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2013年10月の記事一覧
「出展作家紹介/工房からの風」New
director's voice
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大島奈王さん(絵画・オブジェ)
今回ご紹介する大島奈王(なお)さんは、絵を描き、版画を作り、陶器を制作します。
アートとクラフトの境界を定めずに作られた作品です。
Q
奈王さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
陶の作品を中心ですが、平面の版画や、モビール、アクセサリーなど、
空間を飾れるものを特にジャンルは気にせず作っています。
今回は、陶の白くまや、鹿など動物のオブジェや、小さな箱、
植物がモチーフのアクセサリーなどを中心に出品し、
コラージュや版画、モビールなどで、ブース全体を飾れたらと考えています。
お庭のなかで、作品がどういう風に見ていただけけるかが楽しみです。
奈王さんの作品に共通しているのは、「間」であったり、余白であったり。
そんなことを思います。
小さなかたちや、細い線に、ひっそりと揺るぎなさが詰まっていて、
その確かさが、見る人の心に静かなインパクトを与えるような。
野外空間で、それらの作品が、どんな風に人と出会っていくのでしょうか。
その様子を見ること自体もアートのような気がします。
Q
奈王さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
私は、大学で染織を勉強してから、デンマークに留学し陶芸と彫金を始めました。
留学中に出会ったアーティスト達が、アートとクラフトの境目をあまり気にせず
制作しているのを見て、私も今の制作スタイルになりました。
今回の工房からの風では、アートではなくクラフトをつくるべきなのかなー
と悩みましたが、留学先のデンマークの自然や、空気感、アーティスト達から受けた
インスピレーションを風にして持って来られたら、と思っています。
実は私も滞在したことのあるデンマークの学校に奈王さんも通われていたのですが、
かの地では、表現することに理由付けや区分をせずに、
伸び伸びと作ったり描いたりしているのが、とても刺激になりました。
工房からの風の中で、奈王さんの作り出したものが、
伸びやかに誰かの心を奏でてくれるとうれしく思います。
Q
奈王さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
小学校の時は、絵本作家になりたかったです。
これから、実現するかもしれませんね。
奈王さんの絵本!
そこはかとデンマークの香りのする
大島奈王さんのブログはこちら → ☆
出展場所は、「galleryらふと」脇の参道の西側。
おりひめ神社や稲荷社の近く。
背中側には、アクセサリーと服のuiny by nakamurayuiさんのブースです。
director's voice
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椿文香さん(染織)
今回の最多出展回数(3回)を誇る?椿文香さん。
前回までは、森文香さんでしたけれど、
ご結婚されて、また何とも美しいお名前になられました。
Q
椿さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
草木染め・手織りのストールを2種類の幅で出品します。
いつも 作品それぞれにタイトルを添えているので、
それにまつわる想いや季語などもあわせて、
お客さまと一緒に言葉を味わえるような空間を作れたらと思っています。
「秋の食卓」「十三夜」など、秋をイメージした布 を中心に持って行く予定です。
綿と麻の糸を草木で染めて、織り上げていく椿さんの布。
その布に寄せられた言葉との出会いも、見る人の喜びのひとつになっています。
主に夏から秋に向かって織られた布には、さあ、どんな世界が綴られているのでしょうか。
新しい暮らしを始められた、新鮮な風も息づいているかもしれませんね。
Q
椿さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
「秋の風」みたいだなぁと思います。
実際開催も10月なのでヒネリがないんですけど(笑)。
日によって暑さや涼しさが交じったり、澄んでいるように感じたり、
煮物とか金木犀の香りがしたり…
同じように、工房からの風に携わるみなさんの色んな息づかいが、
準備の時からそこここに感じられて、
それぞれにとって大きな季節の変わり目になっていくんだなぁという気持ちになっています。
椿さんの制作についても、昨年出版した
「工房からの風―作る・働く・暮らす・生きる」
