2012年10月の記事一覧

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小冊子

『工房からの風』では、毎回小冊子を編んでいます。
作り手からの生の言葉、文章をお届けしています。

今回寄稿いただいたのは、こちらの方々です。
(掲載順・敬称略)

今野恵 「鹿とマント」
大谷哲也 「アイデアも冷めない距離」
小澤基晴 「ジャムの味わい」
香田佳子(アトリエ倭)「ちぎり」
鈴木知道(tomot) 「森に宿る物語」
里見香奈子 「コツコツ」
大谷房子 「機を泳ぐ」
竹沢むつみ 「がらくた」
稲井浩志(qan:savi) 「偶然に導かれた天職」
平厚志 「ものをつくりながら」
加藤かずみ 「続けた先にあるもの」
さこうゆうこ 「七歩の距離」
鈴木有紀子 「ろうそくの灯りになった日」

300円で販売しています。
販売場所は、コルトン広場・モニュメント周りにあるテント『kaze books』
ぜひ、お読みいただければと思います。

(今回、稲垣の文章は掲載せず13人文章で編んだ小冊子です。
別に稲垣文・撮影の『工房からの風-作る・働く・暮らす・生きる-20の工房を訪ねて
も『kaze books』で販売いたします。

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ワークショップのご案内

『工房からの風』では、いくつかワークショップがあります。
作家活動の方々によるワークショップですので、
道具や工程の関係でどうしても少人数となってしまいますが、
ご興味のあるワークショップ、ぜひご参加ください。

お申し込みは、各ワークショップ開始30分前に、
それぞれのワークショップテントで直接作家にお申し込みください。

そのためにも、
会場に来られて真っ先におすすめなのは、「マップ」の入手!

3つの本部テントでお配りしています。
(裏のアンケートもぜひに!プレゼントも当たります!!)

大野八生「庭の恵みのハーブリース」
両日10:30~12:00 定員各8名 ¥1,500

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菅原わかこ「木の家のポット敷き」
両日10:30~12:00 定員各15名 ¥1,500

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TETOTE TUTU  「紙管で作る布張り小箱」
両日10:30~12:00  定員各5名 ¥2,500

+++

川端健夫
被災地へ届けるベンチを作ろう
両日10:30~11:30/14:00~15:00
定員各 8名 (小学生対象) 無料

+++

遠藤マサヒロ
「漆の研ぎだし-根来アイスクリームスプーン」
両日13:00~14:00 定員各10名 ¥2,500

+++

空想製本屋
「紙と糸で綴じる、木の葉手帖」
両日13:00~14:30  定員各6名 ¥2,000

+++

+++

Ohama 「手縫いの革マグネット」
両日15:00~16:00 定員各7名 ¥1,500

菅原博之「生木を削る-小匙、マドラー、薬味匙」
両日14:30~16:00 定員各6名 ¥2,000
デモンストレーションに変更させていただきました。
(お客様の制作ではなく、作家の制作実演公開)

+++

studio カラン「磁土の白いクリスマスオーナメント」
両日14:45~15:45  定員各8名 ¥2,000

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Wrap Around R.さん・着物リメイク・大阪

Wrap Around R.(ラップアラウンドローブ)の松下純子さんも二回目の出展です。
2006年以来ですから、6年ぶり!
その間、「型紙いらずの着物リメイク」というご本など、
出版の分野でも活躍されています。

Q
Wrap Around R.さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
草花や幾何学、なかには壺をモチーフにしたきもの地で、
パンツ、スカートをたくさん。
ワンピース、Tシャツ、アクセサリースカーフなども。

きものの幅を生かし、直線裁断となると、長方形との格闘!になるのですが、
今回は、長方形を4つに割って三角にしたものを組み合わせてかたちを作りました。
長方形と三角の出会いは、見た目も着心地も楽しいものになりました。
ワードローブに付け加えて、スパイスになるような、
日々が楽しくなるようなものを持って行きますね。

着物幅を生かし、再び三度リフォームできるように、
反幅、反幅に裁断して作られる合理的な服づくり。
その考え方と、出来上がった服の素敵さを、
ぜひ、会場で実感していただきたいと思います。
松下さんのふんわりスマートなお人柄にも、きっと惹かれる方が多いのでは。

Q
Wrap Around R.にとって、『工房からの風』は、どんな風ですか?
あるいは、どんな風にしたいですか?


