director's voice

重松 歩さん/ガラス

Q1
岐阜県でパートドヴェールでガラス作品を制作する重松歩さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
硝子の粉を石膏型に詰め、窯で溶かし成形する鋳造ガラスの作品です。
「ぼんやりとした記憶の中の形」を原型にし、石膏型から記憶を掘り出すようなイメージで制作しています。
記憶の中の花から着想した器や、箱もの、オブジェなどを出品します。


作品名 椿


作品名 小:紫陽花 大:葵


作品名 オーバル

Q2
重松歩さんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
異国の影響を受けた地域や時代に作られた古いものが好きで、お店で一目惚れして購入した古伊万里の輪花猪口です。
磁器らしい凛とした印象の中に、どこかゆるさだったり、可愛らしさがあり心が動かされました。
自身の硝子作品にも、凛とした雰囲気の中に愛らしさのような、心が動かされてしまう魅力が宿ると良いなと思いながら、日々制作しています。

陰影礼賛
ガラスといえば一般的にきらめき、輝きの印象を持ちますが、重松歩さんのガラスには、ほのくらい中でじっくり向き合いたくなるような美の奥行きを感じます。
作品写真からもその伝わってきますね。
一目惚れされたという古伊万里にも、響きあうものを感じます。

展示会場も、ニッケ鎮守の杜のおりひめ神社を正面にして右側の木立の中。
一期一会の天候、光の中で、どんなガラスの表情と出会えるでしょうか。

重松 歩さんのインスタグラムはこちらです。
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