の中で取材をさせていただきました。
工房や機や糸の佇まいも撮影させていただいていますので、
ぜひ、ご覧になってみてください。
Q
椿さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
文集に「お絵描き教室の先生」と書いた記憶はあります。
当時習っていただけなので、これもヒネリが無いんですが…。
図書館で工作や折り紙 の本を借りて自分でやってみるのが好きでした。
あと、編み物をしたり人形をつくってみたり。
元から絵を描くよりも、物をつくる方に興味が あったんだろうなと思います。
大学で織を学ばれたあと、デザイナーとしてではなく、織り手としてありたいと、
結城紬の産地で働いた椿さん。
ふんわりと子どもの頃の夢に近い日々を得られたのではないでしょうか。
写真もとても美しい椿さんのブログはこちら → ☆
出展場所は、おりひめ神社のほとり。
正面に向かって右側になります。
木々の緑と言葉を交わすように、布がそよいでいることでしょう。
director's voice
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Rainbow Leafさん(ガラス)
東京都青梅市にガラスの窯を築いた平岩愛子さん。
Rainbow Leafという工房名で作品を発表しています。
Q
Rainbow Leafさんは、「工房からの風」にどのような作品を出展されますか?
A
使い終わったお酒の瓶を再利用したリサイクルガラスを原料として
制作したコップや器類を中心に出展します。
それから、毎日の暮らしが少しワクワクするような仕掛けのある
一輪挿しや小物入れなども出展する予定です。
平岩さんは武蔵野美術大学で油絵を専攻された方。
その後、ガラスの魅力に惹かれ、さまざまな地でガラスに触れて、
最終的に沖縄でガラスの仕事に就き、その後東京に戻って窯を築かれました。
油絵で表現していた色彩の感覚と、沖縄の風景や光が、
ガラスという素材に巻き取られて、平岩さんならではの作品が生まれています。
100%再生ガラスなのですが、
Rainbow Leafさん独特の穏やかながら端正なガラスの器です。
Q
Rainbow Leafさんにとって、「工房からの風」って、どんな風なのでしょうか?
A
「工房からの風」…
初めて聞いた時、素直に素敵なタイトルだな…と思いました。
全国各地の様々な工房の色々な匂いや思いのつまった風が運ばれて来て、
その風が吹き混じる場所・・のイメージです。
私にとっての「工房からの風」は、私の手から離れて「旅」に出る作品たちを
フワッと飛び立ちやすいように見守り、時にはアドバイスをくれたりサポートしてくれる…
そんな存在だと思っています。
この二日間のために、全国の50の工房からの真剣な風が集ってくる。
これって、ほんとうに素敵なことですね。
(私たちは、ほんとうにありがたく思っています!)
平岩さんは、ミーティングの時に、とっても誠実にご自分の仕事についてお話くださって、
私もガラスのお仕事について、あらためて思うことがありました。
展示ブースでも、来場者の方々と作品のことなどお話しが弾むといいですね。
Q
平岩さんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
月並みかもしれませんが、絵を描く人に。
小学生の時、絵画教室に通っていて、その時の先生がとっても素敵で、
その先生のようになりたかった、という感じです。
そのまま美大で油絵を専攻したのですが、気づけばガラスを吹く人生になっていました。
ガラスで器を作ることと、絵を描くことが、平岩さんの中で通じあっているのですね、きっと。
そして、平岩さんご自身がとても美しく素敵な方なので、
今度は、平岩さんに憧れてガラス作家になりたくなる人が現れるかもですね。
しっとり輝くようなRainbow Leafさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、コルトン広場側からニッケ鎮守の杜に入ってすぐ。
お隣は、「トキニワカフェ」になっています。
キラキラ虹色に輝くガラス、ぜひ青空にかざしてみてくださいね。
director's voice
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mek&jirraさん(お香)
今回の「工房からの風」には、初めてのジャンルからの出展者がいらっしゃいます。
お香。
mek&jirraの丸山さんです。
応募用紙が届いたとき、ちょっと驚きました。
でも、ものづくりの想いが「工房からの風」が想うところと響く気がして、
今回初出展いただくことになりました。
Q
mek&jirraさんは、「工房からの風」にどのような作品をお持ちくださいますか?