今回2度目の参加で、はじめは、どんな風が吹いているのやら、
はたまた風の中にいるのやらわからずに夢中で参加。
終わってからじわじわと風を実感したという感じでした。

今回は、場・ひとの風を心地良く感じながら、
一緒に『工房からの風』を作っていけたらと、そんな気持ちで参加します。

たくさんの方々が、作品をまといながら、一緒に風を起こしたいですね。

Wrap Around R.(ラップアラウンドローブ)、松下純子さんのホームページはこちら → 
出展場所はコルトン広場『モニュメント周り』です。
お隣は、『kaze books』という名の本屋?さんです。

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お庭ととのえ

さて、準備も今日木曜日と金曜日の二日となりました。
週末、お天気マーク、今のところ笑顔マークです!
(といっても、心配な私たち。。でも、きっと大丈夫ですよね、はい!)

出展作家からの怒涛の!コメント紹介もあとおふたりとなりました。
明日は飲食、ワークショップのお知らせを、と思っています。

火曜日は、終日お庭の整備の日でした。
杏ちゃん似の美貌の園丁ハラダさんを中心に、庭人(にわびと)さんがお迎えの庭整えを。
(四季を一緒にお庭の手入れをしてくださる地元の方々。
素敵な方ばかり&料理、アロマ、旅、、、と隠れた才能いろいろの方々なのです。)
この庭人さんたちを中心として、今年も「トキニワカフェ」も行いますよ。
今年のオリジナルハーブブレンドも、みんなで試飲を重ね、調合、しました。
毎年、同じ種類のハーブでも、味や香りが微妙に異なるのです。。。

この日は、造園屋さんに加わっていただき、高木剪定も行いました。
ここは、泉健太郎さん、今野恵さんたちのあたり。
ほどよく木漏れ日が射すように、茂りすぎた枝を払っていただきました。

さて、今日はテント設営。
私が建てるわけではありませんが、立ち会って位置を決めていきます。
作家の方々も準備でお忙しいことと思いますが、
こちら、着々と準備を進めていますので、安心して向かってきてくださいね!
そして、ご来場くださる皆様にも、心地よい時間をゆったりお過ごしいただけますように。。。

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大中和典さん・陶芸・山口

大中和典さんは、遠く山口県からの参加。
日本中(世界中)が均一方向に向いているとはいっても、
萩焼など陶芸の文化が根付く地で作陶される大中さんには、
関東近辺の作家とは別の何かがあるように感じています。
二回目の参加となる大中さんからのメッセージをご紹介します。

Q
大中さんは、『工房からの風』に向けて、どのような作品を作られたのでしょうか?

A
今回は、土もので泥彩を施したうつわの作品が主になります。
あとスパイスにオブジェが少し。。。
全体の色調は暗め。
雰囲気は明るめ。
そんな展示になります。

焼き物ならではの静かな躍動感みなぎる作品。
格調ある姿に、どこか朗らかさもひそんでいて。
あれ、それって、大中さんご自身の雰囲気みたいです!

Q
大中さんにとって『工房からの風』はどのような風でしょうか?

A
僕にとっては、工房を吹き抜けていく風です。
どっちに行こうかな、、と迷っているとき、そのタイミングで吹いてきます。
風が通り過ぎた後は、工房の景色も作品も、きっと今までとは違ったものに見えるはず、、、
それを期待しています。

遠方からの参加は大変なことと思いますし、すでにお仕事が満ちている中、
こうして 、この風に吹かれようとやってきてくださること。
うれしく思います。

大中和典さんのホームページはこちら → 
出展場所は、コルトン広場、モニュメント周りです。

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大谷房子さん・染織・愛知

さあ、作家から届いたメッセージをお届けするのも、あと数人となりました。
ここからは複数回出展となるこの場のベテラン?作家の方々。
まずは、染織の大谷房子さんです。


『工房からの風』に房子さんは、どのような作品を出展されますか?

A
『ケの日』の布を展示します。

綿を中心としたストール、バック、ポーチなど、
「あったらいいなこんな布」を織り上げました。
スーピマコットンやシーアイランドコットンといった長繊維の糸を使い、
巻き心地、使い心地を考えました。
当日、いろいろ試して楽しんでいただけたらと思っています。

房子さんの布は、「ほんとうに手織りなの?」
と一瞬思ってしまうほど、細かな糸を丹念に正確に織り上げられたもの。
どれほどの集中力なのだろうかと思ってしまいます。

わたしも房子さんの布を何枚も愛用させていただいているのですが、
使っていくほどに、手織りならではのありがたみ!を感じます。
素材の吟味と手の技と。
へたれない布、といったら、よいでしょうか。
使うほどに風合いが育つ布なのです。

Q
房子さんにとって、『工房からの風』は、どんな風ですか?
そして、どんな風にしたいですか?


