さあ、ここからは、複数回出展作家から届いたメッセージをご紹介していきますね。
2013年に出展くださったABALLIさん。
現在は新潟県村上市を拠点に精力的に全国展開されている加藤光也さんです。
Q
ABALLIさんは「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?
A
大切な方へのプレゼントにもぴったりな、
個性と機能性を両立させた高品位な革小物やバニティバッグを展開いたします。
Japan Leather Award 2014受賞のバニティバッグ「にじいろバニティ」や、
同Award2012受賞のキーケース「キーコロネ」をはじめとして、
ペンケース、名刺ケース、パスケース、財布などを揃えます。
数々の受賞を重ねたABALLIさんの革製品。
ユニークなアイデアをかたちにする技術、
ぜひお手に取ってご覧ください。
Q
ABALLIさんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?
A
一昨年、工房を東京から新潟県村上市の
「美しい海」か「豊かな山」しかない自然溢れる実家に拠点を移しました。
そこで初めて作ったのが「にじいろバニティ」です。
そのにじいろバニティに込められた想いは・・・
「清らかな空気、緑豊かな大地、豊かな自然は人の心を豊かにしてくれます。
そんな自然の恩恵に感謝するとともに、
より自然と触れ合い、もっと自然やecoに関心を持ってもらいたい。」
という想いから作ったものでした。
それは寂れゆく田舎を活気づけたいという願いからくるものであり、
実家に戻った理由の一つでもあります。
昨年結婚し、妻は田舎暮らしに憧れていたので畑などを始めました。
買い物には不便ですが、そこには「豊かな暮らし」があります。
そんな環境で作られるABALLIの作品は、
相反して都会的で洗練されています。
なぜなら自然に興味を持ってもらいたい都会の人々に手にとっていただきたいからです。
ABALLIの作品が「田舎、自然」への入り口になれればと思います。
そういった意味で、ABALLIの「工房からの風」は
「洗練された田舎の風」といったところでしょうか。
今展「工房からの風」が、作家にとってどのような風でしょうか?
とお尋ねしたのですが、なるほど、こういうお答えもまさにですね。
「ABALLIさんの工房からの風」のメッセージお届けします。
Q
ABALLIさんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?
A
漁師の息子として生まれ育ったボクですが、
魚を触るのも嫌いで、そんなボクが革の仕事をするようになり
「なぜ漁師の息子として生まれたのか?」ということを思い、
「漁師」と「革職人」との共通点を探しました。
そこで思い浮かんだ共通点。
革職人は針と糸で革を縫い、
漁師は「網針(あばり)」という道具と糸で網を作っていく・・・
そこが共通点だと気付き、その「網針(あばり)」を
イタリアで修行したので、イタリア語っぽく文字って「ABALLI(アバッリ)」にしました。
(※ちなみに「ABALLI」はラテン語圏の人の苗字とかで使われています。)
漁に出れない冬場は毎日朝から晩まで網針(あばり)で網を作っていく様子を、
子供の頃からずっと見ていたので、そんな両親へのリスペクトという意味もあります。
素敵ないわれの名前を付けられましたね。
革工房アバッリ(ABALLI)さんの出展場所は、
今回はコルトン広場スペイン階段前。
たくさんのお客様に囲まれて、ぜひ作品の魅力をお伝えいただきたいと思います。
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text sanae inagaki