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VANILLAさん(洋服)

おりひめ神社周りの出展作家をしばらく続けてご紹介していきましょう。
VANILLAさん。
洋服を仕立てるご夫婦の作家です。

Q
VANILLAさんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?

A
綿、麻素材のお洋服。
VANILLA定番の丸襟ブラウスやシンプルなシャツ、プルオーバー。
これからの季節に重宝する羽織にも使えるワンピースも作っています。

ボトムスは男女兼用にも着られるパンツや、
リネンたっぷりのフレアスカートなど
どれもシンプルで着まわしの利くお洋服です。

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VANILLAさんの洋服と出会ったとき、
「ああ、こういう洋服を作る人を探していた!」
と出会いに感謝しました。

着心地の良い今の気分をとらえたデザイン。
特性がよくとらえられた生地の選択。
そして、長きにわたる愛着を支える確かな縫製。

生地が手織りだとか、草木染だとかということだけが
手仕事の基準ではないと思っています。
素材を選ぶ目、デザイン力、それをかたちにする技術。

VANILLAさんの服は一見「特殊」には見えませんけれど、
「特殊」な印象が手仕事の意味ではないのですもの。
ハレの日ばかりではなく、日常にも着たい服。
それが着るほどに、ああ、縫製の技術が高い服っていいなぁ。
と、うれしい気持ちに包まれます。

一番端的にそのことが表れているのが丸襟だと思います。
このふっくらとした絶妙なカーブ。
VANILLAさんの丸襟と出会ってから、
他の丸襟では満足できなくなってしまいました(笑)。
というか、別物、なのだと。
ぜひ、会場でその立体的な美しさ、触れてみてくださいね。

Q
VANILLAさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?

A
そっと背中を押してくれるあたたかい風。
とてもやさしくて心地よいです。

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高野さんご夫婦とは、この半年の間に
何度も服づくりのことを介して言葉を交わしました。
その想いは、日ごろ私が仕事で出会っている陶芸や、
木工、彫金の作家と同じ質のものでしたので、
会話に何の違和もありませんでした。
きっと「工房からの風」の中で、自然に溶け込み、
新鮮な風をそよがせてくださいますね。

Q
VANILLAさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?

A
「VANILLA」と言う名前は、
服飾専門学校へ通っていた頃から密かに考えていた名前でした。

いつかお洋服を世に出せる時が来たら...と。

VANILLAとは、アイスクリームのバニラ味のことです。
バニラって普通だけど特別な響きが私にはありまして、
色んな味のアイスがあって色々食べてみたけど、
やっぱりバニラが一番おいしい、なんだかんだ食べたくなる、
やっぱりバニラだよねって。

私たちのお洋服もそんな風に思って手にとってもらえたら嬉しいな...と思っています。
「定番」とか「普通」とかそういう意味合いも含めてのVANILLA、です。

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「やっぱり、バニラだよね」

とっても素敵なネーミングですね。
作品ポリシー、コンセプトとぴったり!
飽きがこない素材の良さ。

そんなVANILLAさんの服は、おりひめ神社脇。
革の谷田貝陵子さんと陶芸の瀬川辰馬さんの間に出展します。

VANILLAさんのサイトはこちらになります。
→ click

written by sanae inagaki