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2014年10月の記事一覧
「出展作家紹介/工房からの風」New
director's voice
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鯨井円美さん 陶芸 千葉
くじらいまるみさん。
初夏の「風の予感」展にも出品くださった若い陶芸作家をご紹介します。
:::
Q
鯨井さんは「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?
A
カップや注器をメインに出品します。
シンプルな作品ですが、雰囲気を気に入って頂けたら嬉しいなと思っています。
鯨井さんの器は北欧のエッセンス。
釉薬の色も澄んだ青空のように。
案内状に掲載した、ドリッパー&ポットも好評です。
:::
Q
出展が決まってから、鯨井さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?
A
今まで通り考えて作って…。
展示を終えて、時間が経ってから気が付くことがあるんじゃないかな、と思っています。
とっても正直なコメントですね。
キャリア的にも、きっと少し背伸びをしての出展かもしれません。
力のある周りの方々に伍して堂々と出展くださることと思っています。
:::
Q
鯨井さんが好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズ
などありましたら、教えてください。
A
「これでいいのだ」
おおらかな言葉だと思うので好きです。
たぶん、昭和のバカボン時代をリアルタイムにはご存知ないと思うのですが、、、
バカボンのパパも、こんなところで取り上げてもらって、喜んでいる??
鯨井円美さんの出展場所は、コルトン広場スペイン階段前
対面には、同じく若いこぎん刺しの角舘徳子さんがいらっしゃいます。
director's voice
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AIDANAさん 革 京都
今回、革の作家の方が3組いらっしゃいます。
どの方もそれぞれの方向性で、丁寧なお仕事の方たち。
デザイン、使い心地、造作、感覚、、、
見応え、選び応えがきっとありますよ。
では、京都で北大路に工房とショップを構えるAIDANAさんをご紹介いたしましょう。
:::
Q
AIDANAさんは「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A
鞄やお財布、エプロン、サンダル、ブレスレットやピアスなど、身の回りの革小物です。
フランスで育った牛さんをイタリアで鞣した、特別な革を使用しています。
僕にとっては数時間から数日、もしくは数十分の付き合いかもしれないその小物たちが、
もしかしたら、誰かのそばで一生を共に過ごすのかもしれない。
そんなことを考えながら、一つ一つ丁寧に丁寧に、手間をかけて、心を込めてお作りしています。
確かにそうですねー。
そのように心に置いて、制作されるものって、やはりいいなぁって思います。
素朴な真実。
:::
Q
AIDANAさんにとって、ご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?
A
明確に気持ちのうえで、変化がありました。
作家としての自分を忘れ、職人になりきっている自分に気づきました。
言葉にするのは苦手です。
少しづつ作品で表現していけたらと思います。
作家と職人。
どちらがよいとか、どちらが上ということではなく。
きっと、AIDANAさんは、日々のお仕事の中で、最初の頃の光が曇ってしまったのでは?
と、気づかれたのかもしれませんね。
初期感動、動機は、かけがえのない光源であり、創造の鉱脈。
心が弾むものづくりを、ぜひ進めていただけたらと思います。
:::
Q
AIDANAさんの好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。
A
答えは風に吹かれてる。
いつも、ちょっとはぐらかしてくれる?AIDANAさん。
京都から元気にやってきてくださいね。
AIDANAさんの出展場所はコルトン広場スペイン階段前。
対面には、漆の堀内亜理子さん。
ホームページはこちらになります → ☆
director's voice
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イラズムス千尋さん 染織 兵庫
出展作家のご紹介は続きます。
ここからは、出展エリアをたどって、ご紹介していこうと思います。
そうそう、当日のマップと、案内状は、ホームページからプリントアウトできるのです!
ぜひ、ご活用くださいませ。
こちらです → ☆
では、まずコルトン広場、スペイン階段前のゾーンの出展者の方々を。
イラズムス千尋さん。
丹波布で知られる兵庫県丹波市で制作される染織作家です。
:::
Q
イラズムスさんは、「工房からの風」には、どのような布をお出しになられますか?
