2024年10月の記事一覧

「出展作家へのお知らせ/工房からの風」New

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dairoku/陶芸

Q1
兵庫県揖保郡でdairokuの名で作陶をする上山遼さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
陶磁器を出品させていただきます。
「物質」「日常」「感覚」をテーマにしており、「日常」の中で人間の「感覚」を通して「物質」を感じ取れるものを意識して制作しております。
今回出品するものは無釉で手触りや色調を特徴としたものを考えております。


炭化黒裂ぐい呑み
手捻りにて制作しており造形が有機的で手に馴染みやすい。
また土の特性として焼き締まってもしっとりとした質感を触りながら感じることができ、石ころを持っているような感覚になる手触りと重さ。


炭化皿
無釉であり使用していると経年変化を楽しむことができるうつわです。
また、黒の中に潜む青い色調も見え見る楽しみもあります。そして料理を引き締めてくれる黒が特徴的です。


炭化花器
花の華やかさを支える黒が特徴。水を入れて使用するとその黒がまた違ったしっとりとした黒に変化します。

Q2
大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
川淵直樹さんの南蛮の小鉢です。
なんとも言えない明るい赤に柔らかい造形からしっとりとした質感が特徴的であるが主張が強くないので料理にも馴染みケンカしない包容力のあるうつわであると思います。

しっとりとした、えもいわれぬ土の表情。
そのまま置いて、そして、日々に使って、愛着が増していく風合い。

写真作家として活動されてきた上山さんが、焼き物の道に入って行かれたことなど。
風人テントでの「「つくるひとの手ー工房からの風景」への寄稿からよく伝わってきました。
このあと、このブログやテントなどでもご紹介しますので、是非お読みください。

dairokuさんのテントは、おりひめ神社脇。
インスタグラムは、こちらになります。
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石毛みほさん/竹細工

Q1
二回めの出展となる石毛みほさん。
「工房からの風」には、どのような作品をお持ちくださいますか?

A1
栃木県大田原市にて、真竹(まだけ)でかごを作っています。
竹林で竹を切ってくるところから自分でやっています。

バッグのような持ち歩くものと、食卓で使えそうなものを主に作りました。
同じ編み方でも大きさや形を変えて、種類を多くしたつもりです。

普段使いながら末永く使えるものであったらいいなと思っています。
楽しんで見ていただけますように。


束ね編みバッグ


差し六ツ目編み盛かご


麻の葉編み舟形かご


かごの底の方のぷっくりしたところが私は好きです

Q2
石毛みほさんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
飛びかんな模様のうつわです。
他のうつわは電子レンジにがんがんかけていますが、このうつわはかけていません。
あまり意識はしてなかったのですが、大切にしているのかも。
テレビでこの模様の付け方を見てからこの模様が好きになったように思います。
色も気に入っています。

飛びかんな。
陶芸(工藝)特有の言葉に惹かれます。
美しさが、石毛みほさんの竹細工に通じますね。

石毛みほさんの出展場所は、稲荷社のほとり。
インスタグラムはこちらです。
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奥田紀佐さん/蝋燭

Q1
初出展の奥田紀佐さん。
「工房からの風」には、どのような出品をされますか?

A1
蝋燭を出品いたします。
灯す前も灯している間も灯し終えた後も美しい蝋燭、をモットーに空間に馴染む蝋燭を制作しています。

焚き火の火に魅了され、家の中でも灯せる蝋燭に興味を持ったのが始まりでした。
材料である蝋には様々な種類があり、蝋の配合によっても様々な表情を楽しむことができます。
今回の展示では蝋の幅広い魅力を感じていただきたく、異なる質感のものをいくつか制作しました。
また、嗅覚でも楽しめるよう”秋の果実”をイメージしてブレンドした精油の香りの蝋燭も展示する予定です。
朝起きた時、仕事に集中したい時、黄昏時、夜更とともに・・日常の様々なシーンで少しでも蝋燭を取り入れていただけたら。

今回の会場である美しいお庭で、蝋燭のある空間が生み出す優しい世界をお届けしたいと思っています。


作品名 「オブジェ」


作品名 「漂うもの」

Q2
奥田紀佐さん、12歳のころ、将来なりたかった職業について教えてください。

A2
記憶を辿ると12歳のころになりたかった職業は「服飾デザイナー」でした。
地元の手芸屋さんで安い生地を選んで、洋服作りの本に付属していた型紙からスカートやベストを作っていました。

