2024年 工房からの風

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YUSHI SOSHIRODA(革)

ドイツ滞在時代に革でのものづくりを始めたYUSHI SOSHIRODAさん。
外国に暮らしてみたからこその日本の美と、
ヨーロッパのセンスが響きあった作品づくりを展開されています。

Q1
YUSHI SOSHIRODAさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
動物シリーズや日本に纏わるアクセサリーシリーズの他に
新作のORIシリーズの長財布やクラッチ/ショルダーバックを出展予定です。

また普段はあまり出品しない作家さんや
お店とのコラボ作品も色々とお披露目する予定なので、
個展のようなつもりで世界観を表現できたらと思っています。

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心楽しくもすっきりとしたデザインの作品が、個展の想いで構成される。
わくわく、もりもりのブースになりそうですね。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、いずれかを教えてくださいますか?

A2
映画「LIFE! 」
少しの勇気と思いがあれば人生は変わる。
前職を辞めてドイツに自分の職を見つけに行こう、
と背中を後押ししてくれたのがこの映画でした。
これからの人生にワクワクする、そんな素晴らしい映画です。

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2014年に日本公開になったベン・ステイラーの映画ですね。
この映画に背中を押されて、ベルリンへ向かわれた十代田さん。

想いが満ちて、その想いをがはぜるきっかけになってくれるもの。
映画や本には、そんな力がありますね。
「工房からの風」という機会も、そんな場になれるでしょうか。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
フランス滞在時に一ヶ月ほどお世話になった
大草原の中に住む家族から貰った木のナイフです。

木の持ち手に名前の”Y”を手掘りしてくれ、
子供達が葉っぱに包んで庭で摘んだ花を飾った物を別れの朝に頂きました。
その瞬間、ウル◯ン滞在記の「別れの朝~・・・」
というナレーションと音楽が頭に流れてきて号泣しました(笑)
一生の宝物です。

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これは泣けますねー!
それにしても、皆さんの木の宝物、どれも見せていただきたいものばかりです。

YUSHI SOSHIRODAさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜
手仕事の庭のほとり。
ホームページはこちらになります。
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藤原里子さん(陶芸)

茨城県笠間市で作陶する藤原さんからのメッセージをご紹介します。

Q1
藤原さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
この度は、初めて陶器の人形を出展予定にしております。
猫と長く暮らした思い出から作られた「猫と人」
カトリックの幼稚園に通っていた頃の、思い出から作られた「天使」「聖母」
どちらも幸せや愛情を表現し、見る方が幸せに感じていただけたら嬉しく思います。

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藤原さんの応募用紙には、
人形の写真が最後の方に遠慮がちに加えられていました。
そのほかの作品とどこか比重が違う感じがして、
思い切って電話をして尋ねてみたのです。
藤原さん自身は人形を深めていきたいけれど、
陶芸作家としてそれだけでよいのだろうかと、
迷いの中にいらっしゃるようでした。

それならば、人形を中心に構成してみるというのはどうでしょう?
と投げかけたところ、とても控えめながらも、
心がふくらんでいるような、弾むような声で
ぜひに!
と返してくださいました。

なので、今回が藤原さんにとっての初めての人形だけでの展示です。
出来上がってきた作品からは、喜び、伝わってきますね。
きっと今まで秘めていたマグマがじんわり吹き出し始めたのかもしれません。

Q2
藤原さんが工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
ものづくりを進める中で大切にしている本
特に大切にしている本は、名もなき職人さんの生きざまや、
仕事への姿勢が書かれた本です
(いろいろな方なので特定の方ではありません)

淡々と力を入れすぎず、それでいて手を抜かず最善を尽くす、
自分の仕事に照らし合わせ身が引き締まります。
また尊敬できる先輩が身近におりますので、
自分の理想像になっております。

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Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
草や木でつくられたものでは厳密にありませんが、
大学時代に友人から貰った双葉の欅です。
引っ越しの度に連れて行き、今の庭に植栽してあります。

双葉から魚の骨状に枝葉を広げ、
上に伸び幹を回転させながら枝葉を四方に伸ばす
生き物の知恵も驚きです。

今では約6メートル以上の大木になり、
過ぎていった日々に着実に育った植物の生命力に惹かれます。
名前は けやこ です。

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けやこ!

