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2016年12月の記事一覧
「director’s voice」New
director's voice
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第一次応募始まりました
第15回工房からの風の応募が始まりました。
開催日は 2017年10月14日(土)15日(日)です。
第一次応募期間は12月1日(木)~12月20日(火)必着です。
年内に出展の可否の通知をお出しします。
今回からの応募形態ですので、今のところ応募は少ないように感じています。
ぜひ、ふるって、ご応募ください。
応募に関しては、こちらに詳しく記していますので、
熟読お願いいたします。
→ click
:::
どうして、こんなに早くに募集するのでしょうか?
そう思われる方もいらっしゃいますよね。
でも、秋の展覧会シーズン、予定が入ってしまって、
「工房からの風に出たいけど出られない」
というお声も耳に入って来るようになりました。
特に、力のある作家の方はなおのこと。
そこで、年内に出展を決めて、1月から準備をスタートできるように。
そんな仕組みを作ってみました。
また、まったくビギナー?な方は、まず、応募用紙に向かって、
写真を揃えることをしてみるのも、大切な一歩と思うのです。
「自分の仕事」「自分のものづくり」について、
否応なしにも、考えざるを得ませんから。
それも大事なことと思うのです。
そして、選を通って出展が決まれば、準備期間も長く制作も深められますね。
また、もし、選を通れなかったら、なぜだろう?と考えてみて、
再度二次募集に挑戦されるとよいと思います。
(二次: 2017年3月5日(日)~3月25日(土))
ほんの3か月でも、きっとものすごくブラッシュアップできることと思います。
「自分の仕事」「自分のものづくり」について。
なので、第15回、出展を希望される方は、
まず、この一次に応募されることを強くお勧めします。
また、お知り合いに今展が適していると思われる方は、
ぜひ、その方にこの機会をご紹介ください。
応募方法、こちらにも記しておきますね。
1-応募期間中にweb登録を行ってください。(困難な方は郵送のみでも可)
web登録フォームはこちら⇒ click
2-以下のものを送付ください。
a・記入済みの 応募用紙(応募用紙はこちら⇒)
b・作品写真
(制作内容が伝わり、かつ出品予定の作品に近い2年以内に制作したもので6~10枚程度)
c・82円切手
注:A4以内の封書で送付ください。
メールやCDなど、デジタルデータでの受付はしておりません。
※写真の返却はしないこと、 個々の選考結果へのコメントは一切できませんことをご了解の上ご応募ください。
:::
魅力ある作り手との出会いを心待ちにしています。
director's voice
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再掲載:トークイベント
29日火曜日15時~17時に行うトークイベント、
あと若干名お席がございます。
出展を検討されている方、
近年等出展された方、
出展を通して、よきものづくりの時間に進まれた作家の方々のリアルな言葉、
きっとこれからの時間に有意義なものとなるように思います。
ふるって、ご参加ください。
ご応募は、以下をお読みの上、メールでお願いいたします。
+++
参加者募集始まりました。
工房からの風出展経験作家によるトークイベント
今年度及び近年出展作家とディレクター稲垣早苗との公開対談です。
日時 2016年11月29日火曜日 15時~17時
場所 ニッケコルトンプラザ内(詳細は参加者にお知らせします)
定員 30名様
趣旨と会場定員の関係から、参加者を以下のようにさせていただきます。
1:出展を検討している作家(お申し込み時にジャンルをお尋ねします)
2:2009年以降に「工房からの風」に出展した作家
「工房からの風」出展を検討されている方、
「工房からの風」で行われている「何か」を感じたい方、
これからのものづくりへの養分、恵みとなるような言葉に触れたい方。
ものづくりの有意義な座となるひととき、ご一緒しませんか。
お申し込みはこちらから
→ click
director's voice
