刷り上がりました。
「風の音」。
16頁のささやかな冊子ですが、
寄稿者の方々のご協力の下、
宇佐美とふたりで編みました。
寄稿いただいた文章は頁順に、
器の力 赤木明登さん
考える速度 稲垣早苗
紙はうたう にしむらあきこさん
生命のかたち 大住潤さん
虫から布へ 本多さくらさん
景色 三上優司さん
ことばの泉 加藤キナさん
果実を巡る布仕事
というタイトルで、武井春香さんの取材を。
リレー連載の「工房のある町へ」は、
岩手県盛岡市と二戸町、一戸町への一泊二日の旅を、
すず竹細工の橋本晶子さんのガイドで。
ある日の庭日記は、大野八生さん
らふと茶菓部のおいしいレシピは、
今年の「工房からの風」にちなんで、りんごを。
kegoyaさんの籠
李慶子さんのガラス器
大谷哲也さんの平鍋
曽田伸子さんのガラス器
に盛り付けた画像も掲載しています。
入手方法は、「工房からの風」当日。
本部テントでこの二日間に限り、無料で配布いたします。
規定数がなくなり次第終了となりますので、
ご来場の際には、お早目に本部テントでご入手ください!
:::
こちら、以前に登録いただいた方には昨日発送いたしました。
(登録は、現在受付いたしておりません。
尚、恐縮ですが、ご登録者様以外の発送は承っておりません。
申し訳ございませんがご了承くださいませ。)
:::
実は、4号から少し間が空いてしまいました。
次号、どんな風にしようかしら、、、と思ううちに、進まなくて。
情報誌的なものは、私たちがしなくっていいなぁと思い、
「たとえば、あんぱん」のところでも書きましたが、
いい匂いだけふんわりさせるのは、もうできない。。。
という気持ちで。
(今までもいい匂いだけで編んだつもりはないのですが)
がっつり!したことがしたい。
と思いました。
そして、今回は、そこへの序曲?的な感じではありますが、
なんとか、ぎりぎり形になりました。
次のことを考える
そのためのメッセージも込めました。
皆さんにお手に取っていただけないかもですので、
私のあとがきだけ、以下に記しますね。
あとがきなのに、最初に読んでいただいて、変ですけれど。
ちょっと、長いのですが、よろしければ、お読みください。
:::
「輪島に代々住んでいる人は土の人と言って、
自分は三十年暮らしていても、今でも風の人と呼ばれますよ」
とは塗師の赤木さんの言葉。
土と風。象徴的な言葉。
「工房からの風」という展覧会のタイトルは、
工房に流れる作家の想いが、
そのまま集まって来るようにと願って名付けた。
今の野外展になる前、屋内のホールで行った二十年前のこと。
この野外展の原点を思うとき、
新しい作り手の仕事が世に出ていく場面を作りたい、
という情熱がありました。
作り手と使い手、作り手と綱ぎ手、そして作り手同士。
その出会いの磁力を高めることで、
そのようなことが叶うと信じたのです。
その願いは少しずつ実ってきたかもしれません。
けれど今、裾野が広がり、その場で足踏みをしてはいないだろうか。
ここからどのように熟していくべきなのだろう。
工芸を巡って、そう感じている人はいないでしょうか。
次のことを考える。
そのことを「工房からの風」という場でも行いたいと思います。
そのために、出会いの場を重ね、感じ、考え、文章を綴りたいと思うのです。
四方に散る工房にそよぐ風の音の集いから、
その工房に根付きゆく土の声に耳を澄まし、
丹念に手繰り寄せることを。
ささやかなこの場からの呼びかけに、
共鳴のメッセージが届くことを願っています。
:::
風の人は、旅の人、とも言うそうですね。
5月、赤木さんと風人さんなど数名と一緒に
galleryらふとでお話しをしたとき、
風の人、土の人の話にもなりました。
時の速さに流されるばかりではなく、
考えを書くこと、読むこと、それについて語り合うことを、
もっとしようよ。
そんなことを思っています。
こうして、発信(発進)してしまいましたもの。
次のことを考える、こと、一緒にしたい!
とか、その活動気にしています!
という方、ぜひメッセージくださいね。
さっそく動いていきますよ。
メッセージは、こちらからもお待ちしています。
→ click
工房からの風
director 稲垣早苗 記