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2013年10月の記事一覧
「出展作家紹介/工房からの風」New
director's voice
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加賀雅之さん(木工)
岡山県美作市から参加くださるのは、木工の加賀雅之さんです。
「Semi-Aco」(セミ・アコ)という工房名で制作されています。
Q
加賀さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
イスやスツール、タオルハンガーなどの小さな木の家具と、木の小物を出品します。
昔から、シンプルな形がたくさん並んでいる様が好きだったので、
そんなイメージを投影した製品をお持ちします。
「セミ・アコ」とは、セミアコースティックギターから引いてつけられた名前とのこと。
プロダクト製品でもなく、手工芸一辺倒でもなく。
人の手で、作り手の気持ちの速度で作られたものでありながら、
そのことの特異性を訴求するようなものではない仕事。
そんな加賀さんの目指すところを表したのが、「セミ・アコ」なのですね。
今回は、「galleryらふと」の形から、片流れ屋根のバードコールも出品予定とのこと。
会場でキュルキュル、鳴らしてみたいですね。
そして、タオルハンガー、とっても素敵ですねー。
Q
加賀さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
ものづくりの世界に足を踏み入れて以来、実に沢山の魅力ある人々と出会うことが出来ました。
そんな諸先輩方の共通点を思う時、「工房からの風」というキーワードが常にありました。
僕に取っての「工房からの風」は、憧れた場所へ向かうための、
優しくも厳しい追い風のような気がしています。
会社勤めを経験し、家族を得て、木工で生活をしていく方たちが、
たくさん「工房からの風」にやってきてくださいました。
なんとなく、近年の傾向として、結果をすぐに求める方も増えたような気がします。
結果はもちろん大切ですけれど、加賀さんたちのような来し方でものづくりをされている方は、
案外、直接的な結果(売上だとか、ギャラリーとの出会いなど・・)よりも、
ちょうど把握できる人数の最大限くらいの出展者同志との出会いの中から、
ご自分の仕事を客観的に感じ取ったり、
日ごろ会う機会のない多くのお客様からのささやかな反応の積み重ね
のようなものから得るものがとても大切なような気がします。
会社勤めを経験した人は(わたしもですが)、まじめに課題をこなそうとしてしまうのですが、
すぐに出る結果に振り回される生き方から離れてみると、
案外自分ならではの芽に気付くことって、あるような気がします。
それこそを求めていたわけですしね。
なーんて、まじめな加賀さんとお話しているような気持ちになって、つい筆が滑りました!
Q
加賀さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
小学校の文集に書いた記憶があるのは「サラリーマン」です。
ズバリ、父の影響です。
ですが思春期を過ぎ、大人になるにつれ、
実は父も作家という生き方に強い憧れを持っていたことを知りました。
結局は父の影響を、今も受け続けているようです。
お父様との関係がとても豊かでいらしたんですね。
きっと、加賀さんの息子さんにも大切な何かが、脈々と受け継がれていくんでしょうね。
さあ、加賀さんのブログをご紹介しましょう。 → ☆
加賀さんの出展場所は、コルトン広場モニュメントエリア。
お庭に入っていくちょうど境目の広やかな場所です。
通路を挟んで東側には、日本酒の寺田本家さんのテントもありますよ。
director's voice
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田中啓一さん(陶芸)
今日ご紹介するのは田中啓一さん。
モノトーンでシンボリックな造形が、今回の出展者の中でも印象的な作品です。
Q
田中さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
日常の生活で使われるものということをいつも意識して作品を制作していて、
そういったものを今回も出品したいと思っています。
僕の作品が日々の生活を少しでも豊かな気持ちにさせることが出来たらいいなと思っています。
フランスに滞在して制作をしていたこともある田中さん。
シックな器や空間にアクセントをつける花器など、モダンな雰囲気の作風です。