すごい、お話しですね。
双葉から6メートルまで。
藤原さんのじっくり育てる力、大切にする力。
陶人形の制作も、じっくり育まれていくことを感じます。

藤原里子さんの出展場所は、galleryらふと脇、
参道口を入ってすぐの木と石の空間の中のテントです。

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ebico pottery(陶芸)

茨城県水戸市で作陶する海老澤礼子さん。
ebico potteryという工房名で作品を発表されています。

Q1
ebico potteryさんは、今展にどのような作品を出品下さいますか?

A1
笠間土をブレンドした土を使った急須や茶碗など、
お茶まわりの器を出品いたします。

特に急須は美味しくお茶が淹れられるよう、
道具としての使いやすさにこだわって作っています。
また、お茶の時間が愉しくなるような、
使いたくなる器になるようにと想いを込めて作った器は、
一つ一つ違う表情を見せてくれます。
ぜひお手に取りご覧いただけたら幸いです。 

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日本茶インストラクターの資格も持つ海老澤さん。
おいしい日本茶を愉しんでいただくための器づくりに励まれています。
今展では、特にお茶まわりの作品を大切に構成くださっています。
日本茶談義も花咲きそうですね。

Q2
ebico potteryさんが工房でよく聴く音楽、または、
ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
池上麻由子著 「極める紫砂茶壺 中国茶急須の選び方・愉しみ方」

中国茶急須の魅力についてマニアックに解説してくれる教科書のような本です。
名品と呼ばれる急須の美しさにいつもうっとりしてしまいます。
急須を作る上で学ぶことの多い大切な存在として、
いつもそばに置いて制作しています。

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名品を心に感じることは、作り手の手を育むことのひとつでもありますね。
工房からの風にも、お持ちくださるといいですね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、大切にしているものや、
思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
インドネシアのアタかごバッグです。

35歳を過ぎた頃から、
これからの人生を豊かにしてくれる一生ものの何かが欲しいと思うようになり、
ふと出会ったのがこのアタかごバッグでした。
職人の手で一つ一つ作られたバッグは同じものが無く、
丈夫で何十年も使えるところがとても気に入りました。

私のもとに来てからまだ日は浅いのですが、
年を重ねるごとにあじわいを増していく様子を楽しみながら、
おばあちゃんになっても付き合っていきたい大切なもののひとつです。

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ebico potteryさんが、アタかごバッグに寄せた思いは、
作り手の側からすると、とてもありがたく、しあわせなことですね。
ebico potteryさんの作品も、
どこかのだれかにこのように思っていただけますように。

ebico potteryさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、
稲荷社のほとりです。
なんとなく、お茶の似合う雰囲気になりそうですね。
お茶好きの方、ぜひに!

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坂本友希さん(染め布)

北海道からは、もうおひとり、出展作家がいらっしゃいます。
坂本友希(ゆうき)さん。
北海道の中央部、富良野に今年、工房を移されたばかりです。
移転してしばらくしての地震には驚かれたことと思いますが、
今は制作をいつも通りに(いつも以上に!)なさっていると、
元気なお声をきかせてくださいました。

Q1
坂本さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
その中で、特に見ていただきたいものがありましたら、加えて教えてください。

A1
ものとしては、ストールやハンカチ、
包んだり敷いたりかけたりできるようなクロス、
それからスカートも少し出品する予定です。

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色から染めて、そこからふくらんだ想像をもとにつくった、
おはなしの一ページのような作品に、
言葉を添えて展示してみようと考えています。

たとえば夜空から落っこちてきたようなストールなど
来ていただいたみなさんにおはなしのかけらを
持ち帰っていただくようなイメージです。

色とりどりの短編集をながめるような気持ちで、
たのしんでもらえたらうれしいです。

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手捺染を自らの手で行う坂本さん。
布に広がる物語を、ブースいっぱいに広げてくださるのが楽しみです。

Q2
坂本さんが工房でよく聴く音楽、または、
ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
本についてお答えします。

