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2019年9月の記事一覧
「出展作家紹介/工房からの風」New
director's voice
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今年のメッセージ
木・火・土・金・水
工房からの風では五回にわたり、五行をテーマに展開しています。
今年のテーマは火。
作り手の心に宿る、もの作りの種火に心を寄せて企画をしました。
手仕事の庭を、ひとりひとりが携えたカンテラを照らしながら集う秋の日。
作り手たちが抱くもの作りの種火から実った作品との出会いを、ぜひお楽しみください。
今年の工房からの風に込めた想い、
いや、込めたというより、「火」というテーマを巡って、
風人さんたちと考えた末に巡り合えた想いというのが正確なところです。
火としては、たとえば灯台的な大きな熱源もありますね。
みんなこっちだよ!と示してくれるような灯り。
そのような火の存在も大切ではあるけれど、小さな小さな種火のようなものを取り上げよう。
そんなことに思い至ったのでした。
ものづくり、作家活動は、決してたやすいものではありません。
現代において、あえてこのような仕事を選び、進もうとしている人たちは、
その原点に灯っている種火がきっとあるはず。
それらをあらためて作家本人が見つめ直し、それを披露することで風を呼び込み、
その火を膨らませていこう。
そんな想いに、まさに火が継がれていった企画期間だったように思います。
+++
今年の私からの質問はこちらです。
Q1
工房からの風にどのような作品を出品なさいますか?
Q2
ご自身の工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
Q3
ものづくりの種火ともいえる、きっかけや動機、大切な人や物との出会いについて教えてください。
今、私の手元にはぞくぞく出展作家の方々からのメッセージが届いています。
今年は、特に熱くて濃ゆい!メッセージが多いような。
そうですよね、なんといっても「火」ですから。
そして、工房の中の大切な1カット!私もとっても楽しみなのです。
では、ご紹介、始めますね!!
director's voice
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今年度出展作家エリア別ご紹介
出展作家からのメッセージがすべて揃いましたので、
出展エリア別にあらためてリンクでご案内いたします。
コルトン広場
スペイン階段前
栗原志歩 ガラス
田中遼馬 陶芸
中里洋平 漆
平田いぶき 装身具
伊藤慎 陶芸
per. 装身具
繍-ぬいとり- 刺繍
glass accessory tubu ガラス
吉野千晴 陶芸
niu. 装身具
平野日奈子 陶芸
漆原圭子 装身具
ニッケ鎮守の杜
広場から入ってレンガ道左手
坂本友希 染
渡辺信史 陶芸
近藤亮介 陶芸
Awabi ware 陶芸
ヒヅミ峠舎 陶芸
小嶋紘平・祐希 和紙
YUSHI SOSHIRODA 革
foot of the mountain 木工
Atsuko Yamaguchi 染織
ニッケ鎮守の杜
広場から入って右手
小林達也 木工
tronco 革
加賀雅之 木工
R.BROWN Labo 革
三原なぎ ガラス
鈴木美佳子 陶芸
平厚志 陶芸
ニッケ鎮守の杜
中央部本部テント2近く
Humming Works 木工
竹下努 陶芸
noka by -かえる裁縫室- 服
ニッケ鎮守の杜
参道脇旧日本庭園
牛平安代 木彫
藤原里子 陶芸
Honda Silk Works 染織
髙際有希 手編み
ニッケ鎮守の杜
おりひめ神社周り
CHIGUMA 木工
OHAMA 革
佐藤亜紀 染織
中矢嘉貴 木工
越山千帆 装身具
吉澤佑種子 アダン帽子
Chizuca 装身具
玉元利幸 木工
Y.e.reeves 服
NODOKA SASAKI 織
yuki kawahara フェルト
松村淳 ガラス
ebico pottery 陶芸
京都炭山朝倉木工 木工
このほかに、企画テントや飲食のテントが並びます。
休憩したり、お茶をしたり、ランチをとられたりしながら、
ぜひ、ぐるぐる何周もまわってみてくださいね!
