2012年10月の記事一覧

「出展作家紹介/工房からの風」New

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沖澤真紀子さん・陶芸・岐阜

kino workshopさんとは、工房が近くの陶芸作家沖澤真紀子さん。
実はしばらく産休を取られて、
再スタートの場に『工房からの風』を選んでくださいました。

Q
沖澤さんは、どのような作品を『工房からの風』に向けて作られたのでしょうか?

A
カップやボウルやお皿、コーヒーカップなどの食器がメインで、
子供向けのカップやお皿も持って行きます。
少し花器や植木鉢も作りました。

工房名『MACARON』という名前はパステルカラーのマカロンのイメージからつけたのですが、
こんがり焼いた焼き菓子のような焼き物ができたらいいなと思っています。

無地、ひと色の器を作る人が多い中で、真紀子さんのカラフルな器が新鮮に映ります。
色を組み合わせたり、文様を楽しんでみたり。
スパイスはもちろん、意外なほどに定番の器になるのが魅力です。

Q
沖澤さんにとって、『工房からの風』って、どんな風でしょうか?
そして、どんな風にしていきたいでしょうか?

A
台風一過のクリアな風が好きで、そんな風が当日吹いてくれるといいなと思っています。
いろいろなものが飛ばされ、流され、何か大事な物が残ってくれるような気がします。
これから何度でも洗われて、自分の方向へ進んで行ければと思います。

真紀子さんのどぉーんとした心栄え、私など憧れてしまいます。
揺らぐことなく、けれどしなやかに、真紀子さん路線を突き進み、
その中で生まれてくる作品は、きっとファンの方が増えてきますね。
そういえば、下の作品は、青いプリンとか。
なんだか、いいなぁ。

沖澤真紀子さんのホームページはこちら → 
(パートナーは、昨年ガラスで出展された沖澤康平さんです)

出展場所は、『手仕事の庭』奥、棉の実がポンポン弾ける花壇のほとりです。

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kino workshopさん・木工・岐阜

飛騨古川で、家具や暮らしの小物を制作する片岡清英さんと紀子さん。
『工房からの風』も二回目の出展となります。

Q
kino workshopさんは、『工房からの風』に、どのような作品を出されますか?

A
家具(テーブル、椅子、カウチ、スツールなど)から
小物(お皿などテーブルまわりのもの、ティッシュボックスなど暮らしまわりのもの)まで、欲張りな感じで。

いかにしてうちの小さな車に積むかが悩ましいところです。
今回什器を一新して、期待半分、不安半分ですが、
暮らしをイメージできるような展示ができればいいなと思っています。

上の画像は、できたてホヤホヤ、このたび初出品の「ちどり」。
ピアスなどを入れるサイズの小物入れです。
ここまで具象化したモチーフをつかったものは初めてかもしれません。
ちどりは好きな文様なので、つくるのが楽しくて仕方ありませんでした。

Q
kino workshopさんにとって、『工房からの風』はどんな風なのでしょうか?

A
ちょうど今の季節の、朝の換気のようなもの(風というか?)。
ほどよくあたたまった部屋に入ってくる、あの冷たい新鮮な空気です。
一瞬ぶるっと身が縮むけれど、思い切って吸い込むと身体のあちこちが覚醒する。

日々たんたんとものづくりを続けていると、知らないうちに頭も身体もコリ固まってきます。
つくり手とつかい手の人、そしてそのふたつをつなぐ場をつくってくださる人、
沢山の人のおもいをのせた『風』をいっぱい吸い込んで、コリをほぐし、ばっちり目を覚ましたい!

