白い時間 クロヌマタカトシ 木彫展
2017年 4/1(土)・2(日)・3(月)・8(土)・9(日)
11:00~18:00
さくらさくらさくらふとにて
百年前の絵画から新鮮な光が溢れている
二万年前の壁画に生命の灯が燃えている
そこに宿る時間は一体何だろうか
今、
僕は目の前の木をじっと見つめる
若木、老木、倒木、流木
木は変わらずにいつだって新しい鏡を用意して
僕が僕で在る以前の僕を映し出してくれる
さて、僕は余計なものを身に纏わずに
そこに立つことが出来るだろうか
今日も僕は木を彫る
takatoshi kuronuma
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一昨年の桜の頃
白い時間と名付けた展覧会をこの場でひらいた
女性や老人、家や小屋の木彫
はなびら零れる時間の中を、ただ静かに像が在った
そのひと月後、パリで個展を開いたひとは
今度は生々しい流木の姿をいただき
とりけものを彫り出していた
極から極を揺れるように
その制作の軌道は確かで美しい
揺れながら、彫りながら
澄ませているのは心だろうか
ふたたび桜のひかりの中で
白い時間が立ちあがる
sanae inagaki
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○ 作者全日在廊します
○ 4/4(火)~7(金)は休廊となります