ミヒャエル・エンデの「モモ」、
パウロ・コエーリョの「アルケミスト」、
ニコライ・スラトコフの「北の森の12ヶ月」、
あと絵本で「マシュリカの旅」というチェコの作品。(いっぱいですみません)

おはなしの中にたいせつなことが隠されている宝さがしみたいな本がとても好きです。
「アルケミスト」はとくに読むたびにちがったところに自分の目線が行くので
何度読んでも良いなぁと思います。

ものづくりを進める中で、
というとちょっと的外れな答えになってるのかなぁとも思うのですが、
どれも大切だし、自分のものづくりに影響していると思います。

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いっぱいですみません、なんて、とんでもないです!
きっと、坂本さんの心の本棚にはもっとギッシリ詰まっているのだと思います。

坂本さんの布に描かれている中で、動物が印象的なのは、
これらの本に惹かれる気持ちとつながっているのでしょうか。
作品の背景にあることに触れることができて、
この質問、早くもよかった!と思えてきました。
来場の際には、共通項のある方など、ぜひお声をかけてみてくださいね。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、大切にしているものや、
思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
友だち夫婦が引っ越しする時に譲ってもらった木の机です。
実はその友だちは今回一緒に出展する仲間でもあります。

拾ってきた木の板を鉄の足に付けてつくってあるもので、
なんだか趣のある机で、本州から北海道への引っ越しを経た今も使っています。

私にとっては、二人の整えられた家の中を背景にした机が記憶に焼き付いていて、
机の上を散らかしてしまった時に
「前の家の方が良かった!」
と机に思われてるんじゃないかと時々ヒヤヒヤします(笑)

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譲り受けたものを
「前の家の方が良かった!」
と思われるんじゃないかって思う感性が楽しいですね。

ちなみにどなたなんだろうと伺ってみたら、
染織のHonda Silk Works、
本多祐二さん、さくらさん夫妻からの机なのだそうです。
なんだか見てみたいですね、その机。

:::

坂本友希さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜にコルトン側から入ってすぐ。
少し高台の気持ちよい空間に、富良野で染められた布がはためくのを楽しみにしています。

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繍(ぬいとり)はたくみこさん 刺繍

いよいよ今年度出展作家からのメッセージをご紹介していきましょう!
例年、ランダムにご紹介してきましたが、
今年は、日本地図の北から南に向かってご紹介してみようかな、
と思います。

途中、ワークショップや、企画テントの記事なども織り交ぜて、
これからの23日間、このブログ「director’s noice」を
ぜひ頻繁にチェックしてみてくださいね。

:::

北から、、、と思ったのは、先日の地震のこともあります。
今年は、大阪の地震や各地の台風など天災が多い年になってしまいました。
ここの読者の方々にも出展作家の方について、
ご心配くださっている方が多いかと思いましたので、
ご無事の報告とあわせて、直近に起こった地震に影響を受けられた作家を
真っ先にご紹介しようと思った次第です。

では、おひとり目を。
札幌で刺繍でのものづくりを進めるはたくみこさん。
繍(ぬいとり)という工房名で作品を発表を始められました。
地震では具体的な被害は受けられなかったとのことですが、
停電や通信環境の不具合などで、不安な日々を過ごされました。
今も余震が心配な日々の中、
「工房からの風」への出展を励みに日常を取り戻されています。

Q1
繍(ぬいとり)として、はたさんはどのような作品を出品くださいますか?

A1
作品はすべて、手刺繍を施した鞄やポーチ、スカートなどです。
コインケースや名刺入れ、ブローチなどは定番ですが、
鞄やスカートは毎回刺繍が違うのですべて一点物です。

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座って靴紐を結ぶ膝元に、
荷物をたくさん入れて肩から下げた鞄に、
レジで慌ててだしたコインケースに、
暮らしの中でふと目に映るちいさな刺繍が、
その日を少し明るく灯してくれたらと思っています。

細く伸びた葉先やなびくような茎のライン、ちいさな花のあつまり。
生地と糸の組み合わせ。
一本どりの細い糸の世界をお楽しみいただけたら嬉しいです。

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ぬいとり
素敵な名前ですね。

この名前で作品を発表するのは、
「工房からの風」の出展が決まってからだと伺って
驚きと、うれしくもありがたい気持ちでいっぱいになりました。
そのあたりのことは、はたさんの旧ブログに綴られていますので、
こちらにその記事をリンクさせていただきますね。
→ click

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美しいロゴマークも作られて、この秋、「工房からの風」での
新たなスタート、祝福されたものになりますね!