朝の換気!とは、いい表現ですね。
当日のデモンストレーションのお知らせもくださいましたよ。

「くるみの実を使ったオイル仕上げのデモンストレーション」。
私たちは、無垢の木の家具や小物が、
日常のもっと身近な、気楽に付き合える存在であってほしいと思っています。
愛着をもって長く使っていただけるように、
簡単なお手入れ方法をお伝えする内容のデモンストレーションを行います。
混雑時でも対応できるような、資料も一緒に展示できれば、と思案中です。

楽しみですね!

kino workshopさんのホームページはこちら → 

出展場所は、コルトン広場、モニュメントエリア。
『ニッケ鎮守の杜』との境目あたりです。

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中川久美子さん・金属・東京

『ニッケ鎮守の杜』に入ったところで展開する作家をもうひとり。
中川久美子さん。
金属でアクセサリーや小さなオブジェを制作する中川さんは二回目の出展となります。

Q
中川さんは今回の『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
植物や現象から考えた模様のようなアクセサリーたちをたっぷりと。
鋳物の一輪挿し・薬味さじ・小さな鏡など生活空間に向けての作品も一緒に展示します。
素材は錫、シルバー、真鍮、ブロンズ。
大まかに分けると銀色と金色の二色なのですが、
絶妙な質感の違いを楽しんで見て頂けたら嬉しいです。

単体の数字と模様のように連ねた数字、
二種類の数字のアクセサリーをどのように展示するか構想しながら写真を撮りました。

前回はアクセサリーがほとんどでしたが、今回は制作の幅が広がっていかれたのですね。
錫(すず)、シルバー、真鍮(しんちゅう)、ブロンズの質感の違い、
ぜひこの目と手で楽しんでみたいです!

Q
『工房からの風』は、中川さんにとってどんな風になっているのでしょうか?

A
初めて工房からの風に参加した三年前は、
みんなの作りあげた風が、見たのこと無い高いところへ連れてってくれた・・
夢の中のような感覚でした。

今回は自分も風の一部をつくっていることをジワジワ感じています。
三年前からここまで、大切に振り返りながら当日を向かえたいです。

前回、展示が終わり、搬出を整え、帰りのあいさつを交わしたときの、
中川さんのぴっかぴかの笑顔、満たされた表情が忘れられません。
3年が経ち、今度は『自分も風の一部をつくっている』なんて思えるってすばらしいですね!

中川久美子さんのホームページはこちら → 
きらきらと小さな輝きが、『ニッケ鎮守の杜』に入って左側、
大桃沙織さん大谷哲也さん の近くで皆さんを待っていますね。

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小澤基晴さん・陶芸・岐阜

食の器に素敵なものを作られる作家には、
食べることが大好き、料理も大好き!な方が多いですね。
小澤基晴さんも、そのようなおいしいもの、
おいしい時間が大好きな陶芸作家の方です。

Q
小澤さんはどのような作品を『工房からの風』のために制作されていますか?

A
私は全てロクロで器を作っています。
ロクロの遠心力でぐんぐん広がっていく土を
ちょっとだけ抑えて器のかたちに仕上げます。

白、赤、黄色、茶色、イロイロな色をまとわせたお皿がたくさん出来ました。
毎日の食卓、特別な記念日、そんなことを思い浮かべながら
お気に入りをどれか見付けてほしいです。

色って、楽しいですね。
同じお料理でも、器の色でさまざまな印象になりますね。
単色で好きな色を選ばれるのもいいですし、
ご家族で別々の色を使われるのも楽しいですよ。
その場合は、きちんと形作られて、きちんと焼かれたものをおすすめします。
器としてのベースに品のあるもの。
小澤さんの作品には、それが備わっているので、
長く楽しく使い続けたくなりますよ、きっと。

Q
小澤さんにとって『工房からの風』ってどんな風でしょうか?

