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2013年10月の記事一覧
「皆様へのお知らせ/工房からの風」New
director's voice
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Awabi wareさん(陶芸)
Awabi ware
アワビ ウエアと、聞いて何だろう?って思いませんか。
私はてっきり、鮑(あわび)だと思って、焼き物に面白い名前を付ける方だなぁ、
と思いました。
そして、実はそれが、淡路島美術大学を略して「あわび」なのだと知って、
ちょっと膝をたたきました。
作家は岡本純一さん。
出身はむさび、でした。
でも、今はその名前にだけではなくて、岡本さんの考えていること、
実践していることに、大いに膝をたたきたい気持ちです。
Q
Awabi wareさんは、「工房からの風」にどのような作品を出されますか?
A
冬支度少し前の季節。
厳しい冬の寒さも、楽しく温かく過ごせるような耐熱のお皿と
ココット鍋をメインに出品します。
岡本さんの器、とてもしっかりとしています。
しっかりというのは、かたちが熟していて、色合いが心地よく、
すうっと暮らしの中にとけ込んでいくようなうつわ。
違和がないのに、新鮮であるって、
とてもしっかりとした美意識と技術がないと生まれないように思うから。
新作の鍋類も、期待です。
Q
Awabi wareさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
始まる前は突風。始まってしまえばそよ風。
終わってしまえば、また突風。
威勢のいい突風、
岡本さんならいい感じにふくらませていきそうですね。
東京で現代美術作家として発表の機会を得ていた岡本さんが、
3年半前に家族4人で故郷の淡路島に戻り、
その地で「あわび」を立ち上げて、暮らしと制作を響かせて生きていく姿。
「風の音」にも、寄稿していただきましたが、
淡々と滋味深く綴られている文章、その思いも
ぜひお読みいただければと思います。
Q
岡本さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
旅人とか。
あ、いらっしゃいましたね、ほかにも。
このかた〇や、このかた〇など・・・
Awabi wareさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って、下草萌える空間。
周りには、結城琴乃さんや、遠藤章子さんのブースがあります。
対面は「トキニワカフェ」。
当たりの強い場所!ですけれど、岡本さんならそれもまた、楽しんでくださることでしょう。
director's voice
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吉田麻子さん(羊毛)
今回ご紹介する吉田麻子さんとの出会いは、
東日本大震災についてのフォーラム会場でのこと。
多くの方々にご参加をいただいた復興支援プログラム、
「ぬくもりを届けよう、ニッケ+工房からの風から」の
レポートに出向いた会場で、声をかけていただきました。
(ブログ記事はこちらです → ☆ )
昨年の「工房からの風」のお手伝いをしました!
と聞いて驚きました。
大学時代の友人、染織の佐藤亜紀さんのブースで
サポートくださっていた、とおっしゃるのです。
そして、ご自身は羊毛を通じて、今も石巻に通っていること
などをお話くださいました。
その後、幾度かのやり取りを通して、今回出展作家として、
参加くださることになったのでした。
Q
吉田麻子さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
また、どのようなことをなさいますか?
