行方兵伍さん(キャンドル)
Q1
三重県鈴鹿市でキャンドル制作をされる行方 兵伍さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
キャンドルを中心に蝋で製作した作品を出品します。
自分が生活の中で感じたちょっとした感動を蝋という素材を通して形にしています。
キャンドルの用途は火を灯すというシンプルなものですが、
その行為の中には、光の透け方や蝋の溶け方など多彩な美しさがあります。
火を灯すことで見えるキャンドルと蝋の美しさを感じていただければと思います。
Q2
行方兵伍さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
窓際に作った長い作業机です。90cm幅で3m以上の長さがあります。
スケッチから制作、流し込み、固め、加工などたくさんの工程のほぼ全てをここでこなせるようにしています。
今回販売する作品もこの作業机で製作したものです。
こぼした蝋や染料も染み込んでいるので綺麗とは言えないのですが、とても愛着があります。
Q3
行方兵伍さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
アトリエで使用している木製の椅子です。
父が製作したもので銘木を使っているわけでもないのですが、デザインがシンプルで使いやすいので愛用しています。
キャンドルなどの蝋(wax)の作品を製作している蝋工家
と自らの仕事を名乗る行方兵伍さん。
惑星のような美しい蝋の作品など、新鮮に展開なさっています。
行方兵伍さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社の奥の方。
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Cimicuri(服)
Q1
山梨県北杜市で服の制作をするCimicuriさんは、工房からの風に、どのような作品を出品されますか?
A1
草木染や墨染の洋服を多数出展予定です。
草木染のレースブラウス。
素材は国産リネンをしておりとても肌触りの良い素材。
ロックミシンを使わずレースを挟み込んでいるとても手間のかかるブラウスをログウッドで手染めしています。
墨染のラップパンツ国産リネンを墨染しています。
巻きスカートに見えるパンツで実用的でおしゃれに見えるのでとても人気です。
水墨画の様な陰影がとても美しい墨染を是非手にとって観ていただきたいです。
草木染のワンピース。
厚手の国産リネンのを使ったワンピースです。
アンティークドレスを参考に作った存在感のあるワンピースは玉ねぎの皮で何回も染め重ねました。
Q2
Cimicuriさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
八ヶ岳に移り住み衣食(お米づくりをしています。)住をなるべく自分の手で行いたい気持ちが湧いてきました。
住である住まいは16年前に古民家をリノベーション。
次はCimicuriの洋服が並ぶお店を自分の手で少しずつ建築中。
石を使いこだわりの詰まったこの空間がCimicuriの象徴的な場所でありお客様に気持ちよく過ごしていただける事を目指しています。
Q3
Cimicuriさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
愛用している工芸品は正太郎の裁ちばさみです。
職人さんが鋼から総手打ちで作り出された鋏は自分の手に馴染み、長い時間の使っていても疲れることがありません。
一本一本信念を持って作られた鋏を使い、自分も一着一着心を込めて裁断していきたいです。
秋の空に映える洋服をたくさん制作くださっているようですね。
Cimicuri さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜に入って、右側の4つのテントの一番中央部。
お隣は、革のYUSHI SOSHIRODA さんです。
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今津加菜さん(陶芸)
Q1
福岡県糸島市で作陶する今津加菜さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
泥漿(でいしょう)を使って装飾をする器、主にスリップウェアや粉引きの作品を出品させていただきます。
Q2
今津加菜さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
スリップウェアを制作する際に欠かせない自作のあて型です。
スリップウェアの器を成形する流れは、平面上に伸ばした土にスリップ装飾をし、乾燥を経て型に当て、器の形状になります。
この型によって器の全体が見える大事なアイテムの一つ。
何度も何度も改良を加え現在に至るもので、たくさんの道具の中でも言葉にはできない気持ちが籠っているものでもあります。
Q3
今津加菜さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
民芸店で一目惚れで購入した秋田の『星耕硝子』の伊藤さん夫妻が作られたワイングラスです。
ワインはもちろんですが、たまにカフェ気分で珈琲も楽しんで使っています。
個人的にはぽってり感が気に入っています。
スリップウエアは興味深い器ですね。
今回たっぷり拝見できそうで楽しみです。
今津加菜さんのブースは、コルトン広場、スペイン階段前。
藤原 宏允さんとご夫婦で共通に展開されます。
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藤原 宏允さん(陶芸)
Q1
福岡県糸島市で作陶する藤原宏允さん。
「工房からの風」には、どのような作品を出品されますか?
