Q1
kinakaさんは、工房からの風にどのような作品を出品なさいますか?
A1
手編みのビーズ編みがまぐちをメインに、ブローチなどビーズ編みの小物を出品致します。
作品はすべて、ビーズを一粒一粒、地から編み込んで作っています。
手洗いも可能で、丈夫で永くお使いいただけます。
がまぐちは色の組み合わせが様々な「オハナ」シリーズと、
和装にも合わせられるデザインが特徴の「マツ」シリーズのデザインがあります。
がまぐちは、ポシェット/手提げ/ポーチと3wayでお使いいただける大きめのサイズから、手のひらサイズの小物入れまで、大小かたち様々にお持ちいたします。
どこか懐かしいあたたかさと、繊細さを感じ取っていただきつつ、一生大事に愛でたくなるような一点をお選びいただければ幸いです。
Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
色とりどりのビーズです。
無限の組み合わせの中から色を選択します。
ビーズはガラスでできているので、色が透けます。
同じ色のビーズであっても、通す糸の色によって濃く見えたり薄く見えたり、別の色に見えたりもします。
複数色をあわせる場合、うち1色が違うだけでまったくの別物になりますし、同じ色あわせであっても、配置する箇所が異なるだけで別の印象を持たせることもできます。
色は好みなので、一人一人好きな色や、言葉では説明し難い配色のツボがあると思います。
無限の色あわせの中からただ一つを選び出して製作した作品が、誰か一人の、好みのツボに合致すればいいなと思いながら製作しています。
Q3
kinakaさんにとって、ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。
A3
神は細部に宿る、という言葉です。
学生時代に出会った言葉で、物事の小さなことをおろそかにしてはならない、細部にこだわってこそ、本質が決まる、というような意です。
手仕事をする上で小さなことや見えない裏側など、細部にこだわるのは当たり前ですが、
いつもこの言葉に恥じない仕事をしなければと、初心を忘れないよう大切にしている言葉です。
また、大枠があってこその細部だと思うので、狭い範囲での作業だけでは狭くなりがちな視野を狭めないようにと、戒めの言葉でもあります。
kinakaさん。キナカ、とお呼びします。
ビーズバッグは、私の子供のころに和装のバッグとしても珍重されていた記憶があります。
どこかゴブラン織りのような落ち着いた華やかさもあって、独特の美しさでした。
kinakaさんは、うんとお若いので、昭和40年代のビーズバッグはご存知ないと思うのですが、
今の装いの中で素敵に使いたいデザインで制作されています。
こまやかな手仕事、ぜひ実際にお手に取ってご覧になってみてください。
kinakaさんの出展場所は、galleryらふとを参道を挟んだ旧和風庭園の中。
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