2014年10月の記事一覧

「出展作家紹介/工房からの風」New

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垣野勝司さん 陶芸 大分

今回ご紹介する出展者は、遠く九州から。
2012年、千葉より大分県国東半島に移住して、
「くにさきかたち工房」を開いた陶芸の垣野勝司さんです。

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Q
「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?

A
現在、田、畑を耕作しています。
作品は、土に根ざした生活の中で、身近に手に入る材料を使って作っています。

「わらのうつわ」は自分で作っているお米の藁を利用していて、
備前の火襷にヒントを得て作っています。

「きなりのうつわ」、「しのぎのうつわ」は薪ストーブの灰や、砂浜の砂鉄を使って釉薬を作っています。

「ペルシャシリーズ」は以前は、赤いものを作っていたのですが、
地元の方との話の中で、「国東の海の青はむらさきがかっているんだよ」という言葉から、
青いものを作り始めました。

基本的に普段使いの器が中心に出品する予定で、
古いものも好きなので、出土品のような陶小物(一輪挿し、動物小物)も出品します。

さまざまなシリーズで展開されていて、見ごたえありそうですね。

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Q
出展が決まってから、ご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
今まであまり、他の作家さんとの繋がりがなく制作していましたが、
最近は他の作家さんがどのような考えで、ものつくりをしているか、とても興味があります。
今回参加することで、たくさんの出会いがあることを期待しています。

遠く九州からの出展。
ぜひ、今展を介して、新たな佳き出会いを結んでくださいね。

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Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
垣野さんが大切にしている言葉を教えてください。

A
足るを知る、
自然から学ぶ。

移住した一つの理由は、最後は自然から学ぶしかないのかなと思ったからです。
シンプルに暮らして、自分の感度を上げていった先に、何を感じるか、何が作れるか。
まだ、全然、よくわかりませんが、日々淡々と暮らして、作っていきたいと思っています。

くにさき半島に移住して何ヶ月かは、
本当に時間が止まったような静かな場所だと思っていたのですが、
だんだんと、色々なことを感じるようになりました。

半島暮らしは「ノイジー」だなと思っています。
なつかしい潮風、静かに襲いかかる新緑、雨後の川のざわめき、
朝露にぬれる稲穂のにおい、沖の涛音、空気をゆらす鳥たちの羽音、その他。

そのような、「自然のノイズ」が、感じられるような作品を作りたいです。

東京の美術大学を出られた方の多くの進み方とは異なる、
独自の歩みをなさる垣野さん。
「最後は自然から学ぶしかないのかな」
という言葉には、確かな重みを感じます。
そして、自然をノイジーと感じ、そのよきノイズが感じられる作品作り、
という想いに共感を覚えます。
どんな作品と出会えるのでしょうか?
まだ、きっと途上のことと思いますが、ゆっくり、じっくり育まれることと思います。

垣野勝司さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、手仕事の庭の花壇の奥。

ホームページは、こちらになります → 

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平野日奈子さん 陶芸 岐阜

複数回出展者が、今年は6名(組)。
少数精鋭の中から、平野日奈子さんをご紹介します。

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Q
日奈子さんは、今回の「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?

A
粉引きの白い器(ポット、ピッチャー、カップ、お皿、蓋ものなど)と
緑のコバルト釉の器と飾るもの、アクセサリーも並ぶ予定です。

前回は粉引きの器で揃えた空間が印象的でしたけれど、
今回は新たな展開が加わるようですね。
アクセサリーって、どんななのでしょう??

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Q
2回目の出展が決まってから、日奈子さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
今回は2回目の参加で、2010年に参加した時と今の作品で、きちんと進化できているかな?
やりたいことができているかな?と
少し立ち止まって考えることができたような気がします。

制作の句読点のように、「工房からの風」を活用してくださるのも、
企画者としては、うれしいことなのです。

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Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
日奈子さんが大切にしている言葉を教えてください。

A
チームラボの猪子さんが
「ものづくりで社会を変えたい」
と言っていたのが格好いいなと思いました。

日奈子さんと同世代のひとの言葉。
今を生きる日奈子さんの心に響いたのですね。

平野日奈子さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って、花壇の前の下草の上。
緑と白い器と日奈子さんの笑顔が映えそうですね!
お隣には、ガラスの大山隆さんがいらっしゃいます。

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殖ゆ星さん ミトン 神奈川

Q
殖ゆ星さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?


