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2022年10月の記事一覧
「director’s voice」New
director's voice
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三宅直子さん(陶芸)
Q1
東京都町田市で作陶する三宅直子さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
道路や建物で見かける縞鋼板や、段ボール箱をモチーフにしたお皿、ボルトやナットなどの工具を粘土に型押しした豆皿など、普段身の回りにある物を陶磁による生活の道具に作り替えて出品します。
Q2
三宅直子さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
工房の天井から下がっている、大容量の作品棚が特に気に入ってます。
ステンレスのパイプに棚板を渡し、作り途中の作品を保管したり、乾燥させたりします。
陶芸は作り始めてから、少し乾かしては作り足したり、コツコツ削ったり、完全に乾燥するまで待ったりと、完成するまで日にちがかかります。
その間、限られたアトリエ内のスペースを有効に使えるように、棚は吊り棚式にしました。
パイプを通す位置を変えると高さ調節が出来ます。
一番下の段は頭にぶつからないように、でも背伸びすれば脚立に乗らずに棚板を出し入れ(×板が差し入れ)出来るように、絶妙な高さにしました。
Q3
三宅直子さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
ガラスのボウル。
この絶妙な透明感と思い切った色。
木やガラスなど、焼きもの以外の素材は不思議で、使っていて嬉しくなります。
大学の時の先生、習ってはいませんが同じ工芸学科の教授高橋禎彦先生の作品です。
「’n studio」を設立し、作陶を続ける三宅 直子さん。
いくつかのシリーズがそれぞれ個性が立っていて楽しい展開ですね。
「工房からの風」に向けての取り組みもとても前向きで、お話しするたび、こちらが元気をいただきような気持ちです。
三宅直子さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
作家ページはこちらになります。
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前田 昌輝(木工)
Q1
岐阜県多治見市で木工をされる前田昌輝さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
大鉢
その木は生まれた場所で繰り返す四季を何度も感じながら光を求めて枝葉を伸ばし風にそよぎながらその景色を何十年何百年と静かに眺めてきた。
訳あって伐採されたその木は私たちよりも多くの時間を生きてきたのだろう。その静かな、物言わぬ木と向き合い、じっくり語り合う。次に過ごす新たな時間はどんなおしゃれをしようかなと。
そんなことを考えながらひとつひとつ作り上げる器たち。
漆ストロー
真っすぐ素直に育った木にできる事はたくさんある。家具にもなれる。
私のもとに来たそんな木はストローになりました。
少し前までストローって使い捨てるのが当たり前、割りばしのような立ち位置だったのではないでしょうか?
ならば木と漆で愛着が湧いてくる捨てたくないストローを作ろうと決意しました。
箸や椀と同じく直接唇に触れるものだから口当たりが優しく柔らかで、それでいて丈夫な漆で仕上げています。
ウォーリーウッド
器などの制作中にいつも手のひらで仕上り具合を確かめていますが、
実はその感触を味わうのが至福の時なのです。
でも器として出来上がったモノは手触りに惚れ惚れするためのものではない。器には上に載せるものを受け止め引き立てるという大事な役目がある。
ならばいっそ手触りを感じるためのものを作ろうと思ったのが始まりです。
いろんな木で、いろんな形で、いろんな大きさで。手のひらで包んでいるのにその木に包まれているような錯覚すらおぼえる不思議な安心感があります。
木の持つやさしさを感じてみてください。
普段はそっと佇む、触って楽しむオブジェです。
Q2
前田昌輝さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
材木倉庫。
木たちと語り合う始まりの場所。
ここで沢山の木を眺めているとふっとイメージが湧いてくる。
湧いてくるというよりその木に呼ばれてお互いの意思が繋がる感じです。
私が作りたいものと、その木がどうなりたいのかが合わさってだんだんと形が見えてきます。
Q3
前田昌輝さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
エクアドルで見つけたクエンカ焼のお皿。
以前住んでいたクエンカの町で見つけたお皿は心が晴れやかになる色使いと手書きのデザインが気に入っています。
温和でいつも明るく人懐っこいクエンカ人を思い出させる雰囲気で、15年以上使い続けている愛着ある一品です。
『木たちと語り合う始まりの場所』
木工の方たちは、皆さん素材である木と向かい合い制作をされていますが、
前田さんはひときわその想いが強いように感じています。
縁あって手元に巡ってきた木をどのようなかたちへ・・・。
ひとつひとつのストーリーをぜひブースでご覧いただけたらと思います。
前田昌輝さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、中央部のgalleryらふと寄り。
お隣は、陶芸の飯野夏実さんのブースです。
