director's voice

岸田志穂さん/刺繍

Q1
金沢在住の岸田志穂さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
自身で染色した布の上に手刺繍で模様を刺しています。
布の織り目を数えながら、一定のリズムで刺す事による幾何学模様化を得意としている作品と、シルクのオーガンジーを染め形を囲う様にステッチしているアクセサリーを出展予定しています。


寄り道道草お散歩バック
型捺染で地面と草を染め、その上から樹々やお花を刺繍しました。少しのお散歩にちょうど良い大きさのバックです。


のはらブローチ
それぞれに、少しづつ物語の中に出て来そうな森や野原を閉じ込めました。ブローチとして身につけれる小さな物語を想像してみるのも楽しいかもしれません。


草陰の耳飾り
幼い頃、草陰にひっそりとなっているリュウノヒゲの青い実を見つけると、心がルンとしたのを思い出し制作してみました。
シルクのオーガンジーと淡水パールで制作しており、少し大きさは有りますが、軽い仕上がりとなっております。

Q2
岸田志穂さんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
糸切り鋏
学生の頃、福島県の工人祭りで購入したものです。
祖母の家にあった裁縫箱変わりのクッキー缶の中にそっと入っていた曾祖母の鋏を想い出し、そのくらい長い時間大切に使っていきたいと思ったのを覚えています。
その頃から十数年経ちましたが、沢山の糸を切ってくれる相棒として日々の中に居てくれています。

素敵な糸切り鋏と、その鋏に寄せる想いですね。

岸田志穂さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、galleryらふとの正面のテント。
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