Q1
遠く佐賀県から出展くださる井手千春さん。
aurora glass というブランド名で「工房からの風」にはどのような作品を出品くださいますか?
A1
aurora glass コンセプトメッセージ
目を 奪われるような瞬間
それと、あの日の 何気ない風景
取るに 足らない時間
理想、あこがれ
それと、いまの わたし
いろんなものがやってきてはとおりすぎていく
心がゆれる きらきらと ひかる
記憶の中のささいな、劇的な、いとおしい
かなしい、無数の瞬間
がらすのとうめいにそれらを託す。
がらすは色を持たず、無数を色をもって
あなたの、わたしの、
こころを映す
日々の生活や自然の景色、幼少期の記憶に想いを馳せ、その中に潜む尊く美しいものに想像を得て作品にしたガラスアクセサリーを出品させて頂きます。
基本素材は透明の耐熱ガラスを使用し、バーナーで溶かしながら一つ一つ型は使わず手先で形を作っています。
軽くて強度があり透明度も高いので、数あるガラス素材の中でもとても身につけやすい素材の一つです。
ice jewel イヤーカフ
雪景色の氷に魅せられ、ガラスを削り氷の宝石のように表現しました。
氷が鉱石の様に綺麗なのに、いずれ溶けてなくなる事が尊いと思ったエピソードがデザインソースになっています。
凍っている部分と溶けている部分それぞれの表情に思いを込めて作りました。
aqua ネックレス
ガラスの中に気泡が入った水々しく清らかなデザイン。
雨上がりの日に枝木や草の葉から雫が落ちそうになっていて、それがとても水々しくて綺麗だなと感じる瞬間があり作品になりました。
普遍的で美しい水にまつわる情景を想像しながらお手に取って見ていただけたら嬉しいです。
hanabi ピアス
線香花火の丸くて優しい光にインスピレーションを受け作品になりました。
球体ガラスの中に七色に光るホログラム加工のガラスの欠片を閉じ込めています。
ぱちぱちと心地よい音と穏やかな光。
大切な人や家族みんなで囲んで楽しむ花火だからこそ、よりやさしく美しい記憶の宝物になる。hanabi には大切なストーリーも込められています。
Q2
工房で大切な、あるいは象徴的な、あるいはストーリーのある「道具」について1点教えてください。
A2
実際に使う道具ではないのですが、 アトリエで育てている植物にガラスで自作した支柱が大切な存在です。
植物が伸びてきたら支柱もバーナーで溶かし合わせて長く伸ばしていく。
成長を愛でる仮定と、大好きなガラス素材との組み合わせが私の心を豊かにします。
作品を生み出す思いを深く育てる上で大切な行為の様に感じています。
Q3
お手持ちの「工藝品」で愛用、または大切にされているものついて1点教えてください。
A3
昔、蚤の市で購入した切子ガラスのコップ。
切子模様を光にかざして見たり、氷を入れてコップが結露する様子を楽しんだりと、今年の暑い夏に大活躍しました。
透明度の高い美しいガラスを装身具に作りあげたaurora glass。
ニッケ鎮守の杜、galleryらふとのすぐ前のテントでの展開です。
さっそくに身に着けて、秋のお庭の光のもと、散策したくなりますね。
aurora glassさんのホームページはこちらです。
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