作家ページはこちらになります。
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chiiiiiiico(装身具)
Q1
神奈川県で制作をするchiiiiiiicoさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
私の生業としてのものづくりの始まりは、美大卒業後にプロダクトデザイナーとして就職した家電メーカーでの仕事です。
若い頃は知的な空気を纏った工業製品に憧れがあり、自分がデザインしたものが大量生産され、それを沢山の方が使っていることに誇りを持って仕事をしていました。
そしてキャリアを重ねるにつれパソコンの中の3Dデータではなく、自分の手の中で素材を触り加工したいという想いが湧いてきました。
そういった自分の背景もあり、私が心惹かれるのは手仕事を感じるような作品で、自分の作品もそうありたいと思っています。
そして今は植物や自然界の現象をモチーフに装身具をデザインしています。
そこから一歩踏み込んで細胞や植物の断面、顕微鏡の世界にフォーカスした作品も展示します。
指や髪につけるとそのコントラストによりモチーフが浮き上がるような繊細なデザインが特徴です。
その中でもシルバーに24金を施した作品は、シルバーはゴールドを、ゴールドはシルバーの色をお互いに綺麗に見せてくれています。
装身具は身につけた時に完成すると思っているので、是非手に取ってお試し頂きたいです。
Q2
chiiiiiiicoさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
工房の窓から見える風景です。
家を作る際、作業机で仕事をする時に目の前に外の風景が見えるような高さに正方形の窓を配置しました。
1日のほとんどをこの作業机で制作しています。
その窓から見える風景は畑(今は里芋とさつまいもの収穫時期です)、向こうの山、民家が少し。
黙々と一人で作業をしている日常に、時間と季節の移り変わりを教えてくれる窓です。
Q3
chiiiiiiicoさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
seccaのお皿です。
新居に引っ越しの際に頂きました。seccaは美大のクラスメイトと先輩が立ち上げたブランドです。
公立の美大でクラス人数が20人程と少なく徹夜課題も多かったので、大学で過ごす4年間はとても濃厚で、クラスメイトとも家族のような関係になっていきました。
作り手のことをよく理解しているので、このお皿にもとても愛着があります。
二人共造形力がとても高く、どこから見ても美しいフォルムは流石だなと、自分の作品撮影にも使用するほど気に入っています。
自然の景色を望みながら、繊細で美しい作品を制作するchiiiiiiicoさん。
出展ブースは、コルトン広場、スペイン階段前。
コラボ制作もされているchiffon glassさんがお隣です。
作家ページはこちらになります。
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chiffon glass(ガラス装身具)
Q1
名古屋市で制作をするchiffon glassさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
ボロシリケイトガラス(耐熱ガラス)で制作したガラスアクセサリー、
ピアス、イヤリング、ネックレス、リング、イヤーカフです。
写真で載せたものは全て出品いたします。
丸いガラス玉に小さなガラス粒を一つ一つ付け加えたスノーボールや
ひらひらと波打つフリルのシリーズ、種のモチーフをフープにしたシリーズ、
そして同じく出展されるchiiiiiiicoさんとコラボレーションしている
シルバーとガラスを掛け合わせたイヤーカフやリングも出品いたします。
今回一緒に出展することが叶いとても嬉しく思っています。
ボロシリケイトガラスの透明度を生かした無色透明のものやガラスをフロスト加工しふんわりとさせたもの、
秋冬の装いが引き立つような色ガラスを使用したものなど、光を通した様々な見え方をするガラスをどうぞお手に取ってみてください。
Q2
chiffon glassさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
熱して柔らかくしたガラスは手で触ることができません。
道具は私の手となりガラスの形を作ってくれます。
使用している主な道具は、
上段左から
ライター
カーバイトスコアナイフ(ガラスに傷をつけカットする)
タングステン棒(主にガラスの穴あけ)
下段左から
トング(ガラスを挟んで形を変える)
ピンセット(ガラスをつかむ、ねじるなど)
ハサミ(ガラスに切り込みを入れたり線をつけたり)
ノギス(同じ大きさにする、サイズをはかる)
コテ(ガラスに模様をつける)
カーボン製の棒(ガラスの形を整える)
ピンセット大(余分なガラスをつかんで捨てる)
リングサイズ棒
専門店でしか購入できないものもありますが、ホームセンターで手に入るようなものの方が意外と多いです。
小さいピンセットは100均で購入したものです。
ガラスは酸素バーナーの炎で柔らかく溶かし道具を使って触り、形を作り
炎で整えるの繰り返しです。型はありません、ガラス棒を酸素バーナーで溶かしノギスで測って同じサイズに調整し作ります。
ピンセットは引っ張ったり、挟んだり、ハサミは切り込みを入れたり、タングステン棒は穴を開ける。
できることはなんでも試してどんなふうに変化するかを観察、そして好きな見え方、いいなと思う形を探しています。