A
木綿を手で紡ぎ、草木で染めて織り上げたショールや、バッグなどを。
手紡ぎ糸のふっくら感を楽しんでいただけるように、
手で触れたり身に纏えるような作品。
その他、色、柄、質感を楽しんでいただけるよう、
ファブリックボードも出品したいと思っています。
手紡ぎ糸のふっくら感。
得も言われぬ豊かさがありますね。
すでにお好きな方々も、まだ出会っていらっしゃらない方も、
ぜひ、その美しさに触れていただきたいと思います。
紡ぎ車もお持ちくださる予定の千尋さん。
会場で、糸、布にふんわり触れていただけそうですね。
:::
Q
出展が決まってから、ご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?
A
私の生活の中の一部となっている“作る”作業から生まれた作品が、
使っていただける方の生活の中にも溶け込み、
使われ、愛されたら嬉しいなと思っています。
出展が決まってから、お客様に何を見ていただきたいのか、
どうすれば布が美しく見えるのかということを
真剣に掘り下げて考えるようになりました。
そんな変化を楽しみつつ、悩みも深くなったように思えます。
準備期間、なかなかタイミングが合わなくて、
千尋さんとゆっくりお話しができなかったのですが、
そのお仕事や、お話しの端々からも、
誠実に心豊かな布づくりを日々されていることを感じてきました。
まず、その根っこの部分で自分の心に適う佳き布を作る、
ということが何より大切なのでしょうね!
もともとが人々が使うための布であった丹波布の地に暮らす千尋さんですから、
今の人々が使うための布づくりも、きっとますます開かれていくことと思います。
:::
Q
イラズムスさんが好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。
A
「目の前のことに真剣に取り組むそうすれば道は拓ける」
これは、大好きなジェーン グドール(動物学者)の伝記を読んだ時に、
私が彼女の生き方に対して感じたことです。
以来、座右の銘になっています。諸突猛進型の私に、しっくりきます。
「そうじをしたり、洗濯したりするように布を織る」
丹波布の大先輩である方が言った言葉です。
気負わず、毎日の生活の中で布を織っていきたいと思っています。
理想であり、目標です。
どれもいい言葉ですね。
特に「そうじをしたり、洗濯したりするように布を織る」は、
千尋さんの心の骨格をみせていただくような気がします。
丹波からの大遠征ですが、「そうじをしたり、洗濯したりするように」
いつもの心でやってきてくださいね。
スパイスのようなドキドキワクワクもちょっぴり振りかけながら!
イラズムス千尋さんの出展場所は、スペイン階段前、本八幡駅側(西側)から来られると、
一番最初に出会う所です。
ホームページは、こちらになります → ☆
director's voice
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ナカヤマサトシさん Dry Flower Framing 神奈川
木工、漆、と作家のご紹介をしてきましたが、
今日は、木を用いながらも独自の作品展開の作家のかたを。
ナカヤマサトシさん。
さあ、どのような作品を作られるのでしょうか?
Q
ナカヤマサトシさんは、「工房からの風」に、どのような作品をお出しくださいますか?
A
ドライフラワーや落ち葉と木を組み合わせたオブジェを出品します。
フラワーアレンジメントやディスプレイのプロとしてのお仕事ののち、
ドライフラワーの美しさを独特なフレーミングで作品制作をされています。
動物の姿、植物の姿。
さまざまな作品があるのです。
:::
Q
出展が決まってから、ナカヤマさんご自身やお仕事などに何か変化はありましたでしょうか?
A
ちょうど本格的に制作活動をスタートさせた時期に出展の通知をいただきました。
生活環境がめまぐるしく変化する中で、
足を踏み出す方向を示してくれる、
羅針盤のような役目を果たしてくれたのが「工房からの風』です。
ナカヤマさんも、初夏のプレ展示「風の予感」に、参加くださいました。
このときの出会いや会話を、制作の滋養、恵みにつなげてくださったのでしょうか。
私たちも、お話しからナカヤマさんのお仕事をより知ることができました。
「工房からの風」当日にお配りする小冊子「風の音」にも、
ナカヤマさん、戸塚さん、カワハラさん、村上さんからご寄稿いただいています。
その中に
「ドライフラワーのクールな佇まいと、あとは土に還るだけという潔さに魅了されました。
自分もそうなりたいという憧れにも似た気い気持ちです」
という一説があって、とても共感しました。
ぜひ「風の音」、本部テントでゲットしてくださいね。
(数にかぎりがありますので、どうぞお早目に!)
