野田マリコさん(ガラス)
今回さまざまな表情のガラスと出会えっていただけます。
野田マリコさんは、おひとりの中にも、豊かなシリーズが展開されています。
Q
野田マリコさんは、「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
コップやボウル、フラワーベース、ちょっとした飾り等です。
楽しい!
かわいい!
心にさぁーっと光が差し込むようなガラス。
Q
野田マリコさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
『作風の変化に対し素直になることができ始めた風』なのかと。
吹きガラスを始めて15年。
これまでの作風の続きというより、今回出品する品の大半が
「今の自分が心から使いたいモノ」
「ときめくモノ」を0から作って挑むこととなりました。
応募当初このような予定ではなく自分でも驚いております。
作りたい!と心に芽生えたものを、
臆することなく取り組んでもらえた半年だったのではないでしょうか。
作家の楽しい気持ちが作品に映って、それが楽しい出会いを引き寄せていきますね。
Q
野田マリコさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
マリコは毬のようにぽんぽん弾む
元気な子に育ってほしいという想いで両親がつけてくれました。
(本名は漢字です)
おかげでかなり奔放な人間に育っております。
毬子さん、なのでしょうか。
でも、カタカナのマリコさんもとっても似合っていらっしゃいます。
そんなぽんぽん弾むマリコさんの出展場所は、コルトン広場、
スペイン階段前。
ホームページはこちらになります。
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liirさん(ガラス)
福井県でガラス制作をされる森谷和輝さん。
liir(リール)という工房名で作品発表をされています。
Q
liirさんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
型を用いて電気炉で焼成した皿や、
酸素バーナーを用いて吹いて作った耐熱グラス、
金属と組み合わせたドライフラワー用の一輪挿しなどを持っていきます。
主に扱うガラスは蛍光管リサイクルガラス、耐熱性の硼珪酸ガラス、
吹きガラスで使われる工芸用ガラスの3種類です。
それぞれのガラスの表情、特性、手触りなどを楽しんでいただきたいです。
わぁ、きれいですねー。
写真もどれも美しく。
作品の世界観が伝わってくるようです。
ガラスの素材の違いも、作品から見比べてみてみてください。
Q
liirさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
軽やかな風です。
ミーティングを重ね、「工房からの風」に関わる方々から
そう感じるようになりました。
軽やかさはどこからくるのか、
自分の仕事に向き合い、軽やかな風をまとえるようになりたいと願っています。
遠く福井から何度も市川に訪ねてくださった若き作り手の森谷さん。
今展で出会った方々から、さまざまな風を受けていらっしゃるようです。
Q
liirさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
liir(リール)という屋号は、
一緒にアイディアを出してくれる奥さんと僕の名前から共通する
“り”の文字をliとriとして組み合わた造語です。
実際のガラス制作はひとりでしていますが、
制作のヒントや動機を家族からもらっています。
いずれはliirの屋号のもと、何人かのチームで制作できればと思います。
爽やかで軽やかな音、リール。
まさに作品を表しているようですね。
liirさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜。
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境田亜希さん(ガラス)
熊谷峻さんとご夫婦で同じテントで出品くださる境田亜希さんからのメッセージをお届します。
Q
境田亜希さんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
「はなかげ」という名前で制作している器のシリーズを持って行きます。
この「はなかげ」はモールドという型にガラスを吹き込み、
ガラスに線状の凸凹がつく事が特徴です。
食卓に置くと、光りの加減で花の影のようなものが浮かび上がります。
器を食卓に並べる際、形や用途という実用性の部分だけではなく、
その時々に生まれる影も、また器の美しい一つの要素として
楽しんでいただきたいと思い、制作しております。
亜希さんは吹きガラス、峻さんは鋳込み技法と、
異なる技法での制作をなさっています。
技法だけではなく、用途やタッチの違いも、ぜひゆっくり見ていただければと思います。
「工房からの風」についての想いは、峻さんと共通でお答えいただきましたので、
それはこちらで → click
Q
では、境田亜希さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
名前の由来はアジアの希望と聞いた覚えがあります。
名前のせいか、20代の頃は暇があればアジアへちょくちょく行っていました。
アジアの星!