A
天然素材で作ったお香とお線香です。
仏教伝来と共に伝わった香文化が
どう現代のライフスタイルに参加出来るかを日々考え、
癒し、供養、そして 暮らしに添うようなお香を一本一本製作しています。
伝えたいことは、自然からの「香りのご馳走」。
30種類近くある天然素材の素朴で味わい深い「香りのご馳走」をぎゅっと閉じ込めた、
言わばカプセルのようなお香をお届けしたいと思っております。
mek&jirraさんのお香観は、現代の暮らしに響きます。
供養のお香というのも、故人の好きなものを連想させるものを提案したりと、
なるほど~と思わされます。
作り方、使い方、とっても楽しく丁寧にお話くださいますので、
ぜひブースでお話してみてくださいね。
Q
mek&jirraさんにとって、「工房からの風」って、どんな風なのでしょうか?
A
新しい事に気付かしてくれる
背中を「ぽん」と押してくれる様な風です。
当日お越しの方にも感じていただけるような出展になればと思います。
私こそ、丸山さんとのお話で、いろんな気づきをいただきましたよ。
来場者の方々にも、ぜひお伝えしてほしいです!
風に香りがのって、届いていきますね~
Q
mek&jirraさんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
水泳のオリンピック選手。
当時 ソウルオリンピックを見て、そう思っていたとおもいます。
種目は、バタフライでした。たしか。
選んだ理由が
「一番選手人口が少ない種目だから」
だったような気がします。
88年!
コルトンがオープンした年、25年前のことですね。
そして、「一番選手人口が少ない種目だから」
というところに、反応してしまいました。
お香も「工房からの風」では、一番作り手人口少ないジャンルですもの!
そんな楽しい?mek&jirraさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜「手仕事の庭」。
一番東側で「galleryらふと」の片流れの屋根がよく見える場所です。
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橋村野美知さん(ガラス)
小川麻美さんとレンガ道の通路を挟んで、
ガラスの橋村野美知さんが出展されます。
藤棚のふもとで、ハーブの花壇のほとり。
夢の時間が手元に宿るような作品を作られる方です。
Q
野美知さんは、「工房からの風」にどのようなガラスを出品されますか?
A
色を重ねて吹いたガラスの表面を削って、模様を描いた作品を出します。
ふふ。
作家の方からのメッセージは実にいろいろ。
たとえば小川さんのように、長いメッセージもあれば、
野美知さんのようにとってもシンプルなお答えも。
そして、その作品は正反対で、小川さんの作品はシンプルで、
野美知さんは物語を綴ったような装飾的なもので。。
野美知さんのホームページの「物語」というところを読んでいただくと、
その世界観に、少し触れられるような気がします。
Q
野美知さんにとって、「工房からの風」って、どんな風なのでしょうか?
A
今の自分を追い越していけるような風をつかみたい。
出展が決まってからの時間、きっと精一杯取り組んでくださったことと思います。
その時間が、風をつかむきっかけを生み出してくれますね、きっと。
Q
野美知さんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
新体操の選手
ああ、なんとなく、わかります!
敏捷な野美知さんの感じ。
それにしても、野美知って、とても素敵なお名前ですね。
野美知さんは、夫の大作さんとともに工房で仕事をされています。
そのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、最初にお伝えしましたように、花壇の奥、藤棚のほとりです。
ハーブの香りがそよぐ中で、ガラスに描かれた物語とゆっくり出会っていただきたいと思います。
director's voice
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小川麻美さん(陶芸)
日々の暮らしに寄り添ううつわ。
小川麻美さんが願う、うつわの在り方です。
そのように願って作る作家は多くなりましたね。
それだけ日々の暮らしを丁寧に楽しくしたい!