そして、二つ目の質問ですが、今年は、
作家の心を育んできたものについてお尋ねすることにしました。
音楽、本、映画の中から一つ選んでお答えいただいています。

Q2
はたくみこさん、工房でよく聴く音楽、または、
ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心に中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
好きで聴いている音楽は
アン・サリーさん
ブルームーンカルテットさん
ハンバートハンバートさん
などです。

ブルームーンカルテットさんは、毎年夏に札幌にきて
ちいさなカフェでライブをしてくれるのですが、
とにかく楽しくて陽気なJAZZです。

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縫い取る一瞬一瞬に流れている音楽は、針の運び、心の運びに、
とても反映されるのでしょうね。
楽しくも、心が晴れて澄んでいくような音楽は、
はたさんの刺繍によく似合う気がします。

みっつめの質問は、風人さんと同じです。
今年の隠しテーマ「一草一木」にちなんでお尋ねしています。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
はたさんが、大切にしているものや、
思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
日頃から散歩しては道端の野花を摘んできて飾ったり、
とびきりいいかたちの落ち葉を拾ってきたり、
木の皮を拾ってきて展示会の時のプライスカードにつかっています。

摘んできた野花をドライにして工房で飾ったり、
葉っぱもギャラリーでの展示会では詩をかいて飾ったりします。

実はミーティングにうかがった鎮守の森でも、
とてもいい葉っぱを何枚か拾ってきて大切にしています。

草木で作られたもの、というよりは
草木そのもの、でしょうか。

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草木そのもの。
日々出会う草木が、はたさんの心の養分になっていくのですね。
春と夏に「ニッケ鎮守の杜」で見つけた葉っぱも、そんな一葉になっているのでしょうか。

縫(ぬいとり)、はたくみこさんの出展場所は、
コルトン広場スペイン階段前。

新たに綴り始められたブログはこちらになります。
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松塚裕子さん(風人)

昨年は産休!を取られていた松塚さん。
今年は復帰して、風人さんをしてくださいます。

Q1
松塚さんは、今年の「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
「文庫テント」を担当させていただきます。
主に、「工房からの風」関連の冊子や書籍などをご覧になれるテントです。

これまで「工房からの風」で発行してきたさまざまな冊子のなかには、
いつ手にとってもはっとする、作り手の言葉がたくさん散りばめられています。

こつこつと積み重ねられてきたその言の葉の世界に、
ゆったりとした気持ちで触れていただけるような空間をつくりたいと思っています。

私自身、「工房からの風」が持つ言葉の世界に導かれるようにして今ここにいます。
ここで触れた言葉のかけらが、いつか誰かの光になればいいなあ。
そんなふうに思います。

「文庫テント」いつか作ってみたかったテントを、
今年は松塚裕子さんと長野麻紀子さん(Anima uni)を中心に構成くださることになりました。

ショッピングセンター内に「NIKKEこるとん銀花」という
ギャラリー・ショップが誕生した1988年が、
「工房からの風」の現在の活動の始まりでした。

その当時から、小冊子の作成をこつこつと続けていました。
それらを一堂に会してご覧いただき、手を動かすことと、
言葉、文章でそれをより豊かに育むことを願ってきました。

このテントでの時間が、次の作る手にとっての養分になりますように。
そんなことを想って企画を進めています。

Q2
松塚裕子さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2012年に出展しました。
本展の最中のことは、無我夢中で細かいところは思い出せないのですが、
作品と共にこの場に立っていられるということに、
なんだか誇らしいような気持ちでいたこと、
こみあげるような嬉しさがあったことは、いまでも鮮明に覚えています。

今年の出展作家の方も、ぜひ、そのように喜びを感じていただけますように!

