director's voice

加藤仁志さん・陶芸・岐阜

岐阜県土岐市で作陶さる加藤仁志さん。
今回で二度目の出展となります。

Q
今回、加藤さんはどのような作品を作られるのでしょうか?

A
毎日使って頂けるような日常使いの器を白磁、
粉引の作品を中心に出展します。

白磁は、薪窯で焼成しました。
燃やした薪の灰が1200度以上の
窯の中で器にかぶり様々な表情を見せてくれます。
白い色の中にも、複雑な色合いや力強さを感じて頂けたらと思います。

粉引は、山へ行き手掘りした土を使っています。
大きな石や木くずなどを取り除くために、土を乾燥させて木づちで叩き
粉状にし、ふるいにかけ再び水を含ませ粘土とします。
手間のかかる作業ですが、原土を使うことで素朴で温かみのある雰囲気が
出せると思ってこだわっています。

加藤仁志さんの器。
オーソドックスなその佇まいは、日々を気持ちよく整えるのにふさわしい器です。
見栄をきった華やかさではなく、もっと深いところでものづくりに向かわれているのが、
作品によく表れているからでしょうか、
一度使った方がリピートされて、ファンになってゆかれることがとても多いのです。
お人柄と作品がこんなに結びついているなんて!
ご一緒させていただいて5年ほどになりますが、
しみじみ思います。

Q
加藤さんにとって、工房からの風ってどのような風でしょうか?

A
5年前に出展させていただいた時には、「工房からの風」を
通じて本当に色々な出会いをいただきました。
刺激となり励みとなり、かけがえのないものを沢山頂きました。

人と人をつなげてくれるそんな風にしたいと思っています。
今回も素敵な出会いを楽しみにしています。
そんな出会いを通して、日常のかたわらにスッと自然と溶け込んでくれるような
モノを少しでも沢山の方に届けられたらと思っています。

今回も、きっとよい出会いが結ばれますね。

加藤仁志さんの出展場所は、コルトン広場、モニュメント周り。
柿渋染めの横山正美さんの隣です。