2012年9月の記事一覧

「皆様へのお知らせ/工房からの風」New

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自分の感受性くらい

今日は風姿という章でご紹介する中の3人の作家の方を。
と思っていたのですが、タ、タ、タ、タンと作家紹介ばかりになってしまうので、
ちょっとブレイクに変えました。(スミマセン!)

20の工房を訪ねて
がメインですが、章ごとにもブレイクのように、
工房からの風の点景として画像をぐるりと頁を枠のように囲み
その中にコラムを書きました。
「先生と作家さん」
「おばあちゃん」
「凪ぐ浜の宝物」
というタイトルです。

また、各章の扉には、右頁に応募要項や、最初のミーティングでお配りする文書、
ホームページの中から、企画者が特に伝えたい文章を記して、
左側にそのミニ?解説をしています。

それらが、実はこの本で伝えたいことの尾のようなものかもしれません。
そして、あとがきには、この本作りの間中、ずっと心にあった
茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」を、
出版社からご許可をいただき、掲載させていただきました。
この詩のあとに、私はこのような言葉を綴っています。

:::

暮らしに生きる道具、ものを作る仕事。
使う人が存在して、そこに向かって続けられる制作。
それはいわゆる自己表現ということとは異なります。
けれど、やはり創造なのだとあらためて思うのです。
作ることへの慎みと、それを抱いての創造。
その揺れ動きの中で、作り、働き、暮らし、生きる人たちに惹かれてきました。
一人ひとりが見出す光、見出そうとしている姿に。

けれどもときに、その光を薄く思うこともあります。
それは、発信力や影響力を持つ人や媒体に、
作ることが集約されていくのを感じるときでしょうか。
誰かが時間をかけて考え、生み出した思想に無自覚に寄りかたまっていくような流れ。
私だってうっかりすれば、時代の心地よい流れに乗ってしまうかもしれない。
だからこそ、自分の感受性くらい、自分で守れ、と振り返りたいのです。

:::

10回の開催を重ねて、上のような思いがあったからこそ、
この本が生まれたような気がします。
たとえば、本の中で書かせていただいた方たちを、
私はもちろん、すばらしいと思っていますけれど、
それは、あくまで私が思っていること。

本に載ったからとか、誰かがいいといっているからとか、
もっと言えば「工房からの風」に出たから、いい、のではなく、
自分の心で、この作品いい、とか、この作家いい!
と思う人が増えて、集まったらいいな。
そんなことを思っています。

と、ブレイクというよりは、ちょっとマジメ!な今日のdirector’s voiceですね~
さて、今日の画像はこちら。

無事校了となりました!
ふ~
暑い、熱い、夏が終わりました!

(この本、10月6日(土)7日(日)8日(月・祝)に、
コルトンプラザタワーコートで先行販売させていただきます。
他にもイベントもありますので、お近くの方、ぜひいらしてください。
ちなみに、書店さんは10日ごろかと思います )

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風躍る

工房からの風‐作る・働く・暮らす・生きる‐20の工房を訪ねて
のご紹介を続けますね。
今日は第3章。
風躍る
と名付けた章で、4人の女性作家をお訪ねしました。

柿渋染めでバッグを作る冨沢恭子さん。

クウネル最新号でも、
「太陽まかせの柿渋ぶ染め」
というタイトルで6頁にわたってご紹介されています。

数字も定規も使わない。
布から立ち上がるように生まれるカバン

:::



京都山城村の宮本佳緒里さん
布をつないで、主にガマグチを作ります。

布をつなぐ手と心は、草や木、
風や光と親しみながら、針を進める

:::


金属の小原聖子さん
アクセサリーやオブジェを制作されています。

続けることも才能のひとつ。
音楽を奏でるように、かたちが生まれる

:::



高松で裂き織りでバッグなどを作るいわもとあきこさん


凛として、くすっと。

大胆さには、慎みが裏打ちされて

:::

伸びやかに、しなやかに
風躍るように仕事を進めるひとたち。

茶色の文字は、各頁につけたリードです。
画像は掲載できなかったものもこちらでご紹介してみました。
たとえば、作品がいろいろなところに飾られている
小原さんのお住まい、その上から撮ったものなど、
ワタクシ的には気に入っていたのです。

明日は、風姿を。
こちらは3工房ずつ2日にわたって、ご紹介いたします。

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風集う

2章目は「風集う」
この章では、作家自ら集いの場を作っている、
あるいは、作ろうとしている方々を取材させていただきました。

滋賀県のマンマミーア。
木工の川端健夫さんと洋菓子の川端美愛さん
(健夫さんは、今年の工房からの風に出展くださいます)

「文化の発電所を作りたい。
そのためにも、今は自分を育むとき」

 