個性的でありながら、使い人の感覚でさまざまな表情を見せてくれる陶器です。
Q
田中さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
自分の作品を新たに見てくれる人々との繋がりをもたらせてくれる風だと思います。
田中さんのブースでは、いろいろな角度で作品を見ていただくと、楽しいと思います。
作品を介して、イメージが広がるような・・・。
そんなあれこれを、伝え合えたらいいですね。
この作品、こんな空間にあったら素敵!というような空想も芽生えたり。
Q
田中さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
読書が好きで、本屋になりたかったです。
どんな本がお好きなんでしょうね。
本好きな方、来場者に多いと思いますので、お尋ねしてみては。
そして、田中さんは武蔵野美術大学で陶芸を学ばれた方。
今回も含めて、「工房からの風」には、多くの方が出展くださっています。
来場者の方にも多いかもしれませんね。
田中啓一さんの出展場所は、コルトン広場モニュメント周り。
木工のふるいともかずさんと、陶磁器のJUNIOさんの間になります。
director's voice
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浅井洋子さん(織)
石川県のたくまポタリーさんに続いては、富山県で制作する浅井洋子さんです。
2回目の出展。
染織のお仕事です。
Q
浅井さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
ノッティングという技法で織った椅子敷きを持って行きます。
ノッティングとは、たて糸に毛糸の束を結びつけて作るやり方で、
毛足のあるフカフカしたものです。
そしてとても丈夫で長持ちです。
定番の椅子に敷くサイズをメインに、変形サイズや少し大きなものも用意していきます。
すわり心地や踏み心地を体験しにいらしてください。
浅井さんは、前回はキッチン周りのものから、多種の織物を出品なさっていました。
その中に椅子敷きもすでにあって、ぴかっと輝いていましたね。
制作をいちど絞って(また、将来的には広がることもあるでしょうけれど)、
今回はこの作品群を集中して制作しようと手を動かす浅井さん。
ぜひ見て、触れて、布の感触味わってみてくださいね。
(踏むコーナーも登場するかもですよ!)
Q
浅井さんにとって、「工房からの風」って、どんな風でしょうか?
A
3年前に初めて出させていただいたときは、
「自分が一番得意な事ってなんだろう?」と真剣に考えるきっかけになりました。
工房からの風に関わる全てのひとに、だらっとした所がなくて、真剣で、さらに楽しそう!
だったので、自分と向き合わないわけにはいかなかったのだと思います。
自分の小さな部屋から押し出されるくらいの、勢いのある風です。
真剣に楽しそう!
って、たしかに作家もスタッフも、関わる人たちの共通な感じかもですね!
小さな部屋から押し出されて3年ののちのお仕事。
とっても楽しみですね。
Q
浅井さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
父方のもう亡くなった祖母が多才な人で、革細工、絵、書、お裁縫、なんでもする人でした。
祖母を知る人に会うと、「踊りが上手だった」、「着物を着るのがほんとに早かった」、
「しばらく軽食屋をやっていた」・・・などと、皆さん口々に違うことを言われます。
ずいぶん年をとってからは「ばっちゃま劇団」という、お年寄りばかりの劇団を立ち上げて、
脚本から人形制作から皆やっていたようで、本当にパワフルな人でした。
自分では覚えていないのですが、「将来なりたいものは?」という作文に
「おばあちゃんの作ったものを売るお店がしたい」と書いていたみたいです。
あと私が小さい頃は、まだ個人商店(駄菓子やさんとか、小さい本屋さんとか)が普通にたくさん
近所にあって、そのなかでも「クリーニングやさん」にちょっと憧れていました。
業務用のアイロンで、大量のシャツに黙々とアイロンをかけているのを見て、
漠然といいな~と思っていた気がします。
なんだか、いいですねー、浅井洋子さんがおばあ様のことを綴られている文章。
おばあ様のお話、今度もっと聞かせてくださいね。
そして、業務用アイロンに憧れるところなど、働き者の片鱗がすでに表れているような・・。
:::
では、浅井洋子さんのホームページをご紹介しましょう → ☆
出展場所は、モニュメント周り。
たくまポタリーさんと鳥居明生さんの間のテントです。