Q3
木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
娘の誕生祝いにいただいた木のお弁当箱です。
これからおいしいもの、うれしい気持ちをたくさん詰めて、
ながい時間を共に過ごしていきたいと思います。

器には、幸せを盛る、という「用途」がありますね。
ええ、用途と言ってしまいます。
特にここに集う作家の多くは、それを想いながら器を作っていると思うから。

土を使ってそれを作る裕子さんは、
木の器にも、時をかけて、幸せを盛り重ねていかれることと思います。

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松塚裕子さんは、コルトン広場モニュメント周りの
「文庫テント」を中心にいてくださいます。

ホームーページは、こちらになります。
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勢司恵美さん(風人)

竹細工の勢司恵美さんにお尋ねいたします。

Q1
勢司さんは、今年の「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
出展者さんのサポートをしつつ、、、
実演、ワークショップをします。

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勢司恵美さんの竹細工の制作公開、ここ数年の恒例になりました。
毎年やっていただいていても、初めて!ご覧になる方も毎年いらしゃいます。
竹細工を身近に見る機会は貴重ですし、このような場を通して
竹細工に親しんでいただけることをうれしく思っています。
そして恵美さんのお話しが、とっても楽しく、面白くって、
皆さん引き込まれてしまうんです。

ワークショップについては、詳細を詰めているところ。
まもなく、決定してこちらにもお書きしますね。

Q2
勢司さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2013年。
5年前とは、、、早い。

初めての出展。
次から次へといらっしゃってくださるお客様とのお話が止まらず、
目まぐるしく、周りは全く見えていませんでした。

2日目の朝、まだお客様が来る前、
でも私はまだドキドキで自分のテント内をウロウロしていたところ、
周りを、稲垣さんが水を撒いていてくれました。
水がすっごくキラキラしているように思え、
浮き足立った心を抑えてくれているようにも思えました。
あの時のほんの数秒、音は無く、砂と水と光と籠との光景がなぜか印象に残っています。

緊張と興奮の出展時、このような一瞬が心に残っていくのですね。
ちなみに、私は水撒きしながら、自分の心を冷ましていたのかもしれません。

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Q3
勢司さん、木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
作業場と部屋をぐるりと見渡しても思い入れのある木のものはありませんでした。
この家にはたいしたものが無い(汗)
でも、好きなものしかない。
木のもの、木のもの、うーん、、、
りんごの木箱。かな。

高校生の時、家にあった木箱を、
拾ったピンクのスプレーで塗って棚として使っていました。
それから東京で一人暮らしをする時にも持っていきました。

幾度かの引越しを経てそれは無くなってしまいましたが、
また新しい木箱たちが作業場と部屋の棚になってくれています。

家にあったもの、貰ったもの、買ったもの。
全部で40個ぐらい。
もう色は塗らないか塗っても柿渋。
何が好きって、何が好きなんだろう。
ただりんごを運ぶために作られたっていうざっくりさ。
でもサイズとか持つところとかちゃんとしてるし
重ねられるし、呼吸もできそうだし、道具としては満点なところ。
他にも使えるよっていうなんでも感。
お値段。
これ、1日に何個作るんだろう。
どうやって早く作っているんだろう。
尊敬。
箱の外側に「む」とか識別するためになぐり書きしてある所も、ぐっときます。

手のかかった思い入れのあるうっとりするようなものももちろん大好きですが
(作家さんの洗練されたものとか!
あとは彫り物とか!大きなものは建物まで!
たまりませんよね!)
これはこれで、身近で、大好きな木のものです。

勢司さんの好きな世界がとっても伝わるお話しですね。

勢司さんのブログはこちらです。
→ click

 

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フクシマアズサさん(風人)

今年初めて風人をしてくださるフクシマアズサさん。
箒(ほうき)を種まきから収穫までを行い、
その素材で制作まで行っている女性です。

Q1
フクシマさん、今年の「工房からの風」では何を担当くださいますか。

A1
今年は「素材の学校」で、ほうきの時間を担当させていただきます。

ほうきの時間では、子どもたちにほうきの材料である
「ホウキモロコシ」という草を脱穀するところから体験してもらい、
机の上を掃除できる小さなほうきを作っていただきます。

また、今年6月からコルトンプラザにある「手仕事の庭」で
庭人さんたちと一緒にホウキモロコシを栽培したのですが、
その草を使って作った「庭のほうき」も展示します。

「風のケミストリー」では、アトリエ倭さんの木工の仕事と、
そしてRIRI TEXTILEさんの染めの仕事と
ご一緒させていただいた作品を出品する予定です!

