2012年10月の記事一覧

「皆様へのお知らせ/工房からの風」New

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風の余韻-津田清和さん

11月3日(土)4日(日)にgalleryらふとで開く「風の余韻」展。

『工房からの風-作る・働く・暮らす・生きる-20の工房を訪ねて』
の中から、10人の作家から作品が届きます。
(展示即売となりますが、小さな会場ですので、出展数も少しとなります。
ご了承くださいませ)

開催まで、このブログでは、書籍ではご紹介できなかった写真をご覧いただこうと思います。


手足の長い津田さんは、整理整頓の行き渡ったすっきりとした伸びやかな工房で、
ひとりでの制作に励まれています。

「火の玉」を見るのは目によくありませんから、サングラスも必需品なのですね。

アツアツ、トロトロの状態にして、すでに簡潔で美しいフォルム。

熱して、吹き、熱して、吹き、かたちを整え、
完成すると、徐々にゆっくりと熱を冷ますための窯に入れます。
その後、底の始末などをして完成すると、このような作品となっていきます。

こちらは、箔を用いた津田さんの代表的な作品。
今回、これらがやってくるかは、現在未定なのですが、イナガキ一点持っていますので、
ギャラリーの持ってきておきますね。

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風の余韻

『凪ぐ浜の宝物』を少しお休みして、11月3日(土)4日(日)に
galleryらふと』で開く風の余韻のご紹介をしていきますね。

出展作家は、以下の方々
井上枝利奈/ガラス ・ 小原聖子/金属 ・ 川端健夫/木工
鈴木有紀子/ろうそく ・ 津田清和/ガラス ・ 初雪・ポッケ/木工+金工
舞良雅子/染織 ・ 森文香/染織 ・ JUNIO/陶芸
吉田慎司/箒 (敬称略)

小さな空間ですので、展示販売の作品は少しずつなのですが、
書籍でご紹介させていただいた作品を直接見ていただく機会となっています。
(掲載作品がすべてあるわけではありません。ご了承くださいませ)

このブログでは、書籍に掲載できなかった写真やもっと大きくして見ていただけたら
というものをご紹介しますね。
なにしろ、莫大!に撮影してきましたから(笑)
月曜日から金曜日まで、おふたりずつ。
できるかな?

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画像は2007年に、galleryらふとの裏、通称『小庭』で撮影したもの。
桜紅葉がふかふかのおふとんでした。

今年、少し秋が遅いので、ここまで紅葉していないかもしれませんが、
『工房からの風』の日とは異なるしんとしたお庭で、
風の余韻、感じてみませんか。

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大谷房子さんより

テントの天井にロープをめぐらせて、爽やかな布を仰ぐブース。
愛知の大谷房子さんからもメッセージをいただきました。


(photo usami)

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工房からの風、お疲れ様でした。
まだまだお忙しいことと思います。

二回目の出展。
前回は自分らしさ、
今回は自分の成長はあるのかと考えることが多かったです。
そしてあっと言う間に当日。
頭の中にあるものを形にしてアイテムを増やしましたが、
お客様に満遍なく選んでいただけました。
ストールは明るい色を幅広い年代の方の元へ。
長さも短いものも反応がよかったように思います。

嬉しかったのは、使っていただいている方にお会いできたことです。
確かに見覚えはあるのですが、
あまりに馴染んでいて目を凝らしてしまいそうでした。
何とも言えない幸せな時間でした。

また他の出展者との出会いもまた支えになりました。
『こうゆうストール織ってる人って大谷さんしかいないのよね。』
と言われたときに、
誰もしていないことをしたい訳ではないのですが、
ひとつ自分らしさを見つけた気がしました。

そして出展者、お客様を迎えるために多くのスタッフの方に支えられていたこと、
感謝しています。
つくり手も身を磨り減らしているところがあると思いますが、
この会をつくる側も同様なのではと察します。
縁の下の力持ち?!がいてこその展示会になったのだと思います。

10回目に参加でき、とても満たされた幸せな気持ちでいっぱいです。
この経験を踏まえ、慌てず迷わず一歩づつ前へ進みたいと思います。
ありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。
どうぞご自愛ください。

