陶芸の出展作家は12名。
毎回、ほぼ同数での構成です。
複数回出展は、梅田かん子さんおひとり。
あと11名の方々は初出展の作家です。
初出展の作家の方々からの
メッセージをご紹介してきましょう。
東京八王子で作陶するモノエさんからのメッセージです。
Q
モノエさんは、「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
(コーヒー)カップがメインとなるかもしれません。
カップをのぞくと底にイスやハシゴが入っている、
ちょっと不思議なカップです。
他にも「陶が創り出す空間の美しさ」をテーマに
作製している器や花器、オブジェ等の作品も展示する予定です。
「陶が創り出す空間の美しさ」
この白磁のカップの中の世界もまさにそうですし、
小瓶をならべて創りだす空間の無限な広がりも。
器であり、人の営みの空間で色合いや
音階を生み出すようなモノエさんの陶磁器です。
Q
モノエさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
正直まだわかりません。
ただ、例えるなら今はまだ嵐の前の静けさであり、
来るであろう嵐の予感を感じさせる生暖かい独特のにおいを含んだ風。
時々強く吹き、戸をかたかた揺らし、
これから激しくなってくるのではないだろうかという不安を煽る。
しかし内心ではどんな嵐が吹くのだろうと興奮し
ドキドキワクワクして眠れない子供のような気持ち。
そのように思っていらっしゃる方が多いですね。
それだけ、来場される方々への期待が高いのかもしれません。
佳き嵐は起こるのか、あるいは、肩透かしをくらうのか、
それはきっと、作家の心の映り様なのだと私は思うようになりました。
どんなことでも喜べる人は喜べるし、
どんなことでも凹む人は凹みますし。
あ、モノエさんのところで書くことでもなかったですね。
でも、嵐の前の静けさを想う作家の方々皆さんへのエールのつもりです。
Q
モノエさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
「モノエ 」という名前で活動していますが本名ではありません。
もともとは二人で活動しており、
その二人の名前、森(モリ)と尾上(オノエ)でモノエです。
もう7、8年程前から尾上一人でやっているのですが
モノエという名前は気に入っていたので現在もそのままです。
ええ、ほんとうに素敵な響き。
どこかのヨーロッパの単語のような。
モノエさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って真ん中に近いところ。
レンガ道に沿ってテントが建ちます。
ホームページはこちらになります。
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text sanae inagaki