director's voice

Atsuko Yamaguchi(染織)

北海道から本州と、出展作家からのメッセージをご紹介してきました。
残るは、四国、九州、沖縄、スイスのあと6名の作家の方々。

それでは、徳島市で染織をされる
Atsuko Yamaguchiさんからのメッセージをご紹介しましょう。

Q1
Atsuko Yamaguchiさんは、
「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A1
根を張り、花を咲かせ、種を実らせるための生命力、
そのものである色を、蓮から分けてもらい染めた糸で
織ったストールなどを出品します。

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蓮って、ほんとうに魅力ある花ですね。
美しい花はたくさんありますが、特別の存在感のある花。
その蓮で染めた糸で織り上げた布。
ぜひ庭に、空に、光に透かしてみてみたいです。

Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?

A2
・・・よく聴く音楽・・・
Fuziko Hemmingさんのピアノなど、クラシックを聴いていることが多いです。

たまに、旅先で出会い持ち帰った音楽も聴いています。
ジャンルは主にジャズ…だと思います。

ですが、この夏は「工房からの風」への出展を控えた緊張感に加え、
ひどく暑く、その熱っぽさの中、通常モードではエネルギーが足りなくて
普段はあまり聴かない男性ボーカルの音楽にも助けられました。

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この夏、ほんとうにほんとうに暑かったですね。
心の中も熱かった!Atsuko Yamaguchiさん。
その織りあげられた布は、清々しい中にも情熱的に織り上げられているのでしょうか。

Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。

A3
・・・思い出に残るもの・・・
祇園囃子の笛です。
絢爛な色彩の宵山の夜、太鼓や鉦の音や人の声と重なり、
高く響いて残る余韻が

鮮やかな景色と共に、記憶に残っています。

竹製の笛は、笛師と言われる職人さんによって作られているそうで、
自然と人の手が作り出した楽器という形に、
息を吹き込んで美しい音色を奏で

目に見えない大きな力に祈り、つつがない日々を願う
昔から変わらない想いを、
今も未来へ繋げていることを鮮明に感じたことも印象的でした。

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祇園囃子とは、阿波踊りのものでしょうか。
風土に根ざした思い出は宝物だと思います。

Atsuko Yamaguchiさんの出展場所は、手仕事の庭のほとり。
トキニワカフェも近くです。

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