フクシマ

「工房からの風」の会場内の「手仕事の庭」では、ホウキモロコシをずっと育ててきました。
今年は、フクシマさんからの種でフクシマさんの育て方で育成してみたのです。
耕しや畝づくりから、目から鱗なことばかり。
何より、私たちは例年熟させすぎていたんですねー。
種取り分以外は、箒に適した育ち具合で収穫するのだと教えていただきました。

それにしても、ほうきの素材を植えている会場!とおうのもレアですし、
吉田慎司さんとともに、ふたりの若き箒職人が風人さんというのも、
世界中でここだけ!(大げさですが)ですね。

Q2
フクシマさんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
昨年の2017年に出展しました。
今でも鮮明に残っている記憶は、
あるお客様がほうきを目にした瞬間、
「わぁ、ほうきだ!」
ととてもまぶしい笑顔で、両手を伸ばして、
ほうきを手にとって見てくださったことです。

ほうき作りの半分は畑仕事で、
肉体的に辛い場面がたくさんあるのですが、
約半年間、「工房からの風」を目指してやってきたことが、
この瞬間に「報われた」と思いました。

素材の学校(ほうき)

それは幸せな瞬間でしたね。
作家にとって、このような瞬間がどんなに糧になることでしょう。
「工房からの風」のお客様は、ほんとうにこのようなあたたかな方が多いのだと、
毎回、作家からのお話しから感じています。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてください。

A3
とある木工作家さんが作ったコーヒーメジャーです。
これを手に入れたのは大学2年生のときで、
貧乏学生だった自分には思い切った買い物でした。

材質はサクラの木。
シンプルな形で、仕上げはオイルフィニッシュ。
使えば使うほどコーヒーの油が染みて色づき、香りもコーヒーに。
毎日使うごとにその記憶が刻まれていくようで、
道具を使い込むことの喜びを教えてくれたのはこのコーヒーメジャーでした。

愛用するほどに艶めき育つ、というのが顕著なのが木の道具ですね。
若く懐の自由がきかない中で手に入れたもので、
「よかった!」と思えたものは、それからの暮らしや考え方にも影響を与えてくれますね。
フクシマさんが作る箒をはじめ、工房からの風でご紹介するものが、
誰かのそのような宝物になってくれますように。
そう願うばかりです。

フクシマアズサさんは「素材の学校」や、「五行テント」を中心に会場をみてくださいます。

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岡野達也さん(風人)

二回目の風人をしてくださる岡野達也さんにお尋ねします。

Q1
今年の「工房からの風」では、岡野さんは何を担当くださいますか?

A1
自分の作品の中にワンハンドルトレーがあるのですが、
取っ手部分は木を曲げて制作しています.
その木を蒸して曲げるところを実演します。

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「工房からの風」は、16回から20回の5年にかけて、
静かに底辺に流れるテーマを「五行」として、
その木火土金水を毎年感じながら展開しようと進めています。

今年は「木・草」ということで、おりひめ神社の奥に設ける「五行テント」では、
木や草にまつわるものづくりを感じてもらえるコーナーを作ります。
岡野さんには、その五行テントで曲げ木の制作公開をしていただくことになりました。

Q2
岡野さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
メインビジュアル・レモンの時の2016年です。

やっと出展が叶った「工房からの風」。
自分が出展するのだなと、強烈な緊張が込み上げてきたのを覚えています。
半年間、がむしゃらに走ってあっという間の二日間。
感想は?と聞かれても本当に、あっという間でしたとしか言いようがなく。
でも確かにあの時から風向きが変わったと思っています。

岡野さんは雄弁ではなく、いつもニコニコ笑顔で輪の中にいる方です。
それでいて、困ったときには、いつもまっさきに手助けしてくれる優しくって力持ち!なひと。
昨年も雨の中、どれだけの出展作家や私たち企画者が助けられたことでしょう。

