上質の革でバッグや小物、コサージュを制作する加藤キナさん。
ご夫婦で力を合わせて、細やかで丁寧な作品作りを進めています。
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Q
加藤キナさんは、「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?
A
今回の「工房からの風」のメインビジュアル、素材の果実ーぶどうをイメージした、
美しい葡萄色の羊革カバンや小物。
深まる秋にあわせて、秋色のコサージュやシックな色あいのカバン。
季節の象牙をワンポイントにした小物などを出品します。
「新鮮な作り手たちは、時代の中で果実のように生まれてきます」
このフレーズは「工房からの風」を始めたときからのメッセージのひとつ。
そこから毎年メインビジュアルを大野八生さんに起こしていただいています。
今年の果実はぶどう。
加藤キナさんは、その葡萄色を心に置いて制作もしてくださったのですね。
今年ならではの葡萄色の作品、ぜひご覧いただきたいですね!
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Q
出展が決まってから、キナさんたちご自身やお仕事などに何か変化はありましたでしょうか?
A
さきがけて、8月に日本橋三越での展示会に参加させていただいたこともあり、
とても多くの変化がありました。
以前は、イベント当日が一番大切だという思いがあったのですが、
今はそれ以上に当日までの1日1日を大切に思うようになりました。
日々が練習であり、日々が本番である・・・
特別な日ではなくても、準備制作する今をとても愛おしく感じます。
初めての日本橋三越での展示に向けて、
今回、バッグの3人の作家に先行出展をいただきました。
搬入から立ち合い展示、そして搬出までを、
多くの作家の方とご一緒いただいたことで、
おふたりの中に、よき変化が生まれたのではないでしょうか?
緊張されていた表情が、日に日に穏やかになられて、
安心して制作に集中されている様子が伝わってきました。
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Q
キナさんの好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。
A
いつも寄り添うように心にあるのは、「和顔愛語」ということば。
4年前に他界した父が、意味をおしえてくれた言葉です。
その字の通り、和やかな顔を保ち、愛情のあることばで相手と接しなさい・・・
と言う意味ですが、それは人に対してだけでなく、
物に対しても、小さな生きものや草木に対しても、
そうあれたらしあわせなことだと思っています。
そういえば、いつお会いしても、美しく深い微笑みのキナさん。
先日行われた「おりひめ神社」での祈願祭にも、
東京の西側からかけつけてくださって、「和顔」でともに祈願をしてくださいました。
そのおりひめ神社の奥が加藤キナさんの出展場所になります。