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メセナアワード2016 贈呈式
54年ぶりに11月の初雪を観測した24日、
メセナアワード2016贈呈式(青山・スパイラルホール)が開かれ、
ニッケ本社から富田社長が登壇し、
美しいトロフィーと賞状を授与されました。
この受賞は作家の方々あってのこと思い、
代表してこれまで出展くださった作家9名の方々にも出席していただきました。
工房からの風については、
その活動のセンス、暮らしに結びついた生活工芸・生活文化への取り組み、
自社敷地資源の活用などは社会デザインの観点からみても示唆深い活動であるとの
評をいただきました。
また、「伝統をふまえながら新しい風を吹かせている」との選考評も頂戴いたしました。
「審査会議は年数回、長時間にわたり議論が重ねられますが、とても楽しい時間なのです。
なぜなら、文化を通じて社会をよくしていこうという意志の活動の数々に勇気づけられるから」
との審査委員、金沢百枝先生のコメントも印象的でした。
工房からの風が、未来へむけての勇気となるような、そのひとつであれたらと思います。
先月の受賞発表を受けて、
お客様、作家の皆様からたくさんの祝福のメッセージをいただきました。
喜びが広がっていることをメセナ協議会の方へお伝えしましたら、
「それは工房からの風ならではですね」と。
改めて御礼申し上げます。
来年は15回記念展です。
どうぞご期待ください!
director's voice
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トークイベントを開きます
『風の声』
工房からの風出展経験作家によるトークイベント
2017年第15回工房からの風への募集の一環として、
お話し会を開きます。
今年度及び近年出展作家とディレクター稲垣早苗との公開対談です。
日時 2016年11月29日火曜日 15時~17時
場所 ニッケコルトンプラザ内(詳細は参加者にお知らせします)
定員 30名様
趣旨と会場定員の関係から、参加者を以下のようにさせていただきます。
1:出展を検討している作家(お申し込み時にジャンルをお尋ねします)
2:2009年以降に「工房からの風」に出展した作家
「工房からの風」出展体験ならではのリアルな言葉。
そこから発展した、ものづくりに養分となるような言葉。
そんな言葉、想いが飛び交う時間にしたいと思います。
お申し込みは11月14日月曜日10時からメールにて受付ます。
(それ以前のお申し込みにはお返事ができませんのでご注意ください)
意欲的なご参加をお待ちしています。
director's voice
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応募12月から始まります
来年!
2017年第15回「工房からの風」craft in action。
募集の準備が始まりました。
今回は大きな変更があります!
まず、募集を二回に分けて行います。
理由としては、現在活躍中の作家にも出展いただきやすいようにいたしました。
春の募集では、秋の予定がすでに確定してしまっている作家も多いんですよね。
新人作家の場合、春のタイミングでも可能なのでしょうけれど、
近年、次へのステップアップや新たな挑戦の場のために、
「工房からの風」へ再び、みたび、出たい!
という作家の方の声をいただくようになりました。
そこで、このような変更を行ってみました。
○一次募集 2016年12月1日(木)~12月20日(火)で、
約半数の25工房程度を確定予定です。
年内に応募者へ結果発表をいたします。
○二次募集 2017年3月5日(日)~3月25日(土)で、
計50工房の出展を確定します。
3月中に応募者へ結果発表をいたします。
尚、一次で選考から外れた方も二次への応募は可能です。
イメージとしては、
一次は、出展経験作家あるいは、すでに活躍中の作家の確定になるように思います。
もちろん、新人作家の方のご応募も歓迎ですが、
二次応募で再度検討させていただきたい、
ブラッシュアップした応募で再チャレンジしていただきたい、と思う場合もあるかもしれません。
(もう、それ自体がステップアップの機会にできるような・・)
二次では、一次で確定した出展ジャンルや作家作品の傾向を鑑みて、
展覧会としての総合力も加味した選考になるかと思います。
思います、というのも、ご応募をいただいてこそ!
なので!!