そんな不言実行タイプの岡野さんですけれど、ボソッといいこと!をいうんですよね。
風人さんたちも一目置いているところがあるみたい。(私もです)

レモン年、出展くださったあとにいただいたメールにも、
とても素敵なメッセージが。

“期待して”頼る気持ちで臨むのではなく
“期待される”ように臨むべきだったなと。

そんな風に言葉にしたひとっていなかったな。
そんな風に思わせてくれる作り手の方です。

Q3
岡野さんが、木を素材として作られたもので、
心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
初めて作った木のスプーンですね。
見栄えは良いと思うのですが正直使いにくい。

今は使っていないですが、たまに視界に入ると
初心忘るべからず
じゃないですが、そんなことを思ったり考えたり出来るので大切にしています。

どんな姿のスプーンなんでしょう。
岡野さん、よかったら、画像送ってほしいです!

岡野達也さんは、おりひめ神社奥の「五行テント」のほか、
会場中を見守りのクマさんのように周って下さる予定。
困ったことがあったら、きっと助けてくださいますよ。

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永盛千賀さん(風人)

Q1
今年二回目の風人をしてくださる永盛さん。
今年の「工房からの風」では、何を担当されますか?

A2
「風セレクション」というテントでお出迎え致します。
今年はケミストリー(化学変化)をテーマに
風人の方々のコラボレーション作品や渾身の最新作品をご覧いただけます。

永盛さんは、今回は「店長」!として、作家の方々を取りまとめてくださっています。
ちなみに、最新情報としては、こんなラインナップとのこと・・。

コラボケミストリー
CHIAKI KAWASAKIさん×谷田貝陵子さん
・マジェステ
・トレイ

大野七実さん×hyakkaさん
・サイドテーブル

勢司恵美さん×hyakkaさん
・スツール点

アトリエ倭さん×フクシマアズサさん
・箒チリトリset

RIRI TEXTILEさん×フクシマアズサさん
・小箒

個人ケミストリー
RIRI TEXTILEさん
・庭の植物で染めたミニストール

森友見子さん
・貝箱

Anima uniさん
・貝箱に添うアクセサリー

nomamaさん
・庭の植物で染めた糸で織ったポーチ

nagamori chikaさん
・鞄
・ストール

ほかにも増える予定もあります。

今回、風人さんの作品で定番の販売はありません。
「ケミストリー」ということで、他作家とのコラボ、
または、この機会ならではの作家自身の化学変化があることで生まれた意欲作、
というラインナップです。
なので、数も限定になってしまいます。
どうかご了承のほど、お願いいたします。。

Q2
永盛さんは年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2016年に出展させていただきました。
らふと奥のスペースで展示させていただいたのですが、
当日始まる前にお庭の入り口から見渡した景色の中に
私のブースが見えたことが何だか不思議で嬉しくあの景色が忘れられません。

木々の緑の中に、カラフルな永盛さんの布がはためく空間が生まれていましたね。
心の中の大切な光景のひとつにしてくださっていたら、私たちもとてもうれしいです。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてください。

A3
今までの生活ではあまり思いつかなかったのですが、
織りと出会ってからは、道具のほとんどが木を扱ってつくられているものばかりで
大切にせざるをえませんし、木に支えてもらっているようにも感じます。

機やシャトルなど、織り続けるほどに手になじみ、艶めく木の道具。
ものづくりと「木」は、密接に結ばれているのですね。

永盛千賀さんは、コルトン広場モニュメント周り
「風セレクション」のテントにいらっしゃいます。
ホームページはこちらになります。
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谷田貝陵子さん(風人)

風人さんからのメッセージを続けます。

Q1
VALLEYSHELLという工房名で革の作品を制作する谷田貝陵子さん。
今年「工房からの風」では、何を担当くださいますか?

A1
「素材の学校」にて、ワークショップを担当します。
●木の葉のネームタグ
●木の葉のコインケース
というふたつのプログラムを行います。

詳しくは、ワークショップをまとめたブログ記事をご覧くださいね。

Q2
谷田貝さんは、何年に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてくださいますか?

