director's voice

2021年度開催と応募について

2021年も6月に入りました。
director’s voiceではご無沙汰しておりました。
2021年の「工房からの風」の運営について、主催者、事務局で常に話し合いを重ねておりました。

コロナ禍の収束がなかなか見えない状況の中、応募要項の公開ができずにおりましたが、
ようやく定まりましたので、本日お知らせいたします。

・工芸作家の作品発表機会の創出を継続したい。
・今展を心から楽しみにしてくださるお客様のお気持ちに応えたい。

この想いを両輪としつつ、感染拡大防止に努め、今年度に可能な「工房からの風」の姿を想い描きました。
なので、2021年度は、今年限定の特別なスタイルでの構成となっております。

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開催日時
2021年10月30日(土)31日(日)
10時~16時

応募要項について

今年度特有のもの > 新型コロナウィルス感染症の状況が不透明のため

・首都圏1都7県(東京都・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県・山梨県)在住(または実質の工房所有)の作家。
(広範囲での移動を抑えるため)

・2021年10月23日(土)~11月7日(日)の期間に、個展、規模の大きな合同展への出展がないこと。
(「工房からの風」への充実した内容、作品数での出品をお願いしたいため)

※ 希望の出展場所別の選考とさせていただきます。
※ 昨年までは過去2年間の出展者の募集はしておりませんでしたが、今年度は2020年、2019年の出展者の応募も受け付けます。
※ 本年度出展した作家も、来年度の応募が可能です。
※ 出展料を1名様(組)33,000円申し受けます。
  尚、今年度は主催者による売上金管理は行わず、全額出展者の管理とします。
  出展料の納付時期はあらためてお知らせいたしますが、9月以降を予定しています。

< 従来と同様のもの >

・展覧会として充実した作品内容、点数を当日に出品し、展示販売ができる人。
(目安として、1800mm×3600mm程のスペースで、2日間充実した作品展示ができること)
・会期中、会場で自らのブースに滞在し、搬入、搬出を自らできる人。
・野外展であることを認識の上で展示構成ができる人。
・趣味としての制作ではないこと。 作り手本人の作品であること。
・作品は展示販売のみで、受注販売ではないこと。
・今回が「工房からの風」に初出展となる場合、開催当日が50歳未満であること。

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まず、大前提として、10月の開催時の状況によっては、中止を含めてさまざまな変更の可能性があることをご理解の程お願いいたします。
上記文章を、もう少しわかりやすく書きますね。

・広範囲からの移動を抑制することを考慮した結果、今年は首都圏一都七県の作家による構成といたしました。

・通常、出展後は二年間の応募いただけない期間がありましたが、今回はその期間を設定しないこととしました。
また、今年度出展された方は、来年度に応募ができるようにいたしました。

・応募段階で、「ニッケ鎮守の杜」と「出展場所を主催者に一任」のいずれかを選んでいただき、分けて選考させていただきます。
(予想としては、「ニッケ鎮守の杜」の倍率の方が高くなるかと思っております)

・納金時の密を避けることなどの理由から、主催者による売上金管理は行わず、全額出展者の管理とします。
 但し、出展料(1名(組)33,000円)を頂戴いたします。
 尚、出展料の納付時期はあらためてお知らせいたしますが、9月以降を予定しています。

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「工房からの風」の心がけていることのひとつに、出展までの時間の充実があります。
全体ミーティングを行って、意識の向上や、作家同士のつながりを生み出し、切磋琢磨できる状況を創る。
ディレクターとの事前ミーティングなどを通して、制作、仕事を整え、工藝作家としての在り方を進化させていただく。

これらのこと、今年は出来ないことばかりとなりました。
なので、中止をする、という選択もあるのでしょうが、
『出展までの時間の充実』が「工房からの風」のすべてではない、ということもあらためて思ったのでした。

今、作家や「工房からの風」を楽しみにしてくださっている来場者などの方々にとって、必要なことってなんだろう?
そう思ったときに、「リアルに作品や作家との出会いの場があること」は、大きな要素だと思いました。
そのことを真ん中に据えてみたとき、どんなことができるだろう。
そう考えました。

その結果はとてもシンプルなものとなりました。

感染拡大に努め、安全に配慮し、その上で作家が丹精込めた作品を持ち寄り、展示し、それを見ていただく「機会を創る」。

このことに注力して、時空を創る。
このシンプルで、願わくば上質なものが今年の「工房からの風」の目指すところです。

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ということで、今年は「工房からの風」に出展経験のある方で、久しぶりにクラフトフェアに出てみよう。
という方にもおすすめします。
オンライン中心となっている昨今、リアルな場で出展してみてはいかがでしょう。

「密」にならないために、懇親会など集まることはできませんが、
会場で爽やかに笑顔を交わすひとときは、きっと作る心の栄養になるはず。
そして、その心の栄養に向かって作られた作品を巡って、使い手の方々が喜んでくださるような機会を創りたいと思います。

「新人作家の登竜門」としての要素は今年はお休みになってしまうかと思いますが、
今年の「工房からの風」が、アフターコロナ時代の工藝、ものづくりを巡る人たちの佳き営みにつながっていく一滴になれたなら。
そう、願っています。

正解はきっとないですし、10月の状況も予測できません。
状況によっては、中止になる可能性がゼロではありません。
(なるべくそうならないように、工夫をしています)

けれども、秋の日の実り、未来の実りに向けて、まず応募用紙へ綴ってみませんか。
そして、今年ならではの「工房からの風」を、ぜひ、一緒に創ってくださいませんでしょうか。

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画像は、昨年の「工房からのそよ風」より