もしかすると、私の名前の由来が靴デザイナーの高田喜佐さん、と両親から聞いたことも幼心に何か影響を受けたのかもしれません。
数十年後会社員を経てまた私の原点のようなものづくりに戻ってきたことに、今回12歳を振り返ってさらに感慨深いものがありました。


作品名 「透く灯り」

「KISSA」の高田喜佐さんゆかりのお名前とは。
いずれ、ものづくりの道に進まれたのは、必然だったのかもしれませんね。
ろうを用いた表現の世界、そして、使い手に手渡したあとを想っての世界。
見る人も、イマジネーションを静かに躍動させて向かい合う喜びがありますね。

奥田紀佐さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、稲荷社のほとり。

ホームページはこちらです。
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園田雪乃さん/柿渋染め

Q1
今回の最年少作家の園田雪乃さん。
今展へは、どのような作品をお出しくださいますか?

A1
柿渋染めの鍋つかみと、ミトンを出品いたします。
「くらしをつつむ布道具」は、絵と布のしごとの合いの子です。
鍋つかみとして、うつわや、軽食の受皿として、お役だてください。
つかうひとの気持ちをくるむような作品になるように、柿渋や墨、手つむぎの糸で、描くように作っています。
丈夫で、使いこむほど育つ柿渋染は、「もの」として長く一緒に過ごしいただけるように、記憶の根っこになれるようにと、選んでいます。


柿渋鍋つかみ


柿渋鍋つかみ


柿渋ミトン おはな


柿渋鍋つかみ うさぎ


藍なべつかみ いきもの

Q2
園田雪乃さんが大切にしている工藝品(古いものでも、新しいものでも結構です)をひとつ教えてください。

A2
キリンの匙です。
小さな匙で、ちょっとずつすくって食べると特別感がでて好きです。

50作家。
ある共通点があり、響きあうところがある作家たち。
でも、ひと色、一色ではないんですよね。
20代半ばの園田雪乃さんのお仕事が、工房からの風の中でどのように映るのか。
私は期待を持って賭けてみました。
園田さんご自身のジャンプでもあるし、ほかの作家の方々の何かを佳い意味でふっとばすようなことかもしれません。
そして「工房からの風」に、まさに新鮮な風を届けてくれるかもしれないと。

早川ユミさんのもとで過ごされたという園田さん。
そこで感じられたものは、ものづくりや生きていくことへの大切な核かもしれませんね。
ニッケ鎮守の杜、手仕事の庭花壇の前で、元気に愛らしい作品が並ぶ光景、楽しみにしています。

園田雪乃さんのインスタグラムはこちらです。
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船ではなく小舟で

新緑の眩しい季節となりました。
ニッケ鎮守の杜の梅の木には、青梅がりんりんと実ってきました。

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千葉県でも緊急事態宣言が解除されました。
このお庭も閉園が解かれて、憩いの人々が行き交うようになっています。

募集の時点では思ってもみなかった社会状況になって、
「工房からの風」も、常にさまざまなことを考えながら進んでいます。
さまざまな工夫や皆様へのお願い事も生じるかとは思いますが、
現在、開催のために企画を進めております。

+++

企画を進める中で、スタッフそして風人(かぜびと)さんたちとzoomミーティングやメール、電話でのやりとりを重ねています。
風人さんというのは、出展経験がある作家の方で、企画や当日のサポートをしてくださる方々です。
その中で、とても印象的な話がありました。
船にまつわる話です。

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4月、例年では出展作家の「第一回全体ミーティング」を行っていました。
出席の義務はないのですが、例年9割以上の作家が万障繰り合わせて出席されます。
10月に向かっての入学式(学校ではありませんが!)や船出、出航式に捉える方もいらっしゃいます。
実際、この日に「はじめまして」を交わした作家同士が、切磋琢磨をする中で、ものづくりとして長く佳き関係を結んでいくことが多くあります。

+++

今年の「第一回全体ミーティング」では、「工房からの風」を島にたとえてみようと思いっていました。
この島は、こんな様子ですよ、こんなことが行われていますよ、こんな出会いの可能性がありますよ、と・・・。
そして、その島に向かうための準備の仕方、スケジューリング、島にたどり着いたときに有効なことがらをお伝えしようと思ったのです。
17回と会を重ねましたから、島でのことはおおよそお伝えできると思ったのです。
(もちろん、慣れることはなくて、毎回様子は異なってはいるのですが)

