Q1
Autumn Basketの名で東京都で籐籠(とうかご)を編む大江田秋さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?
A1
籐という素材でかごを編んでいます。
籐に「樹皮」や「木」などをプラスししたり、くるみやアーモンドの果皮で籐を染色しています。
日々の暮らしで使うかごは、使うほどに経年変化していくのも魅力のひとつ。
そんな「日々を愉しむ暮らし」や、「心地よいひと時」の共にありたい、
そんな想いを込めてひとつひとつていねいに編んでいます。
今回は、籐に「くるみ樹皮」や「コリヤナギ」を加えた、お出かけに使えるバッグも制作しています。
樹皮の木肌の表情、コリヤナギの節など、表情が一点一点異なるので、実際に手に取っていただけたらと思います。
籐はくるみの果皮で染め、くるみの樹皮は十字しばりでアクセントに。
ワンハンドルのバッグ。
家の中でも、ピクニックでも。さっくりと大きめで、日々の暮らしで働き者の頼れるかご。
Q2
Autumn Basketさんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。
A2
約35年前の父のイギリス出張のお土産である、柳のピクニックバスケット。
幼少の頃、このバスケットにサンドイッチやおにぎりをを入れて、家族で郊外の大きい公園へ行ったのは良い思い出です。
木が大きくて緑が気持ちよかったこと、シロツメクサの花束、松ぼっくり拾い、寒い時に温かい紅茶にお砂糖を入れてもらって飲んだことなど、記憶もつまっています。
4人分の陶器のカップ&ソーサー、お皿、フォーク、水筒も入っているセットでずっしりしています。
古いものですが、柳の太い枝で作られたしっかりした丈夫な作り。
これからも、家族と一緒に大切に使い続けていきたいです。
秋さんだから、”Autumn Basket”なんですね。
素敵なお名前、ネーミング。
大江田さんはグラフィックデザイナーとして活動されてきた方だけあって、素敵なセンスの持ち主。
すっきりとあたたかみのあるデザイン感覚は、籠作りに生かされているように感じます。
質の良い素材で丁寧に編まれた籐籠は、秋さんのお父様がイギリスで買い求められたこのバスケットのように、使い込むほどに味わいが深まり、長く愛用できるもの。
植物染めの籐や、異素材をさりげなく使って作られた籠は、使うほどに手仕事ならではの良さが伝わってくることでしょう。
Autumn Basketさんの出展場所は、コルトン広場。
ブースがヨーロッパの素敵な籠やさんみたいになっているのではないでしょうか。
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