大谷 房子

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ひとりひとりの作家にとって、それぞれ風の音色は違うことでしょう。
房子さんは、この風を次への糧に制作を進めていかれるようですね。

大谷房子さんの開催前のメッセージはこちら → です。

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メロウグラスさんから

ニッケ鎮守の杜、手仕事の庭のほとりで、ほんわりとしながらも
ひときわ確かな輝きのブースがありました。
メロウグラス、タナカユミさん。
ユミさんからもメッセージをいただきました。


(photo usami)
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工房からの風の日曜日の夜
長野の家にもどるとすっかり気温が冷え込んでいました。

こちらはストーブを10月から毎日つけています。

ストーブの上のやかんの湯気をみて
さっきまでいた工房からの風のことが湯気のように思えました。
その夜から高熱がでて翌日から点滴。

熱と一緒にすごすなかで
「工房からの風」稲垣さんの本を眺め 素敵な作家さんたちの様子に心ドキドキしました。
Facebookからあがってくる工房からの風の感想を眺めてジーンとしたりしていました。

たくさん眠って昨日から動けるようになり
裏庭の栗拾いをしました。

秋の終わりの栗をひろいながら
一週間前あの場に立っていたこと
手仕事の庭で羽織っていたものを脱いで半袖ですごした時間も
素敵な作家さんたちと並んで展示していたことも
やはり湯気のような出来事に感じています。

今日は秋晴れとなり
持ち帰った荷物を庭にひろげて片づけをはじめました。
みなさんは翌日にされたことでしょうね。
私はまたもやスロースタート。

作品をひろげながら、いろいろなお客様にもらった素敵な言葉や感想を思い出しました。

素敵に年を重ねた紳士なおじいさんがオブジェの作品を手に持ち
「この作品をみたとき胸がドキンとしました」
と言って高いオブジェを買ってくださいました。
その話を稲垣さんにしたときに
「少しずつ身の回りのものを減らしていく世代の方なのにね」
っとおっしゃていたことがジワジワ広がってきました。

おじいさんの家のなかに
わたしの作品がどんな風に存在しているのかな・・・。
おじいさんのこれからの時間と生活を
私のオブジェの作品も一緒にすごしていくのかと想像するだけで
胸いっぱいです。

工房からの風に来られる方々が
口々にわたしの作品の感想を素敵な言葉でいってくださり
心や言葉の豊かさに驚きました。

素敵なひとが集まる工房からの風で
素敵なひとたちのアンテナが伸びて あの場にお客様も集まってきたのかなっと思っています。

そういう場をつくること
そういう場を応援するオブザーバーさんや業者の裏方さんの方々
みんな素敵だなって思っています。
ありがとうございます。

その中に立っていた素敵な作家のみなさんと
作品を並べることができたこと とても幸せです。

手仕事の庭に わたしは忘れものをしてきました。
宇佐美さんから届いた箱のなかには
あの庭のハーブが入っていました。
その香りがとても懐かしく思いました。

熱で何日も眠っていた浦島太郎のわたしは、
これからジンワリと工房からの風のことを想いたいと思います。

ありがとうのメールが遅くなってしまってすみませんでした。
たくさんありがとうございます。

これからに続く工房からの風 たのしみにしています。

では。

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工房からの風
当日の「強風」は、心地よさがまさって心がうれしく高揚する方が多いようですけれど、
工房へ戻ってほっとした途端に、寝込んでしまう方も多いのですね。
メロウグラスさんのガラスが印象に残った!というアンケートもたくさんいただきました。
秋の庭のひとときのきらめきが、多くの方の心にずっと刻まれていることでしょう。
そして、旅立っていった作品が、それぞれの方のもとで、新たなストーリーを重ねていくのですね。

メロウグラスさんの開催前のメッセージはこちらです。 → ☆

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泉健太郎さんから

『ニッケ鎮守の杜』の中、稲荷社のほとりで、箱や鏡を展示していた泉さん。
新潟に戻られて、メールをくださいました。
少しセキララ?なところは除いて、泉さんのお許しをいただきましたので、
皆様にもお伝えしたいと思います。


( photo usami )