壮大なお名前ですね。
境田亜希さんのブースは、ニッケ鎮守の杜の中央部。
花壇のほとりです。
熊谷峻さんとの共同ブース。
秋の草花を借景に、ガラスと光が揺れていることでしょう。
熊谷峻さん(ガラス)
ご夫婦で別々の作家活動をされている
もう一組からのメッセージも続いてご紹介いたしましょう。
Q
熊谷峻(くまがい しゅん)さんは、
「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
ガラスを、異素材となる土や金属などと一緒に鋳込む独自の技法で制作しています。
長時間高温で焼くことによって、地中で形成された様々な鉱石のような、
長い時間の中で風化した遺跡のような、
自身の作為から時間を超えて生まれ変わってきたような表情のガラスが生まれます。
今回はその技法で制作した花器や、神様仏様を模した小さなオブジェを持って行きます。
Q
熊谷峻さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
現在、夫婦で富山にて制作しておりますが、
来年の4月からは二人の故郷である秋田に移る予定です。
秋田の環境でガラスをどこまで続けて行けるのかと不安でいっぱいですが、
来年に向けた種のようなものを沢山まけたらよいなと考えています。
今回、「工房からの風」に参加する事が決まり、
自分自身の中に柔らかな風が吹いている事に気がつきました。
10月に吹く風は夏の終わりを告げる、少し寂しい気持ちにさせられますが、
「工房からの風」では新しい季節を告げるようなさわやかな風が吹いてほしいと願います。
節目に出展くださるのですね。
ご夫婦おふたりからの共通のメッセージ。
ぜひ、新天地での制作へのよき種蒔きになりますように。
Q
熊谷峻さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
「峻」という漢字には、山の山頂付近の険しい様子や眺めという意味があり、
色んな困難、厳しさに打ち勝つような男になれ、
と父が名付けたと、恥ずかしながら今回初めて聞きました。
現在33歳にして、そんな勇ましい男にはいまだなれておらず、少し反省しました。
いえいえ、反省だなんて!
今回を機に、お名前の意味をあらためて受け取られた峻さん。
名前は人生最初のプレゼントとも言われていますので、
今、お聞きになるのが良いタイミングだったのですよ。
熊谷峻さんのブースは、ニッケ鎮守の杜の中央部。
花壇のほとりです。
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岩沢睦子さん(ガラス)
続いて岩沢睦子さんからのメッセージをご紹介いたします。
Q
岩沢睦子さんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
色ガラスを着色した生地に、サンドブラストで絵柄を彫り込んだ
『 kirieシリーズ 』を出展します。
自分中の記憶、作品作りの始まりを考えた時に、
小さな頃にTVで観ていた影絵が凄く好きだったことがあります。
真似をして折り紙を沢山切って遊んでいました。
年齢を重ね、おそらく折り返しに入った作品作り。
原点を振り返ってみようと始めたのが 『 kirieシリーズ 』です。
電車や街などを彫り、少しレトロな懐かしく感じられる様に・・・。
小さな一輪挿しやグラスなどを出展します。
幼いころ夢中になった記憶を、
このように美しく作品という姿にできるって素晴らしいですね。
Q
岩沢睦子さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
虹色の風
新しい事への期待と不安と・・・・
色々な気持ちが色になって吹いている風
期待と不安を虹色にたとえられるとは、作品のイメージと響きますね。
Q
岩沢睦子さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
主人が工房名について書いたようなので、私は名字を。
『岩沢』という名は、鎌倉時代に忍性という僧が鎌倉の極楽寺というお寺を開山しました。
忍性が鎌倉の地に来る時に、護衛として一緒に来たの中の一家族が岩沢の祖先のようです。
その為、極楽寺のお寺の周りには今も岩沢姓が沢山住んでいて、
よく郵便や宅配も間違えたりしていますが、
家が見つからない時は、下の名前を言ってもらえれば大丈夫です。
お互いの区別は名前では無く、場所で呼びます。
ちなみにウチは「馬場ヶ谷(ババガヤ)」という谷戸に住んでいるので、
「バンバの岩沢」になります。
極楽寺がらす工房の名前は、本当にゆかりのあるものなのですね。
歴史のある屋号のお話し、興味深くお読みしました。
岩沢睦子さんは、彰一郎さんと同じテント。
コルトン広場スペイン階段前。
本八幡方面からのまっさきのテントです。
ご夫婦それぞれのガラスの世界、ゆっくりご覧ください。
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朝日新聞に出稿しました。
10月6日朝日新聞首都圏版夕刊に広告を出稿しました。
出展者、ワークショップや制作公開など
当日関わってくださる作家、工房、
全員のお名前を掲載しています。
写真は紙面の関係上6名の方。
森谷和輝さん(ガラス)
フジタマリさん(木工)
梅田かん子さん(陶芸)
Renさん(金工)
谷田貝陵子さん(革)
今井なお子さん(染織)
この出稿からも新たな来場くださる方と出会えたり、
いつも来場くださる方が、あらためてご予定確認くださったりと、
豊かな広がりにつながることを願っています。
首都圏版ですので、ご希望の方は、首都圏在住で
朝日新聞が入手可能な方からお譲りいただいてもと思います。
:::
木曜日。
秋晴れの中、お庭の整備も進めました。
造園屋さんにも加わっていただき、高木の剪定も。
空間に優しい光が注ぐように繁り過ぎた枝を払っていただきました。
花壇の補修をしたり、草木の手入れを進めたり。
あと9日後の祝祭に向けて、現場もピッチがあがってきました。
全国の作家の方々の工房でもさぞや!