:::
Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。
A
One and Only” 唯一無二。
『こんなもの見たことがない』と言われるようなモノ作りを目指しています。
人としてもワン アンド オンリーな存在になりたいと思っています。
とっても穏やかで、お話ししているとすっと親しい気持ちになってしまうナカヤマさん。
深い想いとしなやかな表情が、作品とつながっているのでしょうか。
ナカヤマサトシさんのテントは、ニッケ鎮守の杜、手仕事の庭の前。
「galleryらふと」の近くです。
ホームページはこちらになります → ☆
director's voice
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堀内亜理子さん 漆 北海道
今回最北端からの出展は、旭川。
漆の、堀内亜理子さんです。
Q
ありこさんは、 「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?
A
器とお弁当箱が中心です。
今回はためらわずに漆絵を描こうと思っています。
モチーフは自分が美しいなと思った食べ物、野菜の花、植物です。
お弁当箱や重箱は、おむすびやマフィンが縦に立てたまま入る、深さのある形にしました。
おむすびと漬け物があれば充分です。
(どちらも究極の女(母)の料理!)
これは、ちまきでしょうか!
ありこさんの器、漆絵が大胆に、そしておもわず笑顔がこぼれるような健やかな美しさを湛えています。
今回、写真がうまく間に合わなかったとのことですが、
イナガキ、実物拝見して、なんだか、爽やかな気持ちになりました。
無難なものにとらわれず、自らの美意識を信じてほしいです、ぜひに!
それにしても、
おむすびやマフィンが縦に立てたまま入るお弁当箱。
実物を拝見しましたけれど、とってもすばらしかったです。
かたち、丁寧に重ねられた塗り。
長く長く使って、次の世代にも残したいほど。
ちなみに、弁当箱フェチのスタッフは、「買う!」と、即決でした!!
:::
Q
出展が決まってから、ありこさんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?
A
とにかく自分との対話を深めようと決めました。
最終的にパソコンも手放しました(笑)
この展覧会に向けて費やす時間が約半年でしたから…
出来ること、無理なこと、年を重ねること…色々考えました。
とにかく「手を動かすことが喜びだ!」と発見できた事は、
これからの人生において役立っていくと思います。
自分の「手」がこの世の中で役立つことを望みます。
工房からの風は、本当の意味で「工房を建てる」ような作業になりました。
日々流れていくと、なかなか足を止めて考えるのは勇気がいりますからね。
あ、ありこさん、お会いするたびに(まだ3回くらいですが)、その描く文様のように、
大胆に!明るい笑顔ばかりが印象に残っていますけれど、
こんなに深く、真剣に今展への出展をとらえてくださっていたのですね。
パソコンを手放し、その時間、向かう気持ちをものづくりに集中させていく。
って、言うは易しのことと思います。
でも、その成果は、これからの作家としての時間を、ぐっと味わい深いものにしてゆきますね!
このような方がいてくださるから、工房からの風を続けていこう!と心より思います。
「本当の意味で「工房を建てる」ような作業」
いい言葉。
思索も工房の重要な要素なのですね。
:::
Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
ありこさんが大切にしている言葉を教えてください。
A
(潜在意識に入れようと思って、実はいっぱい壁に貼っているのだけど~(笑)その中のお気に入りを…)
「真心を込めて届ける」
「自分に正直であれば、私たちが共通して持つ‘何か’に出会える」(ピナバウシュ・ダンサー)
「手癖でものをつくらない」(齋藤徹・ベーシスト)
作品写真のかわりに?工房でのポートレイトを送ってくださいました。
作る時間の気配がしんと伝わってくるよいお写真ですね。
ありこさんの姿も、そこはかと伝わってきますし。
そんな、堀内亜理子さんの出展ブースは、スペイン階段前のテント。
ぴかぴかの明るい表情で、一所懸命に漆の器のお話し、してくださいますよ!
director's voice
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小塚 晋哉さん 木工 京都
Q
今回、ひとりきりの男性木工作家となった小塚さん、
「工房からの風」には、どのような作品を出品くださいますか?
