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- 2022/06/02 director's voice ご質問にお答えします[出展エリア]
- 2022/03/29 director's voice 今年度(2022年)工房からの風について
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2015年2月の記事一覧
「director’s voice」New
director's voice
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20日から応募が始まります
いよいよ今年度出展者の応募が20日から始まります。
あと1週間ですね。
応募期間は2/20-3/5必着です。
ぎりぎりでの投函は到着しないこともありますので、
要注意です!
ぜひ、準備万端、早めのご応募をお待ちしています。
ここのところ、いくつかご質問をいただいております。
たとえば
Q
ひとつのテントを二人の作家でシェアして応募したいのですがよいでしょうか?
というお尋ねには、
A
通常の活動をされている形態でのご応募をお願いしております。
今回限定ユニットなどはご遠慮いただいております。
まずは、個々の作家もしくは少人数での工房で
制作されている作品の写真のご用意と、
各記入事項を正確に丁寧にお書きいただきたくお願いいたします。
とお答えしました。
「工房からの風」では、出展者を決めるだけではなく、
その後のやりとりを経て企画をふくらませていきます。
なので、場所貸しのような形式ではなくて、
展覧会の全体構成の中で各作家の展開方法を決めていきます。
:::
今までにお伝えしてきたことと重複してしまいますが、
「工房からの風」では、プロもしくは明確にプロを目指して
満を持して世に出ようという方の出展で構成したいと願っています。
当日までの制作や、当日の濃密さは、
そのような力や意志がある方ではないと、
乗り越えるのが難しいと思っています。
その結果として、新たな扉が開いたり、
豊かなつながりが生まれる可能性を作れるように、
私たちは企画に励みます!
:::
傾向として、陶芸は昨年度は11倍の選考の難しさでした。
50人の出展者のうち多くても
10人未満の選出になるかと思いますので、
今年も狭き門になるかもしれません。
染織は年によってかなり応募数や内容にばらつきがあるように感じています。
さて、今年はどんなご応募をいただけるでしょうか。
木工、ガラスはもっとご応募をいただけるとありがたく思います。
装身具の応募は増えていますが、ただ発表の場として捉えられるのではなく、
「工房からの風」の企画構成と、
作家の制作スタイルが響いているかを
よくご検討いただいて応募くださることを願っています。
その他ジャンル、としている部門は、選考がとても難しいですね。
けれどもこのジャンルが豊かになると、
工房からの風自体がとてもふくよかな風になるように感じています。
昨年もドライフラワーフレーミングのナカヤマサトシさんのように、
展覧会当日の反響も大きく、
その後のお仕事の広がりを得られた方もいらっしゃいます。
「工房からの風」っぽくないから。。などと思いこまず、
趣旨に響いてくださり、今までの出展作家の作品にも感じるところがあるようでしたら、
その他ジャンルからのご応募もぜひ期待しています。
そして最後に
「工房からの風」は、ともに仕事をする場、と考えています。
作品の魅力はなによりですが、
ともに仕事をしたいと思える方が多く出展くださることを希っています。
少なくとも、「このひととは仕事がしたくないなぁ」
と思わずにはいられないご質問や応募形態ではないことを望んでいます。
応募用紙を書くこと自体が、自らのもの作る仕事を整え、
次への進歩へのきっかけになるかもしれません。
佳き出会いにつながるご応募、心よりお待ちしています。
director's voice
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風と庭
今週は、新年会を兼ねて、ふたつの大きな集まりがありました。
「風人」さんの会と「庭人」さんの会。
ともに当方スタッフ交えて20人での手作り会食の時間でした。
:::
「風人」さんは、「工房からの風」出展経験のある作家の方で、
比較的近く(とはいっても、関東一円)にお住まいで、
全体ミーティングに同席くださったり、
今年度出展者を企画側とは少しちがった立ち位置から支えてくださったり、
当日は朝早くから夜遅くまでサポートしてくださる方々です。
以前は「オブザーバー」とお呼びしていたのですが、
今は「風人」(かぜびと)。
名称が変化したと同時に、やっていただくことも進化していきました。
当日、販売は個々に行いませんが、
ワークショップやデモンストレーション、合同企画の実行や、
空間装飾、その前には、「風の音」という冊子への寄稿など、
出展だけではできないものごとを、
「工房からの風」という時空で繰り広げていただくようになりました。
「工房からの風」は、新人作家の登竜門でもありたいと始まった会ですが、
回を重ねる中で、世に出た作家の方にとっての、その後の進化成長の場にもなりたい、
という願いから、このような展開に育ってきました。
今年度はいつも以上の13人の風人さんが、
今から企画を共に立ち上げ、実行していきます。
出展作家の展示と共に、乞うご期待ください!