A1
以下の画像のような作品を出品いたします。
Q2
藤原宏允さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
アトリエでどんな作業をする時も視界に入る位置に展示しているポスターです。
フンボルトペンギンの名前の由来となった植物学者のA.フンボルト、
当時の植物学者は命がけで未開の地に入りまだ見ぬ植物を記録していったそうです。
ポスターはフンボルト本人が制作した著書の巻頭にある図録を引き延ばして額装しました。
植物は見た目形や構成以外にも、生息環境というものが重要なのだそうで、一目で植物を採集した場所と名前が理解できる世界で初めての図録です。
物を作ることは同時に誰かに何かを伝えることでもあると考えています、
伝えたい内容はもちろん大切ですが、
どんなことでも相手に伝わりやすく工夫する努力を蔑ろにしないようにする、心の象徴です。
Q3
藤原宏允さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
<なし>
流されやすい性格なので特に制作に関わる物に工藝品を置かない様にしています。
「愛用している工藝品」として写真に収めてお見せできるものがどうしても思い浮かびませんでした。
申し訳ございません。
静岡で黒田泰三さんに師事し、現在はご夫婦で糸島で作陶する藤原さん。
遠く九州から作品をたっぷり積み込んで来られることと思います。
藤原さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
今津加菜さんと共同のブースで展開くださいます。
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森川達男さん(木工)
Q1
埼玉県川越市で木工制作を続ける森川達男さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
椅子 コップ お皿など、身近で身体に触れる機会のある道具を出品する予定です。
Q2
森川達男さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
これは木工旋盤です。
この旋盤は私の旋盤の先生が亡くなった際に貰い受けたものです。
とくにお皿やコップを作っています。
手の感覚で形を作る事ができて、削りながら形をイメージできるので重宝します。
Q3
森川達男さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
タイの米びつ
形は可愛らしいのですが、とてもしっかりしていて、機能性も充分です。
お米は入れていなくて、服が入っています。
丈夫でかつ可愛らしい形なのが気に入ってます。
制作されるものを「身近で身体に触れるもの」と捉える森川さん。
木と人の接点を豊かにする作品群がブースに満ちることと思います。
森川達男さんの
出展場所は、ニッケ鎮守の杜、おりひめ神社の手前。
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studio bwanji(陶芸)
Q1
東京で作陶するstudio bwanjiさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
季節の花を飾る一輪挿しなど、白磁の器を出品いたします。
Q2
studio bwanjiさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
お皿の形をつくる石膏型と磁器土を削るカンナです。
Q3
studio bwanjiさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
まだ陶芸を始める前の20代の頃から好きな白磁作家さんの青白磁の湯呑。
重さと量と手に馴染む感じが心地よいうつわです。
白磁に絞って制作をするstudio bwanjiさん。
潔く清らかな器が満ちて美しい空間が現れることと思います。
studio bwanjiさんのブースは、コルトン広場、スペイン階段前。
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飯島 たまさん(染織)
Q1
山梨県で染織に取り組む飯島たまさん。。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