という使い手の方も増えたのですね。
Q
小川さんは、「工房からの風」にどのような陶器を出品されますか?
A
淡黄色の粉引、マットな白、炭化の燻しによるスモーキーな黒、
この3つのバリエーションで、カップやお皿、鉢、水差しや花入れ、
木とコラボのシュガーポット・・・
そして小さな動物の置物などをお持ちします。
シンプル、シックでありながら、どこかほっこりする器。
優しい時間を生み出すのが、小川さんの器の特徴でしょうか。
白くまやスワンなど、動物の置物も愛らしいですよ。
Q
小川さんにとって、「工房からの風」って、どんな風なのでしょうか?
A
「工房からの風」の選考結果の通知は、今年一番最初に感じた春。
小さな春風のように届きました。
封を開けた時の驚きと興奮は半端なものではなく、
落ち着きが戻るまでしばらく走り続けてしまった次第…
あの時走りながら切った風、春先でまだ冷たかったけれど、素敵な予感のする風でした。
あれから、ミーティングを重ねたり、制作を進めたりする中で、
色んな風が自分の中を吹き抜けていきました。
「工房からの風」での展示を想像しながら手を動かし、
焼きあがったものたちを広げて、当日はどんな風をそよがせることができるだろう…?
ほんわり心地よさを感じてもらえるような風になっていればと願っています。
そして、他それぞれの作り手さん、スタッフさんや風人さん、
みんなの風がひとつになって会場を包む、そんな光景もたのしみにしたいと思ってます。
封(風?)を切って走り続ける・・・
って、なんだか映像が浮かんできます。
素敵な予感をぜひ実らせてくださいね。
そして、みんなで作り上げる光景を楽しみたい!
そんな風に思ってくださる作家がいること、私たちの喜びでもあります。
Q
小川さんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
仕事として具体的な何かこれ、ということは
まだ浮かんでいなかったと記憶していますが、
今に通じる何かを思い起こせば、やはりつくることが好きな子供でした。
図工の時間は何より待ち遠しくてたまらなかったです。
ちぎり絵やミサンガづくりなど、はまっていた懐かしい思い出が蘇りました。
コツコツと時間をかけて少しずつやるものが好きだったようです。
当時、土に触る機会があったらあの頃の私はいったい何をつくっていたでしょうか…
逆に今、興味深いです。
小川麻美さんも内田美紗子さんのようにシャイな感じの方ですけれど、
おふたりともにコツコツ仕事が好きだったという共通点も面白いですね。
小川麻美さんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜「手仕事の庭」エリア。
藍の花壇と道路の間のテントです。
お隣は、沖縄からの木工作家、玉元利幸さん。
なんだか和めるゾーンになりそうですよ。
director's voice
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沼田智也さん(陶磁器)
陶磁器のお仕事もいろいろとありますね。
日本の陶芸文化の広さ、深さをあらためて思います。
今日ご紹介するのは、茨城県で作陶される沼田智也さん。
染付けや色絵が描かれた器を作られます。
Q
沼田さんは、「工房からの風」にどのような作品を出展くださいますか?
A
染付や上絵など、日常を彩る普段づかいの器を中心に出品します。
古いものが好きで、古典的な図案を多く手掛けますが、
現代の生活にも違和感なく同居できる作品を志しています。
日本画を学ばれていた沼田さん。
少し儚げな絵付けも印象的です。
そこはかとなく色気のある器に感じるのですが、皆さんはいかがでしょうか。
Q
沼田さんにとって、「工房からの風」は、どんな風でしょうか?