A
「心地よい風」を感じています。
初めての出展ながら、すでに何年も前から親しくしている友人や
先輩達と作品を並べられること、
若い作家の新鮮な思いに触れられることが何より嬉しいです。
これまでとこれからの道のりはみんなそれぞれ違うはずなのに、
ここで一つになれたということが不思議な気持ちです。

私自身も精一杯の思いで制作しましたから、
「工房からの風」の2日間は精一杯楽しみたいと思っています。

「これまでとこれからの道のりはみんなそれぞれ違うはずなのに」
ほんとうにそうですね。
この時、この場で一緒に風を起こす、吹かれる。。。
切ないような、愛おしいような一期一会のとき。
小澤さんは制作をしながら、すでにその気持ちを味わっているのでしょうか。
そんな深い思いのもとで焼かれた器、
ぜひ工房からの風で出会っていただきたいと思います。

小澤基晴さんのホームページはこちら → 
出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』に入って、レンガ道に沿って、
ちょうどお庭のまんなかあたりです。

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さこうゆうこさん・ガラス・岐阜

今回ご紹介するのは、透明なガラスで制作をするさこうゆうこさん。
暮らしに瑞々しさを与えてくれる作品づくりが人気の作家です。
ろうそくの鈴木有紀子さんとコラボされたガラス作家さんです。

Q
さこうさんは『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
以前参加させていただいた時にも出展させていただいたのですが、
ヒヤシンス、ムスカリを水栽培で育てるポットを沢山作っています。
今年は、水仙を水栽培するポットも新たに加えました。
他に小さな花瓶。
器も色々。
それから、ろうそくを灯すための入れ物。
これは、今回出展されるろうそくの鈴木有紀子さんから
お話をいただいて作らせていただきました。

春を待つ水栽培のガラスポットは、さこうさんの代表作のひとつ。
たくさんの方たちの窓辺で、春の訪れの喜びを奏でてきました。
そして、鈴木有紀子さんとのやり取りから生まれた器。
きっとすっきり優しく美しい作品となったことと思います。

 
  
Q
『工房からの風』は、あなたにとってどんな風ですか?
そして、どんな風にしたいでしょうか?

A
運ぶ風。
便りだったり、思いだったり、人との繋がりだったり、
自信だったり、不安だったり、緊張だったり、安心だったり。
いろんなモノをフンワリ、時にはビューッと運んでくる気がします。
運ばれてきたモノと風をちゃんと受け止められるように、
しっかり帆を張って、積み込んで私も何かを運びたいと思います。 

初めての出展のときは、かなり緊張されていたさこうさんでしたけれど、
当日のお客様との充実のやりとりから、笑顔がどんどん生まれて、
その後も活動の場を広げられていきましたね。
2回目となる今回は、きっといっそうぴかぴかの笑顔で会場に立っていらっしゃることでしょう。

さこうゆうこさんのホームページはこちら → 
出展場所は、『ニッケ 鎮守の杜』に入って右側、『手仕事の庭』の手前です。
大桃沙織さん大谷哲也さんメロウグラスさん、小澤基晴さんが近くで展示しています。

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鈴木有紀子さん・ろうそく・静岡

鈴木有紀子さんも二回目の出展となります。
(今回19工房が複数回の出展となっています)
ろうそく。
鈴木さんのろうそくは、暮らしの中で生きる工芸ととても響くもの。
さあ、どんなろうそくなのでしょうか。

Q
鈴木さんは、『工房からの風』にどのようなろうそくを作って来られるのでしょうか?

A
ようやく灯りを恋しく思う季節になってきました。

今回は、「小さなサプライズ」を潜ませたろうそくを並べます。
2度目の出展となる今回は、作りたい、作ってゆきたいと思う、
安定がよく・じっくり時を過ごしてもらえたら..と生まれたろうそくを。

北欧の林の中の一風景を切り取ったような…
「白樺の切り株」や「白夜」の空気をろうそくに仕立てました。
そっと出番を待っているとき、ぽっと炎を灯じたときの表情の違いに、
いつも私も感じてにんまりとする「はッ」とをみつけて頂けますように。

そして、「灯す」ということにまだまだ勇気のいる方へ。
ろうそくのある時間のきっかけにして頂ければと思い、
「灯りのたね」を作ってみました。
同等sizeで「富士山ろうそく」も作りました。