こんにちは。新潟の泉です。
新潟に帰ってきてからしばらく脱力感でぼーっとしてましたが、
昨日辺りからようやく落ち着いていろいろ動き始めたところです。

直前の準備を含め怒涛のような1週間でした。
本当に稲垣さん、スタッフの方々、オブザーバーの方々には
大変お世話になりました。
ありがとうございました。

思えば、今まで木彫と卵殻の箱はなかなかお選びいただくことが難しく、
今回は知り合いもいないし、ひょっとしたら箱は1つも売れないのでは
ないかということを本気で覚悟して臨みました。

自分の作ったものは果たして世の中の人達に受け入れてもらえるのだろうか、
それを工房からの風に来てくださる意識の高いお客さまに判断してもらいたいと思って、
応募、出展させてもらいましたが、
結果的には何人かの方たちに箱を手に取っていただくことができ、
やっと少し安心することができた思いです。
安心というよりは自分の中にぎゅっと芯のようなものが入ったような感じでしょうか、
上手く言えないのですが。

今回、卵の殻の箱を選んで下さった方がいたり、
チラシの写真に載っていた木彫の箱をお求め下さった方や(結婚祝いに贈るそうです)、
卵殻の極小の箱を小学生の女の子が買ってくれたり(渋いですね)
と嬉しい驚きの連続でした。

お客さまとも箱に何を入れるのか等いろいろお話しすることができて、
参考になることが多かったのも何よりの収穫でした。

それもこれも、工房からの風という場のすごさと紹介文があったればこそだとも思っています。
(紹介文はとても嬉しかったです。
Facebookのタナカユミさんのコメントも赤面ものでしたが嬉しかったです。)

お稲荷さんの前というのもとてもよかったです。
ありがとうございました。

最後に、工房からの風を作ってくださって本当にありがとうございました。
いろいろな時期があったのですが、
どうしても工房からの風に出たいという一念があったので乗り切ることができたように思えます。

他の作家の方々、スタッフの方々との出会いも本当に貴重な経験でした。
工房からの風がこれからも何年も続くことを祈っております。
私も今回の経験と、仰っていただけたことを心に留めて、
少しずつでも前に進んで行きたいと思っております。

これから寒くなって参りますが、どうぞお身体ご自愛ください。
またスタッフの方々にもよろしくお伝え下さい。

泉健太郎

泉さんのことは今回ご応募いただくまで存じ上げませんでしたが、
こうして『工房からの風』を遠くの灯りとして漕ぎ進んでいる方が、
どこかに存在していた、、、ということに、気持ちが引き締まります。
と同時に、企画者にとっては、大きな励みともなります。

『工房からの風』の財産はいろいろたくさんありますが、
来場くださる方がその大きなものだと思います。
出展作家の方々が、口を揃えて、
「なんて、ものを丁寧に見て、選んでくださるお客様が多いのだろう」
と感想を寄せてくださいます。
「毎年秋のこのイベントを楽しみにしているのよ」
とうれしそうに話してくださる方も多かったと。

そのようなお客様の目と心を励みに、作家も企画者もよりよい仕事に進みたいですね。

泉健太郎さんの開催前のメッセージはこちら  → 

泉さん、箸休め、なんて謙遜していましたけれど、
これからは心地よい自信、持ってくださいますね、きっと。

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松塚裕子さんから

コルトン広場『スペイン階段前』
ベージュやクリーム色の中に青緑が鮮やかに展示された
陶器のブースを覚えている方も多いのではないでしょうか。
その作者、松塚裕子さんからもメールをいただきました。


(photo matsuzuka yuko)

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工房からの風が終わった次の日、窓を開けると金木犀の香りが流れてきました。
そのときやっと、ああ終わったんだ、という実感が胸にすとんと落ちました。
春に出展が決まってから、もうこんな季節になっていたことに驚きます。
後半、工房以外での記憶がほとんどありません。
うらしま太郎みたいです。