響く風です。

つくり手として使い手として、ものが生まれ使う楽しみを毎年感じさせてくれます。
普段の生活の中でお気に入りの暮らしの道具が加われば気持ちも弾み、
毎日を大切に暮らすことを気付かせてくれる場所でもあります。
約50名の作家がそれぞれ同じ方向へ。
その中で私も風を響かせられたらと思っています。

房子さんが前回出展されたのは、2009年。
開催前のミーティングなどでは、風を前にどこか自信なさげな姿が印象的でした。
それが当日。
満面の笑顔に変わっていましたね。
風に乗った瞬間に立ち会えた喜び。
ご来場の方にもきっと伝わったことと思います。
今回は平熱で伸びやかに、さらに風に乗っている感じですね。

大谷房子さんのホームページはこちら → 

出展場所は『コルトン広場』モニュメント周りです。

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mitome tsukasaさん・金属・神奈川

シルバーや真鍮を使って、鋳造による作品制作を進めるmitome tsukasaさん。
さりげないラインの中に、自然の中のゆらぎを感じさせてくれるような心地よさ、
そんな思いに包んでくれるアクセサリーです。

リング 左から
ivy , flow , étamine , line , arabesque , acacia

Q
mitome tsukasaさんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
真鍮とシルバーのピアス・ネックレス・ブローチ・リングが中心です。
少数ですが、イヤリングとイヤークリップも新たに制作しました。
2004年からずっと作りつづけている “flow” のリングにはじまり、
8年の間に少しずつ増えてきたかたちを、ゆっくりご覧いただけたらいいなと思っています。

mitomeさんは、二回目の出展。
前回2008年から新たに加わった作品とあわせて、
mitome tsukasaワールドが堪能できますね。

ピアス 左→右、上中下段の順に
sirakaba , hinagiku , wacca , sizuku
dahlia , genista , lace flower , ohana
lillirose , leaves , ivy , pingpongmum


『工房からの風』は、mitome tsukasaさんにとってどんな風ですか?
そして、どんな風にしたいでしょうか。

A
おだやかで清々しい風に、アクセサリーをたくさんそよがせたいです。
樹木の茂った中で展開するので、いつもとは違う色の、
明るい風を呼びこみたいな、と思っています。
のんびりとしていてさわやかな、そんな風を思い描いています。

mitomeさんの出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』
おりひめ神社の脇。
正面向かって右側です。
緑と真鍮色、銀色がどんな風に馴染んでいるでしょうか。
どうぞお楽しみに。。

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山崎裕子さん・陶芸・静岡

陶芸は応募が一番多いジャンルです。
出展に通っていただく倍率もどうしても高くなってしまいます。
狭き門をくぐってくださった作家の方々は、それぞれ個性が輝いています。
朝霧高原で作陶される山崎さんは、
フォルムと色が美しく響いた焼き物を作る方です。

Q
山崎さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
パステルグリーン、サーモンピンク、、ブルー、クリーム色、しましま・・・
カラフルな釉薬のカップやご飯茶碗、、マグ、ボウルなどを持っていきます。

色は釉薬にほんの少しいれた金属の色です。
それが熱で溶けて、流れたり、結晶ができたり、
釉薬の厚みや窯の中の温度差によって色や表情があらわれてきます。
窯から出たそれらの思いもかけない色や質感に引っ張られて、
少しづつ色を展開してきました。

「日常の器を作りたい!」と美術から陶磁に転向したのに
色を追いかける事はそこから離れてしまうように感じて少し躊躇していました。
でも今回、開き直って、もっと色をよく見て引き出そうと思いました。
美しい金属や何か分からない現象の表出を私は拾っています。
器の形をだらしなくしてそれらの表出を台無しにしないよう気をつけています。

ビビッドな色の器。
色は人の心にダイレクトに訴える力がありますね。
ぱっと心を明るくしたり、落ち着けてくれたり。
食卓やインテリアの中に、気持ちにビタミンとなるような美しい色とかたちの器、
取り入れてみませんか。

Q
『工房からの風』は、山崎さんにとってどんな風ですか?
あるいは、どんな風にしたいですか?