静岡(新富士)キャンドルgallery+shop+cafe
koko-kaltio.
ろうそく作家の鈴木有紀子さん
(鈴木さんも今年の工房からの風に出展くださいます)

「美しいろうそくは
安らぎの時を映しながら作られる」

 

東京、錦糸町の硝子企画舎の井上剛さんと枝利奈さん

「役割とは与えられた幸福の種。
種を育む創造の場を築いて」

 

北海道・余市に移られて
ガラスから陶芸にお仕事を変えられたJUNIOの木村泰明さんといすゞさん

「家族との時間を満たし、自然と響き
新天地での制作が始まる」

 

千葉県神崎町で日本酒を醸す寺田本家の寺田優さんと聡美さん
(寺田本家さんは通常、蔵の見学は行っておりません)

「造り手の生き方考え方が
発酵か腐敗かを決定している」
:::

皆さんいい表情ですよね。
ぴかぴかに輝いていました。

本では作品写真もたくさん掲載していますが、
こちらに掲載すると、今年の工房からの風にあるのかな、
と紛らわしいので、ポートレイトを中心にご紹介しました。

ご自身の制作、仕事を深めること。
そのことと響きながら、集いの場を作っていくこと。
5つの風集う場で感じてきたこと、ぜひお読みいただけますように。

明日は、
風躍る
の4人の女性たちです。

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風果

今週後半からは、いよいよ今年度の出展作家のご紹介が始まります。
皆さん、これを待っていてくださるのですよね。
作家も張り切って原稿を用意していますので、今しばらくお待ちくださいね。

では、その前に、10回展を記念して刊行する書籍
工房からの風-作る・働く・暮らす・生きる-20の工房を訪ねて」(アノニマ・スタジオ)
で、掲載させていただく作家の方のご紹介を数回に分けて行いたいと思います。

今回、大きく分けて4つの章を設けました。

風果
風集う
風踊る
風姿

どんな意味だろう?
と思われましたら、ぜひ本を開いてみてくださいね!

では、今日は「風果」の章の4つの工房。

岡山で作陶される伊藤環さん

盛岡で染織をされる舞良(もうりょう)雅子さん

奈良で吹きガラスをされる津田清和さん

信楽で作陶される大谷哲也さんと大谷桃子さん
(大谷哲也さんは、今年の「工房からの風 」に出展くださいます)

:::

4月の終わりから5月にかけてお訪ねして、ゆっくり原稿を熟成?させました。
皆さんすでにすばらしいお仕事を形にしていらっしゃいますが、
どんな来し方を経て、そのお仕事につながったのか。
あらためてお時間をいただき、お話を伺ってきました。

以下は、それぞれの作家の方の頁につけたリードです。

いっそう魂をこめて作りたい。
新しい工房に、思いが宿る

アートと工芸。誠実に向き合うほどに、
どちらも奥が深くなっていく

制約は窮屈なものではなく、
美の骨格のひとつなのかもしれない

すぐ傍らにある幸福な姿。
それをこそ、憧れと思える人の幸福

・・こうして並べると、まじめ!ですね。
(あ、もちろん、まじめなんですけれど)
文章は、わかりやすく、やわらかく、
でも作家の方々の凛とした佇まいが映るようにと、
心がけましたけれど、どうでしょうか。

そして、今回、写真もたくさん撮らせていただきました。
作品撮影と工房やお住まいの空間撮影。
そして、人物、ポートレイトは不慣れだったのですが、
作家の方々との年月をかけてのおつきあいがあったので、
お互い?リラックスして撮らせていただくことができたように思います。
素の表情、横顔、お伝えできたかな。

工房からの風
リアル工房でそよぐ風、文章と写真でお届けすることができたら、
と思います。

明日は、風集う、の5つの工房をご紹介します。

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同じ風のTシャツ

 

Tシャツ、届きました。
今年はコバルト。
メインヴィジュアルが、サーモンピンクにコバルトでしたので、
Tシャツはこのコバルトに。
ちなみに、手ぬぐいは、サーモンピンクです。
そして、イラストは、どちらも大野八生さん。

これは当日運営スタッフとオブザーバー(お手伝いくださる以前出展された作家さん)、
そして、トキニワカフェのスタッフ(いつもお庭を手入れくださる「庭人」さんたち)が
着用しています。
かなり、目立ちますねー、会場で颯爽と立ち働く姿。(って、私もでした:D)

販売用も少しご用意しています。
今年は、このTシャツと手ぬぐいのほか、10イラストのトートバッグも制作中。
当日のショッピングバッグにもいかがでしょうか。
そして、これらの売上金は、東日本大震災の復興支援活動に寄付させていただきます。
寄付先は、昨年同様、芸術文化復興ファンド『GBFund』 へ。

