director's voice

小宮 崇さん(ガラス)

Q1
北陸富山県から出展くださる小宮崇さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?

A1
私は吹きガラスを用いて器を制作しています。
代表的な作品は「白のうつわ」というシリーズです。
ガラスの表面に白い粉上のガラスを溶かしつけることによってできる表情に魅力を感じ、長く続けているシリーズです。
今回はこのシリーズをメインに出展させていただく予定です。

Q1白のうつわ2

Q2
工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。

A2
私が気に入っている場所は多々ありますが今回は溶解炉の写真を送らせていただきます。
吹きガラスという技法は自ら溶融させたガラスを巻き取って作り上げていく技法です。
ただ原料を入れれば溶けるというわけではなく、温度管理と溶融時間を考えながら溶かさなければきれいなガラスにはならないので、気を遣う場所であり作業を始める大事な「はじまりの場所」です。
どんなことでも基礎がしっかりしていないと形にしていくことはとても困難なことだと思います。
私の中で溶解炉の前はそんなことを思い出させてくれる場所です。

Q2溶解炉jpg

Q3
自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください

A3
増渕さんのトクサ模様の飯碗をいつも愛用しています。
あるうつわのギャラリーで目に留まってのですがその温かみのある佇まいに一目惚れし、購入させていただきました。
手触りやサイズ感も丁度良く手に馴染む感じでずっと使いたくなる気もちになります。

Q3 増渕さんの飯碗jpg

2020年、コロナ元年の出展予定だった小宮崇さん。
縮小開催で出展が見送りとなって残念だったのです。
今年あらためてご応募くださり、満を持して出展ですね。

小宮さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜入って中央部の緑の下草の空間。
白いガラスを中心に緑の草が映えることと思います。

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