director's voice

祝受賞

今日はビッグニュースが飛び込んできました。

国展の工芸部で、最高賞の国画賞を、
2011年出展作家の下地康子さん(URIZUN)が受賞されました。

沖縄ご出身で、大学卒業後は服飾メーカーの生地企画に入社され、
ずっと糸とともにある人生を歩んでこられた下地さん。
個人作家としての仕事を柱にして間もなく、「工房からの風」に出展くださいました。

心に広がる色合い、風合いを、
鍛え蓄えられた技術を使って布に織り上げる下地さんならではの布。
こつこつと積み上げてこられたその仕事が認められたこと、
この場からも、心から祝福したいと思います。
ますます、心に響く布、織り上げてくださることと思います。

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平成26年度日本民藝館展-新作工藝公募展-でも、
奨励賞を箒の吉田慎司さん(まちづくり山上)と、
ガラスの平岩愛子さん(glass studio Rainbow Leaf)が受賞されました。
吉田さんは2011年、平岩さんは2013年に工房からの風に出展くださいました。
風のあとも、日々続けられるお仕事に対して、
よき句読点となるような祝福が与えられたこと、
あらためてお祝い申し上げます。

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工房からの風は、美術工芸団体のどこ系?でもありませんし、
毎年一期一会のゆかりで集った、作り手たち50人程が共にひらく野外展です。
その50人はある響きあうものを持った方たちですが、
決して一色ではなく、さまざまな志や、方向性を持っています。
その違いを豊かにまといながら、出展後も制作をつづけ、時に立ち止まり、
熟していかれます。

受賞はひとつの価値観ではありますが、
作家にとっては、大きな励みになることと思います。
下地さん、吉田さん、平岩さん、おめでとうございました。
そして、賞にかかわらず、ますます作家の方々がよき仕事を深められるように、
私たちもこの場を耕していきたいと思うのでした。