初めてのミーティングでは、こんなにすごい人たちの中でどうしよう、と不安ばかり。
走り出したものの、やっぱり無理かもしれない、いや大丈夫、と
浮き沈みの激しい半年間だったようにも思います。
それでも、当日が近づくにつれてだんだんと落ち着きが増し、
不安や心配、コンプレックスなど余分なものはすべて置いていこう、
スッキリした心と体であの場に立とう、という気持ちになれたのは不思議な感覚でした。
きっとそれは、たくさんの人が一緒に走ってくれたからだと思います。
稲垣さん、スタッフのみなさん、そしてオブザーバーの作家の方々、共に出展するみなさん。

一人では見ることのできない景色をたくさん見せてもらうことができました。
緊張と不安ですこし怖かったミーティングは、
8月には潤いを補給する、給水所のような場になっていました。

まんなか、に辿り着いたのかどうかといえば正直まだわかりません。
全力で投げたボールがいまだに宙に浮いているような、そんな感じもします。
きっとその行方が分かるのはこれからで、
作りながら探す作業はずっと続くのだとおもいます。

いつかこんな風になりたいと思える、先を走る方たち、
ともに頑張りましょう、と一緒に走り出した方たち、風の中で出会えた全ての人に
いつでも胸を張って会えるよう、ちゃんと背筋を伸ばして作っていきたいと思います。
その思いこそが、宝だと思うのです。

長くなりましたが、最後に。
「工房からの風」を作って、守り、育ててくださって本当にありがとうございます。
つくって生きていく喜びをこんなにも実感できる場に参加できたことは、
自分のこれからに、たくさんの力を与えてくれました。

また会えるのをたのしみにしています。
お体、だいじにしてくださいね。

松塚裕子

+++

つくって生きていく喜びをこんなにも実感できる場
給水所のような場
全力で投げたボールがいまだに宙に浮いているような

松塚さんの言葉は、いつも実感がこもった生きた言葉ですね。
今回得たつながりや、自信を糧に、じっくり松塚さんの作品を作り続けてほしいと思います。

開催前の松塚さんからのメッセージはこちらです。 → 

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佐藤亜紀さんから 

先週の今日は、『工房からの風』の前日。
たくさんのスタッフで準備に励んでいたのでした。
あっという間に時が過ぎ、一週間が経とうとしていますね。
なんだか夢の中の出来事だったように思うのは、私だけでしょうか?

全国各地からやってきてくださった出展作家の方々からは、
無事工房に戻りました!というメッセージをいただいています。

『凪ぐ浜の宝物』
第何回目の終わった頃からでしょうか?
展覧会という大波が去った後、凪いだ浜辺に散らばる貝殻を拾い集めるように、
今回の工房からの風で見つけた出会いの輝きを探すようになりました。

『工房からの風』を終えた後の作家からのメッセージにも、
そんな輝きがちりばめられています。
いただいたメールの中から、おひとりずつ、そう10人くらい、
ご本人のお許しをいただいて、一部こちらに綴っていこうと思います。

お一人目は、染織の佐藤亜紀さんです。

+++


(photo usami)

昨日、無事に京都にもどりました。

工房からの風の出展が決まってからの数カ月間、
全体ミーティングや個人ミーティング、当日と本当にお世話になりました!!

とうとう二日間が終わってしまい、
当日に向かって制作に集中した数カ月間と、ぎゅっと詰まった二日間、
さかのぼれば、工房からの風にあこがれをもってからの月日、
なんだか頭のなかで、いろいろなことがぐるぐるとしていて、
うれしかったこと・反省点・感じたことの断片がたくさんありすぎて、
まだうまく整理しきれていません。
きっと、すぐに整理しきれるものではないかと思いますが
これからのその時々で、大いに役立ってくれて
励みになってくれるようなものばかりです。

私は、作り手としての展示の経験も浅く、
初出展でしたので、準備や当日の流れもすごく不安でしたが、
わからないことや困ったことは
すぐにサポートして下さるオブザーバーやスタッフの方がまわりにおられて、
とても心強く有難かったです。
両隣りのブースの方にも、本当に親切にしてもらい、
何かとお世話になりました。

工房からの風は、私にとって本当に大きな風でしたが、
人のあたたかさにもあふれたものでした。
お話させてもらったお客さんの中には、
このイベントを毎年のこの季節の楽しみにしてると笑顔で
話して下さる方も多く、初出展の私ですが、うれしかったです。
でも、今までにないお客さんの多さに、正直、とまどいと
ちゃんと接することができなかったような思いもあります。

