director's voice

Mellow Glassさん(ガラス)

Q
長野県から出展されるMellow Glassさん。
二回目の「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?

A
長い長い冬の時間をすごして
雪のなかからポッとでてきてくれる
黄色の花の力強さや儚さのように
日々の時間を
記憶のカタチにのこせたらと思う日々
わたしのなかの日々のこと
あたたかくて
すこし淋しい記憶
涙がポロポロこぼれることも
そんなわたしの記憶をカタチにしています

静かな時間のなかで
じっくりと硝子に向き合う
そんな時間の中からうまれてきた作品たちを
工房からの風でお披露目したいと思っています。

M02

Q
Mellow Glassさんにとって「工房からの風」はどんな風でしょうか?

A
2012年の10月に工房からの風に参加し体感して、
気持ちがいっぱいになったのか帰路のあと熱をだしました。

工房からの風という舞台だったから
ありがとうっていう感無量の熱だったのかもしれません。

あれから時間がたち
いろんな人が素敵に出会えるあの場所にまた立つんだと思うとき、
舞台をつくりあげるみなさんのすごい熱量を感じています。

たとえるなら
「お熱のでるような風」かな。

M03

Q
Mellow Glassさんの初めての「ものづくり」は、なんでしょう?
印象的なもの教えてくださいますか?

A
小さな頃から私は土いじりが好きで庭先で泥ダンゴをつくっていました。
それは子ども遊びの域を超えていたそうです。

ヒカル泥だんご制作の過程のように
泥でつくりたいものをつくり
翌日サラサラの砂をかけて徐々に硬くしていき、最後には磨きあげ
カチカチのピカピカの泥作品をつくっていたそうです。
毎日毎朝庭にでて
縁の下にしまってある泥の作品を取り出して砂をかけ
また新しい泥だんごをつくりをしていたそうです。
そして
真冬になっても同じように泥作品のお世話をして
私の手の甲は、いつもあかぎれていたそうです。

うっすらと私の記憶の片すみに、その当時のことが残っていて
木の板の上にいろいろな泥だんご作品を大切にのせていたことを覚えています。

いまも日々粘土で硝子となる原型づくりをしているのですが
小さな頃からなにもかわらないのかもしれませんね。

M01

長野の山や森を近くに暮らすMellow Glassさん。
四季折々、季節の中で出会う自然の恵みと
ガラスでの作品制作を響かせて、
Mellow Glassさんならではの世界を創りだします。

それは作者の心の景色ともいえる世界。
「工房からの風」に向かって、
こつこつ作りためてくださった作品をたくさん抱えて千葉にやってきてくださいます。

森から辿り着くのは杜。
おりひめ神社の奥、高木からの木漏れ日の渡る空間で、
Mellow Glassさんのガラスと、
ガラスと響かせた自然のかけらたちが囁きあうことでしょう。

Mellow GlassさんのHPはこちらです。
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