ふかふかと、お尻に!心にあたかな文様も楽しい椅子敷き が待っていますよ。
director's voice
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たくまポタリーさん(陶芸)
たくまポタリーさんは、石川県で作陶する方。
「工房からの風」へは、二回目の出展です。
釉薬や土を変えて白の表情も豊かな器や、つややかな飴釉(あめゆう)、
口べりに茶の筋を引いた皮クジラと呼ばれる意匠の器など、
日々の器に定評のある作家です。
Q
たくまポタリーさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
生活の器を色々持っていきます。
ご飯茶碗やお皿色々、鉢や花活けなど。
前回出展から1000日あまり。
”自分の真ん中にあるもの”に向き合い続けると、
磨いていきたいもの、手放していいもの、努力しなければいけないこと、
自分のものにしなくてもいいことがわかりやすくなって、
静かな気持ちで制作を続けてこれたような気がします。
それと同時に、”自分の真ん中にあるもの”と作品がちゃんとつながるように、”
もっと使いやすくなきゃ”、”もっと暮らしに馴染むように”、”もっと情緒があればなぁ”・・・
と、たくさんの”もっと”があふれ続け、一窯ごとに探り探り制作していたら、
あっという間に今年の工房からの風の直前です。
器制作業として、しっかりとした”定番”を作れるようにと励んでいるけれど、
天然原料であることや、サイズやフォルムの改良、窯の具合など、
様々な理由により、作品は常に流動的です。
工房からの風の二日間、今年の収穫をたくさんの方と分かち合えたら・・・と思います。
たくまポタリーと、工房名での出展ですが、制作されているのは、ゆうこさんおひとり。
「器制作業」と、明言されるように、作家というよりは、使う道具を作る、
という気持ちが前面にあるように思います。
その作り出すものへの責任感のような思いは、静かで美しいなあと、
やりとりをしながらいつも感じます。
私見ですが、皮革の大濱由惠さんや、クッキー・ジャムのn*cafeさんの制作姿勢と、
とても響くような・・・。
いずれの方も、働き者で、誠実なお仕事ぶり。
(そして、素がお茶目さんです!)
Q
たくまポタリーさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
3年前と同じく、”工房からの風”に吹かれることによって、
自分の仕事の輪郭がはっきりするような・・・そんな風です。
一方で、自分が今立っている足元から、ふわっと巻き起こり、
思いがけない景色を見せてくれる風、のような気もします。
綿毛や種をとばす、あの風。
「工房からの風」という場、機会を長く大切にしてくださる方は、
強風というより、ふわっと感じられる方が多いような気がします。
直後の感想よりも、じわじわと寄せてくるような風や波。
たくまさんも3年の間、工房の、心のどこかにそよそよとわたる風を生かして制作を続け、
波を生んでこられたのですね。
その波に乗って、ふわっと、どんな器が生まれているのでしょうか。
Q
たくまさんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
サーカスの空中ブランコの人、だったかなぁ・・・。
えっ!
ちょっと、びっくりです。
イメージと・・・ ・・・
そんなギャップ?のあるたくまポタリーさんのホームページをご案内しましょう。 → ☆
出展場所は、モニュメント周り。
陶磁器のJUNIOさんのお隣です。
このゾーン、特に器の選び応えがありますよ。
director's voice
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高木剛さん(陶芸)
今回も「工房からの風」に出展される陶芸の方々は、
その作風が幅広く、多くの方に見応えがあることと思います。
今日ご紹介する高木剛さんは、その中でも、所謂、陶芸、焼き物っていいなぁ、
と味わい深い作品を作られる方。
粉引きや刷毛目など、伝統的な趣のある作品です。
鹿児島生まれで、現在は京都で作陶されています。
Q
高木さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
白化粧や鉄釉の器を。
急須やポットなどのお茶まわりの器を充実させた展示になります。
お茶の時間は、和みの時間ですね。
なごみは、和、と書きますが、まさにその豊かな時間が手元に添ってくるようです。
Q
高木さんにとって、「工房からの風」って、どんな風でしょうか?
