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ebico pottery(陶芸)

茨城県水戸市で作陶する海老澤礼子さん。
ebico potteryという工房名で作品を発表されています。

Q1
ebico potteryさんは、今展にどのような作品を出品下さいますか?

A1
笠間土をブレンドした土を使った急須や茶碗など、
お茶まわりの器を出品いたします。

特に急須は美味しくお茶が淹れられるよう、
道具としての使いやすさにこだわって作っています。
また、お茶の時間が愉しくなるような、
使いたくなる器になるようにと想いを込めて作った器は、
一つ一つ違う表情を見せてくれます。
ぜひお手に取りご覧いただけたら幸いです。 

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日本茶インストラクターの資格も持つ海老澤さん。
おいしい日本茶を愉しんでいただくための器づくりに励まれています。
今展では、特にお茶まわりの作品を大切に構成くださっています。
日本茶談義も花咲きそうですね。

Q2
ebico potteryさんが工房でよく聴く音楽、または、
ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
池上麻由子著 「極める紫砂茶壺 中国茶急須の選び方・愉しみ方」

中国茶急須の魅力についてマニアックに解説してくれる教科書のような本です。
名品と呼ばれる急須の美しさにいつもうっとりしてしまいます。
急須を作る上で学ぶことの多い大切な存在として、
いつもそばに置いて制作しています。

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名品を心に感じることは、作り手の手を育むことのひとつでもありますね。
工房からの風にも、お持ちくださるといいですね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、大切にしているものや、
思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
インドネシアのアタかごバッグです。

35歳を過ぎた頃から、
これからの人生を豊かにしてくれる一生ものの何かが欲しいと思うようになり、
ふと出会ったのがこのアタかごバッグでした。
職人の手で一つ一つ作られたバッグは同じものが無く、
丈夫で何十年も使えるところがとても気に入りました。

私のもとに来てからまだ日は浅いのですが、
年を重ねるごとにあじわいを増していく様子を楽しみながら、
おばあちゃんになっても付き合っていきたい大切なもののひとつです。

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ebico potteryさんが、アタかごバッグに寄せた思いは、
作り手の側からすると、とてもありがたく、しあわせなことですね。
ebico potteryさんの作品も、
どこかのだれかにこのように思っていただけますように。

ebico potteryさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、
稲荷社のほとりです。
なんとなく、お茶の似合う雰囲気になりそうですね。
お茶好きの方、ぜひに!

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