director's voice

大濱由惠さん(皮革)

プロレスラーやボクサーといった格闘家になりたかったという
鳥居さんの次には、この方しかいない!と思いました。
ご本人の姿を見たことのある方は、えっ!という感じなのですが・・・。

それは、今回二回目の出展となる、皮革の大濱由惠さんです。

Q
大濱さんは、今回の「工房からの風」では、どのような作品構成をされるのでしょうか?

A
植物の渋で鞣した革を使用した、バッグや小物を出品します。
定番で制作している長財布やポシェットの他に、新しい作品も多く、
ブローチやペンダント等、小さなものから大きなバッグまで革色も豊富に制作しました。

かっちりとした職人仕事、その技術を真ん中において、
今の人が使ってうれしくなるバッグや革小物を作る大濱さん。
試作をなんども使い、修正を重ねて完成させていく、その誠実なお仕事には、
リピーター、ファンの方が着実に増えています。

そして、昨年にはご本も出版された大濱さん。
『ほのぼの革小物教室』(雷鳥社)

基本にきっちりした仕事の大濱さんだからこその、
初心者にもわかりやすい本となっています。
装丁も著者のイメージ通り、とても愛らしく。。
こちらもぜひお手にとってみてくださいね。

Q
大濱さんにとって、「工房からの風」って、どんな風でしょうか?

A
「清風」です。
制作中は焦ったり、迷ったり、手が止まるときもありましたが、
秋の日のことを思うと心に気持ち良い風が吹き、また手を動かすことができました。
爽やかで優しいけれど、背筋がピンと伸びる程良い緊張感。
そんな清々しい風を感じながら制作できた作品たちと一緒に、
この風をお届けできれば良いなぁと思っています。

清々しい言葉。
大濱さんらしい感じ方、捉え方ですね。
ひとつの展示に向けて、気持ちを整え、向かっていく。
清風とは、大濱さんのお仕事そのもののような気がします。

Q
大濱さんは、小学生の時、大人になったら何になろうと思いましたか?

A
空手家です。
小学生の頃空手を習っていたので。

練習の他に、腕立て伏せが日課でした。

この、きっぱり書くところが、いかにも大濱さん!
今でも腕立て伏せ日課なのでしょうか??

では、大濱さんのホームページはこちら → 

出展場所は、コルトン広場モニュメント周り。
といっても、モニュメントのぐるりではなく、お庭のフェンスを背中にしたところ。
使うほどに艶めいて愛着の増す皮革の作品がたくさん集うことでしょう。