作家からのメッセージの掲載もピッチあげますね。
岩沢彰一郎さん(ガラス)
今展では、ご夫婦でひとつのブースで出品くださる作家が二組いらっしゃいます。
それぞれが別の名前で制作発表されていますので、
2名+2名=4名のガラス作家です。
この方々をご紹介していきましょう。
まずは、鎌倉で制作される岩沢彰一郎さんです。
Q
「工房からの風」には、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
雪代ガラス<ユキシロガラス>
作品に込める想いの中には常に大好きな水への畏敬の念があります。
その大好きな水景の中でも渓流の清らかな水への拘りは特別な物があります。
春先の雪解け水を雪代水といい、冬の沈黙から川が目覚める瞬間であり、
まだ何も混じってない白銀の世界から
ピュアな水が産み出される時の感動を形にしたものです。
水はそれ自体は手触りの感触を持たないのですが、
吹き<ガラス>は誰が作っても同じ手触りの感触があります。
そのような事を思いながら、手に触れる器として
触感の心地よさを伝える事が出来ればと思ってます。
水の源より産み出される、まさにその瞬間をイメージして
作品に取りかかり産み出された作品が<雪代ガラス>です。
雪代ガラス。
まさにその名の通りの美しい白いガラスの器ですね。
かたちや表情、さまざまなバリエーションをたっぷり見てみたいです。
Q
岩沢彰一郎さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
僕は今まで20年間(ガラスを)創ることを生業にしてきました。
最初の7年間は修行として、独立してからの10年間は生活の為、
そして3年前に40歳になった時に作家として生きて行こうと決心しました。
それでも色々な事がありました。
安易な道を選択する時も少なくはありませんでした。
そのような私の作る<ガラス>は、様々な表情を持つ反面、
まだまだ自分自身をさらけ出したものとは言えないのではないか、
その反省から再度、原点に立って、ピュアな作品で世に出したい、
ここ(工房からの風)が作家として歩み出す一歩だと考えています。
職業としてのガラス制作を続けられてきた岩沢さん。
「工房からの風」を、作家として歩み出す一歩ととらえてくださって、
なんだか頭が下がるような、重みのあるお気持ちを感じます。
どうぞ伸びやかに爽やかに、二日間、思いっきり「工房からの風」を
味わっていただきたいと思っています。
Q
岩沢彰一郎さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
工房を立ち上げるべく、鎌倉の極楽寺を選んだ時には
極楽という言葉の響きや書体のカッコ良さに惹かれたこともあります。
そして、それから13年、すっかり落ち着いて
<ガラス>を作る喜びにひたり、家族も増え、
苦楽を共にしてきた仲間達との深い付き合いの中で感じる喜び、
まさにそれこそが<ガラス>達の生まれ出ずる極楽の環境となっています。
素敵な時間の紡がれ方ですね。
<ガラス>達の展示される極楽の環境!を「工房からの風」で展開してくださいね。
岩沢彰一郎さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
本八幡方面からのまっさきのテントです。
今年からは、welcomeテントという、レモンの?テントも出現するブースです。
ホームページはこちらになります。
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pupila カミツレさん(木・装身具)
素材を木をベースとして、装身具をかたちづくる
pupila カミツレさんからのメッセージをご紹介します。
Q
pupila カミツレさんは、「工房からの風」に、
どのような作品をお持ちくださいますか?