魅力的な出展作家50名(工房)で、第15回展を開きたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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その後の凪ぐ浜の宝もの
今日はニッケ鎮守の杜にも木枯らしが吹きました。
「工房からの風」から、早3週間強。
なんだかもう遠い昔のような気さえします。
工房からの風が終わった後、
メールやお手紙を出展作家の方々からいただきます。
早々に、「無事、工房に戻りました!」というご報告や、
落ち着いてご自身の心と向かい合うことで紡がれた言葉など。
今年は特に長い文章をたくさんいただきました。
それは、私を対象に書かれているものでありながら、
何よりご自身に向かって書かれた言葉なのだと思います。
文章にするために心に反芻させた想い、
まとめられたこと、まとめられなかったこと。
どれもが、これからの制作の養分、宝物になることと思います。
その一部を、皆さんと共有しようと、
「凪ぐ浜の宝もの」
として、この場で綴って、先日一区切りをしました。
:::
例年、「工房からの風」が終わってから、まったく連絡をくださらない方が
そうですね、5名くらいでしょうか、いらっしゃいます。
割とぼんやりとされていて、あんまり気を使わない方?
もいるのかもしれませんが、
たぶん、悔しい想いをされたのだろうな、
納得いかない気持ちなのだろうな、
と思いあたるような方もいらっしゃいます。
納得のいかない気持ちがあるとしたら、それは仕方のないことですが、
結果の中の原因、理由に気づかれて、
ぜひ次によい形で反映させていただきたいと願っています。
この経験からほんとうの実りに向けたものを見つけてほしいと。
そんな中、1通のメールが届きました。
連絡がなかった方から。
転載の許可をいただきましたので、
ここから皆さんにお伝えしますね。
:::
工房からの風を終え3週間。
終わった直後は なんだか言葉が出て来ず
思考が停止した状態になっていました。
帰りの車の中で声を殺しながら
涙しました。
半年間 必死になれた事や
工房からの風への思い。
色んな感情が入り混じった涙でした。
言葉にするのも難しく
静かに心落ち着くまで待ってみようと。
時が流れ3週間が経ち。
こんな時間が経ってしまったのに
ご迷惑かな。と思いながら
止まっていた風が、緩やかに吹き始め
言葉が溢れて来たので失礼ながら
メールしました。
作家を始めて
こんなに考え、必死に自分の作品と向かい合えた事は初めてでした。
正直、当日の結果はショックでした。
まだまだ自分の力不足を痛感した2日間でした。
必死にやって来たからこそ悔しや学びはそこにはありました。
だからこそ見えた世界は、未来へ繋がる大きな一歩なんだと強く思いました。
この様な体験や経験のご縁を頂き
本当に感謝しています。
緩やかに吹き始めた風は
優しく温かいものです。
これからも、この風を見失わない様、
自分自身を見つめながら
邁進したいと思っています。
本当にありがとうございました。
心を込めて。
:::
誰とは書かないことにしますね。
そして、よく送ってくださいました、メールを。
ありがとうございます。
当日、ご本人が思ったような結果が出なかったのだと思います。
それでも、搬出の日、しみじみお礼を言ってくださって帰られこと、覚えています。
その帰り道で、涙を流していらしたとは。
そして、涙の訳を何かや誰かに転嫁するのではなく、
心を澄ませて自身を見つめなおす。
もう、このことだけで、この作家は、「工房からの風」で、
どれほどの宝ものを見つけられたことでしょう。
まさに、凪いだ浜を丁寧にコーミングして(くしけずって)、
何よりの輝きを見つけられたのですね。
その作家の心の軌跡を想うと、胸の奥が熱くなって困ってしまいました。
真剣に取り組んだことを発露させる場であること。
これからの「工房からの風」は、一層そのような場でありたいと思います。
そして、真剣に向かいあう中で知り合えた作家同士、その関係性が、
