director's voice

宮﨑眞さん/木工

Q1
大阪府で木工をされる宮﨑眞さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
生活道具となるものや、お供となるオブジェなどの木工作品を出品します。
主に飲料や汁物を容れるお椀・タンブラーやマグの他、皿や箸などの食卓を彩るアイテムを、手仕事の跡を残しながらも木の特性を活かすため華美になりすぎないことを意識してつくった作品を並べます。

また学生時代に、自分の手の中に入れた時に一番気持ち良いフォルムを目指し削り磨き重ねたものを原型に、「結木(ゆいぼく)」と名付けつくり続けた作品(10年間で130個以上を制作、全て異なるカタチの一点もの)の、最新作をいくつか展示販売いたします。

買い物を楽しみながらも、異空間に入ったような空間も演出もできればと思っています。


汁椀「祝(いわい)」


丸盆


菓子皿


結木 no.133『ヒカリノ巣』そ

Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
自分の作品になりますが、17歳の時につくった握るためだけのもの=一つ目の「結木」です。
それから30年弱、ずっと側に置いて握り続けています。
また展示の時には必ず並べていて、たくさんの方に触れていただき、今では飴色に輝いています。
工房の風にも展示しますので、どうぞ姿を見に・触りにきてください。


結木 no.0

30年前に自らの手で生み出したものを、大切にしている工藝品として紹介できるとは、素晴らしいことですね。
「工房からの風」で出会った方々が、ますます飴色に艶めかせてくれることでしょう。

宮﨑さんの木の作品は、使いやすく用具として完成された器の形であっても、想いや心の軌跡がじんわり感じられて、ひとつひとつのかたちが、なぜこのかたちなんだろう、と楽しく問いかけてくれるような気がします。

宮﨑眞さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、レンガ道を進んでgalleryらふとに近づいたあたり。
花壇を背中にテントがあります。
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