和綿のバッグ。
押し入れに大切に仕舞ってあったお布団、多少の黄ばみはあるものの100%和綿です。
紡いで織ってバッグにしました。軽くて丈夫です。
ブックカバー(文庫本)。
北欧の織り模様は畑で採れた和綿を本藍や植物で染めた糸を用いました。
使うほど手に馴染みます。お出かけにはいつものバッグとお気に入りの本とともに。
巻物。
上着として、またコーディネイトの仕上げとして、暖かく心地いい一枚となりますように。
Q2
飯島たまさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
紡ぎ車。
もうボビンの支えの金具が貫通しそう。
皮をかませて使っています。
こちらは15年以上の月日を共に過ごした紡ぎ車。
日々、怒りや悲しみ、喜びや淋しさもある中で紡ぎ車があり紡いでいます。
紡いでいると落ち着いて穏やかになります。
ただ紡ぐ、その時間を大切にしています。
Q3
飯島たまさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
竹筬(タケオサ)と筬通し
手紡ぎの糸は素材の個性が生きていて、生かしながらも綺麗に丁寧に織りたいものです。
筬に一本一本タテ糸を通し固定し織ると竹を通じて糸の調子が伝わってきます。
糸に合わせてしなり、静かに空気を含みながらの機音はトントンよりもススー、ススーのリズムを刻みます。
しなやかで軽やかな竹筬は糸にも作り手にも優しく美しい作品です。
手で紡ぎ 草木で彩り 機で織りなす
飯島さんのお仕事を表す言葉です。
素材の恵みと手の技を感じる布との出会いをぜひお楽しみいただけたらと思います。
飯島たまさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
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犬童南佳子さん(陶芸)
Q1
千葉県市原市で作陶する犬童南佳子さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
ひとつずつ最初から最後まで自分の手を通してつくるということの意味を大切にして、制作しています。
誰にでも使いやすい、重ねて収納できる機能的な工業製品の食器も魅力的ですが、
私にとって手作業でつくる魅力は窯で焼いた時にたわむ自然な重力の曲線や、ひとつづつ色味にも個性が出るようなやわらかい部分だと思っています。
器を使うとゆったりと満たされた気持ちになっていただけたら嬉しいです。
Q2
犬童南佳子さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
このヘラは私が初めて作った陶芸道具です。
(地味でごめんなさい)
大学で道具を制作する授業があり、その時に作ったものです。
細かな作業をする際に、かゆいところに手が届く絶妙な先端の丸みと薄さで、ヤスリがけしながら未だにずっと使い続けています。
その頃から今日まで20年ぐらい経ちますが、このヘラなしでは制作できない体になってしまいました。ない道具は作るという精神も教えてもらい、ヘラと共に役に立っています。
Q3
犬童南佳子さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
岐阜県にある多治見市陶磁器意匠研究所というところに私が通っていたときに、共に学んだ大隈新さんの湯呑み茶碗です。
私自身は硬い印象の磁器土で制作していることもあり、この茶碗のような土物の温かみのある質感は、また違った魅力を感じます。
それに加え、大隈さんの作品は作り込んだ造形美と、手を加えすぎない美しさのバランスがすごく洗練されていてどれもかっこいいです。
この湯呑みでお茶を呑むと特別な時間を味わえるので、とても気に入っています。
青が印象的な犬童南佳子さん。
一貫して手で作ることの意味を心において作られる作品それぞれの違いをぜひお手に取ってご覧いただければと思います。
犬童南佳子さんのブースは、今年から広がったコルトン広場本八幡側。
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もくのすけ(木工)
Q1
神奈川県小田原市で木工の励むもくのすけ、こと鈴木友子さん。
「工房からの風」には、どのような作品を出品されますか?