A
羊毛を紡いで、マフラーを織ります。
一頭ごとに織るので、その個性を表せたらと思っています。
その作品展示販売を土曜日を中心に、
日曜日には、以下のようにワークショップを展開したいと思います。
タイトル:東北の羊の毛で糸を紡ぐ
場所:ニッケ鎮守の杜 参道入り口脇
10/13(日)のみ
10:30~12:00/12:45~14:15/15:00~16:30
定員各8名 \3,500(木製スピンドル付)
対象:10歳~大人
ぜひ、ご参加ください。
(お申し込みは、すべて吉田さんのテントで各回開始30分前からとなります。
おひとりで対応できない方(お子様など)は、必ず補助する方がお付き添いください)
「風の音」に詳しく記しましたが、
吉田さんは石巻に通いながら、羊を飼い続けてきた人と出会い、
そこから糸車をしまい込んでいた人や、
獅子頭を作っていた職人さんと、神棚工房の職人さんとの出会いが生まれ、
神棚の木材でのスピンドルづくりへとつながっていきました。
今回のワークショップでは、そのとっても使いやすいスピンドルを使って、
東北の羊の糸紡ぎをワークショップも行います。
Q
吉田さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
今までの私にとって工房の風は上空で吹いている憧れの風のようでした。
けれど、先日の作家同士のミーティングで、
この風を受けとめられる強い帆を張りたいと思いました。
船の帆を張る風だと思います。
吉田さんの羊毛とのかかわりをみていると、いろいろなことを感じ、
考えさせられます。
作って売る、ということだけを仕事というのであれば、
吉田さんの制作スタイルは、仕事とは言い切れなくなりますが、
では、趣味かというと、それは違うのですね。
さまざまな矛盾を抱えながらも、進みながら、人と関わりながら、
自分ならではの羊毛や、手の仕事を模索する。
一元的にものづくりをとらえずに、動きながら、潮を生んでいく。
それが何かは未知数ですが、そんな未知数をこそ、
11回目を迎える工房からの風は、孕んでいければと思っています。
答えって、あるものを掴むのではなくて、探していくものなのかもしれません。
「風の音」も、ぜひ、ご覧下さいね。
Q
吉田さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
テレビで見た、 トレンディードラマのような大人になるんだと思っていました。
ええっ。
これも、相当びっくりでした!
(私はすでに大人でしたし(苦笑))
愛らしいイラストで始める吉田麻子さんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、「galleryらふと」の西側参道の向こう側。
岩が配置された日本庭園風の空間です。
同じエリアに、uiny by nakamurayui さんと、
大島奈王さんという個性派ゾーンとなっています。
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羽生直記さん(鍛金)
突然ですが、日本テレビの本社ビルにある
「宮崎駿デザインの日テレ大時計」って、知っていますか?
あの金属の一部は、今日ご紹介する羽生直記さんも加わって、
トントン、トントン叩いて作り上げたもの。
そう、羽生さんのお仕事は鍛金なのです。
Q
羽生さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
金属素材 主に鉄を用いて、くらしのなかに入り込めるような道具を出品します。
熱したり、叩いたり、つなげたり、切ったり、眺めたり、悩んだり
そんな繰り返しのなかからできる、そんな繰り返しだからこそできるカタチを
観ていただけたらと思います。
照明具に今回は特に力を注いだという羽生さん。
ほかに鍋類、燭台、花入れなど、キッチンや、インテリアの
アクセントになる作品がいろいろ出品されそうです。
「小さな暮らしの空間を作りたい」
そんな願いのこもったテントです。
そして、羽生さんの金属のお仕事、建築関係にも広がっていくといいですね。
Q
羽生さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
見に来た時に感じた ゆったりとした気持ちで過ごせる心地よい風。
出品している作家さん、スタッフの方々、そしてお客さんが
一緒になってつくりだすものなのだと思いました。
いつも温厚な羽生さんは、きっと焦らずじっくりとした時間が好きなのですね。
工房からの風は、みんなの本気の集積みたいな風ですけれど、
きゅうきゅうとしていなくって、どこかほんわかとした空気であり続けたいですね。
Q
羽生さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
卒業アルバムには、社長とありました。
そのころのわたしには、一番自由なイメージだったのかもしれません。
大濱由惠さんの空手家に匹敵する、ご本人とのギャップが!
でも、自由を小学生の時から求めていたって、なんだかオトナですね。
羽生直記さんのブログはこちらになります。 → ☆
出展場所は、ニッケ鎮守の杜、土壁の「gallryらふと」の脇。
照明具も一部灯して展示しています。
隣には大きな桜の木、その隣には、橋村野美知さんのガラスのゾーンが並んでいます。
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studio fujinoさん(木工)
studio fujinoを主宰する藤崎均さん。
藤崎さんなのに、工房名が「ふじの」なのは、
工房を開いた地が神奈川県の藤野にあるから。
私は最初のうち何度か間違えてしまいましたが、今はしっかり覚えました!