(注:風人さんは、選考には立ち会われません。
念のためお伝えします)
:::
「庭人」(にわびと)さんは、実は「風人」さんより先輩の存在。
2006年から募集をしてきましたので、今は第八期となりました。
「工房からの風」の会場「ニッケ鎮守の杜」の庭の手入れを
春夏秋冬、一年を通じて私たちと一緒に行ってくださるのが庭人さんです。
ガーデナーでイラストレーターの大野八生さんとともに、
植物育成を一緒にしてくださいますが、
実際は所謂華やかに思われるガーデニングというよりは、
真夏の水撒き当番や、秋の落ち葉掻き、神社の玉石揃えなど、
地道な労力のかかる作業を共にしてくださるのです。
一年を通じて、庭人さんの手と心が通ってこそ、
10月の二日間、なんとも心地よい風がそよぐのですね。
(来期の庭人さんの募集は3月以降に行います。
5月1日から1年間。
いろいろこまやかなお願い事はありますが、夏に週1日夕方
4時半から6時までの水撒き当番を引き受けてくださることを前提でお願いしています。
詳しくは、募集期間が近づきましたら、あらためてお知らせしますね)
:::
画像は、りんごケーキ。
風人さんの会では、当方が用意した料理に、
風人さんたちの手作りのとっておきの差し入れも加わって、
テーブルの上がモリモリになっていたのですが、画像はこれだけ!
ちなみに稲垣のミッションは20人分のおでん作りでした。
前日から仕込んで、しみしみの大根や卵、てづくりこんにゃく、その他諸々も20人分。
仕上がった時には、すっかりおでんやのおかみさん気分でした。
そして、庭人さんの会でのミッションはこれまた20人分のグリーンカレー。
隠し味にはお庭のレモングラスや、galleryらふと仕込みのお味噌を入れてみたり。
メインディッシュは、これまたお庭で収穫したサフランで炊いたごはん!
初めて育てたアマランサスやゴマも使ってのおもてなしでした。
すっかりごはんやさんのおかみさん気分を味わった日々でしたが、
風と庭、冬の日に、気持ちも新たに始動しました。
director's voice
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森林文化アカデミーへ
最後尾、追記しました。
:::
先日、一日非常勤講師として、岐阜に行ってきました。
岐阜県立森林文化アカデミー。
「ものづくりと仕組みづくりゼミ」の中で、
1時間半の授業を二コマ受け持たせていただきました。
こちらのゼミの方々は、昨年の「工房からの風」に
授業の一環として来場くださったのでした。
森林文化アカデミーでは、森と木のエンジニア科という大学相当の学びの場と、
森と木のクリエーター科という大学卒業相当以降の学びの場が設けられています。
そのクリエーター科の中の「ものづくり講座」を専攻されている方々に、
卒業生の方々も加わった教室で、今回お話しをさせていただきました。
家具や玩具など作る「木工」から、
継承者が途絶えそうな鵜飼用の竹かごや、和傘のろくろ部の作り手、
郡上踊りの下駄つくりなど、具体的にものづくりを進める方々、
木工を通した「木育」や、地域や人を巻き込んだ仕組みつくりを
研究、実践されている方々。
それぞれ真剣に目指すほどに迷いや悩みはあると思うのですが、
目指すものがあることの眩しさ、尊さをあらためて感じてきました。
ジャンルは違っていても、「工房からの風」の出展作家の方々も
きっとそうですね。
そうそう、私からは、12回の「工房からの風」の流れや、
それ以前からの約30年にわたる、私の関わってきたもの作りの世界の中で感じてきたこと、
そして、今現在の状況、これからの課題について、
質疑応答を交えてお話しさせていただきました。
それにしても、百聞は一見に如かず。
実際に「工房からの風」を見学くださったこと。
そして、私も森林文化アカデミーに伺ったことで、
交わした言葉が、ぐんと深みや重みをまして、
これからの実りにつながっていくような気がします。
「工房からの風」が、さまざまな角度から、人のよき営みと関わっていけたら、
そんなことをあらためて思った岐阜行でした。
(画像は森林文化アカデミーさんより)
:::
追記
岐阜県立森林文化アカデミー × 森林たくみ塾
合同説明会 in 名古屋・東京が開かれます。
東京は