(本館には、トイレ、授乳室、ATM、レストラン街なども充実しています。
また、駐車場は2500台分のご用意があります。
本館でのお買い物と同様に駐車サービスがございます)
director's voice
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大人のワークショップ
16歳以上の方にご参加いただくワークショップは
両日6講座ずつ開講します。
会場に来られましたら、本部テントで、まずこのプリント ↑ を入手ください。
予約不要
当日、各ワークショップ開催テントにおいて、
開催時間30分前より承ります。
定員になり次第終了です。
(ご希望のワークショップには、
30分より前に該当テントにお立ち寄りになることをおすすめします)
※定員が少ないために、参加できなかった、、、
というお声をいただき、申し訳なく思っております。
ワークショップの内容が、難易度の低い大人数向けではないために、
どうしても人数に限りが生じてしまいます。
ご理解を賜りたくお願い申し上げます。
ncafe+tsubomi
『薬膳ハーブ茶づくり』
両日 10:30~11:30
定員各8名様
2,200円
workshopテントC
今野 恵
『羊のお話と三日月の小物入れ』
両日 10:30~12:00
定員各6名様
3,000円
workshopテントB
勢司恵美
『真竹の平ざるを編む』
両日 12:00~14:00
定員各6名様
4,500円
workshopテントA
吉田 史
『芽生えのブローチ』
両日 12:45~14:15
定員各6名様
4,800円
workshopテントB
RIRI TEXTILE
『コブナグサ色の緯刺し子織コースター』
両日 15:00~16:30
定員各6名様
2,500円
workshopテントB
大野八生
『庭の恵みのハーブリース』
両日 15:00~16:30
定員各8名様
2,000円
workshopテントA
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玉元利幸さん(木工)
今年の出展作家は49組。
(ほかに、ワークショップ等風人さんたちが18名いらっしゃいます)
いただいたメッセージのご紹介も最後のお一人となりました。
玉元利幸さん。
沖縄からの出展。
2013年から5年ぶり、はるばる市川までやってきてくださいます。
Q1
玉元さんは「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
僕は沖縄本島の北部、やんばると呼ばれる緑豊かな地域で暮らし、
そこで育った木材を使い主に木の器を作っています。
今回の「工房からの風」には僕の作品で
よくお問い合わせをいただくようになった
「お弁当箱」をメインに作品の展示を行いますので、
この機会にお手にとってご覧いただきたいです。
玉元さんのお弁当箱は、とても人気の高い作品。
「工房からの風」にむけて、玉元さんはそのお弁当箱をたっぷり制作くださいました。
こんなに一度に見て選べるのは、なかなかないことかと思います。
身の回りの材を使うことが、玉元さんにとっては自然なこと。
というか、自然なことでありたいという想いがそこにはあるのだと思います。
4年前の初夏、はじめて玉元さんの工房をやんばるに訪ねました。
関東とは違った植生の中、緑も、湿度も、光も濃い沖縄の地。
大地から生える樹々と、木材となって工房にある制作途中の木、
そして完成された器やお弁当箱が環のようにつながっていることが、
玉元さん一家の笑顔ともつながって、深い安らぎを感じたのでした。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
工房にはiphonをつないだスピーカーから常に音楽が流れています。
その時々によって様々なジャンルの音楽を聞いています。
木屑まみれになって木工機械を扱っているときは
気分を盛り上げるためにアップテンポの
ロックにソウルにヒップホップを流し、
心を落ち着かせての仕上げ削りや漆塗りなどの場合は
スローテンポのロックやソウル、
ジャズにフォークなどの音楽を選択しています。
工程によって音楽のジャンルが変わる。
ひとつの器の中にも、弾んでいたり、静かだったり、
さまざまな調べの時間が重なっているのですね。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
僕が初めて木で作ったものはなんだろうと考えた時に
思い出されたのが中学生の時に
工事現場でいらなくなった木材をもらってきて作った犬小屋です。
あの頃はたいした道具もないのにそれなりに出来ていたなと覚えています。
すでに日曜大工的なことを中学生から手掛けていた玉元さん。
器やお弁当箱だけではなく、ご自身の家も手掛けたりされていましたね。
今、お仕事も充実されて制作に忙しい日々を送る玉元さん。
沖縄、しかも空港からもはるか遠いやんばるから、市川の「工房からの風」に出展くださることは、
年単位でのスケジュール調整を基に、大変なことだったと思います。