これからの出展作家の財産になるのだから、
ますますよき出展作家が集う場にしていきたい。
そう、想いをあらたにしたのでした。
2017年、第15回「工房からの風」への出展者募集、
間もなく始まります。
→ click
director's voice
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歌声
メセナってご存知ですか。
『「メセナ」【mécénat】は、芸術文化支援を意味するフランス語です。
古代ローマ時代の皇帝アウグストゥスに仕え、
詩人や芸術家を手厚く庇護した高官マエケナス(Maecenas)の名に由来しています。
日本では、「日仏文化サミット’88~文化と企業」を契機に
企業メセナ協議会が1990年に発足した際、
「即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、
社会貢献の一環として行う芸術文化支援」という意味で
「メセナ」という言葉を導入し、一般に知られるようになりました。
その後、マスコミなどを通じてこの言葉が広まる過程で
「企業が行う社会貢献活動」といった広義の解釈で使用されることも増えました。』
(公益社団法人 企業メセナ協議会HPより抜粋。
詳しくはこちら → click)
:::
次代の工芸作家が世に出るひとつの機会を創りたい。
作り手と使い手をつなぐ豊かな場となりたい。
この思いで1988年ニッケコルトンプラザオープン時に
ニッケ直営の工芸ギャラリー「NIKKEこるとん銀花」が
誕生しました。
その後、1996年に現在の「工房からの風」の原型となる
展覧会をコルトンホールで開き、
2001年に現在の公募野外クラフト展
「工房からの風craft in action」が始まりました。
2004年にはギャラリーを庭に移して「galleryらふと」とし、
2005年には庭の改修が行われて
「ニッケ鎮守の杜」が生まれ変わりました。
その改修のさなか、2005年7月に、
メセナ協議会から連絡をいただきました。
この一連の活動は、ニッケのメセナではないかと、
社外の方から投げかけをいただいたと。
そこから、メセナという概念をあらためて学び、
その概念をこの活動の骨格として、企業の中で
「工房からの風」を一層励んで育ててきました。
「これがメセナである」という認定
「This is MECENAT」を受けた活動の中から
毎年7件がメセナアワードを受けられてきましたが、
「工房からの風」が賞を受ける、
ましてや大賞をいただけるなどとは
本当に思ってもみないことでした。
それは、この活動の対象が工芸、
それも精緻な技を競った献上品的なものではなく、
日々の暮らしに生きる美しい生活道具といったもので、
今までの受賞実績がなかったこともあります。
また、芸術文化活動の意識を持ちながらも、
元来メセナを意識して始めた活動ではなく、
一担当者が種を蒔き、同僚、上司が共に水を与えて、
企業の中でメセナに育んできた、いわば
企業内草の根メセナ、ともいえる活動で、
今までの受賞活動とは趣が異なる気がしていたからです。
千葉県市川市「ニッケ鎮守の杜」というささやかな場所で、
集った人たちが心澄ませて歌声を響かせていたら、
その歌声をちゃんと聴き留めてくださった方たちがいた。
そして、メセナ大賞という素晴らしい歌声を返してくださった。
今、私はこのような気持ちです。
立ち上げから携らせてもらった者としては、
驚きと感謝の思いでいっぱいなのです。
一粒の種は、たくさんのたくさんの方たちの歌声が重なって、
このような励ましと応援の賞をいただくことができました。
「工房からの風」「ニッケ鎮守の杜」にお越しくださった皆様、
「工房からの風」を通じて出会いのご縁をいただいた工芸作家の皆様、
さまざまな媒体を通してこの活動にお気を留めてくださいました皆様、
縁の下の力持ちのさまざまな役割を担ってくださいました関係者の皆様、
そして、このささやかな歌声を聴き留めてくださった審査委員の皆様、