A
「工房からの風」は、今までは私とは関係のないどこか遠くで吹いている風でした。

6年前に埼玉から朝霧高原に工房を移し、
それから生まれた二人の男の子の子育てと
自然の中での初めての生活とその合間の器つくり。
少し余裕がなかったように思います。

初めてのミーティングはいろんな意味でとても新鮮だったんです。
すごく緊張して、その緊張感が直前の今戻ってきています。
当日、他の作家さんの仕事を見るのも、
器を介して色々な人とお話しができるのも楽しみです。

今までこもっていた自分の中を風が吹き抜けて、
家族と生活を大事にしながら、
これからも続けていける力になるといいなと思います。

50人の本気が、ひとつの風を起こしていくのですね。

山崎さんのホームページはこちら → 
出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』の奥、
稲荷社のちょこんと前のシイの木の下です。

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後藤睦さん・木工・長野

再びお庭に戻って、出展作家からのメッセージをご紹介しましょう。
木工ロクロを用いて挽きものの仕事をする後藤睦さんです。

Q
後藤さんは、『工房からの風』に、どのような作品を出展されますか?

A
木工ロクロの技術を生かした器や花器をお持ちします。

今回は木の素材を感じるものを作っています。
木は多くの人に普段からなじみがあり身近な存在ですが
知らない表情や質感がまだまだあると思うのです。
こんな表情があったんだ!と感じられるものを心がけて作りました。

丸みをもって木の存在感を穏やかに伝えてくれるのが後藤さんの器。
たっぷりとしていて、静かな印象なのです。

Q
後藤さんにとって、『工房からの風』は、どんな風ですか?

A
実は開催場所の「コルトンプラザ」を「コットンプラザ」と間違えて覚えていて
3年前に工房からの風を見に行った時、初めて間違いに気付きました。
工房からの風もなんだか綿花のようなふわふわとした柔らかい感じがして、
今もそのイメージでいます。

私にとって「風」と聞いて思い浮かべるのは季節を感じるものです。
朝起きて、冬のにおいだ!と感じたり
秋の夕暮れに感じるにおい。
直接的ではないけれど においを感じる風が好きです。

出展者それぞれの風を感じ、自分らしいにおいがする風が起こせればと思います。
開催まで残りわずかですが、精いっぱいの準備をして当日を迎えられるようにしたいと思います。

コットンプラザ!
はい、間違われること、ありますねー。
でも、後藤さんのテントのある場所は、なんと、コットンの花壇のすぐそば。
これも不思議な巡り会わせでしょうか。

後藤睦さんのホームページはこちら →

出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』手仕事の庭。
棉、とろろ葵、コウゾなどの植わっている花壇の脇、
陶芸の沖澤真紀子さんがお隣です。

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増子浩代さん・金属・神奈川

今回、金属での作家がとても充実しています。
毎年、ジャンルの当たり年!のようなものがあるのでしょうか。
増子(ますこ)浩代さんは、テーブルウエアや暮らしまわりの道具を中心に、
アクセサリーにも取り組む方。
さあ、どのような作品なのでしょうか?

Q
『工房からの風』に、増子さんはどのような作品を出展されますか?

A
銅、洋白、真鍮、ステンレス、アルミ、ピューター、純銀、
色々な金属で作った茶さじ、スプーン、器等と、
七宝のお皿や蝶のオブジェやブローチ、ゴールドのジュエリーを出展いたします。
色々な金属があり、質感や性質も様々です。
素材感の違いを感じていただきたいです。

カラフルな上の写真の作品が、七宝、エナメルですね。
金属のそれぞれの性質、肌合い、表情、
どれが自分は好みかしら?と比べてみるのも楽しいですね。

Q
『工房からの風』は、増子さんにとってどんな風ですか?
そして、どんな風になったらよいでしょうか?

A
今回、初めて出展させていただきます。
「工房からの風」という晴れやかな場所に参加できることを
大変嬉しく、有り難く思っています。
無事終了した時に、新たなる一歩を踏み出せるような風が
背中に吹いているといいなと思います。

出会いの磁力を高めたい。
そんなことを思って企画しています。
増子さんにとっても、よい磁力が効くといいのですが!

増子浩代さんの出展場所は、『ニッケ鎮守の杜』手仕事の庭の花壇のほとり。
棉の実弾ける空間です。