A
日常使いの器やカトラリーを主に製作しています。
パン皿やリム皿、デザートスプーンやパスタフォークなど。
ひとつひとつを切って削って彫って磨いて。。。
毎日使ってもらいたい道具だから使いやすさや丈夫さはもちろん、
見た目も美しく、飽きることのないモノを。
そんな木の道具たちを出品します。
小塚さんの作品はバリエーションが豊か。
今頃は、ほとんど仕上げも終わって、当日に向けて諸々整えられている頃でしょうか。
:::
Q
出展が決まってから、小塚さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?
A
出展が決まったとき、純粋に嬉しかった。
自分の作るモノにもっと自信を持っていいんだと
誰かが言ってくれたような気がしました。
その分プレッシャーも感じるけれど、
より楽しんでモノ作りが出来るようになったと思います。
このブログは出展作家を応援するものですから、
どの方にも「愛」をもって綴らせてもらっています。
その大前提の上に立って書かせてもらうのですけれど、
木工の選考、すごく迷いました。
まず、木工、特に器の応募の方々の作品がとても似通っていたこと。
お皿、ボウル、カップ、カトラリー・・・
どの器も、どこかで見たことあるなぁ、同じ感じだなぁ。
、、、というものが多いのです。
ここでオリジナリティーのことを語るととても長くなりますし、
この場にふさわしいことではなくなってしまいます。
ですから、ざっくりとにせざるを得ませんが、
同時代に好ましく思うかたちは、そんなにバラバラにはなりませんね。
なので、ある共通な雰囲気はあって当然だと思います。
また、新しいかたちであればよい、と思っているわけでもありませんし、
もちろん、奇をてらったものを求めているのでもなく。
ただ、「工房からの風」でご紹介するひとの仕事は、
その作り手の中から立ち上がってくるものでありたいと願っています。
あまりに同じ空気感の作品の応募が並ぶ中、どの方を選ばせてもらったらよいのだろう。
悩みます。
完全正解などはないでしょうが、精一杯悩みます。
木工は特に人気のある作家の方の影響もきっと強いのだと思います。
そして、野外展の雰囲気の中でよく選ばれるアイテムになっていることもあります。
その中から、来場者の方々にも喜んでいただけて、
作家としてずっと作り続けてゆける人を選ばせてもらうことができるのか。
とても難しい選考になってしまいます。
今回、小塚さんに出展いただいたのは、仕上げのきれいさや、
作品構成の豊さ、作品群の統一感。(デザインの破たんがないこと)
そして、うまく言えないのですが、清潔な感じを受けたからでした。
その後、ミーティングや懇親会に出席くださって、
新たな出会いを重ねられた小塚さん。
作家同士の交流も、作家を前に進ませる力になっていきますね。
:::
Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
小塚さんが大切にしている言葉を教えてください。
A
モノを作る際に大切にしている事として「楽しむ」ということ。
「作ることが楽しい」
自分の原点を忘れないように。
楽しい気持ちで作らなければ、良いモノは出来ないと思うから。
楽しんでモノを作れば、その楽しさはモノを通じて伝わると思うから。
自分の原点、泉を忘れないことは、何事にも大切なことですね。
展覧会を機に、そのことを再確認することも、次への正確なステップにつながっていくことでしょう。
小塚さんのテントは、おりひめ神社鳥居のふもと。
毎年、木工の方が出展される場所のひとつです。
ホームページはこちらになります。 → ☆
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加治佐郁代子さん 木工 東京
木工のご紹介を続けますね。
東京の西側、福生で独自のものづくりを続ける加治佐郁代子さん。
かじさ かよこ、さんとお呼びします。
鹿児島県のご出身で、なんでも「北の国から」の蛍ちゃんのような子供時代を送ったと。。
80年代生まれで、薪割り、風呂焚きが日課って、なかなかいらっしゃいませんね。
(薪に火をつなげられない人が多いのでは。)
生活経験がベースになって、さまざまな出会いや学びを経て、
今のものづくりにたどり着かれたようです。
:::
Q
加治佐さんは、「工房からの風」にどのような展開をしてくださいますか?