A
木材を使ったブローチやピアス、
イヤリングなどの装身具をご用意させていただきたいと思っています。
絵を書き、切り磨きビーズを縫い製作しています。
木片にガラスビーズ、天然石、布など、
さまざまな国や時代の物を組み合わせる事で
たったひとつの物となり身に付けていただけたら幸せな事だと思っています。
一番初めのモチーフとなった、月とうさぎもご用意させていただきます。
ほかにない個性的な装身具は、独学でものづくりを進めた作者ならではのもの。
幼いころから、とにかく手芸全般が大好きだったというpupila カミツレさん。
そのころから身に付けられた様々な技術、心に沈めた美しいものたちが、
今、かたちになって「工房からの風」に、やってきてくれるんですね。
Q
pupila カミツレさんさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
つむじ風に思えます。
つむじ風がくるりと立ち上がり風がおさまると、扉が現れます。
まだ、扉の向こう側に何が待っているのか、
どんな人と出会えるのかどこに続いているのかそれはわかりません。
10月の本番が終わった後に、その扉の向こう側がきっと見えるのかなぁと思います。
また、扉が待っていても、それも楽しみな事だと思っています。
風の予感展にも出展くださったpupila カミツレさん。
さらに進化した作品が揃いますね。
つむじ風も予感展を通して、恐れるものではなくなったのではないでしょうか。
その時のブログはこちらです。
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Q
pupila カミツレさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
pupila(プピラ)はスペイン語で瞳、
私の名前の仁美と読み方が同じなのと、
まっすぐに物事を見れる様になりたいと言う思いからpupilaに、
そして、カミツレはカモミールの和名
(弱っている植物の側にカモミールを植えると元気になると知って)から名付けました。
身につけて頂ける方にそっと寄り添えるような物になれば嬉しいなと思い決めました。
pupila カミツレさんの優しい気持ちが名前に表れていますね。
pupila カミツレさんの出展場所はおりひめ神社の脇。
VANILLAさんと谷田貝陵子さんの間のブースになります。
ホームページはこちらになります。
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フナハシトモハルさん(木工)
木工で同じくカタカタのお名前の方がもうひとりいらっしゃいます。
フナハシトモハルさん。
愛知県から出展くださいます。
Q
フナハシさんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
生活道具として、使い心地のよい木の小物を制作しています。
曲木の小箱、オーバルボックス、
カンナで削ったままの竹箸、木の皿等を持っていきます。
曲木の小箱は、手の平にのる位の大きさで、
好きな色を塗ったり、蓋の取手を削り出したりと、
楽しみながらたくさんつくりました。
自由につくったものなので、
ぜひ、なにを入れようか悩まずに、お選びいただきたいと思います。
ヴァリエーション豊かな木のブースになりそうですね。
上の画像の蒔地(まきじ)の作品や、曲木もぜひお手に取ってご覧いただけましたら。
『自由につくったものなので・・・』
っていう素朴なメッセージが、なんとも朴訥と
作者らしくって微笑ましく読ませていただきました。
Q
フナハシさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
「背中を押してくれる風」
家具工房や木工所などに勤めて20年が過ぎ、
ようやく独立を決心したのが2月、3月に出展の知らせが届きました。
自分の思うままにやってみなさいと、応援されているような気がしました。
このタイミングでの出展は、運命を感じずにはいられません。
10月15,16日には、多くの方との出会い、
若い出展者からの刺激など「工房からの風」を
存分に味わいたいと、わくわくしています。
「工房からの風」への出展は、
タイミングをぜひ生かしていただきたいと思っています。
木工房への勤務から独立されたということは、
注文品を制作することから、
自ら制作するものを構成していくタイミングなのだと思います。
さまざまな技術を生かして、自在なものづくりを、
ぜひ、工房からの風でそよがせてください。
Q
フナハシさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
漢字表記すると舩橋朝治です。
姓は、松橋とよく間違えられます。
名は愛知で有名な運命鑑定の先生に命名していただいた、
ありがたい名前です。
(私は愛知生まれで、ずっと実家住まいです)
しかし、今まで正確に読まれたことがないため、
また書きやすいことからカタカナ表記にしています。
工房名は「ふなもく」ですが、舩橋木工の略です。
なぜ、ひらがな表記かといいますと、
明朝体の「ふ」のカタチ(曲線美)が好きだからです。
これは、私の作品にも通ずるところです。
曲線には、こだわっています。