2月1日(日) 13:00〜16:00
オスモ東京ショールーム
160-0023 新宿区西新宿1-20-2 ホウライビル11F
とのことです。
木工を学ぼうとされる方は、説明会に出向かれてはいかがでしょうか。
また、当日のレポートをブログでご紹介くださいました。
→ ☆
director's voice
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応募要項公開しました。
2015年の工房からの風の応募要項と、応募用紙を公開しました。
こちらです → ☆
応募期間は2月20日(金)~3月5日(木)です。
「工房からの風」は、今年で第13回。
一回目の開催時から比べると、「クラフトフェア」と呼ばれるものがたくさん増えました。
「工房からの風」を立ち上げた一番の理由は、
新鮮な作り手が世に出ていく機会を作りたかったからです。
その思いを新たにし、そして回を重ね、継続する中から、
世に出た作り手が、よりよい仕事を続けていく糧になるような会にしたい。
そう思っています。
2015年、今日現在の魅力ある作り手同士が出会う場作り。
また、昨年に続き本年8月に行う日本橋三越本店での
「工房からの風」プレミアム的な機会を通して、
「楽しいイベント」という一過性の点のようなものだけではない
線や面になっていくような磁場を作っていきたいと希って運営を進めています。
さまざまなクラフトフェアのそれぞれの個性をよく検討されて、
そのうえで「工房からの風」が適している、ぜひこの場に立ちたい、
そう思ってくださる作家との出会いを心待ちにしています。
2月20日からの応募に向けて、ご準備お進めいただけたらと思います。
また、適した方をご存知でしたら、ぜひおすすめくださいませ。
こちらはgalleryらふとのブログにも掲載した画像ですが、コゲラ!
(クリックすると、真ん中あたりに見つけられます!)
「工房からの風」の会場の中に営巣してくれているようです。
さまざまな魅力ある鳥が集まってくるように、
魅力ある作り手の方々のご応募を心待ちにしています。
director's voice
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始動2015
あけましておめでとうございます。
新しい年、始まりましたね。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ひつじ年の年賀状。
恒例となった、干支と庭と手仕事とギャラリーのモチーフで
大野八生さんに描いていただいています。
今年の羊さんの絵も、とっても素敵!
くすっと気持ちがあったまるような絵を仕上げてくださいました。
10月の「工房からの風」のイラストも今から楽しみですね。
恒例といいますか、毎年粛々と執り行われる1月2日の「歳旦祭」。
今年もgalleryらふと代表として、玉串奉奠をさせていただきました。
冴えた空気の中、木漏れ日を浴びて、
この空間を行き交うひとびと、ことごとに幸ありますように。
と心を澄ませて祈りました。
8日からは、今年度の応募要項の公開も始まります。
応募期間は、2月20日(金)~3月5日(木)です。
所謂クラフトフェアのひとつとして巡る出展ではなく、
新たな扉を開いたり、新たな縁を結んだり、
今の仕事を再確認したり、次の扉をたたいたり、、、と
「工房からの風」ならではの恵みを豊かに思い描いて
ご応募を検討いただければありがたく思います。
私たち企画運営スタッフも始動しました!
今年の「工房からの風」どんな魅力ある方々とご一緒できることでしょう!
すべては、ご応募から始まりますね。
2015年の風、一緒にそよがせましょう。
director's voice
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掲載のご案内・ヌーコンフィー
nuComfie(ヌーコンフィー) Vol.25に、
今年の工房からの風で出会った
たくさんの笑顔が掲載されています。
7頁にわたり、たくさんの素敵なファッションの方々。
あの日の空気が蘇ってきますねー。
見開き2頁には、作家の方々も。
長野大介さん(陶芸)、古木裕子さん(布バッグ)、
加治佐郁代子さん(木工)など!