A
「ハラハラ」「ドキドキ」な風です。
今回が初めての参加で「ハラハラ」「ドキドキ」が止まりません。
今の自分から出てくる器を見ていただけたらと思います。
ハラハラ、ドキドキって、きっと期待が大きいっていうことですね。
期待は夢や目標に向かう火種にもなりますね。
高木さんの火に向かうお仕事に、その期待がいっぱい込められているようですね。
Q
高木さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
世界中を旅してまわりたかった。
旅人…?
わ、出ました、旅人!
先日、福岡の陶芸家吉田崇昭さんも、そのようなことを・・。
高木さん自身がこれから旅人になるかもしれませんが?
その前に作った器が世界中を旅していくかもしれませんね。
さて、高木さんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
モニュメントゾーンに向かって広やかな空間です。
個性的なまん丸眼鏡の優しい表情の方ですよ。
お隣は、夕張から来られるガラスの西山雪さんです。
director's voice
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ふじい製作所さん(木工)
兵庫県小野市で「ふじい製作所」と名付けた工房で制作をする藤井健一さん。
挽物(ひきもの)を中心としたかたち作りで、
すっきりとしたフォルムも美しい作品を制作されています。
Q
ふじいさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
私たちは夫婦で、木地(加工)と塗り(仕上げ)に分業して、
漆やみつろうで仕上げた木の器を中心に制作しています。
木地は、木工ロクロを使った挽物がほとんどですが、
新たに、和紙を貼って漆で仕上げた重箱や弁当箱、
コーヒー豆などを入れるキャニスターなど指物も持って行きます。
自分たちと同じ30代40代の方にも、
普段の生活に漆の器を使っていただきたいという思いで制作しています。
重箱や弁当箱、キャニスターなど指物の新作も楽しみですねー。
先日行ったチャリティーには、丸い木のブローチを協賛下さったふじいさん。
(ありがとうございました!)
その丸さのすっきり感がとても印象に残っています。
たくさんの作品の中で個性を強く放つ感じではなく、
でも、印象がたしかに残る作品。
ふじい製作所さんが目指す、長く使うほどに愛着の増す作品作りを実感しました。
Q
ふじいさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
普段、ペースを守っていこうとする自分に、後ろから風が吹いたというか、
ぐぐっと押されている感じです。
初回のミーティングから始まった自分の中の気持ちを、
しっかりとカタチにして、届けたいと思います。
ふじいさんからの私信には、
『ほぼ漆木地の制作が、終盤を向かえています。
残りの時間で漆を塗り重ね、しっかりと乾かしつつ、みつろう用の木地加工を進めます・・・』
と綴られてありました。
粛々と自らの制作時間を重ね、進めている人の爽やかな調べを感じて、
私もこうでなければ、、と心を整えてもらった気がします。
そういえば、ふじいさんの作品には、使い手の心を整える作用があるのかもしれません。
Q
ふじいさんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
書道の先生です。
(当時は習字の先生になりたいと言っていました)
習い事のひとつで、通っていた書道の先生に憧れて。
マスの中にバランスよく並んだ字を、単純にいいなと思っていました。
ふじいさんも、子どものころから気持ちの向く方向が
変わっていないのかもしれませんね。
『マスの中にバランスよく並んだ字を、単純にいいな』
というフレーズ。
整った美しさ、気持ちよさ。
今のふじい製作所さんのお仕事ととても通じている気がします。
では、ふじい製作所さんのホームページはこちらから → ☆
出展場所は、スペイン階段の前のテント。
お隣には、精緻な文様も華やかなピサンキの飯野夏実さんがいらっしゃいます。
director's voice
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accessories mauさん(金属・装身具)
しばらく器の方が続きましたので、今回は金属の装身具の方を。
愛知県は常滑で制作をされる accessories mauさんです。
常滑って、焼き物の街ですよね。
ジャンルは違っても、ものづくりの息吹きが、町中に広がっているのでしょうね。
Q
accessories mauさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
普段使いのジュエリーをコンセプトに、素材に拘らず、
日々の生活と共にいつも身につけていられるような、
背伸びをしない、アクセサリー作りをしています。
工房からの風限定の洋ナシピンバッジや、
ずっと試行錯誤してなかなか形に出来ずにいた、耳が痛くならないイヤリングを。
後は真鍮や金やアンティークビーズを使ったりして、
今日はスカート、明日はパンツというのと同じ感覚で、
甘かったり、ピリっとスパイシーだったりと、色んな作品を展示したいと思っています。
洋ナシの限定ピンバッチ!