A
今回は手製ガゼボ(西洋東屋)を中心に展示させていただきます。
その空間に植物ではなく、家具や雑貨が並びますが。
中でも木製の底に革と麻で制作した、がま口のバッグ「もくもくがま」がずらりと並びます。
ガゼボって、ご存知ですか?
「西洋あずまや」のことを、そう呼ぶのだそうです。
たとえば、wikipediaには、このように書かれています → ☆
加治佐さんの椅子づくりなどの木工も、所謂、木工家具作家の作り方とは異なったもの。
独自の制作を重ねながら、ものづくりを進めて得やきた集大成が
この「ガゼボ」ではないでしょうか。
今年の「国際バラとガーデニング賞」では、企業が多く出品する中に混ざって、
個人でこのガゼボを出品されて、見事奨励賞を受賞されました。
「工房からの風」では、このガゼボを会場内に建ててくださる予定!
見ごたえありますねー!!
(ちなみに、わたしはつい「ガゼボちゃん」と呼んでしまいます・・・)
:::
Q
出展が決まってから、加治佐さんご自身やお仕事など、何か変化はありましたでしょうか?
A
たくさんの人に出会いました。
心くすぐられたり、気づかされたり、いろんな刺激が流れ込んできました。
今は少しづつ消化して、これからの変化に繋げていけたらと思います。
加治佐さんも、「galleryらふと」のプレ企画展「風の予感展」に参加くださいました。
すでにたくさんの個性豊かな方々と出会っている加治佐さんですが、
また、あらたに、異なったタイプの人も含めて、幅広く出会いを得られたみたいですね。
:::
Q
加治佐さんの好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。
A
「急がば回れ」
制作にとっても、生活にとっても、大事にしている言葉です。
完成、結果ばかりを求めずに、過程をこそコツコツ丁寧に楽しく味わって!
加治佐さんの作品は、そんな時間に満たされているようです。
ガゼボが建つのは、おりひめ神社鳥居のしも手。
galleryらふとの前方です。
きっと、すぐ、わかりますね!
そして、ホームページは、こちらになります → ☆
director's voice
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宮内知子さん 木工 京都
木工作家といえば、数年前までは男性が圧倒的に多かったのですが、
今年は5名の出展作家のうち、4名が女性なのです。
応募自体は男性からもたくさんいただいたのですが、
今回はこのように、個性的な女性の木工作家が集まりました!
まず、おひとりめ、宮内知子さんをご紹介しましょう。
:::
Q
「工房からの風」に、宮内さんは、どのような作品を出品くださいますか?
A
様々な種類の木を用いて合わせ木という手法で作品を作っています。
ブローチ、食器類、オブジェを出品いたします。
木には、種類によって独特の色調や木目があります。
柔らかかったり、堅かったりと、風合いもいろいろ。
その特徴の違いを意匠にいかして、宮内さんは作品を作ります。
絵皿とブローチ、進化した姿、特に見てみたいです!
:::
Q
出展が決まってから、宮内さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?
A
木工を始めてから、作ることを続けるには、
ということをいつも考えていたような気がします。
そしてどんな環境、状況であれ「いいもの」が出来ればいいと思っていたのですが、
私の場合、これからは生業にするくらいでないとよりいいものが出来ないと思い、
今年頭より木の作品の収入だけで食べていくことにしました。
そのタイミングでこの野外展に参加することが決まり、
稲垣さんとお話する機会を得て、続けることも大事だけれど、
どのように続けるのかも大事なのだということを教えていただきました。
それからとんがってた(笑)私も、さまざまな方からのアドバイスを
素直に受け入れられるようになり、
生活すること=作ることの方程式を少し見付けられて、
作ることに対してより重みが増したような気がします。
そ、そんなタイソウナこと言っていましたか??