ご来場くださったお客様で、掲載許可をくださいました方々も、
ぜひ、ご覧になってみてくださいね。
そして、来年も、心地よい素敵な装いで、「工房からの風」に、
ぜひお出かけください!
ちょと先ですけれど(笑)お待ちしています!!
director's voice
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次回開催についてのご案内
来年の開催について、お尋ねをいただいています。
ありがとうございます!
このようなスケジュールで進めていきます。
開催日 2015年10月17日(土)18日(日)
募集要項公開 2015年 1月 8日(木)
応募期間 2015年 2月20日(金)~3月5日(木)
皆様から寄せられたさまざまな今年度のご感想もありがとうございました。
(アンケートのご記入もありがとうございました。
プレゼント当選者の方々には本日通知を投函いたしました)
それらの貴重なご意見ご感想や、出展者他さまざまな方々からのご意見、ご感想、
そして、主催者、企画者のミーティングを経て、来年のイメージを膨らませています。
〇今年度は、ワークショップなども含めて50名以上の出展者でしたが、
販売ブースは45でした。
これを昨年に戻して、50にしたいと思います。
お庭のゾーニングも変更して、豊かなテント構成をしていきます。
〇出展経験作家(2回目以上)の参加を今まで以上に歓迎します。
秋の展覧会シーズンの予定を立てられるためにも、
該当の作家(出展経験があり、2013年2014年には出展していない方)に関しては、
現在から出展希望についてご相談を承ります。
〇野外クラフト展という在り方を「工房からの風」の基点にしたいと思います。
所謂クラフトフェアにハシゴ出展する作り手ではなく、
じっくりと今展に向けて取り組んでくださる作家の応募を希望します。
〇従来の工房からの風に出展がなかったジャンル、イメージの作品も歓迎します。
ほかは、従来の募集要項に変わりなく進めています。
熟してきたことを大切に育むこと。
常に新鮮な風を生み出していくこと。
それらが両輪となって、2015年の工房からの風を豊かに展開したいと希います。
佳き出会いを心より願っております。
director's voice
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加藤キナさんより
「工房からの風」が終わって2週間。
なんだかもっと時間が経ったような気がします。
出展作家の方々も、それぞれの日常、お仕事に戻られている頃ですね。
私の方はといえば、いつになく今年は終了後から来年に向けて、
さまざまな方たちとお会いする日々が続き、気持ちが次に向かっています。
来年の要綱なども整えて、遠からずご案内したいと思います。
「風の余韻」。
出展作家からのお便りをご紹介する「凪ぐ浜の宝もの」。
たくさんのお便りを寄せていただいていますが、
どれも公開前提ではなく私信ですので、
掲載確認をいただきながらこちらにお載せしています。
ゆっくり、皆さんに風の余韻を味わっていただければ、、、
そのような想いもありますが、
余韻というだけではなくて、凪ぐ浜の宝ものが、
これからの作り手にとっても何か心の栄養になったなら、、、
そんなことも思いながら、もうしばらく続けたいと思います。
:::
おりひめ神社の後方で展示されていた加藤キナさん。
ご夫婦でバッグづくりをされています。
少し時間をおいて、丁寧なメールをいただきました。
わたしは、物をつくることともうひとつ、同じくらいに好きな事があります。
それは、文字を書くということ。
わたしにとって言葉は、芸術であり、美しさ。
その人そのものを表すものだから、矯正されたような文字には魅力を感じません。
その人となりが表れた文字を見ると、心が弾む。
だから、自分でも文字を書くときは心を込めます。
一文字ひと文字、呪文のように、おどるように・・・
でもこの何年か、文字は書いていても 言葉を書いてはいなかった。
自分のことばで歌うのを、やめてしまっていたのです。