うれしいですねー、メインビジュアルに響いてくださって。
今回、ほかにもちらほらと、会場に洋ナシが出現しそうですよ!
accessories mauさんは、とてもファッショナブルな方。
さりげなくスパイシーなアクササリーは、
身に着ける方をぴりっと新鮮に映し出してくれそうです。
Q
accessories mauさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
これといって何かテーマを持って作品作りをしていない私なので…(笑)
工房からの風は、絶対に無理だと決めつけていましたが、
ポストを開け、審査が通った封書を手に取った時、
ゴゴーっと強い風を感じました。
で、階段で足を踏み外し転げ落ちました。
それからは、爽やかな風だったり、稲垣さんとお話をさせていただいた時は、
私の制作に対する不安な部分等の背中を押して下さるような
優しい暖かい風だったり。
そして今は、そよそよと
小さな小さな風が吹いています。
当日は、草木が重なりあう時の楽しげな、音楽を奏でるような風と共に
皆さんと素晴らしい時間を過ごせたらと思っています。
階段を踏み外すとは!
大事にならなくってよかったです!!
それにしても、草木が重なりあう時の楽しげな、音楽を奏でるような風
って、素敵な表現ですね。
Q
accessories mauさんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
水泳のオリンピック選手です。
3歳から、ずっと水泳をしていました。
小さい頃は、毎日毎日泳ぎに泳ぎまくっていました。
夢に向かって一直線だったので、オリンピック選手になるんだ と思っていました。
わ、なるほどーって感じがします。
accessories mauさん、しなやかな感じですから。
実はaccessories mauさんには、双子の女の子さんが!
今回、高知の結城琴乃さんにも、女の子の双子ちゃんがいるんですよ。
制作表現に何か影響あるでしょうか??
そういえば、以前出展された、tassの遠藤博子さんや、金井啓さんも
双子の女の子のお母さんですし、ご本人が双子という方も、毎年いましたねー。
工房からの風は、双子関係者?多しかもです。
さて、accessories mauさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、コルトン広場スペイン階段前。
お隣は、皮革バッグのヌイトメルさん。
おしゃれなゾーンになりそうですね。
director's voice
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玉元利幸さん(木工)
お待たせしました、いよいよ最南端、沖縄からの出展者、
たま木工商店の玉元利幸さんです。
Q
玉元さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
沖縄の木で作った木の器、カトラリーを制作しています。
今回の工房からの風では、色々なカタチの「木のカップ」を
楽しんでもらえるようにと準備しております。
相思樹、オキナワウラジロガシ、福木、イタジイ、ヒメユズリハ…
と聞き慣れない木の名前だと思いますが、
僕の暮らすやんばるの森(沖縄本島北 部にあります)や、
その周辺で育った木々を使用して制作したものです。
ほんとうに、私には耳慣れない木の名前。
でも、沖縄に生まれ育った玉元さんには、馴染み深い木なのでしょうね。
そんな身近な木を使って制作をされていること。
木のことも、それにまつわるお仕事のことも、
当日いろいろお話を伺ってみたいです。
そして、なかなか見たことのない、木の取っ手付きのカップ。
こちらも、ぜひお手にとってみてくださいね。
玉元さんの手を通して木の器にじんわりと、
沖縄に流れる時間のようなものが伝わってくるような・・・。
Q
玉元さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
木工の仕事を始めて10年目になります。
がむしゃらに仕事に取組んだ日々の風が、やっと最近になり小さな自信へと変りました。
その小さな自信と共に、吹き始めるのが
今回参加させていただく「工房からの風」だと思っています。
凛とした穏やかな風を目指して。
沖縄からの出展は、準備から搬入搬出まで、ほんとうに大変なことと思います。
しかも、玉元さんの工房は、空港からもかなり離れていて・・・。
そんな大変な思いをしても、この場に来たい!
