director's voice

園田雪乃さん/柿渋染め

Q1
今回の最年少作家の園田雪乃さん。
今展へは、どのような作品をお出しくださいますか?

A1
柿渋染めの鍋つかみと、ミトンを出品いたします。
「くらしをつつむ布道具」は、絵と布のしごとの合いの子です。
鍋つかみとして、うつわや、軽食の受皿として、お役だてください。
つかうひとの気持ちをくるむような作品になるように、柿渋や墨、手つむぎの糸で、描くように作っています。
丈夫で、使いこむほど育つ柿渋染は、「もの」として長く一緒に過ごしいただけるように、記憶の根っこになれるようにと、選んでいます。


柿渋鍋つかみ


柿渋鍋つかみ


柿渋ミトン おはな


柿渋鍋つかみ うさぎ


藍なべつかみ いきもの

Q2
園田雪乃さんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
キリンの匙です。
小さな匙で、ちょっとずつすくって食べると特別感がでて好きです。

50作家。
ある共通点があり、響きあうところがある作家たち。
でも、ひと色、一色ではないんですよね。
20代半ばの園田雪乃さんのお仕事が、工房からの風の中でどのように映るのか。
私は期待を持って賭けてみました。
園田さんご自身のジャンプでもあるし、ほかの作家の方々の何かを佳い意味でふっとばすようなことかもしれません。
そして「工房からの風」に、まさに新鮮な風を届けてくれるかもしれないと。

早川ユミさんのもとで過ごされたという園田さん。
そこで感じられたものは、ものづくりや生きていくことへの大切な核かもしれませんね。
ニッケ鎮守の杜、手仕事の庭花壇の前で、元気に愛らしい作品が並ぶ光景、楽しみにしています。

園田雪乃さんのインスタグラムはこちらです。
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