いずれも子供の頃から、始業式後の初めて出席を取る時など、
名前を正しく呼ばれてこなかったという、
心の中のモヤモヤを払拭したかったのです。
素晴らしいお名前ながら、間違われやすいことでモヤモヤが続いたとのこと。
ふなもく
も、
フナハシトモハル
も、認知いただきやすいと思います。
皆さん、ぜひ、お名前読んで差し上げてくださいね。
フナハシトモハルさんの出展場所は、
コルトン広場スペイン階段前。
ホームページはこちらになります。
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written by sanae inagaki
フジタマリさん(木工)
樹種の違い、特徴を生かした作品づくりを展開するフジタマリさん。
岐阜県から出展くださいます。
Q
フジタマリさんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
色々な木の色味をいかした、アクセサリー・小箱・
花器などの小物からスツールなどを出品いたします。
木の持つ色々な表情を楽しんでいただければと思います。
心楽しい作品群かと思いきや、シックな表情のアクセサリーがあったり。
彫刻を学ばれたた後に、家具工房で技術を高めるお仕事にも就かれたフジタさん。
イメージと手が結びついて、これから扉が開いてゆかれるところですね。
Q
フジタマリさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
時には嵐のように厳しく私に向かって来たり、
時には私の背中を押してくれているような風です。
この風にのってまた次のステップに向かっていけたらと思います。
この準備期間に感じたり、考えられたこと。
この二日間で終わりではなく、これからのフジタさんの制作にとって、
よき滋養になってほしいなぁと思っています。
じっくり、あせらず、次のステップに進んでいかれますね、きっと。
Q
フジタマリさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
フジタマリというカタカナの名前で活動しています。
なぜカタカナなのか・・・。
漢字だと同姓同名が多いですし、
ひらがなだと柔らかすぎるかななどなど。
カタカナの記号的な雰囲気が気に入っています。
普段の私と作家の私とのスイッチの切り替えのためでもあります。
この抽斗のシリーズ、とっても手がこんでいますね。
ぜひ、全方位から木の表情の豊さ、みてみてください。
フジタマリさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜の真ん中あたり。
楽しい空間が生まれそうです。
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柳 弘之さん(木工)
今回、木工は8名(木の装身具の方も含めると9名)いらっしゃいます。
毎年、木工の方々のブースには特にたくさんの方が見にこられますね。
野外、木立の中での木の器や生活具を選ぶ時間、
楽しんでいただいているのかと思います。
今年も個性豊かな新鮮な作家が集まってくださいました。
まずは、都内で fremont という工房名で
制作をされている柳弘之さんからのメッセージをご紹介します。
Q
柳さんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
暮らすことと、木の役割について考え、学び製作しています。
器として、道具として、家具として、
実用性のあるものを。
用途を持たないものとして、
形としてそこに在るという事、佇むということ、見つめるということ。
全ては日常のかけらの様なものでありたいと思います。
柳さんのお仕事は、表面的なかたちというよりは、
作者の内側から立ち上がってきたものをかたちにしたように感じています。
って、抽象的な言い方になってしまうのですが、
奇をてらっていない、キャッチ―な造形ばかりではないものこそ、
長く使うほどに作者の精神性のようなものが現れてくるように思っています。
精神性、なんていうと、これまた難しなってしまいますが、
柳さんの作品の場合、上品なスープのような澄んだもののよう、
と言ったら近いかしら。
Q
柳さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
ものをつくるということは、生きること。
自分と世界との呼応と調和をはかること。
風はやむことはなく世界を循環していて、
自分の中にも工房の中にも、絶えず様々な風が吹いています。
10月までの約半年の間、毎日のように考えていたと思います。
風は何かを運ぶもの。
当日は、静かで穏やかな風が吹いてくれることを願っています。
柳さんとは、もっと機会を持ってお話しがしたかったです。
きっと風人さんたちもそう思っているのでは。
柳さんご自身が静かで穏やかな方ですが、
滋味深い風を奏でてくださいますね、きっと。
Q
柳さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
普段の活動は柳弘之で活動しています。
工房の名前はFremont (フリーモント)という名前です。
数年前、暮らしについて色々考える様になった時に
アメリカのバークレーという町に行く機会がありました。