それでも、「工房からの風」は、玉元さんの再びの出展を心待ちにしていました。
玉元さんを、玉元さんのご家族をずっと応援しているたくさんの作家の方がいらっしゃるので、
少し立ち入ったことを書くことをお許しください。
初出展のとき、それを心から喜んで玉元さんを応援していた夫人の佳世さんは、
私がやんばるでお会いした直後に病が発覚し、数か月の後、天に召されました。
玉元さんの木の仕事が誰よりも大好きで、最大の応援者だった佳世さん。
夏の青空のような満面の笑顔は、お嬢さんのHちゃんが瓜二つのように引き継いでいます。
あまりにも突然のことに、玉元さんの胸中はいかばかりのことだったでしょう。
そのことを知って、作家や私たちは、ただ応援することしかできませんでした。
それでも応援したいと願った人たちは、何かと心を寄せて、やりとりを重ねてきたのでした。
玉元さんの木の器が大好きだった佳世さんは、玉元さんがますます佳き作り手となって、
人に喜ばれる器、そしてお弁当箱を作る人でいることを、誰よりも喜んでいると思います。
そして、あんなに出展を喜んでくださった「工房からの風」に、再び出展することも。
8月末の全体ミーティングの時、5年ぶりにこの庭にやってきてくださった玉元さん。
お互い、佳世さんのことは言葉に出さなかったけれど、
なんだか自然に、空気のように佳世さんの存在を感じていました。
庭って不思議ですね。
彼岸此岸の境を飛び越えて、そのふかぶかとした奥行きに、
さまざまな生きた者の息吹きを感じさせてくれるような気がして。
湿っぽくならず、淡々と書こうと思いましたが、かなっていなかったとしたら私の力不足です。
たくさんの想いの果てに、今を精一杯に生きる玉元さんが、
そのお仕事である木の器を作ることで、この場に帰ってきてくださったこと。
そのたくましさ、清々しさがほんとうにうれしいのです。
今回、玉元さんの出展場所は、おりひめ神社脇奥。
ホームページはこちらになります。
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yuki kawahara(フェルト)
スイス在住のyuki kawaharaさん。
工房からの風には2014年以来、二度目の出展をいただきます。
Q1
yuki kawaharaさんは、
「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
帽子、マフラー、ストール、手袋。
羊毛を使いフェルトで形ににすることの
意味を考えてたどり着いた定番のアイテムです。
毛と布が絡み合って生まれる布の表面や色は
一点ずつ違うので、それぞれの表情を発見していただければ嬉しいです。
ドイツ語圏のスイスに長く暮らすyuki kawaharaさん。
フラワーアレンジメントのお仕事から
フェルトでの作品作りに制作が広がって、
地元スイスでの発表を続けてこられました。
日本ならではの繊細な手仕事とヨーロッパの感覚が
yuki kawaharaさんの中で融けあって、
独特の布フェルトの世界を生み出します。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
音楽は時々流します。
元気の無いとき、やる気満々の時、
集中するときなどとその時の気分によって
ロックからオペラまで様々です。
心のサプリメントのような役割でしょうか。
また旅にでるとそこの土地の音楽を探し、
名前も知らなかったアーチストが多いですが、
戻ってからその風景や香りを思い出に浸りなが作業することも。
昨年はアイスランドがテーマでした。
縮絨(シュクジュウ)はひたすら
羊毛をフエルトになるように縮める作業です。
その時は読書時間の不足を埋める為に、
そして語学学習の為という理由から
オーディオブックを聴くことが多いです。
ミヒャエルエンデの「モモ」は何歳になっても考えさせられる作品で、
何度も読んだり聴いたりしています。
なるほどー。
本を聴く、ということもあるのでした。
「モモ」は原文がドイツ語だと思うので、
それは一層よく伝わるのでしょうね。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
木工は触って使ったり、
日に当たったりすることによって深みが増す生きている素材の一つですよね。
アトリエにある高さを調節できる機能付きの古い作業イス。
ヴィンテージショップで見つけました。
長く腰掛けるには硬いのですが、
展示会などではブースの中でいい感じの空気を醸し出してくれています。
最近、うちには帰国の際に出会った木工作家さんたちの作品が増えています。
今は見るだけで嬉しくなるのですが、
これからは大切に「自分のモノ」になるように使いこなしたいと思っています。
今年の工房からの風には、
特に木工作家のすばらしい作品が集まっています。
スイスでの暮らしの中で、
ぜひいい味がでるように使いこんでいただけたらと思います。
yuki kawaharaさんの出展場所は、おりひめ神社の脇。
ホームページはこちらになります。
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CHIGUMA(木工)