稲垣さんとの個人ミーティングでお話いただいたことは、
独立してから今まで必死になってやってきて、
気付かなかったことを角度を変えて見てもらい、
改めて自分の制作を考える良いきっかけとなりました。
当日まで、すべてを生かすには至りませんでしたが、
今後長い目でみて、制作に生かしていきたいと思います。

本間さん、宇佐美さんにも、いつも優しい笑顔で接して頂き、
緊張している気持ちを和ませてもらいました。
どうぞよろしくお伝えください。

話があちこち飛んだ文章になり、すみません。
まだまだ、書き足りないようなお伝えしたい気持ちがいっぱいですが
長くなりすぎそうなので、取り急ぎ、お礼までとさせてもらいます。

皆々さまに心から感謝しています。
本当にありがとうございました。

佐藤亜紀

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おりひめ神社の鳥居の脇。
椎の高木のほとりで、絹や羊毛の糸で織りあげたストールやマフラーを展示していた佐藤さん。
数年前にお客様として来場し、ずっとこの日を目指して作り進んでこられたそうです。
作った布を、どう丁寧にお伝えしようかと考えて、
まとい方、巻き方を研究!して、当日はお客様に自ら巻き巻き提案をして
楽しんでいただいた佐藤さん。(素敵ながんばりやさん!です)

京都の工房に戻り、さあ、次はどんな糸を染めて、機にかけるのでしょうか。
開催前の佐藤さんのご紹介も、あらためてご覧ください。   → 

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ありがとうございました。

第十回工房からの風
本日終了いたしました。

二日目は急な雨もありましたが、にもかかわらず多数のご来場に恵まれることができました。
いまは、あまりにたくさんの想いが行ったり来たりをしています。
まずは明日、片づけを進め、あらためてご報告などいたします。

ご来場くださった方々、出展作家の皆様、オブザーバーの作家の方々、
さまざまな場で支えてくださった関係者の皆様、ありがとうございました。
しばらくは、ご報告や、作家の方々からのコメントなど、ご紹介していきますので、
こちらも、ぜひご覧くださいね。

(画像:さこうゆうこさんのブース、きれいでした。。。)

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ご紹介、いろいろ。そして、ご来場お待ちしております!

いよいよ明日!
今日は、オブザーバーさんも交え、スタッフ全員で準備をしました。
万端整えましたので、明日が楽しみです。
そう、お天気も味方してくれそうですし!

ご紹介しきれなかったいろいろ、合わせてこちらから。

まずコルトン広場・スペイン階段前
『広場de屋台』というコーナーでは、
カフェラミル・銀座アスター・クマリカレー・三笠会館がフードとドリンクをご用意します。
クマリカレーさんと三笠会館さんでは、『ニッケ鎮守の杜』のハーブを使ったお料理も。
(いつも三笠会館さんは、総料理長がテントで鍋を振ってくださっていますが、
今年もいらしてくださるかしら・・・)

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続いてコルトン広場・モニュメント周り
『カフェ・ポステン』さんは、つくば北条から。
おいしい自家焙煎コーヒーの提供と、
お持ち帰り用にコーヒー豆と焼き菓子。
焼き菓子とジャムはセットで名づけて『小包袋』というらしいですよ。
なんといっても、元郵便局の建物を使ったカフェですから。

『n*cafe』さんは、地元千葉県、ご近所の鎌ヶ谷市からの恒例出展です。
果樹農家ならではの恵みを生かしたクッキー。
『ニッケ鎮守の杜』のハーブと合わせて、10回展オリジナルをいろいろ作ってくださいました。

『kaze books』は、今年初めてのテント。
10回展記念に出版した『工房からの風-作る・働く・暮らす・生きる-20の工房を訪ねて』
(稲垣早苗・文、写真/アノニマ・スタジオ刊)の販売と、
お庭のデザイナー兼工房からの風のイラストを描く大野八生さんの本、
そして小冊子の最新号からバックナンバーの販売をいたします。
本を通して、工房からの風にいっそう親しんでいただけたらと思います。