そこから少し離れた場所にフリーモントという町がありまして、
訪れたわけではないのですが、名前を気に入って工房の名前にしました。
柳弘之さんの出展場所は、
ニッケ鎮守の杜のgalleryらふとや、花壇の近く。
su-nao homeさんのお隣です。
お二方でcool and smart、
そして、穏やかなゾーンを作ってくださることと思います。
柳さんのホームページはこちらです。
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松本郁美さん(陶芸)
今年の陶芸には絵付けもされる作家が4人います。
それぞれに素材や技法、テーマが違ってユニークなお仕事。
ぜひ、会場で行ったり来たり!してみてくださいね。
では、その絵付けでは先日の長野の竹村聡子さんに続き、
京都で作陶される松本郁美さんからのメッセージをご紹介しましょう。
Q
松本郁美さんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
磁器に掻き落とし
(化粧土を陶磁器表面に塗り、
模様だけを残して周りを削る技法)
という技法を用いた器を出品します。
私は古いものが好きで、
特に中国の古陶器の持つ独特の形や、
絵柄に強く影響を受け、陶芸を始めました。
その中で、自然の草花、動物、小紋、
その時々に感じたものをモチーフに、
どこかアンティークだけどあたらしい
今の暮らしに寄り添う、日々の器を出品します。
1つ1つ手描き手彫りで作るため、
デザインは同じでも絵の表情が少しずつ違い、
特別な1つを選んでいただきたい気持ちで作っています。
鉢やお皿、茶器、ティーポット、花器を出品します。
中国の古陶器の持つ独特の形や絵柄に惹かれたという、
ものづくりへの原点のような感覚、想い。
制作を続け、職業として発表するなうちに、
その原点からはぐれてしまうこともありますね。
松本さんと春の終わりにゆっくりお話しをさせていただいたとき、
やりたいことと、望まれることの溝に迷い込んでいるように感じました。
そんな時は、原点、です!
原点のままにいることはありませんが、
そこから発展、進化成長しているのならよいけれど、
無理に蓋をしてしまったり、見えなくなってしまっていたら、
振り出しに戻ってみたら。
そんなことをお話ししました。
そもそも、望まれることって、
そんなに大事じゃなかったりすることもあります。
まじめなひとほど、望まれることに応えようとしてしまう。
けれど、そこで苦しくなってしまうなら、
望まれなくってもやってみたいことをやってみては。
なーんて、この日も、わははと笑い飛ばしながら
ふたりでお話をしたのでした。
松本さん、来られた時とは打って変わった表情になられて、
まさに憑き物が落ちたよう!に爽やかに。
そして、夏から現在、焼きあがってくる作品も、
まさに爽やかに伸びやか。
松本さんならではの器になっています。
よっかた!
ぜひ、皆様にもご覧いただきたいです。
Q
松本さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
忘れもしない、思いがけぬ時に
春一番が音を立てて通り過ぎたような風。
そこからが始まりでした。
初回ミーティングから時が経ち、稲垣さんとお話をさせていただき、
今は余計なものや不安が削ぎ落とされ、
この風を身体と心で感じ、
しっかり両手を広げて捕まえることができる予感がしています。
心から届けたい器、なりたい自分へ向かわせてくれる
追い風になってくれることと思います。
もうすでに、松本さんに風は届き、吹きこんできたんですね。
二日間は完成、終わりではなくって、ここからが始まり!
さまざまな感想や結果のひとつひとつが、次への恵みなのだと思います。
Q
松本郁美さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
私は工房名はないため、名前の由来をお話しします。
今まで深く自分の名前について考えたことはありませんでした。
昔漠然と聞いた事がありましたが、実家の母へ改めて連絡をしてみました。
「郁美」
始めは生きる、生命力の「生」という一文字を入れて
「生美」にしたかったようですが、
同時に母がさまざまな文化、日本の文化、ことばの持つ美しさ、
深さを大切にできる人に育って欲しいという願いもあり、
最終的に「郁美」と名付けたそうです。
文化というのは、芸術も含まれると思うのです。
陶芸が芸術と言えるかどうかは分かりませんが、
今こうして陶芸という手しごとを仕事にして生きているという事は、
名前の力もあるのかな、としみじみ考えました。
大学を機に、いつの間にか故郷になってしまった実家。
自分の名前で生きるということは、
大切な家族と離れて暮らしていてもいつも一緒に生きている
ということだと改めて感じることができました。
郁
かおる、という意味の美しい文字ですね。
今回の質問がきっかけとなって、お母様とこのようなお話をしていただけたのも、
なんだかうれしいことでした。
松本郁美さんの出展ブースは、コルトン広場、スペイン階段前です。
手彫り、手描きのこまやかに手のこんだ器。
ぜひお手に取ってご覧ください。
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