スウェーデンとスコットランドの毛糸を用いて、ミトンを編みます。
鉤針をつかった、引き抜き編みの技法で編みます。
小さな子どものサイズから、少し大きな子どものサイズ、それから大人のサイズのものまで。

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Q
出展が決まってから、殖ゆ星さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
日々の暮らしは、これまで続いてきたように、変わらず続いてゆきました。
けれども、春にも夏にも、いつも心のどこかで秋を思っていて、
それが不思議な感じがしました。
大事だと思あっていたことを、後回しにしてしまわぬように、
という気もちで過ごしていたように思います。
ひとりのお母さんですので。

:::

Q
殖ゆ星さんが好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。

A
好きな詩があります。
フィンランドの、エイラ・キヴィッカホという詩人のものです。
この詩が胸にあることを感じながら、小さな娘や息子の服をこしらえたり、
繕ったり、料理をしたりしてきました。
娘はもう十代ですけれど、私の胸にはまだこの詩があって、
時々、小さな娘が樹々の間を走っていた様子が、思い浮かんだりなどするのです。

「小さなハンナ」
 エイラ・キヴィッカホ 岡松 栄策訳

小さなハンナ
私の娘
私はあなたに絹の服は着せない

この目の粗いズボンと洗いざらしのシャツ
それがあなたの身につけるもの
なぜ?
なぜって それは眼にやさしいし
水の青にも 樹々の緑にも でこぼこの小道に
そして田舎の純朴な生活の喜びや美しい自然にも
とてもよく似合うでしょう

小さなハンナ
私の娘
粗い白樺の樹皮にあなたの頬を
そっと押しつけてごらん
いつまでもその感触 香り そして
そのやさしさを忘れないように……

殖ゆ星さんの展示の場所は、ニッケ鎮守の杜、藤棚のほとり。
テントや藤棚にミトンがゆれていることでしょう。

ホームページはこちらになります → 

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山田睦美さん 陶芸 石川

突然ですが、珠洲焼(すずやき)って、ご存じですか?

石川県の北東部に珠洲市というところがあります。
ここに、須恵器の流れをくむ無釉の焼き締めので、
黒っぽい灰色の乾いた質感が印象的な陶器がありました。

戦国時代の初めごろになぜか途絶えてしまったものを、
1970年代になって地元で復活された珠洲焼。
それを、今につなげて制作する若き作り手が、山田睦美さんです。

:::

Q
山田さんは、「工房からの風」に、どのような作品を出品くださいますか?

A
食器や花器など日常の生活に使えるものを。

珠洲焼独特のグレイの色調に象嵌で白い文様を描くのが
山田さんのひとつの特徴ですね。
乾いたタッチが、とてもモダンなのです。

:::

Q
出展が決まってから、山田さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
自分がしたいことの整理を。

山田さん、とってもハンサムウーマン。
からっと明るい、てきぱきしていて、
でも、きっとあったかいものをいっぱいもっている方なのだろうなぁ。
とお会いするたびに感じていました。
作品に、それが見事に表れていますし、この明快!な回答にも、なるほど~
という感じなのです。

そして、山田さんが応募くださったのは、ある工芸がとてもお好きなお客様が
「工房からの風」を勧めてくださったのだと、後になって知りました。
ご遠方から、何回か「工房からの風」にいらしてくださったことのある
目と心のあるお客様がつないでくれたこのご縁。
とてもありがたく思うのでした。

:::

Q
山田さんが好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。


日日是好日

山田さんのご実家は鎌倉時代に開山された700年以上続く名刹と伺いました。
その山田さんの大切にしている「日々是好日」は、
なんだか深くて、ありがたいような、しみじみとした想いを感じます。

山田さんが珠洲焼の作品を展示するのは、
ニッケ鎮守の杜、「galleryらふと」の脇のテント。
椎の木がこんもりと茂る中、どんな出会いが結ばれるでしょうか。

近くには、habetrot さんや、simple soeurさんのテントがあります。

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simple soeurさん 服飾 静岡

清井さんに続き、同じ静岡から出展くださるsimple soeurさん。
サンプールスール
とお読みします。

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Q
サンプールスールさんは、どのような作品を出品くださいますか?

