director's voice

奥田紀佐さん/蝋燭

Q1
初出展の奥田紀佐さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
蝋燭を出品いたします。
灯す前も灯している間も灯し終えた後も美しい蝋燭、をモットーに空間に馴染む蝋燭を制作しています。

焚き火の火に魅了され、家の中でも灯せる蝋燭に興味を持ったのが始まりでした。
材料である蝋には様々な種類があり、蝋の配合によっても様々な表情を楽しむことができます。
今回の展示では蝋の幅広い魅力を感じていただきたく、異なる質感のものをいくつか制作しました。
また、嗅覚でも楽しめるよう”秋の果実”をイメージしてブレンドした精油の香りの蝋燭も展示する予定です。
朝起きた時、仕事に集中したい時、黄昏時、夜更とともに・・日常の様々なシーンで少しでも蝋燭を取り入れていただけたら。

今回の会場である美しいお庭で、蝋燭のある空間が生み出す優しい世界をお届けしたいと思っています。


作品名 「オブジェ」


作品名 「漂うもの」

Q2
奥田佐紀さん、12歳のころ、将来なりたかった職業について教えてください。

A2
記憶を辿ると12歳のころになりたかった職業は「服飾デザイナー」でした。
地元の手芸屋さんで安い生地を選んで、洋服作りの本に付属していた型紙からスカートやベストを作っていました。

もしかすると、私の名前の由来が靴デザイナーの高田喜佐さん、と両親から聞いたことも幼心に何か影響を受けたのかもしれません。
数十年後会社員を経てまた私の原点のようなものづくりに戻ってきたことに、今回12歳を振り返ってさらに感慨深いものがありました。


作品名 「透く灯り」

「KISSA」の高田喜佐さんゆかりのお名前とは。
いずれ、ものづくりの道に進まれたのは、必然だったのかもしれませんね。
ろうを用いた表現の世界、そして、使い手に手渡したあとを想っての世界。
見る人も、イマジネーションを静かに躍動させて向かい合う喜びがありますね。

奥田佐紀さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、稲荷社のほとり。

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