A
今回の出展に際し、多くの仲間に恵まれました。
今年出展を共にする同期、以前出展された先輩方。
このような出会いのなかで、改めて「工房からの風」 の持つあたたかな空気、
豊穣な厚みを感じました。
同じものづくりを志す仲間達と今回の展示を通し、
工房からの風という場を共有できることを 嬉しく思います。
工房からの風は、私を翔ばせてくれる風。
この風を受けて、しっかりと羽ばたきたいです。
心を込めてつくった作品達、多くの皆様に みていただけることを楽しみにしております。
展覧会当日までに、すでに出会いに恵まれたと感じていらっしゃる沼田さん。
当日のお客様や伝え手の方を加えて、この出会いの風は、ずっと育まれていきますね。
Q
沼田さんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
マラドーナのようなサッカー選手になりたかったです。
陶芸は、土練りや轆轤など、運動的な側面が多い表現手法なので、
案外遠からずなのかもしれません。
アスリー陶です。笑
アスリー陶!ですか!
確かに、肉体労働でもありますよね。
心身バランスよく働かせてのお仕事から、美しい器は生まれてくるのですね。
さて、沼田さんのブログはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜「手仕事の庭」エリア。
入ってすぐの緑の下草の中です。
結城琴乃さんがお隣ですね。
director's voice
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千種さん(フェルト)
ニッケ鎮守の杜も、さまざまな鳥がやってきます。
ハトやムクはもちろん、オナガやツグミなども。
今日はそんなこのお庭に、たくさんの小鳥たちなどを連れてきてくれる
千種(ちぐさ)さんからのメッセージをご紹介いたしましょう。
Q
千種さんは、「工房からの風」にどのような作品と一緒にやってこられますか?
A
羊毛フェルトで作った小物を出品します。
暖かみのある色合いの木の実や落ち葉、
ふわふわした毛並みの動物と、たくさんの鳥たち。
それらをブローチやインテリアアイテムに仕立てて出品します。
世界中の鳥を中心に、新作の動物や植物も。
会場と季節にぴったりですね。
Q
千種さんにとって、「工房からの風」は、どんな風ですか?
A
だんだんと強さを増して近づいてくるような風です。
思っていたより強い風の気配を感じて、ハラハラドキドキしています。
けれど風に逆らうことなく、普段と変わらずに身をゆだねていたいです。
ええ、その作品同様に、自然体でお客様と出会いの時間が生まれるといいですね。
Q
千種さんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
童話作家になりたいとか、コックさんになりたいとか、
さまざまに夢をみていました。
夢は今もその手から生み出されているようです!
千種さんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、コルトン広場からニッケ鎮守の杜に入ってすぐ。
少し小高いエリアで、織りのnomamaさんとお隣です。
カラフルで楽しげなおふたりの作品が、桜の木のふもとに並びますね。
director's voice
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京野桂さん(陶芸)
三重県伊賀市で、古民家を生かして素敵に暮らす陶芸家の京野桂さん。
おいしいもの好きなご夫婦は、器使いから楽しむ日々を送っていらっしゃいます。
Q
京野さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品くださいますか?
A
コーヒーのための道具や、皿・鉢・土鍋など、
普段使いの食器類を出品します。
土そのものの味を出した焼締めと、色化粧で仕上げたシンプルな器です。
京野さんは二回目の出展。
前回は焼き締めの小ぶりな花器が特に人気でした。
それから年月を経て、器のバリエーションがとっても広がりました。
コーヒーのための道具、なんて、そそられますよね。
そして、土鍋類も充実なのは、さすが土鍋の産地伊賀の窯ならでは!
そして、京野さん、時間によって轆轤引きの実演もしてくださいます。
お子さんをはじめ、意外と見たことのない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらもぜひご覧くださいね。
Q
京野さんにとって、「工房からの風」は、どんな風ですか?