今回の木工作家の中で唯一の女性、山口陽子さん。
CHIGUMA(チグマ)という工房名で作品を発表しています。
Q1
CHIGUMAさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
無垢の木を使った手彫りのお皿、ボウルを中心に、
スプーンやカットボード、漆ぬりのプレートなどを出品します。
器はひとつひとつ、
心地よい厚み、心地よい重みを探りながら彫りだしていきます。
手で持ちあげたときの感触を大事にしています。
自然の美しさを感じられるような、包容力の豊かなものとなるように。
ぜひ末長くお使いいただけたらと思います。
CHIGUMAさんの器の魅力は、心地よいヴォリューム感。
やや厚めの形でありながら、洗練されたフォルムなのです。
薄くて洗練、というのは比較的ありますが、
厚くて洗練というところが印象的で、
普段使いはもちろんですが、リビングのインテリア的な木の器としてもおすすめなのです。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
むかし旅人になりたかったので、、
工房ではいつもどこかのワールドミュージックを。
最近は Caetano Veloso をよく聴きながら
気持ちだけブラジル旅行してます♪
作られる木の器ととっても似合った音楽ですね。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
まっさきに思い浮かんだのは、
軽井沢にあるアントニン・レーモンド設計の聖パウロカトリック教会です。
木工をはじめる前、教会建築に魅せられ建築を学んでいて、
何度も足を運びました。
とんがった三角屋根、それが豪快に木の丸太を組んで作られていて、
野性的というか木の持つ力強さを感じました。
それでいて差しこむ陽のひかりを優しくうけとめて、
空間全体がとてもやわらかく、心地よい。
そのときは自分が木に携わる仕事をするとは思っていませんでしたが、
木という素材を体感し、その魅力を知るきっかけとなりました。
山口さんの興味関心のあること、学んできたこと。
そのひとつひとつの種子のようなものが、
じんわり木の器となって現れているのでしょうか。
山口さんという作り手のならではの美意識、
作りたいものがきっと明確にあるのだと感じています。
今はまだその一部が完成したところなのかもしれませんが、
あせらず、ひとつひとつの姿を完成させて、
新鮮な木の器、作品づくりを進めてほしいと願っています。
CHIGUMAさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、
galleryらふとの前方、砂利道をはさんだあたりです。
インスタグラムはこちらになります。
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吉野千晴さん(陶芸)
大分県で作陶をする吉野千晴さんからのメッセージをご紹介いたします。
Q1
吉野さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
染付や上絵の日常使いのうつわを出品します。
日本昔話みたいなあたたかくてひょうきんな楽しい絵付けを目指しています。
ほっこりひょうきんな愛らしい絵付け。
日本昔話みたい、とはまさにですね。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
ブルーノ・ムナーリの「木をかこう」です。
絵はいつも自由であることを教えてくれました。
この本、大人こそ読むといいですよね。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
山です。
草や木が自由に育ち、動物たちが過ごしている。
その自然なことに、私は生かされているんだなぁと思います。
草や木をスケッチする度に、土から生えてきた根っこや、
枝から生える青々しい緑に生命力を感じます。
それを、ずっともっと大事にしていきたいです。
吉野さんの工房をお訪ねしたことはないのですが、
きっと自然豊かなところなのではないでしょうか。
茶目っ気のある絵の根っこには、自然への想いがあふれているのですね。
吉野千晴さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
インスタグラムはこちらになります。
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Humming Works(木工)
四国、香川県で制作をするHumming Worksさんからのメッセージをご紹介します。
Q1
Humming Worksさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
今回のテーマは箱です。
屋号であるHumming Works(ハミングワークス) の思い
「使い手から思わず鼻歌の出るようなものづくりを」
にそった様々な用途の箱をお持ちします。
手紙を想う箱、アクセサリーを飾る箱 etc.