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『ニッケ鎮守の杜』の中に入りましょう。
『庭の駅』では、お庭のお花や緑、
ハーブで作ったブーケ(毎年速攻で売り切れてしまいますが。。)、
実生の苗で作ったミニ寄せ植え(八生さんが作ってくださったものが多いという素敵寄せ植え)
今年収穫の棉などの種、おりひめ御神籤(オリジナルの楽しいクラフトオミクジ!)、
オリジナル手ぬぐい、
そして10回展記念限定オリジナルトートバッグ
(八生さんイラストの10の絵がものすごくかわいいのです)
の販売をいたします。
これらの売上金は、ニッケから全額東日本大震災への芸術文化復興基金
GBFundへ寄付させていただきます。

隣のテントでは『ぬくもりを届けよう』
今回は、出展作家の中から協賛くださった作家からの作品の販売を行います。
こちらも売上金は全額GBFundへ寄付させていただきます。

そして昨年の『ぬくもりを届けよう』でご縁の生じた
岩手県牡鹿半島の漁師のおかみさんたちが手編みをする『お魚たわし』の販売もいたします。
こちらの売上金は、全額作者(手編みをした浜のおかあちゃん!たち)にお渡しします。

『ぬくもりを届けよう』は、準備の関係でゆるやかに始めさせていただきます。
初日は11時くらいからになるでしょうか?
(おかみさんたちからの便、明日到着なのです。ゆるりということで!)
一期一会の出会いということで、出合っていただけた作品の中から
お選びいただけましたら幸いです。
(ご参考までに、昨年の『ぬくもりを届けよう』のサイトです。)

最後に、出展見送りのご案内です。
金属の群青ラボさんが、やむをえないご事情で急遽出展が出来ないこととなりました。
直前のお知らせで申し訳ございません。
ご了承くださいませ。

と、かけあしでご紹介いたしましたが、まず、会場に来られましたら、
本部テントに行って、マップをお受け取りください。
そして、ぐるり、ぐるりとゆっくり会場、ご堪能いただけたらと思います。

全国から心弾ませてやってくる作家とともに、
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

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中本純也さん・陶芸・和歌山

最後のご紹介となってしまいました。
中本純也さん。

実は純也さんはpcを使わない。
携帯も持たない。
お風呂は五右衛門風呂。

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2001年、第一回の工房からの風に応募してくださったのが、
中本さんとの出会いです。
それから11年。
はがき、てがみ、で、ゆるやかにやりとりを続けさせていただいています。
(純也さんと夫人の理詠さんのこと、拙著『手しごとを結ぶ庭』で綴らせていただきました)

当時はメールを持っていない人も多かったし、携帯を持っていない人も、
いました、いました。
けれど、今回、メールで連絡が取れない作家は純也さんだけになりました。

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Facebookもはじめましたし、こうしてwebを通しての発信も、
『工房からの風』は力を注いでいます。
かなり、がんばっているかも。
けれど、それが、すべてではないんですね。
それはあくまでの情報のツールにしか過ぎないもの。
げんに、実際の作品よりも、webなどの宣伝力で人気作家になっている人だっているかもしれない。
知るきっかけではあっても、心をコントロールされたくないって思います。
そう、発信している私の発言だって、それはひとつの発信にしかすぎないのです。

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そして、一番変わっていないような中本純也さんが、実は一番変化していました。
南蛮焼き締め一本でやっていたひとが、今年から白磁へと。
一心に打ち込んでいた南蛮焼き締めから、どのような思いを経て白磁へと
制作を変えていかれたのでしょう。
それは、ぜひ、実際の作品を見て、触れて、感じていただけたら、と思います。

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そう、五右衛門風呂の純也さんとか、書いてしまったので、
作務衣を着て、ヒゲ面の気難しい陶芸家、と思わないでくださいね。
(そんな人って、いるのかな?)
たぶん、ジーンズに無地のTシャツで、すらりとした身体を恥ずかしそうに
手持ちぶたさで立っている青年(ではないけれど、そう見える)が、純也さんです。

純也さんの白磁と出合えるのは、おりひめ神社脇、
お稲荷さんの奥。
木漏れ日、白い器に光が揺れるでしょうか。