人の前で、素直なこころの歌をうたうのが、こわくなっていたのです。
きっかけもあり、自分という人間に自信を持てなくなっていたのだと思います。
それから何年か、私も人並みに色々と経験することになり、
口はひとつで、耳はふたつ。
話すよりも、まず人の話を聞こう・・・と感じるようになっていきました。
謙虚さに、うつくしさを見いだしはじめたのかもしれません。
実際、自分の話よりも、人の話を聞いている方が数段楽しく過ごせました。
そんなある日、ある舞踊家の踊りを見にいく機会がありました。
深い静かな湖のようなその人は、還暦がすぎてふと思ったそうです。
「自分はダンスですべてを伝えられると思っていたけれど、はたしてそうなのであろうか。
コトバも時には必要なのではないだろうか・・・」
はっとなりました。
ことばの葉が、ひらりと1枚 わたしの心に落ちてきたようでした。
数ヶ月後、工房からの風に出展が決まった私は、
封印していた自分のことばと向き合うことになったのです。
多くの作家さんが、自分の持つ歌声で、見事な音色を奏でていました。
作家さんだけではありません。
この展覧会にたずさわる人それぞれが、自分のことばで歌っていました。
私も、自分のこころの中、深く深くに湧いていることばの泉を、覗いてみてもいいのかもしれない・・・
そんな風に思えるようになった頃、1通のハガキが届きました。
よく滑るブルーブラックのインクで書かれたその文字は、
羽根のように軽やかに・・・
風とともに歩んできたその人は、羽根のような文字をもつ、風を宿した人でした。
ただ、生きるのではない。
どう生きるのか。
私たち夫婦が作り出せるモノの数は、限られている。
だとしたら、いったい何がつくりたいのか・・・
どんな歌を紡いでいきたいのか・・・
工房からの風で、数をつくるのではなく、自分たちが納得のいくものを作り並べました。
そして、その想いは、多くの方につたわりました。
「欲張らない」
これは、工房からの風が毎年50組の限られた出展者しか参加できないことにもつながっています。
あれだけ密に、作家ひとり一人と向き合っているのだから。
「欲を張らない」
自分の置かれた場所をよく見て、自分のできる範囲で充分な仕事をする。
この先、この学びを忘れないように。
吹いてきた風を クルクルと少しちいさくコンパクトにして、いつでも心から取り出せるように。
風はこれからも密やかに、私と一緒に歩んでくれそうな気がします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっと、こころにあった言葉をすくいあげることができました。
工房からの風は、私の中でほんとうに大きな学びの場となりました。
ありがとうございました。
キナさんたちとは、今年初めてお会いしましたが、
「工房からの風」には、数年前から来場くださっていたとのこと。
満を持して?応募くださったようですね。
言葉とものづくり。
言葉はものづくりになくてはならない、
とは思っていませんが、
と、同時に、言葉がものづくりに必要ない、
とも思っていないのです。
ものを作る人の中に、たしかに生きた言葉を綴る人がいる。
という事実があって、そのことを大切にしたい、
ただ、そう思っています。
キナさんたちが、今展を通して上記のような熟した言葉、文章を綴られたのは、
想いが豊かに実って、自然に言葉となって弾けだしたのですね。
言葉とものづくり、が、どちらかを補うためのものではなくて、
どちらをも豊かに育むものであるように。
加藤キナさんからのお便りは、そんなことを伝えてくれました。
director's voice
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ELLE ONLINE で取材を掲載いただきました。
「工房からの風」二日目、ELLE ONLINEさんが取材くださいました。
「器の新定番を探して」
ライター衣奈彩子さんの連載です。
掲載されましたのは、
当日の空気感も伝わる素敵な作品写真と共に、ぜひご覧ください!