A
秋冬物素材の縫洋服、オールシーズン素材の縫洋服です。
ワンピース
ブラウス
パンツ
ベスト
スカート
60点程です。

ふと思いついたカタチをできるだけそのままの形にしたい。
simple soeurさんの想いです。

今回、出展点数をとてもがんばってくださったとのこと。
たくさんのお客様に、たっぷり見ていただけるように、私たちからもお願いをいたしました。
どんなカタチの服がお庭にやってくるのでしょう!
(お庭でお洋服を選ぶって、なんだかワクワクする響きですね!)

:::

Q
出展が決まってから、simple soeurさんやお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
「simple soeur」の服作りについて、こだわるところについて、
より深く考えさせられる8ヶ月でした。

皆さん、ほんとうにこのようなコメントをお寄せくださいますね。
いろいろタイヘンだったかもしれませんが、
でもこういう時間がきっとこれからの栄養になるって信じて、
私たちも出展作家の皆さんに向き合っています。

:::

Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。


自分らしくいられる服を着ていると、美しい心になり、
日々の心の持ち方も立て直される。
一人一人の「大切なもの」なれたら。

偶然と直感を大切に、ファッションの流れにのみ込まれない服作り。

ずっと作り続けていく。
そのことを思って、出展作家の方々と向かい合います。
それでもいろいろな事情で、途絶えてしまうこともあるでしょうし、
少しお休みする場合もあります。

ボリューム調整はひとそれぞれですけれど、
作る仕事を選ばれた人が、幸福にその仕事をつづけ、
そのことから生まれたものが、使う人の幸福につながるように。

ちょっと甘いのかも知れませんが、
その甘さを信じて「工房からの風」を続けてきました。
サンプールスールさんのメッセージを読んでいたら、
そんなことをあらたに思ったりしました。

simple soeurさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、
galleryらふと奥の、旧日本庭園の中。
隣は同じく服飾のhabetrotさん。
ふんわり、しなやか、穏やかな気持ちに添う服が、並びますね。

そして、ブログはこちらになります → 

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男の仕事場

今回、おりひめ神社の脇に出現する「男の仕事場」。

木工の菅原博之さん、椅子張りの藤武秀幸さん、
鍛鉄の羽生直記さんの制作公開ブースです。
「工房からの風」当日配布の「風の音」への取材の様子は、
先日このブログでもご紹介しましたね。
→ 

この企画、3人がモウレツに盛り上がってくれておりまして、
このためだけに、金属の看板を作ったり、あれやこれやと、
すごいことになっています・・・

そして、菅原さんたら、こんなイラストまで描いてくださって!

こ、これは鍛鉄王子。
星マークまで☆

こちらは、椅子張りの藤武さん。
感じ出てますねー。

そして

な、なに!このスナフキンは!!(あるいは次元?)
なんか、かっこいいですねー。(まさに自画自賛??)

「男の仕事場」での制作公開は、このようなスケジュールになっています。

10:00~10:30 羽生直記 『金属をたたくしごと』
10:50~11:50 菅原博之 『木のカトラリーができるまで/荒加工』
12:10~13:30 藤武秀幸 『椅子を張るしごと』
14:00~14:30 羽生直記 『金属をたたくしごと』
14:50~15:50 菅原博之 『木のカトラリーができるまで/鉋削り仕上げ』

かぶりつきでご覧になりたい方は、ぜひお早目にテントに向かってくださいね。
(こちらでの作品販売はございません。
3人の代表的な作品を、コルトン広場モニュメント周りのテント
「風セレクション」で販売します)

ほんとうに、この3人をはじめ、「風人(かぜびと)」さんという、
企画からご一緒くださっている9人の出展経験作家の方には、
かげひなたにお力をいただいています。

「男の仕事場」のほかにも、「素材の学校」「風セレクション」についても、
今度ご紹介いたしますね。

最後は3人のポートレイト?
『「工房からの風」「男の仕事場」、ぜひ来てねー」
と、言っているみたいです。
たぶん。

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川崎千明さん 金工 東京

さて、コルトン広場スペイン階段前の作家のご紹介もあとおひとりとなりました。
川崎千明さん、金属で装身具を制作なさいます。

:::

Q
川崎さんは「工房からの風」に、どのような作品を出品くださいますか?