A1
うつわを中心にインテリアこものやアクセサリー等を出品します。
もくのすけは小田原漆器を制作する木工轆轤の工房です。
漆器の中でもとくにお椀といううつわが好きで、いろいろな大きさ、デザインのものを作っています。
今回はほぼ全種類のお椀をご覧いただけると思います。
Q2
もくのすけさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
大切にしている場所や道具はたくさんありますが、1カットとなるとここしかありません。
私の工房は、木工職人のなかではかなり狭いほうだと思います。
10畳ほどの工房の真ん中に木工轆轤を据えてあり、一日の大半をここに座って過ごします。
左後ろには木を削る刃物や定規、深さや厚さを決める道具類があり、右側にはグラインダー、右後ろには100個くらいの型木を置いていて、たくさん移動しなくてもいいようになっています。
この場所が一番好きで落ち着きます。
もくのすけのすべての品ものはここから生み出されます。
Q3
もくのすけさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
伏見漆工房のスープスプーンです。
カトラリーとしては高価なので、思い切って手に入れました。
竹製で先端部分は黒漆の塗り立てになっています。
使うほどに艶が出てきて美しくなっている気がしますし、なによりも口当たりが最高です。
木や竹のものは温度の変化が大きくないので、熱いもの、冷たいものを食べる時に特に良さがわかります。
もくのすけさんのお椀は、実(じつ)があって、ご自身用はもとより、贈り物にもおすすめです。
きちんと挽いて、きちんと塗る。
お子さんからご高齢の方まで、きっと日々のご飯がおいしくなります。
ほぼ全種ラインナップ揃うとのこと。
壮観でしょうね。
もくのすけさんのブースは、コルトン広場、モニュメント周り。
陶芸の山田麻未さんのお隣。
もう方々話の隣は、風人さんによる「素材の学校」。
飴色輝くブースですよ。
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古城 ヒロミさん(ガラス)
Q1
千葉県東金市でガラス作品を制作する古城ヒロミさん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
ムリーニという技法で金太郎飴のようにパーツを制作し、魚や星などのパーツを作り模様としています。
ガラスの透明感を活かし水に見たてた一輪挿しや器、オブジェ等です。
・金魚の一輪挿し
・月と星の一輪挿し
・犬猫のオブジェ
小さいころから犬を、現在は猫を飼っています。
犬や猫のオブジェは
実家を離れガラスの勉強に富山にいる時期に
犬が好きすぎて、心の隙間を埋めるように制作し始めました。
1匹1匹愛情込めた、それぞれ1点物になります。
Q2
古城ヒロミさんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
ガラスの制作道具になります。
熱いガラスは素手では触れないため、道具を使って形作ります。
イタリアやアメリカ製の道具などがあります。
その中でも紙リン(濡らした新聞紙)が好きです。
紙リンを持ち熱いガラスを触って整えます。
紙リンには水をかけて使用する為劣化していきますし、
熱で焼け焦げて破けてしまう消耗品です。
使っていくと水分量と焼け具合のちょうどいいバランスの時があり
その時だけ紙リンが無敵になったと感じます。
常にその状態で使用できればいいのですが、
そのバランスはなかなか保てません。
そのとても使いやすい状態が好きです。
Q3
古城ヒロミさんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
大切にしている作品になります。
15~20年位前(時期はうろ覚えです)に購入した作品でガラスのオブジェです。
この作家さんの吹きガラス講座に講座生として通っておりました。
制作しているところを見ていて欲しくなり、個展で購入させていただいた思い出のある作品になります。
(現在はこの作品は制作していないようですのでお名前は伏せさせていただきます。)
前を歩く工人の手に実った作品を大切にされる作家が多いですね。
いつか大切にされる側の作り手になって・・・
古城ヒロミさんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前
作家ページはこちらです。
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三宅直子さん(陶芸)
Q1
東京都町田市で作陶する三宅直子さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
道路や建物で見かける縞鋼板や、段ボール箱をモチーフにしたお皿、ボルトやナットなどの工具を粘土に型押しした豆皿など、普段身の回りにある物を陶磁による生活の道具に作り替えて出品します。
Q2
三宅直子さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
工房の天井から下がっている、大容量の作品棚が特に気に入ってます。
ステンレスのパイプに棚板を渡し、作り途中の作品を保管したり、乾燥させたりします。
陶芸は作り始めてから、少し乾かしては作り足したり、コツコツ削ったり、完全に乾燥するまで待ったりと、完成するまで日にちがかかります。
その間、限られたアトリエ内のスペースを有効に使えるように、棚は吊り棚式にしました。
パイプを通す位置を変えると高さ調節が出来ます。
一番下の段は頭にぶつからないように、でも背伸びすれば脚立に乗らずに棚板を出し入れ(×板が差し入れ)出来るように、絶妙な高さにしました。
Q3
三宅直子さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
ガラスのボウル。
この絶妙な透明感と思い切った色。
木やガラスなど、焼きもの以外の素材は不思議で、使っていて嬉しくなります。
大学の時の先生、習ってはいませんが同じ工芸学科の教授高橋禎彦先生の作品です。
「’n studio」を設立し、作陶を続ける三宅 直子さん。
いくつかのシリーズがそれぞれ個性が立っていて楽しい展開ですね。
「工房からの風」に向けての取り組みもとても前向きで、お話しするたび、こちらが元気をいただきような気持ちです。
三宅直子さんの出展場所は、コルトン広場、スペイン階段前。
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前田 昌輝(木工)
Q1
岐阜県多治見市で木工をされる前田昌輝さん。
「工房からの風」に、どのような作品を出品されますか?