ところで、Tシャツの八生さんの細かなイラスト、きれいにシルクスクリーンで刷られています。
オリジナルのクールなTシャツを作って いる方に、特別にお願いして制作いただいています。
(通常はオリジナルデザインのみで、他者のデザインでの制作はされていません)
心をこめて刷られたTシャツ。
工房からの風の作品と同じ風が吹いています。
BOOTS&STICKS

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いよいよあと25日

今年の『工房からの風』まで、いよいよあと25日となりました!
これからは、ほぼ!?毎日こちらからも発信していきたいと思いますので、
ぜひ、チェック、くださいね。

今年は第10回の記念の年となります。
いくつかスペシャル企画がありますので、今日はその予告編を。

1・書籍を刊行します。
工房からの風 – 作る・働く・暮らす・生きる – 20の工房を訪ねて
(稲垣早苗著・アノニマ・スタジオ刊)
今展を含めて『工房からの風』には409名(工房)が参加をしてくださいました。
その中から20の工房をお訪ねして、写真を撮り、文章を綴りました。
北海道から山形、岡山、香川・・と工房を訪ねる旅の中で出合った
ものを巡る風景や言葉をお伝えできたら、と思います。
書店に並ぶのは10月15日くらいからとなりますが、
6日からこちらで先行販売できるように進めています。

2・インフォメーションコーナーを開設します。
工房からの風10回開催記念インフォメーション
場所 : ニッケコルトンプラザ2階タワーコート
日時 : 10月6日(土)~14日(日) 10時~18時
内容 : 書籍の内容を柱として、作品(非売)と写真パネルの展示を行います。
また、6日(土)には、吉田慎司さんのホウキ作り、
7日(日)には、アトリエ倭さんの木のおもちゃ作りのワークショップを開催します。
くわしくは、あらためてご案内させていただきますね。

3・特設サイトを開設します。
名づけて、『風が運んだ「もの」がたり
これは、ご来場くださったお客様との交流サイトです。
『工房からの風』でお求めいただいた作品を、みなさま、どのようにお使いでしょうか?
花入れとして季節をさりげなく楽しんでいます、
とか、
このお皿にこのような料理を盛っています、
とか、
このカバン、使い込んでこんなに味わいが出てきました、
とか、
このマフラーが冬は手放せません、
とかとかとか!
きっと、みなさま、素敵に楽しく作品を毎日の中で生かしてくださっているのでは。。
と推察し!投稿サイトを企画しました。
ご用意いただくのは、『工房からの風』でお選びいただいた作品の入った画像と、
メッセージ。
さあ、何を投稿しようかしら!とわくわくしていただけましたでしょうか。

4・東日本大震災へのチャリティー企画を今年も行います。
ぬくもりを届けよう
今年は、被災地で作られたものの販売の売上金をその作者の方へお渡しすることと、
『工房からの風』オリジナルグッズの売上金と、作家から寄せられた作品売上金を
芸術文化復興ファンド(GBFund) へ全額寄せることを行います。
昨年同様、芸術文化を通して復興支援への思いをつなげていきたいと企画しています。

5・Facebookを開設します。
当日もチェックイン機能を使ったsomethingを企画中です。

3の特設サイトと5のFacebookは只今、水面下で準備中。
近日中に公開できるかと思いますので、ぜひお楽しみに!

と、今日の画像は、案内状の送付のひとコマ。
コルトンプラザから出展作家へ送り、出展作家から全国へ。
もちろん、 コルトンプラザからも順次発送しています。
10月に入って朝日新聞夕刊の首都圏版や、
直近には近隣のお客様へは新聞折込も入ります。
ご紹介くださった雑誌や駅張りポスター、そして、インターネット。。。
なにより、みなさまからの熱い!インフォメーションが、
当日の 豊かな時間を生み出してくれることを、ありがたく感じています。
10月13日(土)・14日(日)
ぜひ、ニッケコルトンプラザへお出かけくださいませ。
出展作家とともに、心よりお待ちしております!

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出展者、集まりました。

北は秋田、南は宮崎から。
今年度の出展作家48名のうち、41名が集いました。
オブザーバーの作家も加えると49名の作り手が、
ニッケ鎮守の杜に集合です。

いよいよ一ヶ月半後となった「工房からの風」。
出展場所を確認して、展示風景をふくらませて。。。
この日を起点のひとつとして、またそれぞれの工房で制作に励まれることと思います。

ミーティングのあとは、懇親会。
おおいに盛り上がって、英気を養いました。

それにしても、ほっんとに暑(熱?)かった!
信州などから来てくれたひとなど、参ったでしょうね。
暑気払いのビールも、ぐびぐび、進んだのでした。

NEWS
出展作家が公開となりました。
こちら、ぜひご覧くださいませ。
→ 
10月13日(土)14日(日)
ベストの作品と最高の笑顔でお待ちしています。