そう思ってくださる気持ちに応えたいってほんとうに思います。
もちろん、私たちスタッフも張り切ってお迎えしますけれど、
来場者の皆様の反応が、何よりの手ごたえですね。
木の器を真ん中に、作る人と、使う人が、豊かな時間を紡げますように。。
そんな場づくり、がんばりますね!
Q
玉元さんは、小学生のとき、将来は何になりたかったのでしょうか?
A
家族が言うには「コックさんになりたい」と話していたそうです。
とても単純に、レストランに行き美味しい料理が食べられるのが楽しみでした。
(今、思えば母は料理が得意な方ではなかったからかな…)
今の仕事には、あまり影響していない気がします(笑)。
コックさんのお仕事って、ものづくりとつながっていますよね。
どちらも、誰かの幸せな時間を作り出す仕事。
玉元さん、今も厨仕事もお好きでしょうか?
さて、玉元利幸さんのホームページはこちらになります。 → ☆
楽しくって、お人柄やお仕事がよく伝わってくるデザインですよ。
そして、出展場所は、ニッケ鎮守の杜、手仕事の庭に入って花壇の奥。
ちょっとシャイな玉元さんが、居心地のよいように、緑に囲まれた空間です。
にこにこはきはきとされた奥様かよさんと一緒に、
あったかな空間を作ってくださいますね、きっと!
director's voice
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深堀知子さん(陶芸)
福岡の吉田さんに続いては、熊本の深堀知子さんです。
深堀さん、ふかほり、と濁らずにお読みします。
では、さっそく深堀さんからのメッセージをご紹介しますね。
Q
深堀さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
とにかく楽しい感じのするものを出品します!
どうやって持つの?と思うような取っ手のついたカップや、
使うことを考えないでごちゃごちゃと色々なモチーフをくっつけたふたもの、
カラフルすぎる?器、 割れるのを気にする人は絶対欲しくならないような器・・・・
文章にするとなぜそんなものを作っているんだろう?
と自分でも不思議なくらいです。
実用品として大事なことは私よりうぅ~んとできる方がいるので、
私はそうじゃない方向に特化したものを作っていくしかない という開き直りかもしれません。
ただ、作っている最中にもっとこうしたら!ああしたら!と
楽しくなる気分をとめないように作っていたらこんな風になりました。
技術として変わったことはしていません。
すべて陶器で、金銀彩以外は色もすべて普通の釉薬です。
特徴としては釉薬を筆で上絵の具のように1色ずつのせていることです。
会場で作品をみて、色々想像してもらえると嬉しいです。
技術は特別のことはしていない。。
とおっしゃいますが、こてこて!深堀さんワールドの作品は、
実はとっても緻密な構成の上に成り立っています。
ちょうど家を建てるような感じでしょうか? 柱の位置、窓の付け方、扉を入れる順序・・・
何をまずここに拵えて、その次にこの造作を・・・
お聞きしていくと、その段取り構成にため息が出ます。
そして、それを窯で焼いて、部分的にへたらないように、
ちゃんと焼きあがるように工夫するのは、頭脳を使いそう。。
でも、そういことも含めて、深堀さんが作品つくりを とことん楽しみ、
プロとして完成させる誇りのようなものまで伝わってきます。
もちろん、作家としては、そんなことより、 「わぁ~!」っと、
見る方の心にまっすぐな歓喜が躍ることを 心より願っていらしゃるのでしょうけれど。
Q
深堀さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
現状に行き詰ってしまった感じがしていたので
きっかけさえあれば何かが変わるのではないか? と思って応募しました。
初めて会う人、いつもと違う展示、これをきっかけに
今の霧に包まれたような状況を晴らして、