また、ガラスのさこうゆうこさんと一緒に作ったものを
それぞれの場所にてみて頂きたいと思います。
ずっと探していてなかなか出会えなかったもの。
「キャンドルポット」
前回、工房からの風を終えて、澄んだ素直な作風にぜひ..と思い、さこうさんに投げかけました。
さこうさんからも作ってみたくてろうそくのことを聞きたかったとお話を受け、
ろうそくを灯してもらい、吹きガラスのことを聞かせてもらい、
ゆっくりとゆっくりと進めて作りました。

安心して灯してもらえるもの、
陰影を隠さずそれでいて美しいものが生まれたことを喜んでおります。
この出会いを下さった「工房からの風」のお陰です。

うれしいですね、こういう熟成したコラボ!

Q
鈴木さんにとって、『工房からの風』ってどんな風ですか?

A
俯瞰で見たらなんて寛大な風だろう…と感じ、
近づいてみれば、ろうそくのように心模様で印象の変わる風のように思います。

前回味わった風は、どこまでも温かく大きな風だったけれど、
二度目の風に向かう今は、あの時、迎え入れ背中を押してくれた風に
恥ずかしくない時間を費やしてこられたでしょうか…。
と、楽しみでもあり、背筋の伸びるようでもある心持ちがしています。

鈴木有紀子さんのろうそくの魅力については、今回出版される書籍☆でも
4頁にわたって綴らせていただきました。
日本ではまだなじみの薄い暮らしで楽しむろうそくですが、
灯さずにおいて美しく、灯して尚美しい鈴木さんのろうそく、
ぜひ間近でご覧になってみてくださいね。

鈴木有紀子さんのホームページはこちら → 
出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』のちょうど真ん中あたり、
藤棚の下です。

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赤堀友美さん・陶芸・静岡

陶芸のジャンルでも、テーブルウエアからオブジェまでさまざまな作り手がいます。
今回ご紹介するのは、赤堀友美さん。
あれ?これってどこかで見たような。。。
というちょっと変わった?ものを制作されています。

Q
赤堀さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
陶磁器を素材とした、やきものの道具を出展します。
もしかしたら必ずしも生活には必要ではないかもしれないけれど
あったら、使ったら、日常がちょっと楽しくなるような。
そんな作品になったらいいなと思い制作しています。

これは何?これはどうやって使うの?これはこうして使ってみたい、
などなど、
作品を通して来場してくれた方々と楽しく交流出来たら嬉しく思います。

また、私は主に石膏型を利用して作品を制作しています。
そのような制作過程が解るような、
ネタバレ的?なものも一緒に展示したいと思っています。

それから、らふとのお庭に植えてある草花に似合いそうな、
花器に使える作品も持っていきます!

マッチ箱や文房具、医療機器などなど。
そのままインテリアの小道具になるのはもちろん、
使い手の感性で食や花の器にも楽しめそうですね。
そして、ネタバレ!しちゃうなんて、いいのでしょうか!!
(ちょっとタノシミ)

Q
『工房からの風』は、赤堀さんにとってどんな風ですか?
そして、どんな風にしたいでしょうか?

A
1回目のミーティングに参加した時は、
まるで向かい風のような強風なのかと思ってしまいましたが...

5月に開催された、風の予感展に参加させていただいた時
スタッフの皆さん、そしてご一緒した出展作家の皆さんや作品とお会いして
それは違った!と。
包むような風を感じました。

実は画像のハーブは手仕事の庭より、その展覧会の時にいただいたものです。
水に挿していたら、すぐに根っこが出始め、家の庭に植替えました。
今年の夏は全然雨が降らなく、すごく萎れていた事もあったのですが
お水をあげると、再びピンと立ち上がり、台風でもへこたれず、
今ではとても大きくなりました。

私もこんな立派にならなくとも、工房からの風を通して少しでも成長出来たらと思いました。
そして当日は、そのハーブが秋の風に吹かれて気持ちよく揺れている様な
そんな風になったらいいなぁと思っています。