私がどうこう言ったというよりは、ちょうど宮内さんの変化の時に、
さまざまな言葉や、人との出会いが、必然となって響いたんですね、きっと。
「いいもの」を作りたい、という気持ちに正直に添ってきた長い時間があってこそ、
今、生み出される宮内さんならではのものがありますね。
この初夏に「gallryらふと」で行った展示の時は、
食器ではない鑑賞としての「絵皿」だったものが、
「工房からの風」に向けて、諸々のことを整えて、
食器としての魅力も備えた「絵皿」へと昇華させた宮内さん。
まるで、大切に大切に育み、ふくらませた蕾が、
満を持してふっとひらいたかのように、
自然だけれど、とても新鮮な姿の器が、誕生したのだと思います。
:::
Q
宮内さんの好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大切にしている言葉を教えてください。
A
一石二鳥。
辞書では「一つの事をして同時に二つの利益をあげること」書いてありますが、
私の解釈は何か事を起こすときに、その結果が良いものでも悪いものでも、
それに付いてくるまた別の良い効果も必ずあると思うということ。
ちょっと言葉違いますかね…!
ふふ、宮内さんの独特の感受性、言葉の感覚、ですねー。
新作をたっぷりご覧いただきたいのと同時に、
お話しするととっても楽しい宮内さんワールド!に触れたい方は、ニッケ鎮守の杜へ。
galleryらふとの前方、椎の木と樟の下のテントに、いらっしゃいますよ。
そして、ホームページはこちらになります → ☆
もっと素敵な画像もいろいろあります!
director's voice
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zum Beispielさん ステンドグラス 埼玉
zum Beispiel
ドイツ語の工房名を持つステンドグラスのワタナベナオコさん。
ツゥム バイシュピェル (カタカナ表記は難しいですね、稲垣記)は、
英語でfor exampleの意味。
さあ、どんな作品、そして、どんな思いの方なのでしょうか?
:::
Q
「工房からの風」に、zum Beispielさんはどのような作品を出品くださいますか?
A
色ガラスの代わりに、落ち葉を使ったステンドグラスを出品します。
普通のステンドグラスもそうですが、
落ち葉を使ったステンドグラスも透過光で見ると格段に美しくなるので、小さなランプが中心です。
ランプは吊り下げ、置き型、壁掛けタイプがあります。
その他気軽に楽しんでいただくために小さなアクセサリーなども出品します。
ナオコさんは、宇宙のまんなかとつながっているような印象のひと。
ステンドグラスをしたかった、というよりも、
木の葉の美しさをかたちにとどめるために、独学でこの制作を深めてこられました。
数年、時間をかけて続けながら、あっちにぶつかり、こっちにぶつかりながら、
今年、急激に芽吹きだしたナオコさん。
すべてが、必要な養分だったんですねー
春にお会いしてから、その成果のひとつでもある作品も、どうんどん進化しているようで、
今からその姿を見れることが楽しみでなりません。
美しい色ガラスや模様ガラスをつないで作られるステンドグラス。
その色彩と文様を、落ち葉が奏でるとは、なんと独創的なことでしょう。
初期感動をずっと心に置いて育み続ける日とならではのお仕事ですね。
紅葉し始めた桜の木の下のテントで、
どんな木の葉のステンドグラスが輝いているのでしょうか。
:::
Q
出展が決まってから、ナオコさんご自身やお仕事に変化はありましたか?