また違った眺めが開けるように 「景色を変える風」として、
この機会を活かせたらと思っています。
地元に窯を築き、制作発表の基盤を持つことは、 心確かなことであると同時に、
時には広やかな空の空気を吸いたくなることもあることでしょう。
特に、個性的な作品つくりをされる作家は、見てくださる方の絶対数が多いことで、
ピンポイントで響きあえる方との出会いが増えるかもしれません。
今までの「工房からの風」に出展された方の中にも、
そのようにして、制作への自信を深められていった方、多いですよ。
即効性?ばかりではなく、ゆっくり今回を通じて、
深堀さんの作品を伝えたいという方との出会いもあるといいですね。
Q
深堀さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
小学校の先生。 自分の人生の中で最もまじめな時期でした。
自分に厳しく、人にも厳しい!嫌~な小学生でした(笑)
とにかく何でも真面目に取り組むので先生だけには好かれていたと思います。
そんな風に先生に気に入られていたから、
自分も小学校の先生になりたいと思ったのかもな~と
この質問について考えているうちに思いました。
今ではその頃の真面目さが10分の1でも残っていたら・・・と思う日々です。
ええ! 深堀さんは、今もとーってもまじめな気がしますが・・・。
明るく、はきはき、明瞭な深堀さん。
展示ブースでの対応も、きっと見る方にとって気持ち良い時間だと思いますよ。
深堀知子さんのブログはこちら → ☆
出展場所は、スペイン階段前のテント。
野外展ではあまり出会わない造形の作品群が、
爽やか笑顔の深堀さんのもとで素敵な出会いを待っています!
director's voice
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吉田崇昭さん(陶芸)
はるばる北海道から来られる3人(組)の作家をご紹介してきましたので、
今度は同じくはるばる九州からの3人の作家を。
まずは、福岡県筑紫野市で喜器窯をひらく
吉田崇昭さんからのメッセージをご紹介します。
Q
吉田さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
ふと手が伸びるような、日常使いの器。
それから、ミニチュアサイズのちいさな器です。
吉田さんの器は、磁器や半磁器の使いやすいうつわです。
先日のチャリティーにも、染付の器をたくさんご協賛下さいましたが
(ありがとうございます!)
呉須の色合いも素敵で、大変人気でした。
また、吉田さんのお仕事の特徴に、ミニチュアの器のシリーズがあります。
ちいさい物好きな方って、いらっしゃいますよね!
ツボ、かもしれませんよ。
Q
吉田さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
自分のやってきた事を確認させてもらって、さらに後押ししてくれる風。
そんな風に乗って器が広がってくれたら、尚いいなと思っています。
九州から風に乗って市川へ。
そして、そこからいったい、どなたの毎日に飛んでいくことでしょう。
Q
吉田さん、小学生のころは、将来何になりたいって思っていましたか?
A
絵描き。
絵が好きだったというより、風景画家になって旅行することに憧れていた気がします。
大きくなるに従って、平面よりも立体的な手仕事に憧れるようになりました。
たまに、器に絵を描いているときに、不思議な気持ちになります。
そうなんですねー。
吉田さんも、もしかすると、旅人志望!だったのかもしれませんね。
タビビトって書いた方、他にもいらっしゃいましたよ。
では、吉田崇昭さんのホームページをこちらでご紹介しますね。 → ☆
とっても素敵なギャラリー(建築)の画像も出ていますよ。
そして、出展場所は、コルトン広場スペイン階段前
対面には、やはり小さな器も(そしてピサンキ!)作られる
飯野夏実さんのブースがあります。