収納という箱のもつ機能に、僕の思うところの美しさと、
飾るという機能を足す事で、使う人の毎日がちょっと気分の良いものになる箱。
「あ、私、また手紙書いてるわ。すっかり筆まめ」
「アクセサリーなくさなくなったよね、いっつも使うときに探してたのに」
ふっふん♪と言う様な。
なかなかニッチな箱もありますが、皆さんの琴線に触れる箱が見つかるとうれしいです。
また、今年度のメインヴィジュアル「木(草)」にちなんで、
季節のリースやドライフラワー、モビールやエアープランツなどを飾る
「Hunging tree」を制作してみました。
家族以外では初お披露目です。
お気に入りの何かを飾る事で美しさを増す、+αで変化する木。
影も計算に入れて飾るものを選ぶと、夜は違った表情を見せてくれます。
木肌や木目、それぞれの木の持つ色や性質に会わせて仕上げも変えています。
お気に入りの一本を探してみてください。
魅力的な木工作家が集う中、
特にテーマを設けて個性ある内容に構成くださった
Humming Worksさん。
木の箱、様々な展開が生まれているようですね。
見る方もイメージが広がっていきそうです。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
朝には朝の、雨の日には雨の雰囲気に合う音楽を選びたいと思っています。
土曜の夜と日曜の朝は何となく特別で、
夜にはNorah Jones、
日曜の朝にはHenning Schmiedtが聞きたくなります。
また、子供が生まれてから不思議と急に心にしみるようになった曲があります。
Louis Armstrongの『What a wonderful world』
この歌の言葉をじっくり噛みしめると、
自分の周りにある色がひときわ眩しくみずみずしく感じられるようになる気がします。
また、いつまでもそう感じていたいなと思ったりします。
I hear babies crying の歌詞の後のくだりでぐっときます。
夜に書く手紙と、夜に聞くアームストロングはくせ者です。
なんとなく耳さびしくてかけてしまうのではなく、
その日、その時ならではの曲を選んで聴くのはいいですよね。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
小学生の夏休みに青森の祖母の家に遊びに行ったときの事。
剪定した細いりんごの丸太を短く切って、
穴を3カ所あけるという簡単なペン立てを父とつくりました。
慣れないのこぎりを使って、長さを切り、
手まわしのドリルでペン用の穴をあけ、磨いて…。
今考えると、簡単に出来そうなのに、当時は無我夢中でした。
のこぎりは疲れるのに切れないし、
穴は綺麗にあかないのに深くならず、
磨いてもなかなかすべすべにはならない。
なんて、木工ってのは思い通りにいかないんだ!と。
今でも、まさかっ…。こんなことが…。
と、突如現れる割れや、誤算に悩まされる事もしばしばです。
でも、何とも美しい杢目と出会ったり、
想像以上にきれいな経年変化を見せてくれる木に
出会えたりするのもまた、木工の嬉しい誤算なのです。
思い通りにいかなかったことが、未来の仕事になったとは。
子どもの時に手を通して作る行為は、とっても大切なのだと思います。
「工房からの風」でも、子どもたちに向けて「素材学校」というのを、
ずっと続けていますので、こちらもぜひご覧くださいね。
Humming Worksさんのテントはニッケ鎮守の杜の本部テントすぐ近く。
庭の駅というテントの隣です。
インスタグラムはこちらになります。
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Atsuko Yamaguchi(染織)
北海道から本州と、出展作家からのメッセージをご紹介してきました。
残るは、四国、九州、沖縄、スイスのあと6名の作家の方々。
それでは、徳島市で染織をされる
Atsuko Yamaguchiさんからのメッセージをご紹介しましょう。
Q1
Atsuko Yamaguchiさんは、
「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
根を張り、花を咲かせ、種を実らせるための生命力、
そのものである色を、蓮から分けてもらい染めた糸で
