director's voice

ipsilon/時計

Q1
埼玉県で時計制作をされるipsilon(イプシロン)さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
時計の文字盤・ケース・ベルト部分をデザイン制作した、ハンドクラフトウォッチを出品します。
今回は金属の仕事に重点を置こうと考え、蓋付懐中時計、バングルタイプの時計を意識的に作りました。


蓋付懐中時計
金属版を叩いてついた凸凹に愛着がわきそうな蓋の付いた懐中時計です。


●△□bangle watch WHITE
まるさんかくしかくを配置したbangle watch。文字盤は3色展開でお作りしました。
アクセサリーのように気軽に使っていただけたら。


simbolo J
産休明けすぐに作り始めたデザインです。
細かな時間を知るためではない時計を作りたくて、インデックスは記号のように。
ケースの大きさとベルトの華奢さ、アンバランスさが当時の自分に寄り添ってくれたような気がします。
今でもお気に入りのデザインです。

Q2
ipsilonさんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
留学していたイタリアフィレンツェでたまたま立ち寄ったマーケットで出会ったカップです。
女性の作家さんだったと思います。
土っぽい感じと温かみを感じるフォルムが好きで、手に取りました。

当時実家暮らしだった私が、初めて強い思いを持って買った食器だったと思います。
その後もマーケットにその作家さんがいるとひとつ。またひとつ…
最終的には4つになったカップ。
帰国の際はタオルや洋服でぐるぐるまきにしてスーツケースに詰めて大切に持ち帰ってきました。

イタリアに留学されていた方、金属装身具のm a n a m iさんもでしたね。
風人の彫金作家高橋亜心さんも。
イタリア談義に花が咲きそうですが、当日の賑わいの中で、そのような時間は作れるでしょうか。

ipsilon hand craft watch さんの出展場所は、おりひめ神社の後方。
ホームページはこちらです。
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