ところが、今年の島の様子を思い描くことができません。
島への想いはしっかりとあります。
けれど、経験したこののない新型ウィルス感染症が、10月の開催時にどうなっているのか。
予測がつかないからです。

開催に向かって準備をしていますが、いつも通りの運営はおそらく難しいことでしょう。
何を、どのように対策して臨むのか。
それによって、何がどう変わるのか?
企画者の想いだけではどうにもならない要素が生じています。

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風人さんとのzoomミーティングの時のことです。

「工房からの風」に向かう船への乗船券を、選考通過の作家にお渡ししましたけれど、
ほんとうに船に乗りますか?
とあらためて尋ねないといけないのではないだろうか?」

その私の言葉に異を唱えたのは、風人のNさんでした。

「工房からの風」に向かう時、私は連れて行ってくれる船に乗り込む気持ちはなかったです。
プロ、もしくは明確にプロを目指している作家であれば、ひとりひとりが船頭のはず。
小舟を自ら漕ぐ覚悟がなければ、プロとして作家にはなれないだろうから」

これは、私の中で大きな意識革命!となりました。
毎年、50名の作家を「工房からの風」の搬出までの時間を共にする中で、面倒をみるお世話係的な気持ちが生まれていたのかもしれません。
50人ともなれば、実にさまざまな方がいますから、なかなか手のかかる!(失礼!!)方もいて、どこかでその方に合わせて進行を考えてしまうこともあります。

同じ工藝作家であり、出展作家でもある人の言葉は重みがありますね。
むしろ同じ「船」に乗ってもらおうだなんてことが、そもそも失礼でした。
皆さん自ら櫂を持って漕いでいるのですから。
だとすれば、私がすることはなんだろう。
そう考えた時、島に向かって水先案内人としての役割を今一度整えること。
そして、今年の島はいつもと同じ状態ではないかもしれないこと。
航海中には時化や嵐に出会うかもしれないことをお伝えすることだと思ったのでした。

+++

島と舟のたとえを交えた私からの投げかけに、44組の作家が前向きに参加の意向を示してくださいました。
50組の内6組の方は、地域性やご家族の属性、関係性などで、今年の出展を辞退されました。
それぞれのご事情があって、きっと悩まれた果てのご辞退だと思います。
いずれ機が熟してご一緒出来る日が訪れることを願っています。
正直、もっと多くの方が見送られるかと思っていましたので、44組での構成はすごい厚みに思いました。
そして、多くの方々から、熱い、すばらしい思考、思索に基づいた丁寧なメールをいただきました。
以下に、幾つかのメールを一部抜粋して掲載させていただきますね。

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船と島のたとえはとても伝わってきました。
今年のこの状況を思うと、正直なところ不安でいっぱいです。
不安が大きく膨れ上がり、ぐらぐらと迷っていた時期もありました。
が、いつも未来は不確定で不安なものです。
だからこそ惹かれ、未来へと進みたくなるのだと思います。
私の船は、まだ進みは遅めですが、もう島に向けて動き出しました。
たどり着く島が定まらないことは承知の上です。
ひとつひとつ自分にできることを進める以外に私自身には選択肢がありません。
ともに進む仲間がいるのなら荒れた航海も乗り越えられそうです。
動き出したあとの過程が実りある積み重ねになることを確信しています。
出展希望です。
(ガラス)

 

私の作るものは全ての人の生活必需品ではありません。
それでも暮らしの彩りに、誰かの暮らしの糧になるものを作れたら…と思い制作しています。
誰も体験したことのない、この今だから何か出来るのではと考えています。
大きなことではなくても、小さなことから、誰かの暮らしに灯りを灯したい。
まだまだ小さな船の主の私ですが、稲垣さんの船を先頭に他の船主の皆さんと海へ出たいと考えています。
秋、開催されるかは誰も分かりません。
それでも、私は皆さんにご覧頂けるよう、変わらず制作していきたいと思います。
手を動かし 頭を使い 日々の暮らしに感謝しながら…。
(その他ジャンル)

 