この繰り返しで新しい作品を生み出します。
ガラスの美しさをアクセサリーで表現していこう、と独立するまではガラスの学校で吹きガラスを学び、瀬戸のガラスの工房で師匠のアシスタントや吹きガラス体験、教室のお手伝いをしていました。
まさに超がつく修行時代、雑草のような粘り強い生き方を教えてもらい、同じ仲間と励まし合い分かち合いました。
当時学んだ吹きガラスの技法をいくつも活用しており、今でも制作の下支えとなっています。
Q3
chiffon glassさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
同じ愛知県の織物作家、新美典子さん「Niimi」のアミュレットです。
典子さんは明るくユーモアがあり頼もしいお人柄、生み出す作品はとにかくおしゃれ、
自分にしかできないもの作りを模索し表現しているその姿勢に尊敬し憧れています。
7年程前に知り合ってからずっと彼女のファンです。
アミュレットとは、「お守り、魔除け」の意味があり、私はキャンドルクォーツを中に入れています。
この小さなサイズ感と黒と白の粋な織り模様、一緒に織り込まれたビーズとスパンコール、ツヤのあるコードとシルクのフリンジ、そのまま文章にしただけなのに「か、かわいい、、!」とその魅力を再認識しています。笑
このアミュレットは「異国の草原」という名が付けられています。
昔、モンゴルの遊牧民と一緒に生活できるツアーに参加したことがあり、その時に見たモンゴルの広く終わりのない草原の景色を思い出しました。
思いもしなかったところでご縁を感じるとはこういうことでしょうか。
初めの頃はすっと背筋が伸びるような、自分を引き上げてくれるような感覚が強かったのですが、今ではすっかり体の一部のような安心感も加わり、なくてはならないものに変わりました。
このアミュレットを身に付けて、クラフトフェアや対面販売の仕事をしています。
工房からの風にも斜め掛けして挑みますので気が付いたら声を掛けてください^^
文章からもお人柄がしのばれる?chiffon glassさん。
透明で繊細な作品群、ぜひ優しくご覧いただけたらと思います。
chiffon glassさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
本八幡方面です。
お隣には、コラボ展開もされているchiiiiiiicoさんのブースがあります。
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A fewさん(装身具)
Q1
初出展のA fewさん、「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
天然石ルースに触れて浮かんだイメージをもとにデザインした植物や、動物をモチーフにした1点ものと、
百貨店等で展開する定番作品(型があるものに一点ずつパーツを溶接したり、石を入れたり、仕上げを変えたり、ほぼ一点ものに近いもの)を持って行きます。
天然石を使った一点もののリングは、デザイン画などほぼ無い状態からWaxを削り出して行き、やり直ししないで一回で完成まで持っていきます。
このシリーズを製作する上で目指したことが生き物の生命力、躍動感を金属で表現したいということでした。
リングというよりもひとつの生き物、自然界の現象のような面裏のない表現を目指しています。
金属のような無機質なものに生命力を与えるのはかなり難しいことだと思っているため、目に見える金属表現に加えて、情熱というか熱を込めるように心がけています。
「情熱」=「集中力」だと思っているため、製作は一回で行い、集中力が分散しないようにしています。
Q2
A fewさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
画像は火床の写真。
私が思う大切な「場所」はこの場所が無いと製作自体ができない場所という意味で「彫金机と道具類」「火床」を挙げたいと思います。
1.5畳ほどの狭い空間ですが、この場所が無いと落ち着いて製作できません。
どんなに製作意欲と材料があっても,
孤独になれる空間が無いと、私は自分自身の製作ができない性格のようです。
Q3
A fewさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
ぽっぺん
愛用というか子供の頃からずっと大切に保管している長崎のガラス細工ぽっぺんと寄木細工のカラクリ箱です。
ぽっぺんは吹いて遊ぶというよりも眺めていることのほうが多いですが、ガラスの儚さと美しさを感じられます。
寄木細工は木目と絵柄の美しさとカラクリの細やかさが魅力的です。
もう一つ、失くしてしまったものに有線七宝のペンダントトップがあり、
エメラルドグリーンとオレンジの花の対比が美しく気に入っていたものでした。
ひとつの生き物、自然界の現象のような面裏のない表現
素敵な想いですね。
A fewさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
本部テント2の正面あたりです。
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Yu-ten (ガラス)
Q1
市川のお隣、東京都江戸川区でガラス作品を制作するYu-tenさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
主にガラスのうつわです。
「触れることのできる記憶」をテーマに、一瞬だけど一生心に残って輝いている記憶をガラスに重ね合わせ、日常の中で手に取って使った時や、飾って眺めた時に、心の奥にあった大切な記憶を思い出し、心がじんわりと温まりほぐれていくきっかけになるようにという想いを込めて制作した作品を出品いたします。