メセナ協議会の皆様
心より感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
:::
今までの大賞受賞は、サントリー美術館、資生堂ギャラリー、
東急BUNKAMURA、ベネッセの直島、川村美術館・・・
といった錚々たる活動もあり、
その規模の違いから気おくれしてしまいそうですが、
「工房からの風」を、今、大賞に選んでいただいた意味がきっとあるんですね。
臆するばかりではなく、そのことをあらためて見つめなおしてみたいと思います。
奇しくも次回の「工房からの風」は15回記念展。
このタイミングで与えられた大賞。
竹の節目になるような、これからの伸びへの力こぶとなるような
企画を進めたいと思います。
:::
たくさんのたくさんの方々のご支援、ご理解をいただいてのメセナ大賞受賞。
あらためて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
公益社団法人メセナ協議会
→ click
director's voice
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メセナ大賞受賞
「工房からの風」は、今年度のメセナアワードの大賞を受賞いたしました。
皆様のご支援、ご理解に深く感謝いたします。
2016年10月27日ニッケリリースより以下ご案内申し上げます。
:::
「工房からの風」は、2001 年から、当初は隔年、
2005 年からは毎年開催し、
本年第14回目の開催となった野外クラフト展です。
新人工芸作家の発掘、育成の場として、
公募により毎回50 人の工芸作家を選出し、
主に10 月3 週目の土日に展覧会を開催してきました。
暮らしに結びついた日本の美しい生活道具である
陶磁器、木工、金工、染織など、
それらの工芸品を生み出す作り手と、
これらを愛用する使い手を結び、環を生み出し、
そのことから心豊かに進化した生活文化、芸術を
育みたいという想いで、運営を続けてきたことが評価されました。
本展のみならず自社ギャラリー(gallery らふと)で
継続して新人作家の発表の場を設け、
手工芸に触れるワークショップを次世代に向けて行い、
野外展活動を継続する中での環境づくり(ニッケ鎮守の杜)を
実践し、庭づくりのボランティアや
野外クラフト展スタッフを地域のステークホルダーで構成する等、
継続性、次世代への文化芸術の継承、
地域との連動性などに力を入れてまいりました。
ニッケは、人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、
創業120 周年を本年に迎えます。
ものづくりメーカーから、みらい創造企業へと進化する社業と
響きあうメセナ活動としての「工房からの風」をはじめ、
引き続き社会に貢献する企業としての使命と責任を果たしてまいります。
メセナアワードとは(企業メセナ協議会HPより引用)
→ click
企業によるメセナの充実と社会からの関心を高めることを目的に、
1991 年「メセナ大賞」(2003 年より「メセナ アワード」に改称)を創設しました。
以来、前年度に実施されたメセナ(芸術・文化振興による豊かな社会創造)活動を
自薦・他薦で毎春公募してきました。
2014 年3 月、時代とともに多彩さを増す企業メセナを広く周知するため、
協議会設立25 周年の節目をとらえて、
メセナ認定「This is MECENAT」を設置しました。
これを機に、「This is MECENAT」と、
毎年優れたメセナ活動7 件を表彰する「メセナアワード」は、
連動して運営をしています。
2015年までに、全国各地の優れたメセナ活動193 件を表彰してきました。
本年度は「This is MECENAT2015」で認定された
全国122 件の活動の中から、外部の有識者により選考。
メセナ大賞の他、優秀賞5 件、特別賞(文化庁長官賞)1 件、計7 賞が選ばれました。
「メセナ大賞」は、その中から最も優れた活動として選考されたもので、