Q
studio fujinoさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
『箱』を中心としたラインナップで、木の表情を楽しんでもらえる作品を出品します。
「jewelry box」「重箱」「葉書入れ」「小物入れ」など
それぞれ全く違った手法で木の魅力を表現できればと思います。
箱の他にも、木の中の風景を切り取った茶托や、バームクーヘンのような箸置き、
カッティングボードなどの作品も出品します。
藤崎さんはイタリア・ミラノに6年ほど仕事で滞在された方。
かの地では、有名なデザイナーとの仕事を重ね、キャリアを積んで帰国されました。
日本人らしい緻密な技術にも磨きをかけて、それをスタイリッシュなフォルムに作り上げています。
デザイン力に優れた端正なかたちの中に宿った美しさには、
どこか哲学的な趣もありますが、難しい感じではなく、穏やかでナチュラルな印象です。
これはきっと作者のお人柄とつながっているのは。
Q
藤崎さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
「工房からの風」に出展が決まってから、自分の今までの作品、
これからの作品について原点に帰ってじっくり考える機会を得る事ができました。
自分の成長過程の準備期間を頂いたように思います。
当日から、新たなスタートを切ることが出来るように、この今の時間を大事に過ごしています。
そして、新学期の新しい出会いのように、少しの不安と、大きな期待で胸を膨らませています。
出展が決まってからのこの数か月で、藤崎さんから気づかされたことがありました。
新人作家の方とも多く出会うこの会では、作り急ぐような感じの作家と出会うこともありました。
ある時期、猛烈に作る時間を持つことも必要なことかと思うのですが、
そのことと「作り急ぐ」、ということは全く違うのでは?と思う場面が多々あったのです。
最初、藤崎さんがとても忙しそうでしたので、つい作り急いでいるのかしら?
なんて、思ってしまったのですね、一瞬。
ところが、お仕事を見せていただいたり、お話を重ねる中で、その真逆で、
ものづくりの着地点を高く、先に置いている人なんだなぁ、と気づかされていきました。
自分の中から出てくるものを、じっくり、よりよく引き出していく、というような。
なので、新作をポコポコ生み出すというのではなくて、
作り出したものは、ずっとパーマネントになるもの。
・・・なーんて、書くと、照れ屋さんの藤崎さんにイヤがられそう(笑)なので、
この辺にしておきますね。
後ほどご案内しますが、パートナーの裕子さんとおふたりで開く
藤野のギャラリーの在り方からも、私自身、気づいたり、学んだりしたことがあったので、
ちょっと書き残しておきました。
Q
藤崎さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
記憶になかったので、実家の母親に聞いたところ、将来の話はしてなかったそうです。
すみません!
いつも、夢中で絵を描いたり、工作していたそうです。
図工ばかりしていた覚えがあります。
すみません!なんて!!
お母様に尋ねてみた、というところが、なんだか微笑ましいですね。
先ほども少し触れましたが、藤崎さんは、イタリアで出会った
デザイナーの裕子さんとともに、長屋門のある古い日本家屋を自ら整え、
ギャラリーも開かれています。(不定休)
おふたりの美意識で磨きつつある空間は、今後豊かな創造の場になっていく予感がします。
studio fujinoさんのホームページはこちらになります。 → ☆
出展場所は、おりひめ神社の鳥居のふもと。
対面には、デンマーク帰りの大島奈王さん、
隣には、ワークショップを展開するデザイナーの井上陽子さんのテントがあります。
director's voice
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6!
もういくつ寝ると・・・♪
はい、6回寝ると「工房からの風」がやってきます!
作家からのメッセージも、44人のご紹介ができました。
お読みくださった方々、ありがとうございます!