ぜひみなさまに手に取っていただき、ご自身の思い出と重ね合わせて楽しんでいただければ嬉しいです。
Q2
Yu-tenさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
中学生の頃から愛用している、お年玉を貯めて買った60色の水彩色鉛筆です。
今の作品づくりのベースとなっている大切な思い出は色彩のイメージで覚えていることが多いので、いつもこの色鉛筆を使ってスケッチをすることから始めています。
これを使うと、子供の頃に戻ったようなわくわくした気持ちになって制作が捗ります。
Q3
Yu-tenさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
陶芸作家の松田路子さんのお茶碗です。
手に馴染む温かみのあるフォルムと、白地にさりげない植物模様が気に入っていて一目惚れしました。
毎日の食事の時に必ず使っています。
いつものごはんがよりふっくらとおいしく感じます。
Yu-tenさんは、今回の出展者の中での最年少作家。
初々しい作品には、可能性も輝きとなって煌めいています。
やり取りをさせていただく中で、とてもしっかりと丁寧にひとつひとつをなさっていて、気持ちよく、ありがたかったです。
当日、たくさんの方々との交流が、これからの栄養になっていきますね。
Yu-tenさんの出展場所は、コルトン広場、本八幡側に新たに広げたスペース。
日の光を受けて、ガラスがキラキラとするような陽気になりますように。
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山田 麻未さん(陶芸)
Q1
東京都郊外で作陶する山田麻未さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
陶土で日常使いの器やアイテムを製作しています。
今まで様々なシリーズに取り組んできましたが、自分自身がこれから長く続けて行きたいこけしの絵柄から模様を展開した「花絵付」。
ニットの網目のような柄の「アラン」。
おせんべいのイメージから生まれた「センベイ」。
の3シリーズの作品を出品します。
Q2
山田麻未さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
愛用している窯です。
譲っていただいたもので、私で三代目。
当時は自分の窯が持てるんだ!と、とても嬉しかったです。
ハンドルを持ち上げて窯から作品を出すのですが、毎回祈るようなワクワクするような気持ちになります。
窯以外にも使っている道具はいただきものが多く、私も他の方に譲る日が来るまで大事にして行きたいです。
Q3
山田麻未さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
本橋勤先生のお猪口は、お守りのようなものを近くに置いておきたいと選んで購入した作品のひとつです。
小さい作品の中に描かれたのびのびとした筆使いが格好いい。
asami yamada pottery 、山田麻未さんの最新作こけしのシリーズを拝見した時、
「こけし感」がたっぷり感じられて、かつ、器として成立しているところに惹かれました。
日本人の心の琴線に響くような色合いも。
アラン、センベイ、という名のシリーズもそれぞれ立ち上がってきていますね。
山田さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
モニュメントに向かった広やかなブースです。
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laglag__(ラグ)
Q1
東京都八王子市でラグを制作するlaglag__さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
日常の中に。
生活の中に。
ラグのやさしい質感、暖かみを身近に感じられるような作品を制作しています。
【ラグのある暮らし】をテーマに。
チェアマットやポットマット、玄関ラグなど
【身につけるラグ】をテーマに。
ポーチ、バッグ、ブローチなど
Q2
laglag__さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
甲州街道のいちょう並木沿いにあるアトリエです。
お気に入りの大きなテーブルに道具たち。
ゆったりとした時間が流れます。
Q3
laglag__さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
毎日のように使うバターナイフ。
我が家の朝にかかせないアイテムです。
オックスフォードパンチニードルという道具に惚れ込み、
自らの制作のみならず、ワークショップや道具の販売など精力的に取り組むlaglag__さん。
galleryらふとでは、今後ワークショップも企画したいと思いますので、ブースでもお尋ねになってみてください。
laglag__さんのブースは、コルトン広場。
今年から広げた会場の本八幡側です。
お隣は、新潟から来られる青人窯さんです。
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杉田創作(木工)
Q1
岐阜県加茂郡で杉田創作という工房名で木工作品を制作する杉田悠羽さん。
杉田さんも2020年の出展を見送らなくてはならなくて、今回新たに挑戦くださったのでした。
いよいよですね。
20回目のアニバーサリー展、どのような作品を出品されますか?