ぜひ「出航」させていただきたく存じます。
現時点では全ての環境下において誰にも先が見えない状況ですので
大小あるにしても荒波の中へ進まないといけないと思っております。
何も準備せず出航して、突然の嵐に巻き込まれると転覆しますが
「たどり着く島」への航路も凪では無いことが予測できることはかえって良かったと思っております。
その中でどのように船を漕ぐかは作家自身によるところが大きいので
荒波の中での漕ぎ方を模索しながら進む時期なのだと思いながら制作しております。
今までも比較的波が荒い海で小舟を漕いできたと思っておりますが
数ヶ月で一変した海に一人で浮かんでいるのではなく、
稲垣さんをはじめ、出航しようと思う作家の方もいらっしゃることはとても励みになります。
ですので先行きが見えず航海が難しい時期に「たどり着く島」へ向かう切符をいただいたことはとても心強いです。
世の中の流れが大きく変わり、工芸や手仕事のあり方、伝え方を見つめ直すことが必要になったタイミングで切符をいただいたことは素晴らしいご縁です。
「たどり着く島」がどんな状況でも今回の航海をぜひ経験させていただき、より成長できればと思っております。
(染織)

 

出航する先は、昨年初めてニッケルコルトンプラザに訪れて見たあの島では無いと覚悟の上での出航です。
嵐の中の航海を楽しみながら挑みたいと思います。
と言うのも、工房からの風に参加が決まり、1月のミーティングに参加してから、以前よりも自分の中でものづくりへの意識が高まっているのを感じています。
惜しみなく手を動かし、出しきる、向き合う姿勢が大切だという事を学び、出来上がる作品や観て下さった方の反応等もみて、この数ヶ月で変化を感じていました。
10月がどのような発表の場所(島)になるかわかりませんが、私としては工房からの風まで残された時間で、どんな物が自分から生み出せるか、見てみたい気持ちが勝り、挑戦を続けたいと思っております。
(ステンドグラス)

 

1月のミーティングの時の風人さんのおっしゃったお話が印象的で心に残っています。
“工房からの風が自分に期待してくれているのに、自分が工房からの風に期待してしまっていた”
私も、“この出展で潮目が変われば”と精神的に工房からの風に寄りかかっていたことに気付きました…
春に予定していた自身の出展も全てなくなって、今までいかに作品を人にお見せし、その反応を喜びにして自分の力に変えてきたのかに気付きました。
他が先にあって自分があるのか
自分が先にあって他があるのか
自分の価値を他の何かで計ってはならないよ、
制作のモチベーションを他に置きすぎてはならないよ、と
何度も教えてもらっているような気がしています。
10月の状況が読めない中開催に向けて動いてくださっていること、ありがたく思っています。今年の時勢を感じながら、今できる作品を作っていきます。
(布)

 

新型コロナの影響で春の展示予定はすべてなくなりました。
「工房からの風」まで、展示の機会はありません。
こんなに長く展示が無いというのは、新鮮で貴重な時間だと感じました。
今はそれを逆手にとって、すでに取り組み始めていたり、
この先やってみたかった新たな試みに向き合うと同時に、製作全般を見直す時間に充てることにしました。
次の10年の製作へとつながる挑戦です。
小さな芽の形でもいいので、「工房から風」の場でお見せしたいと考えています。
先の読めない状況の中、ディレクターとしてのご苦労をお察しします。
例えどのような形であれ、現実の場で開催される限り、大切な発表の場として参加させていただきたく思います。
(木工)

 

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胸が熱くなりました。
これは、ほんの一部なのです。
心の成熟度がなんて高い方々なんでしょう。
「第一回ミーティング」をしていない中、未だ顔合わせが出来ていない方も多いのですが、既に「島」に向かって一緒に漕ぎ出している気持ちです。
状況を嘆くのではなく、状況の中での最善を目指すひとたち。

もちろん、正直に書けば、すべてがこのようなメッセージばかりではありません。
不安を多く綴る方もいれば、淡白な文章からはお気持ちが読み取れない方も数名はいらっしゃいます。
けれども、いろんな方がいるのが自然ですね。
それはいつもそうでしたし、一色ではないことが豊かさでもありますから。
それでも多くの方が、今までに経験したことのない社会状況の中で、考えること、哲学を深めることは、よいことなのだと思っています。

経験則や従来の常識にただ乗って進むのではなく、自らが漕いでいく力を蓄える。
それぞれが進むことで生じる波が、結果として周囲に、社会によい波動となっていく。
そんなことを希います。
そして、上に載せたようなメッセージを寄せてくださった方々の想いと実践が、よき連鎖になっていくといいなぁと思います。
不安も連鎖していきますし、希望も連鎖していきますね。
同じ連鎖であれば、実践を伴った希望が、今年の「工房からの風」を通して広がっていけるように、私たちは企画を進めようと想いを新たにしています。

