針入れが欲しいと思っていたのでとても気に入っています。
もの、道具は呼び寄せあうといわれますが、迫田さんにぴったりの針入れですね。
北欧で学び、感じたものごとを、日本の風土で生きるように作られた作品の数々。
迫田希久さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、レンガ道をおえて、おりひめ神社に向かうところ。
奈良で工房をシェアしている水村真由子さんとお隣のブースです。
インスタグラムはこちらになります。
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水村真由子さん/木工
動画公開しました。
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Q1
奈良で木の匙やへらなど手元で働く道具を制作される水村真由子さん。
水村さんも2019年、コロナ禍前の出展でしたね。
二回めの「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
食にまつわる木の道具を出品します。
食事に使う匙やフォーク、調理に使うへらやしゃくし、調味料を掬ったり塗ったりするのに使う小匙やへらなど、さまざまな道具があります。
よく研いだ小刀や鉋を使って一本ずつ手削りしたあと、それぞれの用途に合う仕上げ方法でこしらえています。
常にブラッシュアップをしながら作り続けている定番の道具はもちろん、今展のためにあたらしいものにもチャレンジしました。
働きものからちょっと愉快なものまで全ラインナップをブースいっぱいに並べ、みなさまをお迎えしたいと思います。
お見立てに合う道具との出会いがありましたら嬉しいです。
<めいめい匙>
即興でさまざまな漆絵を施しためいめい匙は、定番のれんげを作る際に出るこぶし大の端材を利用することを目的として作り始めた創作匙です。2年前から少しずつ作り続け、今季ようやく100本目に到達しました。すべて一点もので、それぞれテーマや絵柄が違います。使う人がめいめい好きに使っていただきたい匙です。
<スッカラ匙>
漆でリズムのような模様を描いたスッカラ匙は、韓国のスッカラという金属製の匙の使いよさに惹かれて、自分なりにアウトプットしたものです。21㎝となかなか長い匙ですが、混ぜたり口に運ぶのが軽やかで、使う所作も美しく見えるように感じています。
<ピクルス匙>
オリーブやらっきょうのような漬け汁に浸かった保存食を、容器から掬い出す時に便利なピクルス匙は、匙面の真ん中に穴をあけて、掬った時に漬け汁が穴から容器に滑り落ちるようになっています。
<熊のおもちゃ>
素朴な熊のおもちゃも作りました。掌にすっぽり隠れるぐらいのちいさなもので、足の部分を指でつまみ、軽く前後に振ると両手がふるふると動きます。これも先にご紹介しためいめい匙と同じれんげの端材を主に利用して作っています。食にまつわらないものをお出しすることが今回初めてなので、手に取られた方が一体どんな反応をされるのか、今からドキドキしています。
Q2 -2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
工藝品と呼んでいいのかちょっと分からないものですが、陶製のキャニスターです。
これはアメリカ製で蓋に1892年と刻印があり、おそらくその年に作られたものなのかなと思います。
型抜きで成形されており、蓋に密閉用のパッキンはついておらず、現状実用的ではないように思います。
しかし、掛け分けられた釉薬の風合いや、蓋と本体を留める金具の意匠など、その佇まいが工藝的に感じられて、なんとも魅力的なのです。
普段はアトリエの棚に飾って愛でていますが、展示会の折には自宅やアトリエで実際に使っている木べらや、匙の経年見本を差すツールスタンドとして活躍してくれています。
今展にも連れ出しますので、一緒にご覧いただければと思います。
誠実なチャレンジャー。
水村さんとやりとりさせていただいていると、ふと、こんな言葉が浮かびます。
意外と少ないんですよね。
誠実なひともいるし、チャレンジャーもいる。
でも、併せ持ったひとは。
今回、熊さんには度肝を抜かれました。
匙、カトラリーへの打ち込み方、半端ない方なのを知っていましたから。
きっちりいつものお仕事を尽くして、こんな手の込んだ楽しいことをやってのけるなんて。
さすがです。
水村真由子さんのブースは、ニッケ鎮守の杜に入ってレンガ道が終わったちょうどこの杜のおへそのようなところ。
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