まあ、なんてうれしい!
手仕事の庭のミントが、赤堀さんのもとでシゲシゲと元気に育ってくれていたのですね。
その緑に似合うように花器まで作ってくださって!
こんなあったかなつながりが、ゆるやかにそよいで、
確かな風にしてゆきたいですね。

赤堀さんのホームページはこちら → ☆
楽しい陶磁器が並ぶテントは、『ニッケ鎮守の杜』に入ってすぐ左側。
『トキニワカフェ』の隣です。

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いわもとあきこさん・裂き織り・香川

いわもとあきこさんも二回目の出展。
前回の伸びやかで晴れやかな展示は、今も心に残っている方が多いのでは。
今回は、どんな風がそよぐでしょうか?

Q
今回の『工房からの風』には、どのような作品を出展されますか?

A
とにかくバッグをもりもりと持っていきます!
エキデン・チャリンコ・うさぎ・こわき・ポケ・まるちゃん・にこいち・しちさん・・・・
なんのこっちゃですが、バッグに付けている名前です。
あとは、小さなバネくちがねのポーチ。
裂き布の端っこで作ったたシュシュや、しおりちゃんも持っていこうと思います。

そのネーミングの簡潔にして、くすっと感。
ぜひ作品とともにチェックしてみてくださいね。

Q
いわもとさんにとって、『工房からの風』はどんな風ですか?
そして、今回はどんな風にしたいでしょうか?

A
『はっぴぃえんど』というバンドの『風をあつめて』という曲があるのですが、
今、私のテーマソングのように流れています。

けだるい感じのこの曲が流れて、
おかえり。わたしのテンション。と思うのです。

そしてこう続きます。

風をあつめて
風をあつめて
風をあつめて
蒼空を翔けたいんです
蒼空を。

3年前の初出展、息切れしそうだったのもいい思い出として、
つくることを仕事にさせてもらっている今、
いつもの素敵な展示会のひとつ。になればいいなと思います。

皆さんから少しづつ風をあつめて・・・
いわもと、翔けられるやもしれません!!

いわもとさーん。
いわもとあきこ節全開なメッセージをありがとうございました!
『いつもの素敵な展示会のひとつ。になればいいなと思います。』
って、素敵な感じです。
二回目ですし、余裕!と一瞬思いましたが、
いつもが素敵で、これも素敵!
って、とっても幸せな感じですね。
スタッフもそんな気持ちでいたいです~

いわもとさんのホームページはこちら → 
出展場所は『ニッケ鎮守の杜』に入ってすぐ右。
小高い丘?の上、桜の木の下です。

そして、書籍『工房からの風‐作る・働く・暮らす・生きる20の工房を訪ねて』
でも取材をさせていただいています。
こちらもぜひチェックしてみてくださいね。  → ☆

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大谷哲也さん・陶芸・滋賀

清潔できりっとした佇まい。
けれど、どこかほっこり和みのスパイスも効いた白磁の器。
信楽で作陶される大谷哲也さんです。

Q
『工房からの風』に、大谷さんはどのような作品を出展されますか?

A
普段使いの白いうつわと白い土鍋を出展します。
割れたり、家族が増えたりしても買い足しできるような定番が中心です。
僕たちの食卓は、和食だったりイタリアンだったり中華だったりインド料理だったりと、
とてもレパートリーに富んでいます。
おそらくこんなに色んなものを日常的に家庭で食べているのは日本人だけだと思います。
そんな豊かな食卓にあったうつわが作れたらいいなぁと考えながら制作しています。

哲也さんは料理が大好き!
5人家族にお客様も多い食卓を、奥様の桃子さんと一緒に
毎日おいしいもの作りを楽しんでいらっしゃいます。
キッチンに住みたかった!
って小さいときから思っていたというほど年季の入った
厨仕事好きな人の作った器ですもの、お料理が映えるのも当然なんですね。


Q
『工房からの風』は、大谷さんにとってどんな風ですか?