この秋の「工房からの風」に向かって漕ぎ始めた44艘の小舟。
そして、風人さんたちと私たちスタッフ。
この航海が佳きものとなるように、そしてその実りが使い手の方々の喜びにつながれるように、どうぞ見守っていただけたらとお願いいたします。

航海日誌?的に、時々こちらも綴っていきますね。
そして皆様、このような中ではありますが、どうぞ心身お健やかにお過ごしくださいませ。

(画像は「ニッケ鎮守の杜」の今年の花や果実。
季節、季節を伸びやかに生きていますね)

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今年度出展予定作家の皆様へ

今年度出展を予定されている作家の方へは、第一回ミーティングの開催日変更等のお知らせしておりますが、新型コロナウィルス感染予防への対策のため、現在、再度調整を行っております。

近日中(3日以内を予定)に、あらためてご連絡をさせていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします。

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眩しい季節へ

ニッケ鎮守の杜の13本の桜。
満開となりました。
花びら零れる時間は、今しばらく続きますね。
お近くの方など、ぜひお出かけくださいませ。

今年度「工房からの風」の出展作家50名(組)も確定して、
今月末には、この場で初めての集いの時間が持たれます。
桜の木は、薄黄緑いろの葉桜の頃でしょうか。
幼い葉桜の木の下で出会った作り手たちは、
10月、紅葉が始まった頃の同じ桜の木の下、
成熟を深めた作品を手にして再び集います。

桜の木がぐるりと囲んだこの庭が起点となって、
今年も作り手たちがその仕事を進化させていきます。
その実りとの出会いを、皆様どうぞご期待ください。

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藤武秀幸さん 美輪さん(TETOTE)

Q
今年の工房からの風で、風人のTETOTEは、何をしてくださいますか?

A
TETOTEとしては昨年に引き続き、素材の学校テントにて子供達向けのワークショップを担当させていただきます。

好きな布を2種類選び、椅子張りでも使用するくるみボタンを作る機械を使ってくるみボタンを製作します。
作ったボタンはあらかじめ葉っぱと枝を刺繍した革に通すとリンゴのペンダントに変身します。
リンゴペンダントを身に着けて工房からの風を散策してもらえてら嬉しいです。

素材の学校テント 1時間目
「くるみボタンの時間」
10時15分~11時  随時(作業時間は10分ほど)
最大人数 各日20名(10歳以下のお子さんは保護者同伴)
金額500円

IMG_9955 (800x533)

藤武秀幸としては
「椅子に布を張る」というデモンストレーションをやらせていただきます。
昨年に引き続き、「男の仕事場」で椅子張りの作業をいたします。
工房で実際に使用している工具や生地などの材料を持ち込みます。
時間は13時30分~15時の間になります。

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Q
今年度の出展作家の方に、風人さんとしてひとことエールをお願いします。

A
初出展した当時、気合や期待ばかりが先走ってしまっていた私たち。
今、思うと結果にばかりとらわれていたように思いました。
一喜一憂する目の前の結果よりも、
この出会いがいつか追い風になってくれると思います。
自分らしさを大切に、どうぞ一緒に楽しみましょう。

TETOTEさんからのメッセージをいの一番に登場いただいたのは、
このメッセージがリアルだったから。

何事もスピードアップしていく時代、結果も即効性を求めがちにになっていますね。
私だって、そういういこといっぱいです。
でも、「工房からの風」で大きな実りを得た方々って、
案外、後からじわじわと実りを熟していかれる方が多いように感じています。
2015年の「工房からの風」に出展したことで得た出会い。
これがすでに宝物!ですね。

ぜひ、この出会いをじっくり育てて、
これからの「作る仕事の時間」を、豊かにしていただきたいと願っています。
そんな、私の想いを、藤武さんが代弁してくださったかのようなメッセージでもありました。

Q
おふたりにとって、記憶、印象に残る小さな頃の「ものづくり」は、いつのどんなものでしたか?

A
特に印象的なのは小学校3年生の時に夏休みの自由研究で作った紙芝居でしょうか。
自分で考えた「夢が本当になっちゃった!」というお話。
学校でおもらしをしてしまった夢を見た翌日、本当に学校でおもらしをしてしまい・・・
元気がなくなってしまった主人公があることをきっかけに元気を取り戻すストーリーだったかと。
周りから褒めてもらってそれから絵を描いたり、作ったりが好きになった気がします。
そして、4年生からは絵画教室に通い始めた単純な子供でした。
(美輪)

ものづくりと言えるかわかりませんが、思いついたのは子供のころ作った「秘密基地」です。
裏山に木を集めて友達と遅くまで夢中になって作っていました。
そういえば、大人になってから作った工房はあのときの記憶の「秘密基地」に似ているかもしれません。
(秀幸)

TETOTEの藤武秀幸さん、美輪さんありがとうございます。
美輪さんのストーリーは、美輪さんの風貌からは衝撃的でした・・。
そして、今回おりひめ神社奥の男の仕事場も、秀幸さんの二日間の秘密基地になりそうですね!