A1
大鉢
その木は生まれた場所で繰り返す四季を何度も感じながら光を求めて枝葉を伸ばし風にそよぎながらその景色を何十年何百年と静かに眺めてきた。
訳あって伐採されたその木は私たちよりも多くの時間を生きてきたのだろう。その静かな、物言わぬ木と向き合い、じっくり語り合う。次に過ごす新たな時間はどんなおしゃれをしようかなと。
そんなことを考えながらひとつひとつ作り上げる器たち。
漆ストロー
真っすぐ素直に育った木にできる事はたくさんある。家具にもなれる。
私のもとに来たそんな木はストローになりました。
少し前までストローって使い捨てるのが当たり前、割りばしのような立ち位置だったのではないでしょうか?
ならば木と漆で愛着が湧いてくる捨てたくないストローを作ろうと決意しました。
箸や椀と同じく直接唇に触れるものだから口当たりが優しく柔らかで、それでいて丈夫な漆で仕上げています。
ウォーリーウッド
器などの制作中にいつも手のひらで仕上り具合を確かめていますが、
実はその感触を味わうのが至福の時なのです。
でも器として出来上がったモノは手触りに惚れ惚れするためのものではない。器には上に載せるものを受け止め引き立てるという大事な役目がある。
ならばいっそ手触りを感じるためのものを作ろうと思ったのが始まりです。
いろんな木で、いろんな形で、いろんな大きさで。手のひらで包んでいるのにその木に包まれているような錯覚すらおぼえる不思議な安心感があります。
木の持つやさしさを感じてみてください。
普段はそっと佇む、触って楽しむオブジェです。
Q2
前田昌輝さんの工房の中で、特に大切にしている場所、あるいは部分、印象的な場所、空間、または、道具の写真を1カット撮ってください。
そして、その説明をお願いします。
A2
材木倉庫。
木たちと語り合う始まりの場所。
ここで沢山の木を眺めているとふっとイメージが湧いてくる。
湧いてくるというよりその木に呼ばれてお互いの意思が繋がる感じです。
私が作りたいものと、その木がどうなりたいのかが合わさってだんだんと形が見えてきます。
Q3
前田昌輝さんが自作以外で、大切にされている、あるいは、愛用されている工藝品をひとつ教えてください。
A3
エクアドルで見つけたクエンカ焼のお皿。
以前住んでいたクエンカの町で見つけたお皿は心が晴れやかになる色使いと手書きのデザインが気に入っています。
温和でいつも明るく人懐っこいクエンカ人を思い出させる雰囲気で、15年以上使い続けている愛着ある一品です。
『木たちと語り合う始まりの場所』
木工の方たちは、皆さん素材である木と向かい合い制作をされていますが、
前田さんはひときわその想いが強いように感じています。
縁あって手元に巡ってきた木をどのようなかたちへ・・・。
ひとつひとつのストーリーをぜひブースでご覧いただけたらと思います。
前田昌輝さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜、中央部のgalleryらふと寄り。
お隣は、陶芸の飯野夏実さんのブースです。
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