A
2003年に初めて作品を発表した場所なので、風の吹き始めたところです。
この9年間で積み上げてきたたものを、
またその場所で発表できることをとても楽しみにしています。

出展者が決まって第一回目の全体ミーティングのとき、
哲也さんがこの場にいることを、新人作家の方々が眩しく見ているのが印象的でした。
全国にファンを持つ哲也さんが、この場にこうして帰ってきてくださったこと。
うれしいです。
来場者の方ももちろん、出展作家に方にも刺激になりますね。

 

大谷哲也さんのホームページはこちら →

出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』花壇のほとり。
メロウグラスさんのお隣です。
藍の赤い小花がたくさん咲くそのすぐそばで、
哲也さんの白い器が凛と輝いていることでしょう。

そして、10回展記念の書籍でも大谷哲也さん、桃子さんをご紹介しています。
こちらもぜひ、お読みいただければと思います。
ご紹介記事 → 

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メロウグラスさん・ガラス・長野

ガラスの持つ透明さ。
ガラス作家はそれをさまざまな方向に生かして制作を進めます。
研ぎ澄まされたエッジの効いたもの。
水や氷のように自然を思い起こさせてくれるもの。
やわらかなもの。
冷ややかなもの。

メロウグラスさんのガラスは、穏やかで優しい佇まいなのですけれど、
それだけではない、どこか遥かな時間や空間を思わせてくれるものがあります。
その秘密は、どんなところにあるのでしょう。

 


そのむこうに見えるもの

Q
メロウグラスさんは、『工房からの風』には、どのような作品を出展されますか?

A
日々のなかで見つけた景色や気持ちを硝子のオブジェにしています。
硝子のオブジェ作品と
作品をスケッチしたときの言葉を一緒に並べます。

定番のプレートやカフェプレート
そして
草花をちょこんといけられる花入れなどを展示します。

家や建物をモチーフに作られた作品は、その透明感から、
置いた周りの空気を清浄にしてくれるような爽やかさがあります。
(私は本棚にちょこんと置いて、本の醸しだす空気感を和やかにしています)
そして、小さな緑が映えるガラスの器も、小さいながらも豊かな存在感です。
展示では、その作品に添えられた言葉の柔らかさも
作品を豊かにまとうオーラのひとつになっていますよ。


メロウグラスさんにとって、『工房からの風』は、どんな風に感じられますか?

A
はじめての『工房からの風』。

風鈴が風にゆれて鳴る音
心地よくて やさしい音色が好きです。
そんな心地いい音色が鳴るような風にしたいと思います。

硝子と日々向き合うなかで
透明な硝子のなかにグングン入っていき
その中を見て作品をつくっています。
自分の心のなかだったり
意識の奥底だったり
指先で感じる感覚のようなものだったり。

工房からの風で
「わたしが見ている景色を見てもらえるように」
と思いながら作品をつくりました。

掌に載るほどの愛らしい作品も多いのですが、
その作り方はダイナミックさと繊細さが合わさったもの。
透明、または半透明の塊の中に、何を思い、何を見るのでしょうか。
作家の心へ思いを寄せるのもいいですし、
自分の心の中にある風景をそこに映してみるのも心楽しいですね。


家のある風景

メロウグラスさんにお会いすると、イマドキの言葉で言えば、女子力を高めたくなります!
なんというか、女性の持つやわらかさ、たおやかさ、しなやかさ、そしてよきつよさを、
メロウグラスさんから感じて、日々の自分の心の姿を反省します。
その反省する気持ちが、なんだかうれしいというのも、不思議な魔力!
そう、メロウグラスさんの作品の秘密は、しあわせ色の魔力なのかもしれません。。

メロウグラスさんのホームページはこちら → 
出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』に入ってすぐの原っぱエリア。
秋草に揺れる『手仕事の庭』のほとりです。
草花とガラス作品が、囁きあっていますね、きっと。