そして、あと6名、ですね。
この6名は工房からの風にあわせて発行する「風の音」 で取材、
あるいは、寄稿いただいた方々です。
取材は、
佐藤祐子さん、 羽生直記さん、studio fujinoの藤崎均さん、吉田麻子さんを。
また、作家からの800字としては、
microsa by sowacaの小岩佐千子さん、Awabi wareの岡本純一さんから
文章をいただきました。
ほかに、企画・運営をご一緒くださる
井上陽子さんから「カケラでコラージュ」。
吉田慎司さんの「箒職人・棒屋を訪ねる」。
Anima uniの長野麻紀子さんの 「ピアニシモ」。
森友見子さんの「素材の学校」。
という各見開きの頁もあります。
大野八生さんの頁や、らふと茶菓部のお菓子作りなども加わり、
24頁の構成となっています。
こちらの冊子は、すでにご登録のお客様にはお送りしました。
(現在、新規登録は締切とさせていただいております)
お求めは、当日本部テントで販売しておりますので、ぜひお立ち寄りくださいませ。
さて、あと6名のご紹介と、ワークショップやその他いろいろのご案内、
続きますので、12日13日に向かって、ぜひご一緒くださーい。
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ABALLIさん(皮革)
「工房からの風」はご存知のように、
公募から選考を経て出展が決まります。
毎年傾向がいろいろなのですが、
今年は皮革の応募の方々のレベルがとても高かったのです。
その中から選ばせていただいた3名の方。
大濱由惠さんとヌイトメルさん、そして今回ご紹介する
ABALLIの加藤光也さんです。
Q
ABALLIさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
ワクワクするような独創的かつ洗練されたデザイン、
追求された機能性、選び抜かれた素材、
その全てにおいて喜んでいただけるような、プレゼントにも適した革小物を出品します。
キーケース、ペンケース、長財布、パスケース、名刺ケース、コインケースなどを。
イタリアで皮革の仕事に就いていたABALLIさん。
デザインの素晴らしさと技術の確かさが魅力です。
現在はおひとりでの制作とのことですが、お仕事の水準がとても高いのです。
そういえば、ABALLI(アバッリ)という工房名の由来も素敵なのです。
ご実家が漁師さんなので、網とそれを繕う針は必需品。
編み針のことをアバリと呼ぶそうなのです。
皮革のお仕事にとっても大事なもののひとつが針。
そこで、アバリをイタリア的に表現してABALLIとされたとのこと。
お父様へのリスペクトとご自身の仕事への思いが響きあったネーミングなのですね。
Q
ABALLIさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
吹いてくる風向き、強さはそれぞれ違うけど、
どの風も心地よく、すっと胸の中を通り抜け、人々を楽しい気分にさせてくれる、
そんな風かなと思います。
そしてABALLIは、さらっとしつつ暖かく、
時折びゅっと巻き上がるような、そんな風を吹かせたいと思います。
以前来場されたとき、とってもこの雰囲気が気に入ってくださったとのこと。
今回は、一緒に風を吹かせる側ですね!
Q
加藤さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
大工さん。
小1の時に家を新築したのですが、
ゼロからカタチになっていく様がとても面白く、
また、木の優しい香りがとても好きでした。
皮革でのもの作りも、小さな家のようですね。
加藤さんも夢を叶えられたのですね。
ABALLIさんのブログはこちらになります。 → ☆
出展場所は、おりひめ神社の正面に向かって左側。
きたのまりこさんのお隣で、
近くに248nishiyaさんと菅原博之さんのブースもあります。
director's voice
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きたのまりこさん(金属アクセサリー)
きたのまりこさんも、二回目の出展。
前回が2007年でしたから、6年が経ったのですねー。
その間、ご結婚されて、お住まいが埼玉から愛媛に移ってと、
環境が大きく変わったまりこさん。
そのお仕事は、しっかりと芽吹いて、伸びやかに制作と発表の場を育まれています。
Q
きたのまりこさんは、二回目の「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
季節を感じる植物をモチーフにした「季節のあくせさり」を中心に出品いたします。
中でも、ながく想いつづけてようやくひとつのカタチとなった
絹や麻などの糸で仕立てたネックレスや指輪を、
はじめてご覧いただけけますこととても楽しみです。
まりこさんのきらきらとした自然への観察眼。
そして、それを写しだすデッサン力の確かさは、素晴らしいと思います。
植物や動物の一瞬の真実を金属というかたちに留める力。
可愛らしいけれど、子どもっぽくはないまりこさんのアクセサリーには、
そんな豊かな才能に裏打ちされているのですね。
そして、「工房からの風」を、新作発表の場にもしてくださって!