A
さまざまな「きっかけ」を与えてくれる楽しい「風」です。
前回出展されたとき、見てもらえたら、、という思いで出品した
大き目の自信作が初日に完売して、嬉しい驚きの表情だった京野さん。
お客様のそのような反応が、作家にとって、何よりの励みになるのですね。
この風に集まってくださるお客様を思って、
きっといろんなきっかけが、京野さんに生まれたことでしょう。
なんだか、とってもうれしいです。
Q
京野さんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
科学者(両親が共に理系人間だった影響でしょうか・・・?)
でも焼き物作りって、以外に科学実験的みたいな側面も多いのです。
そうですね、陶芸って、ほんとに科学であり、化学ですよね。
毎日実験ができて、幸せそうな京野さん。
(得意のお料理も、実験みたいなものですし!)
さて、京野さんのホームページはこちらから → ☆
出展場所は、コルトン広場モニュメントエリア。
皮革の大濱由惠さんの間になります。
角のテントで、轆轤引きの実演もときどきしてくださいますよ。
director's voice
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内田美紗子さん(金属・七宝)
しばらく器の作家のご紹介が続きましたね。
今年も器の作家、とても充実しています。
そして、彫金・アクセサリーのお仕事もさまざな素材や技術を持った方が
たくさん出展くださいますよ。
その中のお一人、内田美紗子さんは、群馬県桐生市で
kusumiという工房名で作品を制作されている方です。
Q
内田さんは、「工房からの風」に向かって、どのような作品を作られましたか?
A
七宝焼きという工芸の技法を使った色とりどりのアクセサリーです。
金属板を一枚、一枚切り出して、少しずつ丁寧にガラス質の釉薬を焼き付けています。
出来上がった小さな七宝焼きの粒を、花や実に見立ててピアスやネックレス、
ブローチなどに仕立てたものを出品します。
花びらのような、涙粒のようなちいさな金属を切りだし、
七宝に焼き付ける内田さんのお仕事。
そのちいさなパーツが、集まってひとつずつの形となっていきます。
内田さんの七宝(エナメル)は、その色合いが特徴的。
ちょっとスモーキーなニュアンスカラー。
Kusumiという名前が表しているように、ちょっとくすみを含んだ素敵な色調なのです。
Q
内田さんにとって、「工房からの風」って、どんな風でしょうか?
A
わたしにとってはわくわくした気持ちと、不安と緊張が入り混じった強風ですが、
来場されたお客様には、手しごとの楽しさやおもしろさが伝わるような、
ふわふわと温かく心地いい風を出展作家のみなさんと吹かせられればいいなと思います。
内田さんは、初めて来場者としてこの場に立ったとき、とっても感動したんです!
と伝えてくださいました。
その日から年月を経て、ご自身としてはやっとの思いで「工房からの風」の出展が決まったとき、
自分が感じたように、誰かを感動させたい気持ちが揺るぎなく芽生えた、、とも。
いつも控えめに微笑んでいらっしゃる内田さんのその熱いメッセージは意外でもあり、
その内に秘めたパッションが、あのこまやかな仕事の熱源でもあるのかもしれない、
そんなことを思ったのでした。
Q
内田さんは、小学生の頃、何になりたいと思っていましたか?
A
具体的になりたかった職業はなかったのですが、
遺跡発掘作業や、古い絵画の修復する映像をみて、
繊細な作業を慎重に丁寧にこつこつと進めて、
少しずつ形が見えてくる仕事にとても憧れていました!
このこつこつというのが大好きで!
七宝焼きも出来上がるまでにたくさんの行程を経て形になるので、
自分の憧れていたようなこと(こつこつ)が出来る、
七宝焼きに出会えてよかったなあと思っています。
子どもの頃から、繊細でこつこつと積み重ねていく仕事に憧れていたとは!
制作の時間が、内田さんの内なる幸せな時間なのでしょうね。
そんな幸せな時間を経て出来上がった作品を身につけた人にも、
内なる幸せ、つながっていきそうですね。
内田美紗子さんのホームページkusumiはこちらになります。 → ☆