A
動物モチーフのアクセサリーを出品します。
テーマは動物園。
王道のライオンやゾウではなく、
少しマニアックな種類の動物たちが登場します。

打ち出し技法で制作したブローチなど、一点ものも多いので、
ぜひ、お気に入りの動物をさがしにきていただければと思います。

動物園!
川崎さん、動物園の年間フリーパスまでもっていらして、かなーり、
マニアックに動物さんたちと会話?しているようですよ。
(なんて書くと、相当へんな人みたいですねー、すみません。
そんなことはなくって、とっても楽しく親しみやすいお人柄の方なのです)

:::


出展が決まってから、川崎さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
目に見えるような大きな変化はありませんが、背筋が伸びたというか、
意識が少し変わったかもしれません。

今だけでなく、後につなげていくための基礎固めをはじめた感じです。
まだまだ固まりきらないですし、作品の制作は変わらずこつこつゆっくりですが、
自分なりのペースで、進んでいきたいなと思います。

「galleryらふと」での「風の予感」展では、ちょっとかなり?
追い風ふーふーと吹かせたのですが、川崎さんにはどうだったのでしょうか。
きっと、あおられたりはせずに、じんわり風を染みわたらせていかれるのではないでしょうか。
あ、ホームページが、立ち上がったのは、やっぱり変化のひとつですね。

:::

Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
川崎さんが 大切にしている言葉を教えてください。

A
「備えあれば、憂いなし」
小学生のころからの座右の銘です。
備えすぎて、かばんがパンパンということがよくありました(笑)

のんびりしていて、直前にばたばたということが多いので、
早め早めに準備ができるようになりたいなぁという意味もこめて。
でも、なかなかそれが難しいので、今後も長く付き合う言葉になりそうです。

今頃、工房では動物園の動物たちがあちらこちらと動き回っているのでは。。。
会場でお澄ましの動物さんたちと、早く会いたいですね。

川崎千明さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
対面には、ガラスの装身具tubuさんがいらっしゃいます。

そして、ほやほやのホームページはこちらになります → 

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野上薰さん 陶芸 神奈川

野上薰さん。
すでに作家活動も長い、「工房からの風」の中では
ベテランの作家の方です。

:::

Q
野上さんは「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?

A
昔からつくり続けている「ひもづくりの器」と最近つくり始めた「染付の器」を出品します。
ひもづくりは古来からある技法ですが、ひもの目をあえて残し、
象嵌することにより、ひも目を強調しています。

器の外は焼き締めなので、プリミティブな印象があるようです。

染付の器は、帽子や雲、家や浮き輪などのかたちをしています。
少しユニークですが、シンプルに普段の食卓に使いやすい器を目指しています。

かわいくなりすぎないように気を付けています。

野上さんの作品の印象は、こちらの作品なのですが、
これからご紹介するシリーズと、幅広く制作されていらっしゃるのでした。

:::

Q
出展が決まってから、野上さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
出展が決まり、2回のミーティングを重ね、
多種多様な作家さんと交流を持つことが出来て、とても刺激的でした。
「工房からの風」に公募した理由に、
不特定多数のお客様と接したいということがありました。
そのような機会をいただき、実際にお客様と接することにより、
なにか変われることを期待しています。

長い作家活動の中では、ファンの方々が支えてくださることが喜びであるとともに、
新たな方々との出会いの中で、
新鮮に作品と出会ってほしいと思う気持ちが膨らんでくることと思います。
「工房からの風」には、たくさんの方々がやって来られますので、
さあ、どんな出会いがあることでしょうか。

:::

野上さん、好きな言葉を一所懸命考えてくださったのですが、
ピンと浮かばず、ノーアンサーにしてくださいと。

なんだか、それはそれで真面目な方なのだなぁと思ったのでした。

野上薫さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
モニュメントに向かって広やかな場所です。

そして、ホームページはこちらになります → 

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affordanceさん 革 神奈川

affordance
アフォーダンス
とお呼びします。

何の意味??と思われたでしょうか。
私も思いました。
少し長いですけれど、affordanceさんのHPに書かれていた文章を引用させていただきますね。

affordance= 行為を引き出す (心理学者J・J・ギブソンが作った言葉です。)
全ての“物事”・“環境”が“動物”の 行為をうながしている。というとらえ方です。

例えば
目の前に1つのおにぎりがあります
おにぎりはあなたに“食べる”という行為を引き出します
目の前にいくつかのおにぎりがあります
1つはあなたの大切な人がにぎったおにぎりです
大切な人がにぎったおにぎりがあなたに“食べたい”という感情を引き出します

何気ない日常の中で生まれる様々な行為
affordanceはそのきっかけの一つになりたいと考えます

そんな思いをこめてネーミングをされた革工房です。

:::

Q
affordanceさんは、「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?