ありがとうございます!!
Q
きたのまりこさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
ゆるやかなながれのある、静かながらも想いあふるるような…。
ふふ、答えに困っているまりこさんの表情が浮かびます。。
前回はお姉さまと一緒に展示をしてくださいましたが、
今回は四国からご主人と一緒にやって来られるとのこと。
おふたりで、今年ならではの風を作って、感じてみてくださいね。
Q
きたのまりこさんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
砥部焼の職人さんになると思っていました。
わ、そうなんですねー。
まりこさんの染付けの器、ぜひ見てみたいです!
きたのまりこさんのホームページはこちら → ☆
出展場所は、おりひめ神社の正面に向かって左側。
TETOTEさんと、ABALLIさんの間のブースです。
director's voice
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TETOTEさん(革・布・刺繍)
今回、ご夫婦での協働による出展は二組。
陶芸のJUNIOさんと、今回ご紹介するTETOTEさん。
藤武秀幸さんと美輪さんです。
秀幸さんは椅子張りの技術を持つひと。
美輪さんは丁寧でふくよかな刺繍を綴る手を持つひとです。
Q
TETOTEさんは、二回目の「工房からの風」にどのような作品を出されますか?
A
2009年に初出展させていただいたときは、
TUTUと呼ばれる布箱中心の構成でしたが、
この4年間で作品の種類が何倍にも広がりました。
今展では、私たちの原点でもあるTUTUはもちろんのこと、
ポーチ、手鏡、バッグ、ブローチなどの身に付けるアイテムのほか、
暮らしの中で使うティーコゼーや写真帖、ダストボックス、
スツールなどのインテリアを彩る作品を展示予定です。
この4年間の仕事の広がりを見て頂けたら嬉しいです。
4年前のこと、よく覚えています。
秀幸さんが椅子張りのデモンストレーションを行ってくれて、
さまざまな世代の方が集まって、とっても興味深く見ていらしたこと。
その反応も糧にされて、工房からの風のあと、
さまざまに作品のバリエーションを広げていかれましたね。
Q
TETOTEさんにとって、「工房からの風」はどのような風に感じられるのでしょうか?
A
風は今、少し向かい風かもしれません。
踏ん張って踏ん張って、前に進まなければっ!そんな気持ちです。
当日は関わる全ての方々とたくさんの風を集めて、
会場全体が有意義な時間になれば・・・と思います。
工房を構えて、今まで以上に積極的な制作の体制が整ったおふたり。
逸る気持ちも当然とは思いますが、でも大丈夫。
ほかの方にはできない技術をそれぞれに持って、
そして、その組み合わせが唯一無二なのですもの。
ベースを整えたのがこの4年であって、
TETOTEワールドは、今、始まったところ。
工房からの風は、起爆剤というよりは、整腸剤?くらいに思って、
出会いの風を深呼吸で迎えてくださいね。
Q
TETOTEさんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
美輪:
子供服のデザイナー
コスチュームのデザイン画を描いてはファイルにためていました。
「子供服」に限っていたのは、単に自分が子どもだったからです。(笑)
秀幸:
サッカー選手
小学生~高校までサッカーをやっていました。
現在は、息子のサッカークラブのコーチをときどき。
おしゃれな美輪さんに、スポーツマンの秀幸さん。
とってもお似合いのご夫婦なのです。
TETOTEさんのホームページはこちら → ☆
出展場所は、おりひめ神社の正面に向かって左側。
陶芸の田鶴濱守人さんと、きたのまりこさんの隣です。
director's voice
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Noraglassさん(ガラス)
今回ガラスの出展者は5名。
最後にご紹介するのは、Noraglassさん。
茨城県で制作をされる作家です。
Q
Noraglassさんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
食器、花器を中心に暮らしの器を出品します。
社会の中での自分の制作の意味を考え、
再生可能であることをテーマの一つとしている為、
僕の全ての作品は無色透明です。
無垢なガラスを素材に泡やヒビで表情を付けたり、