織ったストールなどを出品します。
蓮って、ほんとうに魅力ある花ですね。
美しい花はたくさんありますが、特別の存在感のある花。
その蓮で染めた糸で織り上げた布。
ぜひ庭に、空に、光に透かしてみてみたいです。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
・・・よく聴く音楽・・・
Fuziko Hemmingさんのピアノなど、クラシックを聴いていることが多いです。
たまに、旅先で出会い持ち帰った音楽も聴いています。
ジャンルは主にジャズ…だと思います。
ですが、この夏は「工房からの風」への出展を控えた緊張感に加え、
ひどく暑く、その熱っぽさの中、通常モードではエネルギーが足りなくて
普段はあまり聴かない男性ボーカルの音楽にも助けられました。
この夏、ほんとうにほんとうに暑かったですね。
心の中も熱かった!Atsuko Yamaguchiさん。
その織りあげられた布は、清々しい中にも情熱的に織り上げられているのでしょうか。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
・・・思い出に残るもの・・・
祇園囃子の笛です。
絢爛な色彩の宵山の夜、太鼓や鉦の音や人の声と重なり、
高く響いて残る余韻が
鮮やかな景色と共に、記憶に残っています。
竹製の笛は、笛師と言われる職人さんによって作られているそうで、
自然と人の手が作り出した楽器という形に、
息を吹き込んで美しい音色を奏で
目に見えない大きな力に祈り、つつがない日々を願う
昔から変わらない想いを、
今も未来へ繋げていることを鮮明に感じたことも印象的でした。
祇園囃子とは、阿波踊りのものでしょうか。
風土に根ざした思い出は宝物だと思います。
Atsuko Yamaguchiさんの出展場所は、手仕事の庭のほとり。
トキニワカフェも近くです。
ホームページはこちらになります。
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ヒヅミ峠舎(陶芸)
山口県柳井市日積においてヒヅミ峠舎を開いた
三浦圭司さん、アリサさん夫妻からのメッセージをご紹介しましょう。
(陶芸舎と峠舎をかけたんですね!)
Q1
ヒヅミ峠舎さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A1
染付と色絵の日常使いの器を出品させていただきます。
お茶碗、丼ぶり、蕎麦猪口、お皿、小鉢などです。
昔から人々に馴染みのある染付の器を
生活が楽しくなるようなかたちで、
少しだけ物語を含んだ図案で作りましたので、
今回特に見ていただきたいです。
ヒヅミ峠舎さんでしか描けない個性的な絵付けの器。
たっぷり見応えありそうで、わくわくしますね。
Q2
工房でよく聴く音楽、
または、ものづくりを進める中で大切にしている本、
あるいは、心の中で大切にしている映画、
いずれかを教えてくださいますか?
A2
工房でよく聴く音楽は「 鈴木常吉」さんです。
郷愁に駆られるアコーディオンの音色と、
光と影、男と女、父と子、生と死、表と裏・・・
というような二面性のある世界観がとてもあたたかく、
自分たちに考える時間を与えてくれます。
好きな音楽と作品がとっても合っていますね。
郷愁とあたたかさとユーモアと。
Q3
草や木で作られたもの(工芸品に限らず)で、
大切にしているものや、思い出に残るものをひとつ教えてください。
A3
工房の入り口のドアです。
イギリスの100年程前の丸い形のステンドグラスを見つけ、
それを使って沖縄に住む父が木のドアを作ってくれました。
昼間は素朴でカントリーのような印象ですが、
夜は工房の白熱灯の灯りがステンドグラスを煌びやかにし、
外から見ると昭和の小さな呑み屋のような雰囲気になる。
そんな昼と夜の顔を持つ木のドアが大切な宝ものです。
アリサさんは沖縄のご出身でしたね。
お父様が手掛けたイギリスのアンティークのドア。
どんな雰囲気なんでしょう。
ぜひ見せていただきたいです。
ヒヅミ峠舎さんの出展場所は、手仕事の庭のほとり。
お隣は同じくご夫婦で出展される和紙の小嶋紘平さん・祐希さん。
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