繊維業界からの「メセナ大賞」は初受賞です。
:::
思いがけず、このような大きな賞を頂戴いたしました。
この活動を続ける中で出会いをいただいた工芸作家の方々、
「工房からの風」「ニッケ鎮守の杜」にご来場をくださるお客様皆様、
さまざまな媒体を通してお気に留めてくださいました全国の方々、
会を支える裏方の方々、
「工房からの風」にお気持ちを向けてくださった
すべての方々にあらためて御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
director's voice
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Renさん(金属)
出展作家の方々からのメール。
半年の準備期間を経て、展覧会を終えた生々しい気持ち、その文章。
中には思うようにいかなくて、悔しい想いを抱えながら、
率直な気持ちを丁寧に綴ってくださった方も数名いらっしゃいます。
公開する前提でいただいたものではありませんから、
この場で共有はしませんが、そういったおひとりおひとりの真摯な想いが、
「工房からの風」の一粒一粒の大切な要素となって、
つながっているのだと思います。
多くの出展作家の方々からいただいたメール。
とっても丁寧に長く書いていただきました。
この場からもお礼を申し上げます。
皆さんへのお返事がまだ送り切れていませんが、
今しばらくお待ちください。
さて、そろそろ一度区切りにしましょう。
最後は京都から出展くださったRenの中根嶺さん。
今回の最年少作家の方からのメールの一部をご紹介いたしましょう。
一昨日京都へ戻り、荷下ろしを終えました。
帰り道ものすごい雨に会い、
この雨雲が千葉に来ていたらと思うとゾッとしました。
お天道様にも感謝です。
そして昨日は久しぶりに工房でモノを作らずに時間を過ごしました。
—
当日は風人さんやスタッフの皆様にも
たくさん助けていただき、楽しんで出展することができました。
最初のミーティングの時にも話しましたが、
本当に先人(先を行く人という意味で)の方達のおかげで
今日の自分があると思っています。
大きな意味では文化や金工の技術もそうですし、
今回立たせていただくことができた「工房からの風」
という場や風もその一つだと思います。
稲垣さんが最初に一粒の種を蒔き、
そして宇佐美さんやその時々のスタッフの方々、
出展された作家の方々、お客様それぞれが関わって育った今の姿。
その中に立ってみて、
今できることを精一杯やったつもりではいますが、
自分はこれからの「工房からの風」に、
何か少しでも香りや養分になるようなものを残せたのかな?などと考えています。
いつまで経っても先人のおかげであることに変わりないのですが、
いつか僕も誰かにとっての先人であるようになりたいです。
と、そんな大口を叩きながらも、
今はまだまだ自分自身の作りたいものを考えたり、
そのための技術、生活など目先のことで精一杯になりがち、
日々真摯に向き合う姿勢を大切に一歩ずつ頑張ります。
当日に足を止めて頂いたお客様や、お声がけいただいた言葉はもちろん
この半年間「工房からの風」へむけて取り組み考えてこと、
その一つ一つが実りであり、
心に留めてより豊かに次へと繋げて行けるように精進します。
これからの「工房からの風」がどのように育まれて行くのか、
とても楽しみです。
その中に僕もまた何かの形で関わらせていただく機会を得られれば嬉しく思います。
帰り際にお声がけいただいた「小さくまとまらないで」という言葉、胸に留めました。
性格なのかついつい程を整えたり、まとめてしまいがち、
作るモノも活動も当たって砕ける思いでもっともっと挑戦して行こうと思います。
今日からまた仕事を始めます、日常に戻ります。
この作業机の前に座り、手を動かすことを日常とできることに感謝をします。
改めまして、この半年間お世話になりました。
本当にありがとうございました。
中根 嶺
若くしてこんなに謙虚に感じられるなんて!