A1
主にコーヒーとスパイス関係の作品をお持ちします。
特に力を入れている木製のコーヒードリッパーはコーヒーロースターさんの意見を盛り込み、性能と使い勝手を重視しました。
近年、コーヒーを豆から挽いて楽しむ方が増えておりますが展示では木製道具の魅力をしっかりお伝えできるように準備したいと思います。
スパイス関係は胡椒や岩塩、山椒などにも使えるスパイスミルをお持ちします。
ミルで大切な刃の部分はデンマークから輸入しているセラミック刃になります。
このセラミック刃は日本と関わりが深く、高い熱量を感じます。
また活動の主軸でもある南京鉋という小さい鉋も出品予定です。
開催日には削りの実演しておりますのでぜひ試し削りしていただきたいと思います。
Q2
杉田さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
大切にしている道具はなんといっても南京鉋です。
南京鉋で木を削っている時はしっかり木という生命に向き合っている感じがします。
現在、鉄の道具をつくる鍛冶屋さんが激減しております。道具を使ったものづくりを通して手道具の魅力を伝えられたらと思っております。
今年は「削りロバ」という馬型の折りたたみ作業台が新たに仲間入りしました。
これがあれば出展のときも実演やワークショップが出来るので本当に心強い仲間たちです。
Q3
杉田さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
進路に迷っていた時期に一本の匙に出会いました。
その匙は刃物で仕上げられており、特に裏面の刃物跡がとても、とても美しい匙でした。
この匙のおかげで今の自分があります。
匙一本が人の心を動かす‥願わくば人に良い影響を与えられるようなつくり手になりたいと思います。
この二年間で作品が広がり深まったように感じられる杉田さんのお仕事。
使い手の日々に潤いを与えてくれる道具との出会いがありますね。
杉田創作さんの出展ブースは、ニッケ鎮守の杜に入って右手すぐ。
金属の橋本瞳さんが隣です。
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小宮 崇さん(ガラス)
Q1
北陸富山県から出展くださる小宮崇さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
私は吹きガラスを用いて器を制作しています。
代表的な作品は「白のうつわ」というシリーズです。
ガラスの表面に白い粉上のガラスを溶かしつけることによってできる表情に魅力を感じ、長く続けているシリーズです。
今回はこのシリーズをメインに出展させていただく予定です。
Q2
工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
私が気に入っている場所は多々ありますが今回は溶解炉の写真を送らせていただきます。
吹きガラスという技法は自ら溶融させたガラスを巻き取って作り上げていく技法です。
ただ原料を入れれば溶けるというわけではなく、温度管理と溶融時間を考えながら溶かさなければきれいなガラスにはならないので、気を遣う場所であり作業を始める大事な「はじまりの場所」です。
どんなことでも基礎がしっかりしていないと形にしていくことはとても困難なことだと思います。
私の中で溶解炉の前はそんなことを思い出させてくれる場所です。
Q3
自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください
A3
増渕さんのトクサ模様の飯碗をいつも愛用しています。
あるうつわのギャラリーで目に留まってのですがその温かみのある佇まいに一目惚れし、購入させていただきました。
手触りやサイズ感も丁度良く手に馴染む感じでずっと使いたくなる気もちになります。
2020年、コロナ元年の出展予定だった小宮崇さん。
縮小開催で出展が見送りとなって残念だったのです。
今年あらためてご応募くださり、満を持して出展ですね。
小宮さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜入って中央部の緑の下草の空間。
白いガラスを中心に緑の草が映えることと思います。
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