director's voice

ピアニシモ

丹精込めた作品と、その作品を介して行き交う人々、
を待つテント。

加えて、こんなことや、

こんなことをして、

ひそやかに、みなさまをお迎えします。

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Anima uni インスタレーション 「ピアニシモ」

– 風に鳴り、人の手に奏でられる –

おりひめ神社の参道から見上げると。
しゃらん。

鳥居の横の樹の根のもとに。
きらん。

手仕事の庭の片隅、
薫るハーブに囲まれて。
ぽろん。
ひっそり息づいています。
たくさんの風と音と人とともに。

もし、金のどんぐりのちいさなバチを見かけたら、
お手にとって金の葉っぱたちをこちこち叩いてみてください。

耳を澄ましたら
なにが聞こえてくるでしょうか。

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この庭に通ってくださいながら、少しずつ持ち帰られた木の葉や枝の端。
真鍮に姿を変えて、再びこの庭に帰ってきてくれました。

気づく人が気づくほどの。
けれど無音ではなく、たしかにこの庭に何かを奏でてくれるもの。

そんなことも、秋の日の手仕事の祝祭のような日に、やってもらいたかったのです。

ピアニシモ、見つけてみてくださいね。