自ら削りだした木の蓋や台を組み合わせることで
ガラスの持つぬくもりや柔らかさを引き出せればと制作しています。
ガラスという素材の美しさに、精一杯寄り添って、
時に寄りかかって生み出した器たちです。
手にとって、ゆっくりとご覧いただければと思います。
透明のみのガラスのお仕事は、今回はNoraglassさんだけですね。
透明のガラスに木漏れ日が射すと、ほんとうにきれい。
Noraglassさんらしい透きとおったガラスの美しさ、ぜひ堪能してみてください。
Q
Noraglassさんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
未だその答えは見つかっていませんが、
初めて訪れた日から一つの目標としていた舞台です。
如何なる風であろうとも持ちうる全ての帆を広げて受け止めたいと思います。
50人の作り手が生み出す「工房からの風」。
きっと新しい景色の見える場所に導いてくれるものと信じています。
答えは風の中に。
当ガラス工房からも一陣の熱風をお届けできればと思います。
若いNoraglassさんにとって、今回の風は、きっと始まりの風。
直後の感想から、少し時間を置いてから感じることまで、
じっくり味わえると、きっと思いもかけない宝物に気付くかもしれませんね。
Q
Noraglassさんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
科学者です。
文集の挿絵には白衣を着てフラスコを持った未来の自分が描かれています。
まさかフラスコを作る側になるとは。。。
フラスコを持った未来の自分。
別の形で叶えられたのですね!
Noraglassさんのホームページはこちら → ☆
出展場所は、おりひめ神社のほとり。
「galleryらふと」の正面あたりです。
近くには、染織の椿文香さん、織りのearthwormさんが展示をしています。
director's voice
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大島奈王さん(絵画・オブジェ)
今回ご紹介する大島奈王(なお)さんは、絵を描き、版画を作り、陶器を制作します。
アートとクラフトの境界を定めずに作られた作品です。
Q
奈王さんは、「工房からの風」にどのような作品を出品されますか?
A
陶の作品を中心ですが、平面の版画や、モビール、アクセサリーなど、
空間を飾れるものを特にジャンルは気にせず作っています。
今回は、陶の白くまや、鹿など動物のオブジェや、小さな箱、
植物がモチーフのアクセサリーなどを中心に出品し、
コラージュや版画、モビールなどで、ブース全体を飾れたらと考えています。
お庭のなかで、作品がどういう風に見ていただけけるかが楽しみです。
奈王さんの作品に共通しているのは、「間」であったり、余白であったり。
そんなことを思います。
小さなかたちや、細い線に、ひっそりと揺るぎなさが詰まっていて、
その確かさが、見る人の心に静かなインパクトを与えるような。
野外空間で、それらの作品が、どんな風に人と出会っていくのでしょうか。
その様子を見ること自体もアートのような気がします。
Q
奈王さんにとって、「工房からの風」って、どんな風ですか?
A
私は、大学で染織を勉強してから、デンマークに留学し陶芸と彫金を始めました。
留学中に出会ったアーティスト達が、アートとクラフトの境目をあまり気にせず
制作しているのを見て、私も今の制作スタイルになりました。
今回の工房からの風では、アートではなくクラフトをつくるべきなのかなー
と悩みましたが、留学先のデンマークの自然や、空気感、アーティスト達から受けた
インスピレーションを風にして持って来られたら、と思っています。
実は私も滞在したことのあるデンマークの学校に奈王さんも通われていたのですが、
かの地では、表現することに理由付けや区分をせずに、
伸び伸びと作ったり描いたりしているのが、とても刺激になりました。
工房からの風の中で、奈王さんの作り出したものが、
伸びやかに誰かの心を奏でてくれるとうれしく思います。
Q
奈王さんは、小学生のころ、何になりたかったのでしょうか?
A
小学校の時は、絵本作家になりたかったです。
これから、実現するかもしれませんね。
奈王さんの絵本!
そこはかとデンマークの香りのする
大島奈王さんのブログはこちら → ☆
出展場所は、「galleryらふと」脇の参道の西側。
おりひめ神社や稲荷社の近く。
背中側には、アクセサリーと服のuiny by nakamurayuiさんのブースです。