A2
2016年に出展しました。
作品と一緒に、お守りのような気持ちで祖父が作った小さな石の塔を置いていました。
それについて、
「作品じゃなくてごめんね。すごく素敵、純粋な感じがする」
と声をかけてくださった方がいました。

会場をまわる前に風の音を読んでいらして、
祖父母のことを書いた私の文章も覚えていてくださり、
「そのお祖父様の作品なのね」と。

言葉がなくとも伝わることと、
言葉によって繋がったことがあり、
印象に残る出会いでした。

テントブースの中に、作家が大切にしているものを持ち込んでみるのもいいですよ。
と、お話しする場面があります。
作品と通じていたり、工房らしさが伝わったり、大切なものが、
交流すべき方とのきっかけ、橋渡しになる場合もあるのを見てきましたから。
谷田貝さんの石の塔のように、どこか空間のお守りとなって、
作家の心を落ち着かせてくれる効果もあったかもしれませんね。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、
または、大切にしているものを教えてください。

A3
半分手前味噌になりますが、ベルトを作る際、家具職人さんに
木を貼り合わせてくり抜き、バックルを作っていただいたことがあります。

毎日使っていると、本当に僅かながら胴体に沿って
バックルがしなっていることに気付き、
なんて優しいんだろうと、愛おしくなりました。
毎日のようにお世話になっています。

スマートな谷田貝さんは、
よく素敵なベルトを身に着けていらっしゃると思っていましたが、
そこにはそのようなストリーがあるんですね。
工房からの風の会場で、見せてください、
ってお願いしてみてはいかがでしょうか。

VALLEYSHELL 谷田貝陵子さんは、「素材の学校」テントを中心にいらっしゃいます。
HPはこちらになります。
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森友見子さん(風人)

風人として、毎年「素材の学校」を担当くださる森さん。
私たちの間では、校長先生!と呼ばれています。
あ、先に担当を書いてしまいましたね。すみません。
でも、お決まりですので、

Q1
今年の「工房からの風」で、森さんの担当を教えてください。

A1
「素材の学校」テントの受付と紙の時間ワークショップの担当です。

革、綿、金属、織り、ほうき、紙、様々な素材の作家が講師となり、
子供たち(未来の作り手)に素材の魅力を伝えます。

今年の紙の時間では
「再生紙で作る壁飾り、この木なんの木?」
と題して段ボールや色紙をミキサーで粘土状にし、
木をテーマにした壁飾りを作ります。

毎年恒例となった「素材の学校」。
内容は、毎年刷新されていますので、
新鮮なものづくりをお子様に体験いただけます。
森さんはご自身の作家活動のほかに、
相模原でこどもの絵画・造形教室も主宰されていますので、
プログラムの組み方や実行もとても素敵に構成くださっています。

Q2
森さんは、何年の「工房からの風」に出展しましたか。
その時の印象に残る体験(感想)をひとつ教えてください。

A2
2005、2006、2009、2012年です。
思い出はたくさんあるのですが!
10周年記念の2012年では、
複数回作家の方が多く出展していて楽しかったことを覚えています。
同じ作り手としてのつながりが増えていくことが喜びなのです。

作家活動を豊かに継続させていくことに必要なことに、
作家同士のよきつながりがあるのだと思っています。
新たに出会うこと、出会いを大切に育んでいくこと。
森さんたち風人さんたちは、今年の出展作家の方々にも
よき出会いが生まれ、育つように支えてくださっています。

Q3
木を素材として作られたもので、心に残るもの、または、大切にしているものを教えてください。

A3
長男が幼い頃、木工作家の方に子供用の木の椅子を注文し作っていただきました。
今ではもう座ることはできませんが、部屋の入り口においてあります。
眺めるだけでただ可愛く美しく、大切にしています。

親の背丈を超えた子が、こんな小さな椅子にちょこんと座っていたなんて。
ものは時間を遡って蘇らせてくれるきっかけになったりしますね。
そのきっかけが、美しいものであるように。
工藝作家の手に生るものには、そんな願いも込められているのかもしれません。

森友見子さんは、コルトン広場モニュメント周りに立つ
「素材の学校」テントにいます。
「風セレクション」テントでは、美しい貝の箱を出品くださいます。
この日の思い出を詰める箱として選ばれてはいかがでしょうか。