http://www.elle.co.jp/decor/pick/utsu-wa14_1027
:::
初日に取材いただいた雑誌もあります。
こちらも発行次第、ブログでもご案内させていただきますね。
director's voice
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小塚晋哉さんより
おりひめ神社の鳥居のほとりで、展示をされていた
木工のこ小塚晋哉さん。
京都からお便りをいただきました。
こんばんは。
日に日に寒くなって朝晩は暖房をいれることもあるほどです。
関東もかなり冷え込んでいるようで、大事ないでしょうか。
あっという間の二日間。
京都に戻って、後片付けなどをしながら、
なんだかあの二日間は夢だったんじゃないか、、、そんな気もしたり。。。
なんだか不思議な心地でおりました。
けれど、確かにあの二日間は存在し、多くの貴重な経験を得ることが出来ました。
いや、あの二日間だけでなく、それまでの準備の日々からも。
普段ひとりで工房に篭り、木と向き合って日々を過ごしているため
妻以外の人と話すことがほとんどありません。
また、元々自分のことを言葉にしろ文章にしろ、アウトプットするのが得意ではないので、
工房からの風の応募用紙を埋めるので、まず一仕事でした。
妻のほうが書くことは上手なので、いろいろアドバイスをもらうことも出来たのでしょうが、
なんだかそれじゃあ意味がないだろうと思いました。
ヘタクソながらも自分の気持ちを素直にありのまま綴ったらいいじゃないかと。
それで駄目なら縁がなかったと思うしかないな。
そう思ったら、肩の荷が降りた気がしました。
結局書き上げるのに苦労はしましたが。。。
ミーティングや懇親会などでも自分の気持ちを口にする機会が幾度かあり、
口下手なりになんとかかんとか乗り切って。。。
作品を車に積んで千葉へ向かっているときは、制作の重責から解放され、
気楽なもんでしたが、初日にブースの設えをしていると、
売れなかったらどうしようという緊張が襲ってきたりもしました。
なんだかんだと二日間を乗り切り、落ち着く間もなく慌しく撤収をして
会場を後にしました。
京都への帰路の中思い返していると、
正直今回は自分のことで精一杯だったなと。
自分としては、上出来だったんですが、
企画の方々が思い描いていた予想・理想に近づいていたのか、
自分があの場所での役割を果たしていたのだろうかと。
そのあたりに考えが及んでいなかったなと。反省すべき点だなと。
そう考えると、やはり他のクラフトイベントとは全然違うんだと改めて感じました。
スタッフ、風人、出展者みんなで作り上げているんだと。
もしまた工房からの風に出ることがあるのなら、
そのときはもっと展示会全体のことに
目を配れるように努めようと思います。
作品構成にしてもブース展開にしても。
工房からの風での自分の役割を果たせるように。
工房からの風というイベントのおかげで
なんだか、自分の普段開けない抽斗をスッと開けることができた。
そんな気がします。
工房からの風というモノが持つ力なのでしょうか。
自分でも、そんな抽斗持ってたんだなと再発見しました。
その抽斗は、たぶん強引に開けられていたら不快に感じていたかもしれません。
けれど、工房からの風はむしろ気持ちよく開けるのを促してくれた感じです。
実際に皆さんと過ごした時間は、5日間にも満たない短い時でしたが、
もっともっと長い間一緒にいた印象です。
この出会いは是非是非今後も大事にしていきたい。心からそう思えました。
今後も何か機会があれば、お仕事ご一緒させていただきたいです。
本当にありがとうございました。
お疲れ様でした。
またいつかお会いできることを願っております。
木工 小塚晋哉
小塚さんは準備期間にお訪ねくださったりしましたが、
確かに無口なほうの方で、積極的にご自身から言葉で発信する方ではありませんでした。
(でも、きっといろいろ考えていらっしゃるのだろうなぁ、ということは私なりに感じていました!)
けれども、こうして、大きな波(展覧会当日)を共に体験した後、
このような率直なお便りをいただくことができて、嬉しく、ありがたく思います。
抽斗(ひきだし)のお話しはとくにうれしく読ませていただきました。
クラフトフェアの定番、慣れっこの展開では、ほんとうにつまらないですね。
「工房からの風」へは、何かひとつでも、新鮮な思いで取り組み、
その成果が感じられる場でありたいと思っています。
5日ほど、というのは、全体ミーティング2日と個人ミーティング1日と本展の2日のことですね!
他の方々とも実際にお会いするのはそれくらいかもしれませんが、
多くは濃密な印象をお互いに持つような気がします。
それは、ずっと心の中に「工房からの風」を共に置きながら、
工房であるいは、私たちはこの場で、働いてきたからですね、きっと。
年にたくさんあるクラフトフェアや展覧会の中に、こんな会があってもいいのでは!
そんな風に思っています。
これからも、ひとつひとつを丁寧に、誠実に行うことから生まれる
手の実りを楽しみにしています。