A
これはいつも思うことなのですが、
工房からの風の出展が決まったときにも、
自分は落ち葉に生かされているなぁと感じました。
活動を始めてまだ2年足らずですが、
その短い間に落ち葉はすてきな機会と不思議なご縁をいくつも運んでくれました。
そのたびに葉っぱに感謝しています。
工房からの風の出展決定後にあった一番大きな変化は
葉っぱがつないでくれた不思議なご縁から結婚したことでしょうか。
自分でも予想もしなかったことだったので驚いています(笑)
ナオコさんのブログには、感じる心と、
それを文章化するための整えの息遣いがよく伝わってくるのです。
「工房からの風」については、こちらに特に書いてくださっていますので、
ぜひお読みいただけましたら。
→ ☆
他にも、新たな暮らしの中で発見されるきらきらとした日々の息吹きも
新鮮に綴られています。
:::
Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
zum Beispielさんが大切にしている言葉を教えてください。
A
嫁ぎ先のおかあさんは毎日コツコツ広い庭の草むしりをしながら、
「少しずつでもやっていればだんだんに草はなくなっていくよ」
というようなことをよく言っています。
一度に刈って済ませてしまおうと急ぐふうでもなく、
やってもやっても終わらないのに飽きるふうでもなく、淡々と毎日少しずつやるのです。
例えばある特定の雑草や草花が増えすぎると、それを中心にコツコツ取り続ける。
大きくしてしまうと取るのが大変だし、種ができればまた増えてしまうから、
芽を出すそばから毎日地道に取っていく。
するとそれは数年後にはぐっと減るというのですが・・・
毎日コツコツを数年計画ですから、相当気の長い話です(笑)
「だんだんにやっていけばだんだんにできてくる」
私はおかあさんのこの口癖を好きだなぁと思うのですけど、
長いスパンで物事を見る視点と目の前のことを
地道に続ける姿勢の中に
個人的な感情が全く含まれていないところがいいんです。
いいとか悪いとか、好きとか嫌いとか、損とか得とかいう欲や感情を含まない、
どこまでも淡々とした姿勢。
焦らず急がず淡々とだんだんにやることでひとつのことを成す。
いいなぁと思います。
「たんたんとだんだんに」
うん、これを座右の銘にしましょう。
たんたんと、だんだんに。
いいですね、この言葉も。
zum Beispielさんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜「galleryらふと」花壇側の脇。
ステンドグラスのランプもほのかに灯っていることでしょう。
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director's voice
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大山隆さん ガラス 栃木
今年も魅力的なガラス作家が出展くださいます。
今日はその中のおひとり、大山 隆さんをご紹介します。
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Q
大山さんは、「工房からの風」に、どのような作品を出品くださいますか?
A
色とりどりのグラスや光を集めるうつわなどを出品します。
ガラスの持つ様々な質感や表情に触れていただきたいです。
大山さんご本人との出会いは今回のことですが、
その「手がけたもの」とは、すでに出会っていたことが、わかりました。
「工房からの風」に以前出展くださった由良園さん(当時は旧姓加護さん)が、
とても上質なガラスを溶かしてくれる人がいるのでと、
富山のガラス工房に通って制作をされていました。
その「とても上質なガラスを溶かしてくれる人」こそが、大山さんだったのでした。
ガラス制作はいろいろなスタイルがありますが、吹きガラスの場合、
その素材の状態が、作品にダイレクトに表れます。
素材の調合、溶かし方、状態の保ち方・・・。
丁寧な基礎の仕事も含めて力を蓄え、ガラス制作の技術力を生かし、
栃木県に自らの工房を立ち上げた大山さん。
ますますの飛躍を願っての今回の出展です!
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Q
出展が決まってから、大山さんご自身やお仕事などに変化はありましたでしょうか?
A
「工房からの風」に携わる方々とのミーティングや対話を通して、
これまでの活動や今後の自分について見つめ直す時間が増えました。
ガラス工房を構え、窯に火をつけているときは、
ほんとうに一刻一刻が緊張の連続なのだと思います。
そんな日々の中、同じく出展する作家との出会いから刺激を受けたり、
立場が異なる企画者たちと話す時間も、きっと大切なのものを育む時間なのですね。
そういえば、大山さんは、今回掲載している画像の他にも、多彩なバリエーションを持っています。
とてもスタイリッシュなご本人のように、端正なガラスが多いようですが、
親しみやすい作品群もあります。
「工房からの風」には、今の力すべてを出したい!
と静かに深くおっしゃっていたのが印象的でした。
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Q
好きな言葉、座右の銘、何気なく工房の壁に貼りとめているフレーズなど、
大山さんが大切にしている言葉を教えてください。
A
「神は細部に宿る」 いつも心に留めている言葉です。
透明な素材が生み出す局面。
カットすることで現れる表情。
こまやかな粒子の積み重ねが、確かな美しさを支えています。
神が宿ると心に留めながらかたちづくられたガラス、
ぜひお手にとってじんわり、ご覧いただきたいと思います。
そうそう、このフレーズを大切にしていた作家がもうひとり。
OLD TO NEWの史さんでした。
大山さんと史さん、雰囲気、風貌もおしゃれで、なんだか近い感じです!
大山さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って花壇の方に向かう下草豊かなお庭。
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