TETOTEさんのHPはこちらです。
→ click

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予感から実感へ

先週末、「風の予感展Ⅱ」が終了しました。
今年出展の50名(組)の作家の内、初めての出展は36名(組)。
その中から4名ずつ合わせて8名の作家のご紹介をしてきました。

この機会を通して、作家とのミーティングも行います。
10月の本展に向けて、種をまいたり、枝葉を整え伸ばす茎を選んだり。
おひとりおひとりの気持ちを受けて、それに応じて、
ミーティングが終わるときには、希望の光!が見えるようでありたいなぁ。
それをこそ願って、たくさんの作家と出会いを重ねました。

今確認してみたら、50人(組)のうち、まだお会いできていないのはお二人のみ。
皆さん、ほんとうに熱心にやってこられます。
津軽からバス中二泊の日帰りで来られた方を筆頭に、
信州、中部、関西・・・と、このミーティングのために自主的にやってきてくださるのです。
そのパッションは、よいものを作りたいから。よい仕事をしたいから。
なのだと思っています。
こちらもシンケンです。

「「工房からの風」を初個展の場と思って取り組んでいます」
とおっしゃった方がおふたりいらっしゃいました。
その日に向けて、ほかの仕事を調整して、
素材、材料を調達して(その手配、算段もどれだけ大変なことでしょう)
その気持ちに応えるだけの会を作らなければ!と私たちも気持ちがあらたまります。

画像は、予感展Ⅱの時の水野久美子さん。
エストニアから帰ってきたばかりとのこと。
とても絵になる風景でした。
水野さんともこの機会を通して、そのお仕事や姿勢について、
少しずつ理解を深めさせていただいたように思います。

+++

ここからは、出展作家の皆様へ

14日までのやりとりを基に出展場所や媒体掲出作品決定を行います。
けれども、企画折衝はずっと続きますので、ミーティングご希望の方は
ご連絡をお待ちしています。

全体ミーティングは8月の終わり。
(日程お知らせ済ですが、わからなくなった方はご連絡くださいね)
本展まで、ちょうどあと4か月!
秋の日の実りに向けて、進みましょう。

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風の予感vol.2

ニッケ鎮守の杜、夏の庭へとぐんぐん季節が進んでいます。
ジキタリスが、こんなにすっと立ち上がって。
バラも一番花を終えて、次の蕾へ。
シャクヤクもあっという間にほころびました。

あたたかさも安定したので、棉も蒔きました。
今年は、愛媛松山のsun and snowさんから譲っていただいた種も蒔きました。
新たな息吹きが加わりますね。

庭人さんたちにご一緒いただいての庭作業。
夏帽子をかぶって、汗を拭いて。。。
真夏の予感、、、ですね。

:::

6月6日7日の土日
翌週13日14日の土日と、galleryらふとで開く「風の予感vol.2」

出展者は、
SŌK 鈴木絵里加|陶 装身具
服部謙二郎|染織
三浦侑子|ガラス
väli 水野久美子|金属・糸 装身具
の方々です。
こちらにご案内しております。
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そして、業務連絡?ですが、出展作家の方々、初期の個人ミーティングは14日で終了です。
すでに個人ミーティングを終えた方のたぶん9割以上は(私の感覚ですけれど!)
きっと何かを掴んで、制作に拍車がかかっているかと思いますよ。
この4日間は、galleryらふとで行いますので、ぜひアポイントお取りください。
(アポなしは、たぶん時間的に難しいです、すみません)

加えての業務連絡で恐縮です。
稲垣のニッケアドレスのpcがハードディスクの破損でメールの記録がすべてなくなってしまいました。
web登録などのバックアップはしていますので大丈夫ですが、
稲垣とやりとりした5月3日以前のメールを見ることができません。
もし、稲垣から返事がないなどのことがありましたら、あらためてご連絡をお願いいたします。
現在は、正常に使用しています。

6月初めのお庭、ますます緑濃き庭になっていますね。