自分を振り返ると、感心してしまいます。。。
でも、これが嶺さんの正直な気持ちなんですね。
「工房からの風」の場にも、先人!である
出展作家のひとりひとりが残した何かがこの会の大切な要素になっている。
そんなことを嶺さんの文章から、あらためて感じることができました。
今まで、比較的に近くにお住まいの作家の方の協力を主にいただいてきましたが、
15回展に向けては、ぜひもっと広域に、実際の距離ではなく、
想いの距離が近い方と一緒にさまざまな企画を生んでいきたいと思います。
嶺さんをはじめ、ぜひいろいろな場面でご一緒くださいね。
Renさんの出展前のメッセージはこちらです。
→ click
:::
また、ひょっこり、共有したくなった文章をアップするかもしれませんが、
2016年の「凪ぐ浜の宝もの」、ここで一区切りとします。
さて、10月27日には、皆様に感謝をこめてご報告することがあります。
14時に記者発表!となりますので、
27日の夕方にはこの場からもお知らせさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
director's voice
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前川わとさん(陶芸)
広場側から「ニッケ鎮守の杜」に入ってすぐのところ。
白磁に柔らかな色彩が施された器と装身具を展示されていた
前川わとさんからもメールをいただきました。
「工房からの風」からあっという間に一週間がたってしまいました。
本当に素晴らしい無垢な時間であり場所でした。
ありがとうございました。
終わった直後は言葉にならない色々な気持ち溢れてしまって
とても文章にできる気持ちになりませんでした。
預けていた猫を迎えに行ったり、工房を片付けたり、日常に戻っていく中で
心の整理がついてきたように思います。
あの日荷物を積み込んでコルトンプラザを去った時、
車の中で少し泣いてしまいました。
緊張から解放され、もっと出来たことがあった悔しい後悔の気持ちと、
こんなにまで集中し自分の中に潜るような濃密の時間が
終わってしまった事の寂しさが一気に込み上げてきて、
わーっと話しながら涙が出ました。
日常を忘れて没頭できるような目標をいただけたこと、
本当に没頭して頑張った事、それは自分にとって素晴らしい糧になり、
反省点は多々あれど、ここの場所に来なければ見えなかったものが確実にあって
これからの仕事を見直す大きなきっかけになりました。
素敵な事も沢山ありました。
お客様の中に何年も前に別のクラフトフェアでブローチを購入くださった方が
私の名前を見つけて下さり、2個目のブローチを購入しようと
遠方からお出かけ下さった方がいらっしゃいました。
その方がお持ち下さった使い込んだ
1つ目のブローチを見た時の何とも言えない気持ち。
私の作ったものは私の手を離れてからも、
持ち主となった方の暮らしの中でいつも生きている。
忘れていたつもりはなかったのに、その事にすごくハッとして
胸がキューとなる嬉しさがありました。
私の仕事はこういう事の積み重ねなんだとその時強く思ったんです。
この気持ちを忘れないで真摯に仕事をしていく事しか出来ないんだって。
この半年間、手紙を受け取ったあの日から
学校に通っていたような気持ちで過ごしました。
初回の全体ミーティングの時のあの緊張感とか、
普通の暮らしの中ではとても味わえるものではないですね。
当日までのすべての時間が新鮮で楽しく、素晴らしい物でした。
今は感謝の気持ちでいっぱいです。
素晴らしい場所に立たせてくださってありがとうございました。
たくさんの事勉強になり吸収して帰りました。
今後私に何かできる事がありましたらお手伝い致します。
お声がけいただきましたら、全力で取り組みます!!
仕事ももっと深めていき、成長し、
また庭に帰って来られたらと思っています。
最後にお伝えしようと思っていた事
富山に戻ってから、沢山のものづくりの友人達から
どうだった?話聞かせて~
と連絡があったり、搬出などで行った先で興味深く聞かれたりしています。
やっぱり皆注目しているイベントなんだなーと、
展示が終わってから改めてすごい事だったんだと感じています。
これからは私の経験を人に伝えていく事も私のできる事かなと思っています。
段々と秋が深まってきました。
お身体ご自愛いただき健やかにお過ごしください。
では
前川わと
器と装身具での制作展開、そのリアクションなど、
わとさんもこれからのかじ取りに思いめぐらせることと思いますが、
何事もよき余白をもって進まれると、
輝きが集中していっそう魅力ある展開に進まれるように思います。
『これからは私の経験を人に伝えていく事も私のできる事かなと思っています。』
ありがとうございます!
わとさんがよかった、と思ってくださったことを広げて、
よき営みが他の作り手の方々にもふくらんでいったらなら、
とてもうれしく、ありがたいことだと思います。
よかった!の循環、私も大切にしていきたいです。
前川わとさんの作品、引き続きあちらこちらで出会っていただけますように。
出展前のメッセージはこちらです。
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