A
革かばん( 2wayトートバッグ,トートバッグ,リュック,ショルダーバッグ )や、
革小物(お財布,小銭入れ,小物入れ,スリッパ,などなど)を出品いたします。

植物の樹皮や渋でなめされた「植物タンニンなめし」で、
日本製のオリジナルのヌメ革(牛革)を使用して作られるaffordanceさんのバッグや革小物。
使うほどに表情が深まって、愛着の増す逸品に育ってゆきそうですね。

:::

Q
出展が決まってから、ご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
多くの方にご覧いただける機会なので、力がはいってます。
そういう面で、自分の作っている物を改めて見直すようにはなってます。

革の種類やカラーなど、ご自身の気持ちに適うものを
じっくりと選んで展開されているaffordanceさん。
その積み重ねから現在のラインナップの充実につながっていることを思うと、
お仕事の深さが感じられますね。
軽やかな印象と、丁寧な作りが心地よいバッグや小物。

:::

Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
affordanceさんが大切にしている言葉を教えてください。

A
工房の壁に貼りとめているフレーズ
「光そのものが造形の素材」

現代美術家ジェームス・タレルにあてられた言葉。
日常に当たり前のようにある光をこのように意識した事はなかったので、
そういう普段は気づいていない潜在的な物事に気づけるようになりたいなぁと思って貼ってます。

カバンやお財布など日用品を作っている自分としましては頭に入れておきたい言葉です。
(ちなみにですが、ジェームス・タレルの作品そのものももちろん好きです!)

金沢の21世紀美術館や十日町の光の館で私も作品に出会いました。
ジェームス・タレルにゆかりの言葉が貼られた工房で作られた身の回りの作品!
なんだか、いいですね!

affordanceさんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。

ホームページはこちらになります → 

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tubuさん ガラス 大阪

ガラスの出展作家は今回5名。
その中でtubuさんは、吹きガラスではなく、また器ではない作品を作っていらっしゃいます。

:::

Q
tubuさんは、どのような作品を「工房からの風」に出品くださいますか?

A
バーナーワークという技法をつかったガラスのアクセサリーです。
主に、真鍮や銅、シルバーなど金属と組み合わせて作っています。

一粒、一粒のガラス粒!を作るところから始まるからtubuさん、なのですね。
既成のビーズで作るのではなく、その部分からのお仕事。
もともと荒川尚也さんのガラス工房で働いていらしたので、吹きガラスや
ガラス全般のことを熟知したうえでの、現在のお仕事なのです。

:::

Q
tubuさんにとって、ご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?

A
いままで、吹きガラスの器とバーナーワークのアクセサリーの仕事を平行して
やっていたのですが、自分の中で迷いが出てきていました。
方向性や、自分のつくりたいものを整理するつもりで、
今回アクセサリーのみで応募用紙にまとめました。

ありがたいことに出展が決まり、それから、稲垣さんのおっしゃる
「作り手としての真ん中のこと」とぐっと向き合う日々が始まりました。
工房からの風に向けての準備期間を、
どきどきしたり、わくわくしたり、ひりひりしたりして過ごす中で、
以前よりも、自分の中の真ん中のことのイメージがクリアになってきている気がします。

とはいえ、どうカタチにしていくか、それをカタチにする事はあいかわらず難しく、
あっぷあっぷしていますが。。

tubuさんも、初夏の風の予感展に参加くださって、
その時に作品を介してゆっくりお話しが叶いました。
大雑把な私などからは想像もつかない細やかなお仕事にのめりこまれているtubuさん。
そのことを深める中に、美しい花が開き、果が実るように思ったのです。

:::


好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
tubuさんが大切にしている言葉を教えてください。

A
我に入り我が入る。

ガラスという素材や心に浮かんだカタチが、ちゃんと自分の体を通ったものかどうか、
という意味で心にとめています。

作り手ならではの言葉のとらえ方ですね。
こんな風に作られた作品は、きっと手渡された方の元で、大切にされうことでしょう。

tubuさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前のテントです。
この画像をみて、実物を見てみたーい!という方、ぜひお早目に!!